ようこそ一夏ちゃんが逆行する教室へ   作:たかきょう

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第11話.一夏ちゃんはついに清隆先輩と再会?いたしま~す!

 

 

パートナー筆記試験...

 

 

それは、一夏ちゃんが元の世界で初めて受けた()()()特別試験のことだ。

 

 

...そんな、肝心の試験のルールはというと...

 

 

 

 

①1年生の生徒と2年生の生徒が二人一組のペアを結成する。

 

 

②ペアはOAAを使い、自分が希望する生徒に1日一回だけ申請する事が可能である。

 

 

③受諾された場合はペアが成立、されなかった場合は24時に再申請が可能である。

 

 

④一度許諾してしまった場合は、如何なる理由があろうともペアの解除は認められない。(犯罪に近い行為があった場合などは例外あり)

 

 

⑤パートナーが確定した両名は、翌日の朝8時以降からOAAでパートナーが確定済みかを確認する事ができるようになり、そこから第三者による申請を受け付ける事が不可能になる。

 

ちなみに誰とペアを組んだかまでは、表示されない。

 

 

⑥試験当日までにペアを組めなかった場合には試験当日の朝8時にランダムに相手が選ばれ、総合点から5%の点数が割り引かれる。

 

 

⑦1年生の内、ペアを組めなかった生徒は点数を2倍にした上で5%を割り引いた点数となる。(これは、2年生の生徒の数が1年生の生徒よりも3人少ないため。)

 

 

⑧個人報酬として上位5組のペアに10万pp、上位3割のペアに1万ppがそれぞれ渡される。

 

 

⑨クラス報酬として1位は50cp、2位は30cp、3位は10cp、4位は0cpのクラスポイントを得られる。

 

 

⑩ペナルティとして2年生はペアの合計点数が500点以下の場合は退学処分、1年生はペアの合計点数が500点以下の場合は3ヶ月の間、プライベートポイントの振り込みがおこなわれない。

 

なお...意図的に問題を間違える、第三者による強要などといった、点数操作は退学処分となる。

 

 

 

 

簡単に言うとこんな感じだね~‼️

 

 

「天沢さんはどの先輩と組むとかは決めたんですか?」

 

 

「う~ん、一応...目星をつけている先輩はいるって感じかな~?」

 

 

近くにいたクラスメートの小西徹子ちゃんに聞かれて、私は曖昧に返事を返す。

 

 

「小西ちゃんは学力面が優秀だし、すぐにペアが見つかって良かったね!」

 

 

「いえいえ!天沢さんには及びませんよ!」

 

 

この小西ちゃん...実は説明があった、その日の内にペアを確定させてしまったとかいう優秀な生徒なんだよね。

 

 

(まぁ、所詮はこの一夏ちゃんには及ばないけど...)

 

 

それよりもだよ?小西ちゃんには、見栄を張ってあんな風に言っちゃったけど...実際に私の試験のペアはどうしようかな?

 

 

元の世界の時と同じように無難に須藤先輩と組む~?...それとも思い切って他の先輩と組んでみるのも面白そうだね~!

 

 

(何より、私が一番望んでるのは...清隆先輩とペアを組むことかなぁ...)

 

 

元の世界では、確か...まさかの宝泉くんとペアを組んでたんだっけ?

 

 

何であの鬼畜ゴリラ野郎がこの一夏ちゃんを差し置いて清隆先輩とペアを組めたのか、それが本当に疑問だったんだ~!

 

 

「おいっ!!!大変だ!!Dクラスの宝泉のヤツが七瀬ちゃんを連れて2年生のフロアに乗り込んだらしいぞ!」

 

 

高橋くんがAクラスの教室に帰ってくるなり、クラスの皆にそう告げた。

 

 

『えっ?あの、宝泉君が?』

 

 

『宝泉くんって...あの強面の男子?』

 

 

『そうそう!確か、中学時代に不良として名を馳せていたらしいよ!』

 

 

『上級生に喧嘩でも売りに行ったのか!?』

 

 

『えっ?わざわざ、無関係の七瀬さんまで連れていって!?』

 

 

途端にAクラスの皆は動揺し始めた。

 

 

どうやら、宝泉くんの人柄は他のクラスでも悪い意味で有名だったらしく、クラスメート達の中では様々な憶測が生まれているようだった。

 

 

「ふふっ!面白そうだね~!ちょっと一夏ちゃんが見物しに行ってこようかな~?」

 

 

「ダメだよ!一夏ちゃん!一夏ちゃんがケガしちゃうかもしれないよ!!」

 

 

あゆみちゃんが必死に私を止めてくれている。どうやら、心から私の事を心配してくれてるらしいね~!

 

 

元の世界では、クラスで浮いていた事もあってか...私にはあり得なかった事なので、不覚にも一夏ちゃんの心が喜びに満たされちゃったのは秘密!

 

 

「大丈夫だよ!これでも身体能力には自信があるからさ~!じゃあ、いってくるね~!」

 

 

「一夏ちゃん!」

 

 

 

 

こうして...私はあゆみちゃんの制止を振り切り、2年生のフロアに向かっていったのだった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

2年生のフロアに着くと、すでにその場は修羅場になりかけていた。

 

 

私は...余計な巻き添えを食らわないように隠れながら、その様子を窺ってみた。

 

 

(よく分からないけど、龍園先輩と宝泉くんが睨み合ってる...周りにいるのは、石崎先輩と伊吹先輩と須藤先輩と堀北先輩だね。あとは...)

 

 

そう言って、周りを見渡した私は...偶然にもお目当ての彼を見つけてしまった。

 

 

(いたっ!!!いたよ!!!間違いない!清隆先輩だ!やっと...あなたに会えたんだね!)

 

 

 

 

元の世界と合わせると7年振り、この世界では見学室からのミラーガラス越しを除けば初対面となる、私の大好きな人...綾小路清隆の姿をついに発見できたんだ!

 

 

 

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