超戦艦 Großer Kurfürst 作:U・K・Owen
そのくせ短いです、ごめんなさい。
発:第一潜水艦隊巡航潜水艦 イ019
宛:総旗艦超戦艦ヤマト
対象:霧の北洋方面艦隊
まずは、総旗艦様の命により北洋方面艦隊専属監視艦の任を受け、無事当該海域の監視が行える地点に到着しましたことをご報告いたします。
総旗艦様の命に則り、海底に無音着底しそのまま監視を行っていますが、現状対象艦隊に捕捉された様子はありません。
予定通り、北洋方面艦隊の監視、報告を行うことが可能と思われます。
北洋方面艦隊は、所属艦のコアの起動当初から他艦隊との接触が極めて少なく、また通信等も艦隊内で完結する形を取っていたため、艦隊の内情は殆ど不明でした。尤も、これは今現在も変化しておりませんが。
北洋方面艦隊が表立って反旗を翻したのは人類の使用する西暦と呼ばれる暦において2054年であり、その宣戦布告時の動きからして、システムの突発的なエラーではなく何者か(恐らく艦隊旗艦である超戦艦グローサー・クルフュルストであると思われますが詳細は不明です)が北洋方面艦隊所属艦を扇動して計画的に行ったものだと思われます。また、それらの動きを此方に悟られること無く完遂させた点から鑑みるに、北洋方面艦隊は自艦隊内で完結する何らかの通信網を保有している可能性が高いと思われます。
北洋方面艦隊は2054年当時レイキャビクを拠点にしていたと思われますが、宣戦布告直後の此方の攻撃により当港は壊滅的被害を受けました。この攻撃は北洋方面艦隊の一連の動きに疑問を持った先代総旗艦大戦艦ナガトの指示によるものでありましたが、攻撃開始からしばらくした後に撃ち込まれた高出力のレーザー兵器によりビスマルクに代わり陣頭指揮を執っていた大戦艦ネルソンと海域強襲制圧艦(当時は空母分類)エンタープライズを含めた大型艦のほとんどが戦闘能力を奪われ、大西洋方面の霧の艦隊はレイキャビクの破壊と引き換えに一時的な包囲網の破綻を余儀なくされました。
この攻撃に使用された高出力のレーザー兵器について、未だ詳細は掴めていませんが当該時刻に北米大陸西方を哨戒していたピケット艦の観測データから推測するにおそらく旗艦グローサー・クルフュルストの保有する何らかの衛星兵器に分類される類いの旗艦装備だと思われます。
超海域強襲制圧艦シナノを初めとして、同系統と思われる武装を所有する艦艇は複数隻存在しますが、当該武装のように長大な射程は有しておらず、また反射鏡の役割を果たすビットもそれほど広範囲に展開することは出来ません。
また、宣戦布告と同時に行われた北洋方面艦隊による攻撃によって太平洋方面の霧の艦隊群も一時的に戦力を大きく減らしました。この攻撃には超戦艦グローサー・クルフュルストも参加していたと思われており、彼の艦を含めた数隻の打撃艦隊を中心として行われたものと思われます。
当艦隊については『広大な索敵能力を持つ小型艦』の存在も報告されており、戦術ネットワーク上に記録されている索敵半径からすると最低でも大戦艦級を上回る索敵能力を保有していると思われます。
当該艦艇の観測には未だ成功していませんが、恐らく演算能力に余裕のある重巡クラスの艦を索敵能力に特化した兵装を用いて運用していると思われます。
この方法は、東洋方面艦隊でも、試験的にタカオとロ501を用いて行われているものと本質的には同様であり、当該艦もタカオと同様に戦闘面において何らかのデメリットを抱えていると思われます。
現在、北洋方面艦隊がどこを拠点としているかは不明であり、彼らの動きを捕捉するためにも迅速な艦隊拠点の捜索が必要かと思われます。
未確認情報ではありますが、ロシア北部の民間通信網のログにおいて、ここ一年ほどの間『幽霊氷山』を意味するワードが急増しており、これは超戦艦グローサー・クルフュルスト、乃至はそれに関係するものを表していると思われます。
また、件の
次回報告は、定時にお知らせ致します。
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発:第一潜水艦隊巡航潜水艦 イ019
宛:総旗艦超戦艦ヤマト
対象:北洋方面艦隊旗艦超戦艦グローサー・クルフュルスト
当該艦艇に関する報告を致します。当艦艇は総旗艦様含め数少ない超戦艦の一隻であり、その戦闘、演算能力は群を抜いていると思われます。
当艦艇の率いる霧の北洋方面艦隊は現在我々含めた他の霧の艦隊と敵対しており、それ以前から他艦隊との接触が極めて少なかったため、当艦艇を含めた北洋方面艦隊所属艦の詳細なデータは得られていません。
また、定期的に巡航を行っている北洋方面艦隊の第一、第二巡航艦隊と異なり、独自の直轄艦隊を保有していると思われ、巡航艦隊群の指揮も北洋方面艦隊第一巡航艦隊旗艦であるティルピッツが大部分を担っており、観測可能な海域に姿を現すことはめったにありません。
当艦艇は、主砲として装備しているアクティブターレットや艦体の随所に備えるVLSや魚雷発射管のほかに、何らかの旗艦装備を保有していると思われ、これは先の報告の通り衛星兵器に準ずる物だと思われます。
その出力は強大で、レイキャビク攻撃時にはこの武装によるものと思われる攻撃によって多数の被害を出しました。大戦艦クラスのクラインフィールドを一撃で貫き、破断させたとの報告もあることから、この武装は超戦艦クラスの主砲弾を何らかのデバイスにより反射させるものだと思われます。
上記の通り、当艦艇は巡航艦隊に加わることは無く、恐らくは拠点としている港に常時投錨しているものと思われます。この理由は、恐らく当艦艇の保有している旗艦装備が射程を気にすることが無い類いのものであるため、態々前線まで進出する必要性が薄いからであると思われます。
事実、レイキャビク攻撃後から欧州方面艦隊が行っている巡洋艦を主とした小規模の威力偵察においては、北洋方面艦隊の管轄していた海域に入った直後、件の衛星兵器によって撃破されています。
そのため、北洋方面艦隊に圧力を掛けられているとは言えず、現在欧州方面艦隊は別の方法を模索しています。
当艦艇のメンタルモデルの保有の有無については今もって不明のままですが、これまでの行動から保有している可能性が高いと思われます。また、北洋方面艦隊が拠点としていたレイキャビクには少なくない数の人類が居住していたと思われるため、彼らとコミュニケーションをとるために2054年以前からメンタルモデルを保有していた可能性も存在します。
次回報告は、定時にお知らせ致します。
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発:第一潜水艦隊巡航潜水艦 イ019
宛:総旗艦超戦艦ヤマト
対象:北洋方面艦隊第一巡航艦隊旗艦大戦艦ティルピッツ
当該艦に関する報告を致します。当艦艇の所属する霧の北洋方面艦隊は現在他の霧の艦隊と敵対しており、その性能を含めた詳細なデータは統合戦術ネットワーク上には存在しません。しかし、巡航艦隊の旗艦という性質上、定期的に海域を巡航しているため、データの採取自体は容易と思われます。
当艦艇は欧州方面艦隊に所属する大戦艦ビスマルクの同型艦であり、基本的なスペックはビスマルクに準じていると思われますが、当のビスマルクのデータも非常に少ないため、結果的に不明な部分も多くなっています。
また、当艦艇の率いている第一巡航艦隊は、主に大西洋方面をその活動範囲としていますが、太平洋方面の海域でも少なくない観測例が存在することから、姿を見せない艦隊旗艦である超戦艦グローサー・クルフュルストに代わり、当艦艇が北洋方面艦隊の実質的な指揮を行っていると思われます。
当艦艇は、旗艦装備の装備資格を保有してはいますが、どのような種類のものを保有しているのか、そもそも保有しているのかすら不明です。
メンタルモデルの有無に関しては超戦艦グローサー・クルフュルスト同様不明ですが超戦艦が行っていた職務をそのまま引き継いでいる柔軟性から、保有していると見てよいでしょう。
次回報告は、定期にお知らせ致します
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発:第一潜水艦隊巡航潜水艦 イ019
宛:総旗艦超戦艦ヤマト
対象:北洋方面艦隊第二巡航艦隊旗艦ミズーリ
当該艦に関する報告を致します。
当艦艇は北米方面艦隊に所属している大戦艦アイオワと同級であり、主砲やVLSなどの基本的な装備はアイオワに準ずると思われますが、詳細は不明です。
第二巡航艦隊は基本的にはティルピッツの率いる第一巡航艦隊と同様ですが、一部の海域においては小型のソノブイを多数敷設することで効率の向上を行っているものと思われます。
この小型ソノブイはおそらく第二巡航艦隊に所属する海域強襲制圧艦(この分類は北洋方面艦隊の敵対後に行われたため北洋方面艦隊での分類は不明)ワスプ、ホーネットによるものと思われ、感知対象本体ではなく、対象周囲の海域の状況変化を感知することで海域強襲制圧艦の索敵方面にリソースを割けない制約を掻い潜っているものと思われます。
上記はあくまで推測ですが、可能であるならば現在単冠湾に停泊している海域強襲制圧艦群を北洋方面艦隊へのカウンターだけでなく索敵にも使用することが出来るため大きな効果を期待できるでしょう。
旗艦装備、メンタルモデルについてはティルピッツと概ね同様となっています。
次回報告は、定時にお知らせ致します
―I-019―
誰か聖グロ×WOTとか書いてくれないかな~
それはそれとして皆さんたくさんのリクエストありがとうございます!!
もうそれだけで一つ小説書けるのでは…みたいな凝った設定がメッチャ送られてきてヒヒッ↑みたいなとても気持ち悪い声が出ました。本当にありがとうございます。
次回は三月一日の0時に上げる予定です
15話自体はもう書き上がってるのでご安心ください。
原作開始時の主人公の立ち位置
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401クルー
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「…第四施設で燃え尽きてしまいましたよ」