超戦艦 Großer Kurfürst 作:U・K・Owen
FDG:実装済み
ループレヒト:実装済み
ヒンデンブルグ:実装済み
…まさか、な…
発:欧州方面艦隊第三巡航潜水艦隊 U-556
宛:欧州方面艦隊旗艦 大戦艦ビスマルク
調査対象:海域強襲制圧艦(仮称)フォーミダブル
北洋方面艦隊の大西洋方面に展開している巡航部隊に所属しているフォーミダブルについて報告いたします。
この艦含め、北洋方面艦隊の空母級艦艇は我々と異なり海域強襲制圧艦への改装を受けておらず、しかしながら戦闘時に確認された武装の種類からして従来の空母級とは区別する必要があると判断したため、仮称という形で艦級を海域強襲制圧艦としております。
対象艦の戦闘行動が最初に確認されたのは一六年前の北洋方面艦隊との緒戦であり、従来の空母級では持ち得ない圧倒的な高出力の超重力砲でもってその姿を現しました。
対象艦による発射が確認されたのは二発のみですが、その両方が大戦艦級のクラインフィールドを貫徹して複数隻同時に撃破しました。
このような高出力の超重力砲の照射は従来の空母級の保有する武装では不可能であるとされており、北洋方面艦隊内で何らかの特殊改装を受けていると推測されます。
しかしながら二回の発射の間には大きな間が空いているため、その威力故に通常出力と同レベルの連続照射は不可能、もしくは迎撃能力が脆弱なため長時間戦闘海域に滞在し続けることができないと推測されます。
以上のことから平時の北洋方面艦隊巡航部隊において瞬間火力においては最高位に位置すると思われる艦であり、戦闘の際の最優先目標の一つと言えるでしょう。
太平洋方面で確認された同じく高出力の超重力砲を放つ双胴艦との関連性は現在も調査中です。
―U-556―
某日 横須賀 海洋総合技術学園
「ふ〜疲れた〜!」
コトノに突然呼び止められ怖い政治の人達に詰められてから数十分後、私は学園の広場のベンチに腰掛けてたこ焼きを頬張っていた。
――前者の件は字面だけで見たら完全に犯罪の匂いがするな。
あそこに行くのは別に良いんだけど、前々に何か言っておいてくれないかなぁ。
普通にめっちゃ恐かったゾ。
大物感出せって言われたから久しぶりに
目覚めてから学園に行くまでは基本的にずっとあの服だったけど、今改めて見ると中々威厳が……どっちかって言うと威圧感じゃない? これ
一応身長盛ったりめっちゃ目深に帽子被ったりしてその場対応としては頑張って誤魔化したつもりだけど、データ照合とかされてたらまずかったな。
…されてないよね?
…にしてもこのたこ焼き美味しいな。レシピ解析して氷山港でも販売してもらうか。
ま、今は改装と移転で忙しいからそれどころじゃないと思うけど。
前回と同じ様に設計立案はティルピッツに任せたから十分信用していいだろう。
「今回の改装で戦闘能力は削減して小型化とステルス性の向上に努める」とか言ってたし、リシュリューの戦訓を反映させた改装になるそうだ。
暫定仮想敵のソユーズが持つ旗艦装備が推定の域を出ないとは言え高度のステルス能力を付与するものである可能性が高い以上下手に戦闘能力をもたせるとそれが足枷になりそうなのが辛いところなんだよな…
もしかしなくても初期の設計が完全に裏目ってるな? これ。
言い訳と言えば第一巡航艦隊の矛を果たすフォーミダブルが初手で沈められたのが痛かったけど、文字通りそれは言い訳にしかならない。
ティルピッツの指揮能力に感謝しながらたこ焼きを貪ろう。
…ん?
あそこにいるの、ハルナとキリクマと……誰?
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某日 横須賀 海洋総合技術学園
「ぬ…? 誰だ、お前」
学園祭より数日前、タカオに変装して過去の記憶をロック付きでばら撒いていたアタゴを本物のタカオと一時的な協力関係を結ぶことで捕縛し、なんだかんだでアタゴの身柄はタカオに取られたものの、厄介な記憶爆弾の脅威を取り除けたことに安堵して学園のベンチに腰を下ろした直後、右側のスロープから見慣れない人物が近づいてきた。
それだけならば何も問題はない、民官入り交じるこの海洋総合技術学園ではありふれた風景の一つだっただろう。
だが、その女性は普通の人間とは一味異なっていた。
「誰…? あぁ、ここの生徒さんですか。企業視察で見て回わっている北海シノといいます。以後、お見知りおきを」
キリシマからの問いに淀みなく簡潔にそう答えると彼女らの前を通り過ぎて抜けようとした。
ちなみにこのとき、キリシマはハルナの両手で抱えられているので傍目にはハルナがいつも通り表情を動かさずに話しているように見える。
いつもはハルナとキリシマで相互同期を繋ぎつつハルナの口から喋っているのだが、今回はアタゴの件の疲れと開放された安堵感も合わさって油断していたということは決して間違いではない。
「そういうことじゃねんだよ。お前、人間じゃないだろ?」
「刑部ハルナさん……でしたか。落ち着いた性格であると聞いていましたが」
「一介の職員が初対面の生徒の情報を持っている…ねぇ…、ますます怪しく見えてくるな」
ハルナが全力の口パクで誤魔化している中、キリシマの追求は続く。
先ほどシノと名乗った眼前の女性が名乗った肩書は企業視察。もちろん生徒との接触も通常なければましてや初対面の学内評価を持っているとは考えにくい。
そして何より、キリシマの目には疑念を確信へと変える一つの異常が映り込んでいた。
「じゃあ何でお前からは生体反応がないんだよ。まさかゾンビとか言うわけじゃないだろうな」
そう、普通の人間ならあるはずの生体反応が何一つ検出されていないのだ。
言ってしまえば死人と同じ。明らかに人間ではなかった。
決定的な異常を突きつけられたシノの方はというと、軽く眉を顰めたかと思えば、極めて微小な声で何事か呟いた後、吹っ切れたようにキリシマ達へと向き直った。
「何が変装は適当でいいですか、あの寝坊助……、確かに、ここまで来たら隠し事も無意味でしょうね、キリシマ。もう普通に喋っていいですよ」
「あぁそうかい、こっちの事情もお見通しってことか」
そう言ってキリシマが酸欠で息苦しそうにしていたハルナの手から抜け出すと、やけに大げさな身振りでもってベンチへと着地した。
いかんせん今のキリシマはクマのぬいぐるみであるためその着地から感じ取れるインパクトはゼロに等しいものなのであるが。
「で。あんたは結局何者で、何が目的なんだ?」
「えっと、私は大西洋方面艦隊第一特務艦隊、大戦艦スィノプといいます。ここを通ったのは普通にただの偶然ですね。目的は……」
キリシマに続いてベンチに座り込んだシノ――スィノプは自身の先ほどまでと対象的に素性を話すと、少し戸惑ったように言葉を濁らせる。
「どうしたんだ? なんか言いにくいことでもあるのか?」
「いや、そういうわけではなくてですね、一応私諜報任務みたいなものでこっちに来ているんですよ。ただ、それがいまいち分からなくてですね」
本当によく分かっていなさそうな声音でそう言うが、キリシマからしてみれば特務艦隊に属する彼女が派遣されるような原因は一つしか思い浮かばなかった。
「よく分からないって、
北洋方面艦隊、その名前をあえて出さなかったキリシマは当たり前のようにそう返した。
元来欧州のバルト海に展開していることのみが共有されており、その戦力が謎に包まれているかの特務艦隊の編制理由は極北の海に居を構える嘗ての同胞への秘匿戦力という触れ込みであった。
であるならば、今回のスィノプのこの動きにも北洋方面艦隊の影がちらついていると考えるのが自然であり、所属艦として北洋方面艦隊と間近で付き合ってきたスィノプがこのような反応を示すのは違和感があった。
「それが、どうも今回が違うみたいなんですよ」
だがしかし、スィノプの口から吐き出されたのはその不自然を確定的なものとする否定の言葉。
特務艦隊、ひいては現在彼女らを直轄的に指揮下においている欧州方面艦隊の旗艦ビスマルクの真意の所在を脳裏に浮かべているキリシマをよそに、スィノプは言葉を続ける。
「ビスマルクからの指示で、『第四施設で総旗艦に接触しろ』とだけ言われてましてね」
「なに? それは本当か?」
「えぇ、こういうのは普段ベラルーシの管轄なんですけど、何故か今回は私に回ってきたんですよね」
考え込むキリシマに代わって、先程まで息を整えていたハルナが会話に参加する。
第四施設
その場所は数年前に原因不明の大規模火災によって焼け落ちた施設であり、401の艦長である千早群像のルーツの一つとなった場所。
そして、総旗艦である超戦艦ヤマトともなにか繋がりがあるのではないかと睨んでいた場所であった。
「あの人が動いてくれれば私はバルト海でいつも通り目覚ましを用意するだけで済んだんですけど」
「目覚まし時計…? それについては大方予想がつく。察するに、そのベラルーシとやらは一種の決戦戦力なのだろう?」
「はい、一応あんなのでも特務艦隊の中核戦力ですね」
「なら、その戦力をみすみすと敵に見せるわけには行くまい」
「つまり…北の連中がここに来ている…と?」
「確証はない。だが、このような目撃情報があるのも確かだ」
そう言ってハルナは一枚の画像データをスィノプに見せる。
そこには何処かの店のような場所で蟹の足を剥いている三人の少女と思われる人影が映り込んでいた。
三人の内、テーブルを挟んでカメラに顔が写っている二人はその容姿が極めて似通っており、双子、もしくは姉妹であることが予想できた。
最後の一人はこちらに背を向けているので詳しく読み取ることはできないが、身長的に他の二人とそう変わらない年齢であるのは間違いないだろう。
「……見たところ、何の変哲もない飲食店の風景に見えますが」
「これは日本北管区政府運営のネットワークに投稿された写真だが今は政府によって機密情報の名目で削除されている……奥の二人が着用している服装は人類で言うところの所謂“こすぷれ”などと言うものらしい」
「は…はぁ…コスプレですか」
「あぁ、なにかコンセプトを定めてそれに沿った服装をしたりキャラクターの真似事をする文化らしい」
そう言われて、改めて画像に映る少女の服装に注目して見てみる。
確かに、手前の一人は他の客と大部分が被っており判別できないが、奥の二人の服装は画像に映る他の客と比べて目立っており、その説明に合致しているような気がする。
間違っても一つの国家とも言える北管区政府が“機密”として処理する必要のある画像には思えない。ただの微笑ましい食事風景に見えた。
だが、紛れもなくこの写真は北管区首相の座につく刑部眞から直接渡されたものであり、横須賀に行くなら探ってほしいと頼まれた一件に大きく関わるものであった。
「確かに派手な服装ですが…それがなんの関係が?」
「見て分かる通りかなり派手な服装だが、そういうものは往々にして多額のコストがかかるものだ。」
「見るからにお金かかってそうですものね、これ」
霧による海上封鎖のために資源不足が昼夜問わず叫ばれるこの国の内情からは考えられない服装であるのはそうなのだが、それだけでは政府が機密指定する理由にはならないだろう。
「そしてここからが本題だが……この少女たちには戸籍が確認できなかった」
「戸籍…? 人類の個体認証システムですか、しかしこの国の内情的にそのようなことも日常茶飯事なのでは?」
「それは被害が特に大きかった中央管区の中でも人類と我々の海戦直後に生まれた、もしくは我々の影響で親類を海上で失った者の話だ。人類は生真面目なようでな、三年と立たずにシステムを復旧させたらしい」
「三年…というと、今からおよそ十四年ほど前ですか」
「あぁ、だがこの二人は見るからにそれ以前の生まれだろう。それに、孤児養成施設の出身にも見えない」
「だから、戸籍がないのは不自然だというのですか」
「それだけではない。先程行った通り、あのような服装をこしらえるための多大な金を用意するのにも戸籍は不可欠だ」
「そりゃそうでしょうね」
高度にデータ化された現代日本において、個人データの集合体である戸籍を持たないということは幽霊に等しい。
そのような状況下でこの学園に在学する生徒のような年齢の少女たちが大金を用意できるとは思えない。よしんば用意できたとして、その金は生活に直結するものに注ぎ込まれるだろう。
人類は見てくれを重んじる事が多いとは聞くが、それにも限度があるだろう。
「そして、極めつけがこれだ」
そう言ってハルナは先程までの画像と入れ替えるようにして新たなもう一枚の画像データを送る。
そこには先程の画像で顔を確認できた二人の少女が海洋総合技術学園の制服を身に纏い『獅子亭』と銘打たれた小さな店のドアを開けて中へ入っていく瞬間が切り取られていた。
「これは数週間前に横須賀近郊で撮影されたものだが――」
「ここ、レイチェルさんのお店じゃないですか」
「「は?」」
瞬間、場の空気が凍った。
実際問題、来るならU-2501とかの方が有力ですかねぇ。
ドイツUR戦艦は飽和気味ですし。
こ…これでリクエスト艦全部出せた…
とりあえず年内に終わってよかったと、それだけ。
あと3199第二章見てきました。
デザリアム時間軸でのガトランティス資材使った推定アルデバランの改装が一瞬写った後に出てきたグロデーズとアンドロメダ級の全長が同じなの何かの闇を感じる
ムサシ追撃戦、GKちゃんは?
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参加
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不参加(ティルピッツ主導)