お父ちゃん健在でアルティメットスペちゃん√   作:お父ちゃん

3 / 15
お父ちゃん……スカウト活動始めるってよ


チームスピカのメンバー探し その1

お父ちゃんことサンデー先生率いるチームスピカ。沖野に事情を説明したお父ちゃんが、沖野Tから主導権を手に入れてチームスピカのチーフトレーナーへと成ったお父ちゃんの手で改良が様々と行われていた。

 

現在、チームスピカはトゥインクルシリーズでは4名のウマ娘がドリームシリーズでは1人のウマ娘が所属している。

トゥインクルシリーズでは学年不明の謎の美女ウマ娘 ゴールドシップ、モブA(帽子)ことストレートバレット、モブBことフォシューズ、そして新入生でありお父ちゃんの愛娘であるスペシャルウィークが所属している。沖野Tから聞いた情報だが、ゴールドシップとモブコンビは未デビューであり……まだ1レースも走っていない。まあ、無理もないだろう……モブコンビに関してはウマ娘側からチームを抜けると直談判される程にコミュニケーションを取れてなかったのだ。レースに出るなんて二の次であった。

 

そしてトゥインクルシリーズを引退し、次のステップとしてトゥインクルシリーズで活躍したスター選手が自分達の意志で上がるドリームシリーズ。そのドリームシリーズに上がり、現役復帰を宣言した駿川たづな改めてトキノミノル。とは言え、トレセン学園の生徒であるトゥインクルシリーズの子供達とは異なり、ドリームシリーズは大人が多く……ドリームシリーズの選手は別で働いている選手も居るのは居る。トキノミノルだって理事長秘書をしながらの現役復帰であり、先ずはブランクを戻すのが先だろう。

 

チームリーダー ゴールドシップ、トキノミノル、ストレートバレット、フォシューズ、そしてスペシャルウィーク。この5名でチームスピカは再び始まったのだ。

 

「えっ?今、アオハル杯ないの?マジで」

「今は無いですね。まあ、活躍しているチームはこんな感じですかね……」

 

13年という時はお父ちゃんが浦島太郎状態にするには充分だった。なのでお父ちゃんは沖野Tから今のURAの仕組みを聞いていて情報収集に励んでいた。

 

「なんかアオハルに関しては……とある小規模チームがトレーナーと1人のウマ娘が複数の種目に出て圧勝し過ぎてブーイングが起きて無くなったのが、理由の1つだとか」

「それ、俺とトキノミノルだわ」

「あんたかーい!!」

 

なお、アオハル杯と呼ばれるチーム対抗戦が過去に行われたが、そのアオハル杯が無くなった原因の1つがお父ちゃんとトキノミノルだった事をお父ちゃんは13年越しに知るのだった。

 

「で、今は管理主義ばっかりだな。その中でも頂点に君臨するのがリギルね?」

「はい。俺の大学の先輩である東条花って人が担当してます。はっきり言ってぶっ壊れな強さをしてますよ。入部倍率も高く、定期的に行われる選考レースに勝たないと入部出来ませんからね」

 

そして今のトレセン学園の頂点に君臨するチームはリギル。射手座の名を冠したチームであり、トレセン学園最強なのだから。

チームリーダーは生徒会長であり史上初……クラシック無敗での三冠を達成した絶対王者、無敵の皇帝 シンボリルドルフ。他にも女帝エアグルーヴ、三冠馬の称号を誇るナリタブライアン、今年度のクラシック戦線有力候補のフジキセキ、アメリカからやって来た短距離とマイル路線希望のタイキシャトル、そして近々にドリームシリーズに上がる事を考えている無敗のスーパーカー マルゼンスキー、史上初のトリプルティアラを達成したメジロラモーヌも在籍している。

 

トレセン学園でも上澄みのエリート中のエリートしか在籍していない正に頂点のチームなのだ。

 

「三冠馬2人、しかも1人は無敗でのクラシック三冠。史上初のトリプルティアラを達成したメジロ家の逸材ね……なに?このぶっ壊れ」

「お花さんのスカウト能力も有るんでしょうけど……リギルに入れば強くなると思ってるウマ娘も多いのが事実。沢山の子供達はリギルの選考レースに出ようと必死ですからね」

「そりゃそうだ。強いチームに入れば強くなる……と思うのが必然だ。しかし、それだけで強くなる訳じゃない。一番は自分にあったチームを見つける事だ。トレーナーの教え方はトレーナーの数だけ存在するんだからな」

 

お父ちゃんはそう告げて、沖野に何枚かのプリントを手渡した。このプリントには様々なトレーニングプランが記されており、お父ちゃんが考えた代物だ。

 

「お前、コミ障だからこのカンペを渡す。スペとトキノミノルにはメニューを渡してるが、ストレートバレットとフォシューズのヤツが指導して欲しい言ったらこのカンペを使え。

自由主義だから『何を鍛えたい?』って聞けよ?ウマ娘個人個人を良く見てアドバイスを言え。お前、見る目は確かだからな……トレーナーの素質は有るぞ」

 

お父ちゃんは話し終えると、沖野Tの前から去ろうとする。

 

「何処に行くんです?」

「めぼしい子をスカウトする為にちょっと見てくる」

 

ウマ娘がチームに加入するのは大きく分けて2つのパターンがある。1つはウマ娘側からチームに接触して、そのチームに逆スカウトを仕掛けて入部する方法。もう1つは教官と呼ばれるチームに入る前のウマ娘達に集団で指導している所を見てトレーナーがウマ娘をスカウトする方法だ。

チームに入る前のウマ娘は教官の手で指導を受けているが、教官は沢山のウマ娘を一度に見なければ成らないので、個人個人に合ったアドバイスを必ず出来るとは限らない。教官に指導されているウマ娘達は定期的に模擬レースを行い、トレーナー達にアピールしてスカウトされる時を待っているのだ。

 

お父ちゃんはそんなスカウトを待っている子を見に行き、自由主義に合っている子が居ればスカウトをしに向かったのだ。

チームスピカは再始動したばかりであり、人数は少ない。スペシャルウィークは中長距離が希望種目、ゴールドシップは中長距離……特に長距離が得意とのこと。ストレートバレットとフォシューズのモブコンビは人気のマイル~中距離が希望だ。この事からスピカはトゥインクルシリーズの選手ではダートと短距離を走りたいウマ娘は居ない。ならばスカウトするしか無いだろう。

 

一方のスペちゃん。

 

スペちゃんは無事にトレセン学園中等部に入学し、今は学友と成った人達と楽しそうに話していた。とは言え、中等部1年生でチームに所属する人は稀であり、入学前からスピカに入っちゃったスペちゃんは例外中の例外と成っただろう。

 

「キングちゃんもアメリカとのハーフなの!?」

「ええ、そうよ。それに私のお母様はアメリカG1を勝っている女傑!!お父様も陸上のエリート選手なの!!」

 

スペちゃんにも友人が出来た。その1人は東京都出身のアメリカとのハーフエリート。名門一族ヘイロー家の長女であるキングヘイローである。

キングヘイローの母親であるグッバイヘイローはアメリカでのG1を勝利し、現在は東京都の高級住宅街に豪邸兼工房を構えてウマ娘の勝負服デザイナーを手掛けている。

 

「そうなんだ。私のお父ちゃんはね、チームスピカのトレーナーをしてるんだ。ちょっと前まで北海道地方トレセンでトレーナーをしてて、地方だけど中央のG1ウィナーをなんどか輩出したんだよ!」

「スペシャルウィークさん。貴女のお父さんもアメリカ出身なんですよね?名前は?」

 

キングヘイローに問われ、スペちゃんはお父ちゃんの本名を教える。その瞬間、キングヘイローは驚いた顔をした。

 

「キングちゃん?」

「いっいえ……なんでもありませんわ(そんな……スペシャルウィークさんのお父様が……お母様が言っていた生き別れた弟……つまり私の伯父様!?)」

 

どうやらお父ちゃんはスペシャルウィークにはまだ明かしていない秘密が沢山有るようだ。

 

「では私は教官の元でトレーニングしてきますね」

「うん。またね!」

 

スペちゃんはキングヘイローと別れて、チームスピカの部室に向かった。

 

「スゴい子がばっかりだな……流石はトレセン学園!!よし、てっぱるで!!」

 

現在のトレセン学園は名門一族の生徒達が多い。シンボリルドルフを出したシンボリ一族、エアグルーヴのエア家、ダイワ一族、三冠馬ナリタブライアンのナリタ家、そして最早……財閥真っ青と言いたげなメジロ家等々兎に角お嬢様が多いのだ。

そんなトレセン学園でも一般市民は珍しく、スペシャルウィークはこれからはお金持ちのモノホンお嬢様達と共に競い合う事に成るのだから。

 

 

 

「なるほど……リギルの選手は悪くない。個人個人に合わせてるな……」

 

一方のお父ちゃん。双眼鏡を用いて遠方からチームリギルの偵察を行いながら、教官に鍛えられている無所属のウマ娘達を見ていた。

チームリギルの選手は全員が筋が良い。しっかりと個人個人に合わせて指導された結果だろう。沖野や秋川理事長からはリギルは管理主義と聞いていたが……個人個人に合わせて独自の理論で管理されているためか、管理主義でありながら特殊なのだろう。その為か他の管理主義とは次元が違う。しかし、この指導では様々なデータや知識が必要であり、リギルのトレーナーは勤勉な事が伺える。

 

「だが……本当の意味で細部を見れていない。シンボリルドルフは何処か孤独を感じるし、おいおい……ちっ!!不味いな……あのままじゃ」

 

フジキセキは潰れる。そうお父ちゃんが言おうとした時だった。

 

「なにが不味いのかしら?」

 

お父ちゃんは誰かに背後から声をかけられた。お父ちゃんは双眼鏡から目を離し、後ろを振り向く。そこには眼鏡をかけたクールビューティーな美女が立っていた。

彼女は東条花。沖野からはお花さんと親しまれている沖野の大学時代の先輩であり、最強チームリギルのトレーナーを務めている。

 

「かつて最強の指導力を誇り、トキノミノルの才能を開花させた伝説が生きていたとは驚きね。その伝説から不味いと評価されるとは……私のリギルも鼻が高いかしら?」

 

そう言う意味で言ったんじゃねぇー!!

 

とお父ちゃんが言おうとする。お父ちゃんが焦るのも無理はない。何故ならフジキセキの足の負担は本人や周囲が気付いてないだけで爆弾のように蓄積しており、起爆寸前と成っていたのだ。このままでは疲労骨折……いやもっとヒドイ場合は選手生命も危なく成るかもしれない。

 

「貴方の事は調べさせてもらったわ。生きていたとは驚いたけど。

北海道地方トレセンの一部の選手が中央のエリートを上回る程の速さをてにし、国内処か海外G1を制覇。腕は衰えてないようですね、サンデートレーナー……会えて光栄です」

「ここじゃ死んだことにされていたか……理事会とアメリカは俺の事がよっぽど嫌みたいだな」

「でしょうね。人は自分達とは違うのは受け入れたくない……此の世から差別や虐めが無くならないのと同じよ。貴方の正体をしっている人からすれば……貴方は余りにも異質すぎる」

 

その時だった。お父ちゃんと東条Tの前を速い速度で駆け抜けた1人の機能美を持ったウマ娘が駆け抜けた。お父ちゃんはリストを見て彼女が誰なのか調べる。名前は直ぐに分かった。彼女はサイレンススズカ、まだ未デビューの中等部2年生で何処のチームにも所属していない。

 

「あの子良いな(逃げの素質ありまくり!!)」

「そうね(あのスピードをどうにか活かしたい!先行が良いかしら?)」

 

サイレンススズカの素質を一瞬で見抜いたお父ちゃんと東条T。だが……東条は勝ち誇ったように笑みを浮かべる。何故なら、サイレンススズカはリギルのサブリーダーであるエアグルーヴが目をかけており、エアグルーヴがサイレンススズカをスカウトして声を事前にかけていたのだ。

 

「あの子はサイレンススズカ。エアグルーヴが目をかけている子です」

「ほう……だがまだ入ってないんだろ?なら、俺様達にもチャンスはある」

 

こうして、リギルVSスピカによるサイレンススズカ争奪戦が始まるのだった。

 

「ごめんなさい……私、エアグルーヴ先輩に誘われたリギルに入ります」

「なん……だと!?」

「この勝負……我々の勝ちよ!!」

 

なお、速攻で声をかけたお父ちゃんであったが、サイレンススズカは声をかけてもらったエアグルーヴへの義理でリギルに入ってしまった。

 

 

 

だが……リギルはその1ヶ月後。フジキセキが選手生命を脅かす大怪我を負ってしまい、フジキセキが脱退する事態が起きてしまう。

 

「だから不味いって言ったのに。だが、諦めなければ不可能はない。お父ちゃん……動きます!!」

「お父ちゃん!?」

 

お父ちゃん、フジキセキの確保と復活へと動く。




次回……お父ちゃん……フジキセキを確保する。

チームスピカはサンデー産駒が追加されます。

進む速度どーすんの?

  • 最強スペちゃん降臨までなるはや
  • 英雄降臨までなるはやで
  • 日常ネタも入れてゆっくりと!
  • パカチューブも入れてさしあげろ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。