勇者の少女たちと紡ぐ、聖剣に選ばれた剣士の物語   作:A.S マフルガ

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えーっと、久しぶりの更新で本当すみません!


水の剣士、仲間の想いを背負って

 

俺は郡紫音だ。

 

正体を隠して剣斬としてメキドから人を守るための戦いに身を投じていたんだけど姉さんたちに見つかっちゃったんだ。

 

どうなる西暦2話

 

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「どういうことか説明してもらうぞ紫音」

 

若葉が紫音に迫った。

 

「えっと、これは…」

 

紫音がどうしたものかと困っているとある人物がやってきた。

 

「お困りのようね」

 

その人物は(キャンディは咥えてないが)助けにやってきたみたいに話しかけた。

 

「え、誰?」

 

勇者たちはその人物を知らない様子だった。

 

「あ、詩織さん!」

 

紫音は知っていた。

 

「初めましてね。私は紡木詩織。紫音は私の所で剣士として戦っている。だから顔見知り以上で今は仲間未満ってところね」

 

詩織は勇者たちにそう名乗った。

 

「剣士って一体何ですか?」

 

「さっきの紫音君みたいな感じじゃないかな」

 

若葉と友奈がそう話す。

 

「そ、それは…」

 

詩織が困っているとスマホと鳴った。

 

「ちょっと待って」

 

詩織はスマホに出た。

 

「少しいいですか」

 

「何?いけない話だったら乗らないわよ」

 

杏と千景はコソコソ話を始めた。

 

「あの人、小学生でも中学生でもない大人の女の人ですよね」

 

「ええ、色気はまったくないけどね…」

 

「もしかして紫音君て大人のお姉さんが好きだったりするんでしょうか…?」

 

「は、はぁ!?」

 

杏の言葉に千景は思わず驚いてしまった。

 

「…わかりました」

 

詩織は通話を終えてスマホをしまった。

 

「安心しなさい。私と紫音との間にはそういったものはないわ」

 

「それって私の弟に何の魅力もないってこと?」

 

「ね、姉さん…」

 

「いや、単純にお互い年が離れていてそういう気分になれないし、何より…まあ、この話は今する必要はないわね。いずれね。いずれ」

 

「今はあんたらがよく使う施設を教えてちょうだい」

 

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勇者が住んであるアパート。そこに紫音の部屋もある。

 

【ブックゲート】

 

そこにブックゲートを使った。

 

「どうして俺の部屋に…」

 

「何か不味かったかしら…?」

 

「よく使う部屋だからかな…」

 

「決して邪な気持ちとかがある訳ではないぞ。ああ、決してな」

 

勇者たちは口を揃えてそんな感じのことを言うが紫音には何のことかさっぱりだった。

 

「あんたの部屋に繋げたわ。これでいつでも行けるようになるから。まあ、剣士以外のことで使うなんてないけど」

 

詩織の言葉を最後まで聞いてハイライトが消えていた勇者数人に光が戻った。

 

「じゃあ早速行くわよ」

 

詩織が扉を開くとその先が異次元になっていた。

 

「わ、何これ」

 

「凄いよ、まるでSFみたい」

 

「落ちないように気をつけてね」

 

詩織、紫音、勇者たちはブックゲートを通って行った。

 

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ブックゲートの先は施設の入り口になっていた。

 

「ここは…?」

 

「本が沢山あります…!?」

 

勇者たちが困惑していると本棚が開き、20代の若い男がやってきた。

 

「初めまして勇者様。ようこそSWORDへ。俺はこの組織のリーダーをやっている倉田陸人。よろしく」

 

「SWORD?」

 

「リーダーって?」

 

陸人の名乗りを聞いて勇者たちは困惑した様子だった。

 

「…SWORDはメキドから世界の均衡を守る組織だ。秘匿性の高い組織だから君逹が知らないのも仕方がない」

 

「メキドですら普通に街中に現れる訳でもないしね」

 

「もしかして樹界に?」

 

「樹界に現れるのなら、大社が存在を知っていないのはおかしなことだ。きっと別に何かあるんだろう」

 

「察しがよくて助かる。それはこれから説明しようと思うが…」

 

話そうとしている途中に一冊の本が光った。

 

「メキドだ」

 

陸人はその本を手に取って広げた。本にはメキドが暴れている様子が映っていた。

 

「これがメキドが現れる際のシグナルのようなものでね」

 

「詩織、紫音君と一緒にメキドを倒しに行ってくれ。勇者様も見てくるといい」

 

「メキドとの戦いは実際に見てもらうって感じね」

 

「行こう詩織さん」

 

詩織、紫音、勇者たちは入り口を通ってその場所に向かった。

 

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行った先には何も起こっていなかった。

 

「何もないけど…?」

 

「これを使うのよ」

 

「それを?扉も何もないわよ?」

 

【ブックゲート】

 

詩織が何もないところで使うとそこに本の形をしたものが出現した。

 

「そこを通るのか」

 

詩織、紫音、勇者たちは本の形をしたものを通って行った。

 

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通って行った先に人とは違う姿をした異形の化け物がいた。

 

「これがメキド…」

 

「バーテックスとは違って人型なんだな」

 

「でも、化け物なのは同じだよ」

 

「ああ、メキドを放置していたら現実の世界にも影響が出てくる」

 

【猿飛忍者伝】

【とある影に忍は疾風! あらゆる術でいざ候…】

 

【双刀分断!】

 

「変身!」

 

【壱の手、手裏剣!弐の手、二刀流!】

【風双剣翠風!】

 

【翠風の巻!甲賀風遁の双剣が、神速の忍術で敵を討つ!】

 

紫音は剣斬に変身した。

 

「強さは正義だ!」

 

剣斬はメキドに向かって行き、風双剣翠風で攻撃していった。

 

「あいつとはまた別のやつね…」

 

「あいつ?」

 

「ええ、隠してる意味なんてないから言うけど数年前に私の仲間を殺した奴よ。あいつじゃないけれど戦うことには代わりないわ」

 

「……」

 

詩織はベルト型の変身デバイス“ソードライバー”を取り出した。

 

「紫音君とはまた別の変身デバイス?」

 

「ベルト型なんだな」

 

詩織は青いワンダーライドブックを取り出した。

 

【ライオン戦記!】

【この蒼き鬣が新たに記す、気高き王者の戦いの歴史】

 

詩織はそのブックをソードライバーの中央のスロットに装填して納刀されていた聖剣を引き抜いた。

 

【流水抜刀!】

 

「変身!」

 

【ライオン戦記!】

 

【流水一冊!】

【百獣の王と水勢剣流水が交わる時、紺碧の剣が牙を剥く!】

 

詩織は水の剣士、ブレイズに変身した。

 

「この水勢剣流水に誓う。世界の均衡は私が守る!」

 

ブレイズは剣斬に加勢する形で水勢剣流水で攻撃していった。

 

「はぁっ!はぁーっ!」

 

水勢剣流水を振るたび、その聖剣に纏わる水が水飛沫のように飛んだ。

 

「これが剣士の戦い…」

 

「勇者の戦いと変わらないな」

 

「おお、凄いな!」

 

「紫音は…」

 

「紫音君…」

 

勇者たちが戦いを見ながらそれぞれの思いを綴っていた。

 

「巨大化したか」

 

「でかいけどそれは見てくれだけだ。だよな詩織さん!」

 

「ええ、よりいっそ倒しやすくなった!」

 

【必殺読破】

 

ブレイズはソードライバーに納刀した水勢剣流水の引き金を引いた。

 

【流水抜刀】

 

ブレイズはソードライバーから水勢剣流水を抜き取った。

 

「ハイドロ・ストリーム!」

 

【ライオン一冊斬り!】

 

ブレイズはメキドに向かって行って水を纏った斬撃の連撃を叩き込んだ。

 

【ウォーター!】

 

メキドは怯んだ。

 

「今だ!」

 

【猿飛忍者伝!ニンニン!】

 

剣斬は必殺技をした時からメキドから剥がれた瓦礫を次々と渡って行きながら風双剣翠風にブックを読み込ませた。

 

「疾風剣舞!」

 

【翠風速読撃!ニンニン!】

 

「はぁーっ!」

 

剣斬は風双剣翠風に風を纏わせてメキドを一刀両断した。

 

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戦いが終わり

 

詩織、紫音、勇者たちはSWORDの拠点に戻っていた。

 

「どうだったかな。剣士の戦いは」

 

陸人は勇者たちに感想を求めた。

 

「ああ…」

 

若葉が言おうと口を開く。

 

「こんなの紫音にはさせられない」

 

千景が先に口を開き、そう告げた。

 





紡木詩織
…水の剣士ブレイズの変身者。人知れずメキドから世界の均衡を守るための組織SWORDに所属している。詩織以外の剣士はメキドとの戦いで戦死している。

倉田陸人
…SWORDのリーダーをしている若き男。

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