劇場版パトパトチャンネル〜Lost Time〜ifルート 作:ぜくぬ
はじまり
「そんな」
「能力ダメ、近距離もダメ。それでお前がリーダーだ?はっきり言おう。最低だな」
俺は皆の命が掛かっていた中、負けた
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「あ、寝ちゃってた……」
監獄塔の出来事から数日、修行の一環で野道を使って次の街まで向かってるけど、どこ走ってるのかわかんない。夜道は危ないし、無理は禁物、最近パト君も全然寝つけてなかったし、寝れているなら寝かせておかないと……
「もっと……私がしっかりしないと……だよね」
私はどの四神よりも、そしてどの専属神よりも……落ちこぼれているんだから
「んん……。あ、もしかして寝てた?」
「パト君おはよう、うん、ここ最近全然寝付けてなかったから……。寝ていたほうがいいかなって」
「ごめん、ハクだって毎日の特訓で疲れてるのに……。今日は俺が起きてるよ」
「気にしないで……。ほら、行こう。雪花班とメリア班に負けちゃうよ?」
「そうだな、雪花とカナ、メリアとソフィア、俺とハクの3チームで競走して、メリアが定めた目的地に早く着いた方が勝ちってルールだからね。頑張らないと」
「うん!片付けも終わったから大丈夫だよ!」
「よし、それじゃあ行こう」
その後数日間もの間、俺とハクは野道を駆け抜けた。そして、雪花班とメリア班に合流したのだった
「寝ずに走り続けたの?」
「一日目はね。さすがにカナが限界だったらしくて二日目は遅くなったけど」
「でもなんで1着がメリア班なんだろう、ソフィアちゃんって間違いなくこんな道無理だと思ってたのに!」
「わかってないね!私は確かに運動は全然ムリムリだけど頭はメリアとおんなじくらい良いんだよ!つまり!メリアの全知で元々あった知識を使って私が疲れない道、尚且つ楽な道を選んだんだよ!」
「ナビがあるなんて……ズルだよ」
「まあこっちは迷ってたから合流できて良かったけどね」
「そうだね、スピードは速かったんだけど……迷ったのは……不味かったかもだね」
「力じゃないんですよ、頭脳だよ頭脳♪」
「よく言いますよ、ずっと「疲れた〜、おんぶ〜〜!」って言って全然先に進めなかったんですからね」
「私は雪花が全然止まらないし速いから何回迷子になったか……」
「迎えに行ったら泣きそうになってたのは謝るから」
「泣きそうじゃないもん!泣いた後だもん!」
「泣いたことは隠さないんかい!」
「とりあえず数日ぶりに合流出来たわけですし、カナの次元で休みましょう、お風呂に入りたいです」
「賛成!それじゃあ今日は頑張らないとだ!」
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「カナちゃん、疲れてるのに大丈夫?」
「うん、もう何回もやってるし、一度作れば私のオーラも消費しないからね。ハクも何日もお風呂とかろくにご飯も食べてなかったでしょ?今日はゆっくりしようよ」
「うん……カナちゃんは凄いよね、こうやって皆の役に立てるから」
「まあね!次元支配って本当に凄いよね、戦闘以外でも幅広く使いやすい能力だよ!」
「私の時空は使いこなせれば凄いんだろうけど、消費がすごいから……難しいんだよ」
「なんかわかるかも、戦闘で次元支配って今の所まったく扱いきれないんだよね、まだ自然支配に頼り切りだよ。よっし!完了!」
「ありがとう、カナちゃん」
「パト〜、メリア〜、雪花〜、ソフィア〜、扉出来たよ〜!」
「わかった〜!」 「は〜い!」 「待ってました!」 「ありがとうございます!」
「ほら!ハク!一緒に入ろう!」
「うん!」
「カナ!今回も凄く良い出来です!おかげでゆっくりできそうですね♪」
「ふふん!ベッドは一人キングサイズ!そしてリアルで高すぎて買えなかった高級感を再現したんだ!もうこれは豪邸だね!」
「カナが居てくれたら宿代が無くなっても安心ですね♪」
「せやろせやろ、ほら!お風呂行こう!もちろん大浴場だよ!」
「ふふふ、ご主人も私達も大浴場で欲情しちゃったりして〜、浴場だけに〜♪」
「あ、ちゃんと男湯と女湯で分かれてるから、もちろんパトの提案で」
「メリアショック!」
「あはは、メリアちゃん、久々のお風呂で機嫌がいいね」
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〜入浴後〜
「うっそ!凄く髪つやつや!どんな手入れしてるのよ!ソフィアちゃん!」
「さあ?私手入れとかしたことないよ?」
「全然枝毛もないし……凄い」
「もしかすると無意識に微弱な異質異能で汚れや傷みがないようになってるのかもね」
「何それ!異質異能ズルい!」
ドアが鈍い「カチャ」という音を立ててゆっくりと開き、その後すぐ「バタン」という大きな音を立てて閉まった
「ん?今誰かドア開けた?」
「メリアとカナは長風呂だからね、まだ出てこないと思うよ?」
「それじゃあパト君かな?ご飯もまだなのに」
「まぁ、時間が来たら帰ってくるよ!ほら!どんどん私を褒めて!」
「すっごいパワーワードね、でもこれは褒めざるを得ないわ」
「だよね…お肌もまるで赤ちゃんみたいにもちもちだし…羨ましいなぁ」
「あとずっと気になってたけど運動して汗流しても全然臭くならないよね!なんで!」
「そうだよ!ソフィアちゃんの脱いだ衣服って全然臭くないの!洗濯した後の臭いのままなんだよ!」
「しかも寝相悪いのに全然寝ぐせつかないの!どういうこと!?」
「観察し過ぎたよ…逆に怖い…」
「あれから数時間は帰って来てないよね、ちょっと心配だな…」
「雪花様々とソフィアちゃんは雪花様の自室に行ったし、ちょっと私…探してこようかな」
カナの次元と現実を繋ぐ扉を開けて外へ出る
「気配は……ない、遠くの方に行ったのかな?でもなんでだろう」
不気味だな……一人の森って……こんなに心細いんだ……。パト君に会いたい……でも気配がまだない……どこだろう
「雨も降りそうだし……早くしないと……」
わからない……。でも怖いし、凄く……寂しい……。なんでこんなに怖いの?なんでこんなに落ち着かないの?焦る、凄く嫌な汗が出てくる……。パト君!お願い!出てきて!怖いよ!凄く怖いよ!
霧の立ち込む森の木々の間をゆっくりと進んで行くと少しばかり拓けた場所に出た。そこだけは何故か霧が晴れており、森の中とは思えないほどに木が生えておらず、地面には無数の彼岸花が咲き誇っている
「はあ、はあ、はあ、はあ」
私……どこまで進んだんだろう……ここどこ?なんでパトはこんなところまで?
「でも……このまま帰るなんて……出来ないよ」
ポタ、と大粒の雨が少しずつ降り出しきた。
「雨だ……早くしないと……。パト君……パト君……」
暗くて……よく見えない……
「うわ。うう、何かに躓いた……。でも変な感触だった……。しかもなにか服に付いたし……。最悪だ……。何だったんだろう?」
石ほどの固さでもなく、木の枝などの軽く蹴飛ばせるようなものではない、なにか。まるで死んだ人間のような感触。当たっても微動だにしない。
「……え?パト君?ねえ?パト君?」
返事は返ってこなかった。当然だろう。ハクが気付いた時点で、喉を掻き切られパトは死亡していた。
「なんで……パト君……死んでるの?なんで?どうして?なんで?だって……これからで……。これから……頑張るんだって……。うわああああああああああああ!!!うわああああああああああああ!!!パト君ーーーーーーーーーー!!!」
情人を失い悲しみに暮れているうちに、雨も強くなってきていた。降り注ぐ雨はまるでハクの瞳から溢れ落ちる涙そのもののようだった。
パト君……なんで……だってずっと頑張るって……。
――いや……違う。自殺じゃない。だってパト君は生きようとしてたんだよ?それにこんな出血量、自殺なんてありえない
「誰かが……殺したんだ……。じゃないと考えられない……。こんな誰もいない山脈の中で……。誰かに殺されたんだ……」
そう考えだすとハクの感情は悲しみよりも怒りと復讐心に燃えだした
「誰だ……。パト君を殺したのは誰だ……。パト君を殺したのは誰――――――――!!!」
劇場版パトパトチャンネル〜Lost Time〜のifルート書かせていただきます〜!所々加筆してたり消してたりすると思います