勇者の少女たちと紡ぐ、聖剣に選ばれた剣士の物語 作:A.S マフルガ
ブレイズはファンタスティックライオンに変身を遂げた。
「ワンダーコンボは剣士の力を最大限に引き出すことができる」
陸人はSWORDの施設に映るブレイズの姿を見ていた。
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場面は戦いに戻る。
「へぇ、ワンダーコンボか。久しぶりに見るね!」
クリムはブレイズに向かって炎を放った。
「水勢剣流水に誓う!世界の均衡は私が守る!」
ブレイズは天空のペガサスの力を使って飛びながらクリムに向かって行った。
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詩織は杏子にSWORDの施設に案内された。
『昔のSWORDには色々な人がいた。どの人も個性的で優しくて温かい場所だと思った』
そこで陸人は杏子に詩織がメキドに巻き込まれたと話を聞いた。
「きっと巻き込まれた原因はワンダーライドブックでしょう。持っていませんか?」
陸人は敬語で詩織に接した。
「えっと…」
だが、詩織はワンダーライドブックが何なのかわからなかった。
「ワンダーライドブックていうのはこれのことだよ」
「それ?」
杏子はブレイブドラゴンワンダーライドブックを詩織に見せた。
「あっ…」
詩織は思い出して懐からライオン戦記ワンダーライドバックを取り出した。
「そういえば学校に落ちていたのを拾ったんだった」
「それがあなたがメキドに目を付けられた原因でしょう」
「この本で…」
詩織は陸人と杏子からワンダーライドブックについて詳しい話を聞いた。
「まあ、そいつを人間が持っていたら危ないだろ。俺たちの手で持っておくべきだ」
「そうだな。また襲われるかもしれない」
SWORLDの剣士二人がそう話した。
提案した方は土の剣士バスターの剣士でその提案に乗ったのは音の剣士スラッシュの剣士だ。
「…詩織、私達にその本を渡してくれないかな?」
「杏子…」
詩織には持っておく理由はなかったが渡したくなかった。
「私もあんたと同じ剣士になりたい」
詩織は杏子の戦いを見た時に剣士への憧れがあった。
『ちょうど水の剣士の穴が開いていたらしくて、私はすぐに剣士になることができた』
それが詩織がブレイズに変身するまでのプロセスだった。
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ブレイズはクリムに向かって水勢剣流水を振り下ろした。
「杏子は言った!」
「ぐっ、何を言ったんだっけ!?」
ブレイズとして初めての戦いが終わった時、詩織に言った。
『剣士の道は険しいよ。普通の人間にはない事を沢山味わっていくことになる。自分の身を削っても。それでもやると言うの?』
その言葉は今も鮮明に思い出すことができる。
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実際、それはメキドとの戦いで起こった。
「杏子、みんなが!」
仲間の剣士との連絡が次々に取れなくなった。
『リーダーは聖剣が落ちていた事からみんなが死んだと判断した』
『戦い続けていた私たちの前にあいつがやってきた』
青い色をした狼のような姿のメキド、ズオス。
「火の剣士も、水の剣士も弱いな」
セイバーとブレイズはズオスに歯も立たなかった。
「あんたがみんなを…!」
「ああ、弱かったな。ああも簡単に食えるとつまらないな」
「絶対に許さないっ!」
すると、セイバーがブレイズの前に出た。
「杏子?」
「詩織、思い出せる相手が居ないのは嫌なことだからさ、私の事忘れないでね」
「待ってよ、あんた、何をしようとしてるのよ!?」
「後の世界のこと頼んだよ」
セイバーは両手に持った火炎剣烈火を思いっきり振り上げた。
「…覚悟の先に道はあるっ!」
セイバーがその言葉と共に火炎剣烈火を振り下ろすと周囲に物凄い爆発が発生した。
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現在
「あんたの言葉は今も私の胸にある」
「そんな言葉覚えてなんて居ないよ!」
クリムは炎で剣の形を形取り、ブレイズに向かった。
【必殺読破】
「覚悟の先に道はある!」
【流水抜刀!】
【ペガサス!ライオン!ピーターファン!三冊斬り!】
【ウォ・ウォ・ウォ・ウォーター!】
「はっ!」
「ぐっ…」
ブレイズは水勢剣流水から飛ばした水を渦に変化させてクリムの動きを拘束して浮かばせた。
「ハイドロ・ボルテックス!」
「ぐぁーっ!」
ブレイズはクリムに向かってジャンプして刀身に水を纏った水勢剣流水でクリムを切り裂いた。
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詩織が気がつくと変身が解除された状態で破壊されていた街は元通りになっていた。
「杏子は…」
詩織は傷ついた体を動かして杏子を探す。
『杏子も、みんなの仇であるズオスも居なくなっていた』
「これ…」
見たかったのは杏子が愛用していた本だけだった。
『この時、私は初めて杏子の言葉の意味に気がついた。この世界の均衡が守られて来たのは剣士が頑張ってきたからだ』
詩織は仇のズオスやセイバーが居なくなった場所で泣き叫んだ。
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ブレイズの変身が解除される。
(やったわ、杏子)
詩織が倒れそうになると若葉が抱えた。
「大丈夫ですか、詩織さん」
「ワンダーコンボは強力な分、体への普段が凄くてね…」
詩織はその場で意識を失った。
「……」
その場所の近くに落ちていたクリムアルターライドブックは拾われた。