超戦艦 Großer Kurfürst 作:U・K・Owen
…ありがとうございます!
なんでこんなにも見られてるんだ…?
某日 太平洋上
どうも、私です。
あの後、合体至上主義者と化したティルピッツに無事捕まり、ミズーリをそんなことで呼び返すわけにもいかないのでたまたま哨戒シフトの関係で氷山港に停泊していたガングートも巻き込んで色々試行錯誤してました。
なんだかんだで3隻の合体による超重力砲の火力向上は見込めたので、とりあえずフォーマット化して北洋方面艦隊ネットワークに上げておいた、機動力や汎用性が大幅に低下するこれを使いたがるような物好きは約1名以外存在しないだろうがまぁ念の為だ。
後これがあればいちいち私が呼ばれることも無いだろう。
決して進めていく内にノッてきて楽しんでたわけではありません。
そんなことをしていると、久しぶりにヤマト―というかコトノ―から連絡が入った。
え〜と、なにになに…
『そろそろ402たちを本格的に上陸させようと思うけどお見送り来る?』
行きます行きます!
お見送りってことは多分タカオを回収した辺りだろうか?
あの天然ツンデレにまた会うことが出来る、それだけでも北洋方面艦隊の勢力海域を離れて太平洋の総旗艦艦隊に向かう価値があるというものだ。
それに少し前に太平洋のミズーリからコンゴウ麾下のピケット艦が定位置を動いたとの連絡を受けた。
タシュケントの様な索敵特化艦がいない太平洋方面の第二巡航艦隊でどうやって探知したのかと聞いてみたところ、演算能力に余裕のあるワスプとホーネットが小さいソノブイを海流操作と予測演算によって太平洋広域に展開してそこから情報を得ているらしい。かと言ってもそこまで万能ではなく、下手に他の巡航艦隊の航路とぶつかれば探知される可能性もあるし、まだまだ課題点は多いそう。向こうも向こうで試行錯誤しているようだ
『行く行く!
今からそっち向かうね!』
『返信早いね…
流石にこっちと敵対してる事になってるエレちゃんがそのまま来るとコンゴウ辺りの艦隊から攻撃受けそうだから私が招待したってことにするために途中からだけどお迎えを出すよ。
ヤハギあたりでいいかな?』
私が参加の意志を送ると数分もせずに返信が帰ってきた。
というかこういう話なら概念通信使えばいいと思うんだけど、前にそれを言ったら『雰囲気も大事でしょ』って返された。まぁそれもそうか…な?
というかヤハギ…ってなんだっけ…?
あぁ、総旗艦艦隊の唯一の軽巡洋艦か、確かにあの艦なら駆逐艦と違って単艦でもある程度の探知能力と戦闘能力を併せ持つし、エスコート役としては適任だろう。偉そうに聞こえるかもしれないが。
まぁそもそもエスコートの艦が必要なのは私が総旗艦艦隊の現在位置を知らないからだけどね。
コトノが直接指揮を執ってる以上こちらに敵対することはよっぽどないだろうし、反対にこちらからも攻撃する理由がない。
そのため私も積極的に総旗艦艦隊の位置を調査してはいない。
タシュケントあたりを太平洋に派遣すれば見つけられるかもしれないけど幾らタシュケントと言っても相手が超戦艦たるヤマトだと先手を取られる可能性もあるだろう。
そうなってしまえば雨あられと随伴艦から対潜ミサイルを投げられて終わりだ。
そんなわけで今の総旗艦艦隊の位置は私にも分からない。
多分硫黄島よりは南方にいる気がするけど…
『そういえば今どこにいるの?
また氷山港のあのカフェにいるの?
あそこのサンドイッチめちゃくちゃ美味しかったからまた誘ってよね!』
『今はもう出港してもうすぐベーリング海に入るところかな、私の直轄艦隊は色々と忙しいから私一人で向かってるよ』
とある艦を主軸として軽巡とタシュケントなどの駆逐艦数隻からなる私の直轄艦隊は、確かに指揮系統上は私の直轄なのだが、どう考えても戦力が微妙っていうか私のスペックで防げない相手に対抗できる戦力でもないのでもう割り切って各地の巡航艦隊の手伝いとして派遣している。
そもそも艦隊の絶対数が少ない北洋方面艦隊において索敵能力に優れたタシュケントを筆頭とする有力艦を遊ばせておく余裕はないのだ。
そういえば、今私が航行しているベーリング海の単冠湾には東洋方面艦隊に所属する海域強襲制圧艦がシナノなどの一部を除いて集結していたはずだが、コトノがそちらにも連絡してくれたのか攻撃が飛んでくることはなかった。
流石に太平洋上を堂々と浮上航行するのは不味すぎるので太平洋に入る直前くらいで潜航を開始した。
もしかしたらもう補足されてるかもしれないが。
今はコンゴウがピケット艦を動かしたことで触発された統制陸軍が401の拠点である硫黄島を襲撃してるのかな?
アレ、コトノは不介入を貫くつもりらしいけど下手したら群像君たち普通に死んでたのでは?
まぁ通信を傍受する限り原作と目立った乖離は無さそうだからいいけどさ。
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―お、あれかな?
私の目の前…と言ってもまだ地平線の彼方ではあるが、中型艦の反応をレーダーが探知した。
おそらくアレがコトノの言っていたヤハギだろう、演算能力的にメンタルモデルは持っていないと思うので普通に概念通信で連絡を試みる。
『こちらグローサー・クルフュルスト、貴女がヤハギでいい?』
『はい、こちら総旗艦艦隊所属軽巡洋艦ヤハギ。
総旗艦の命によりお出迎えに上がりました。』
『ありがとうね、そんなかしこまらなくてもいいんだよ?』
『いえ、流石に…』
なんというか…メンタルモデルを持っていなくても艦ごとにある程度の個性がある感じがする。
思えばユキカゼだってヤマトから演算能力を借りてメンタルモデルを形成する前からある程度の自我はあったぽいし、私達の艦隊に属する小型潜水艦や駆逐艦連中も同じ様な感じだろう。
今度みんな呼んで話をしてみようかな?
タシュケントとも暫くの間直接会ってないし…
それこそ私の直轄艦隊に関しては本来の業務をさせたことがほとんどない、無いとは思うけど話さないと忘れられてそうで怖い…
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「コトノー!
来たよー!」
あの後、単艦で遊弋していたヤハギと合流し、そのまま彼女の後ろに付いて行ってヤマトの艦隊に合流した。
ヤマトの艦隊の周囲は極めて濃密な霧が取り巻いており、これによって外部からの観測を防いでいるようだった。
なんというか、外からの見た目はラピュタの『竜の巣』みたいな感じだ。
おおー、ヤマトの艦上に402とタカオが見える、タカオの服装に関しては…ウン、似合ってると思うよ。
というか私もあーなったこと事あるし。
無理やり着せてくるだけじゃなくて普通にセンスがあるから質が悪いよな…
とそんなことを考えながらヤマトの側を通り抜け、ターンしてヤマトに横付けする。
レイキャビクでの失敗から私も流石に学んだので飛び散った水飛沫は最小限だ、私も学んだのだ(重要)。
「よっと、久しぶりだね、コトノ?
全く、わざわざ私を北から呼び出して何の用なのさ?」
「わざわざって、連絡したらエレちゃん速攻で来るって言ったくせに」
私の艦体からヤマトへ飛び移った私は軽い金属音を出しながら着地し、強者ムーブを意識しながらコトノへ話しかける。
しかし、そんなことはお見通しだとばかりにコトノは若干冷たい目でこちらを見つめる。
「いや、ここはこう、謎の強者感出したいじゃん?」
「そういうことを言っちゃってる時点でもう駄目だと思うよ?」
「嫌だ!私は諦めないぞ!」
やっぱり突然現れて『あの強さ…何者だ!?』って言われたいじゃん?
一度は憧れるよね、ああいう登場シーン。
私の中学生からの夢の一つだし。
「あの…貴女は…いえ、貴方様はなぜこちらにいらしたのですか?」
驚愕から立ち直ったらしい402がおずおずと私に質問してくる。
ちなみにタカオはまだ固まったままだ、アレ顎外れてるんじゃなかろうか。
「あぁ、それはね、君たちが日本に上陸するってコトノから聞いたから先輩として見送りに来たってわけ」
「あ…アンタ…あのときの…」
「あ、戻った。
そうそう、久しぶり…っていうにはちょっと早いかな?
無事…ではないかもしれないけどまぁ生きてるなら良かった良かった」
やっとタカオが驚愕から戻ってきた。
流石に二回目だし会えば分かるか、もしかしたら硫黄島でヒュウガと一緒にコトノのデータのついでとして見られてるかもしれないし。
そういうデータ系はできる限り誤魔化したつもりだが、顔に関しては一度函館で会ったことのあるタカオ相手には誤魔化しようが無いだろう。
銀砂は見られただろうし、やっぱあの撤退方法はあんまり良くないかな。
「生きてる…って、まさかあの潜水艦はアンタの部下って訳?」
「いやいや、彼らは私の部下じゃあないよ。
まぁこっちに入れたのは私だけど」
「やっぱりエレちゃんだったか、あんな面白い物入れるなら連絡してよね〜ナガトから報告受けてちょっと焦ったんだからね?」
タカオからの問いに答えた私の言葉を聞いたコトノが、こちらを覗き込むように見ながらそう話す。
そういえばコトノに2501が入ったこと教えてなかったな…
「私の艦隊の大戦艦と互角に渡り合える潜水艦だよ?
面白そうって思うに決まってるじゃん」
401を見ていると感覚がバグりそうになるが、本来潜水艦は大戦艦クラスと渡り合える様な性能は決してしていない。
2501はムサシのバックアップ(推定)があったとはいえ、駆逐艦クラスのコアで艦体を十分以上に動かし、あまつさえデューク・オブ・ヨークと私が到着するまでの時間互角以上に戦闘を行っていた。これは艦の性能というよりは間違いなく乗っているクルーの技量によるものだろう。
タカオの反応を見る限り、2501の動きは原作と余り変わらないようだ。私達がある程度の足止めしてしまったので少し不安だったが良かった、どんな漫画のどんな主人公にも切磋琢磨し合える…かどうかは分からないけど目に見える壁みたいのは必要だし、だからといって私が出るにはまだ早いような気がする。
というか今ただでさえティルピッツには何も言わずに来てるからこのまま401に会いに行こうものなら帰った後に部下に殺される。
そんなのはごめんなので今回はとりあえずお見送りだけだ。
おっと、そういえばまだ自己紹介がまだだったかな。
私はコトノに向けていた目を再びタカオ達に向け、何度言ってもなれないしたまに間違えそうになる私の名前を言う。
「まぁとりあえず、タカオはともかく402にははじめましてかな?
霧の北洋方面艦隊旗艦をやってるグローサー・クルフュルストだよ。エレちゃんとでもGKとでも好きなふうに呼んでね〜」
場が静まり返る、私なんかミスしたかな…?
ウッ、過去の演説後の気まずさが蘇る…!
「流石に薄々分かってはいたけど…
アンタがあの…」
タカオが声を若干震わせながら呟く。
正直402のほうが先に口を開くと思っていたが彼女は俯いて動かない、私たちについて考え込んでいるのだろうか。
「あ〜、その様子だと私の学園時代のデータ見た?
恥ずかしいな〜写真写り悪かったでしょ?私」
前世の生徒手帳といい免許証の証明写真といいどうも私は写真写りが余りよろしくない。
この身体になってからはメンタルモデルの写真を撮るようなことはあまりなかったし、恥ずかしくて自分の生徒写真もろくに見ていないから実際の様子は分からないが。
北洋方面艦隊の中に写真家…というかマスコミみたいなことをやってる艦もいるけど、そいつの前には余り出てないし…
「いえ…とても可憐で美しかったですけど…
それよりも…『お見送り』ってどう言うことですか?」
「本当?ありがとう!
アレ…?、コトノまだ言ってないの?」
「ちょうど今言おうとしたところでエレちゃんが来たんだよ。
…で、まぁエレちゃんの言うとおりだよ。
貴方たちには日本に上陸してもらいたいと思ってるの」
あれ、まだ言ってなかったのか。
というか一番盛り上がるであろうところにちょうど私の到着が被っちゃった感じだなコレ。
「そういえばエレちゃんは行かないの?
なんか私たちの慰霊碑とか出来たらしいよ?」
「何が悲しくて自分の墓参りに行かにゃならんのさ」
「それもそうか」
自分の墓に行ったとして、何を思って手を合わせればいいのさ?
神様への恨み言か?
「というか、今は401の群像君たち見てるほうが楽しそうだし
コンゴウも頑張ってるみたいだしね。
そっちが一区切りしたら私も里帰りしてみようかな〜」
「エレちゃんの故郷は北海じゃない?」
彼女は太平洋で401の迎撃準備を整えているらしい、私が読んだところまでの原作の中では最大級の海戦、元とは言え一人のファンとしてこれは見逃すわけにはいかないでしょ。
突発的にアンケート、始めました。
大型艦は重巡以上、小型艦はそれ未満といった感じです。
ただし、本来のプロットにはいないので少々遅れるかも…
特定の希望がある方は活動報告の方にコメント下さい
つづく…
…かどうかはマジでアンケ次第になるかも
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そんなことより本編を書け