ようこそ一夏ちゃんが逆行する教室へ   作:たかきょう

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戦闘描写って苦手です...


第14話.一夏ちゃんは清隆先輩のベッドで眠りま~す?

 

 

「おい、天沢...入ってきてもいいぞ。」

 

 

「は~い!綾小路先輩~!お邪魔しますね~!」

 

 

私は今...清隆先輩の部屋にお邪魔している。...しかも、男性側...清隆先輩の方から誘ってきてだ。

 

 

一般常識ならば、この状況を恋愛フラグ?なんていう事もあるらしいけど...今の一夏ちゃんと清隆先輩の場合は、その可能性はないと思った方がいいかもね?

 

 

現に今の清隆先輩は無表情で、何かを探ろうとしている鋭い視線を私に向けてきてるんだもの...

 

 

(ここで、絶対に清隆先輩の信頼を少しでも得てみせる...!そして、軽井沢先輩よりも私の方が有能な人材だと分かってもらえれば...)

 

 

そのためにも...先輩の問いへの返事は慎重に返していかないといけないね...

 

 

「天沢、お前に聞きたいことがある。」

 

 

「はい!何でしょうか?」

 

 

「お前はいったい、何者なんだ?」

 

 

(ひっ!...)

 

 

うわぁ!!清隆先輩の...その無表情からの威圧から放たれる殺気を私は直接受ける羽目になっちゃったよ...

 

 

(ヤバい...この殺気の量...一般人なら絶対に気絶してたよ...)

 

 

ホワイトルーム生以外でこれに耐えられるのは、龍園先輩と坂柳先輩と高円寺先輩ぐらいかもね~?

 

 

「なにって?綾小路先輩の後輩ですよ~?」

 

 

「ごまかさなくてもいい。俺と同じ中学の人間など...この学校には存在しないはずだからな。」

 

 

くどいな~!さっさと『お前はホワイトルーム生か?』って、聞いてくれたらいいのに...

 

 

「う~ん、厳密に言いますとねぇ~?中学ではなく...白い部屋の後輩...って、言った方がいいかな~?」

 

 

私がそう言った瞬間...清隆先輩が目にも止まらぬ早さで、私に向かって右ストレートを放ってきたではないか。

 

 

清隆先輩の突然の行動に驚いた私だったけど、とっさにそれを避けて先輩との距離を空ける。

 

 

(ひょっとして...私の実力を試しているのかな?全力には程遠いみたいだし...)

 

 

この間、たったの1秒...

 

 

それならばと私の方も先輩に接近すると、先輩の足に強烈な蹴りを入れる...と、みせかけてのフェイント技で先輩の気が僅かに逸れた隙に、足とは反対側の手で先輩のみぞおちを狙ってストマックブローを放つ。

 

 

しかし...清隆先輩はそれを即座に受け止めると、その私の手に手首固めを仕掛ける。

 

 

普通の人間ならば...あまりの激痛に悶絶するだろうが、一夏ちゃんは違う。

 

 

「やぁっ!」

 

 

「......!!」

 

 

私も即座に自由な方の手を使って先輩の頭を掴むとそのまま自分の体を後ろに傾けるような勢いで、先輩を後方へと投げ飛ばした。

 

 

だけど...さすがは、清隆先輩だね~!特に痛がっている様子もなく立ち上がると私の次の攻撃に備えてか...構えの体勢に入っている。

 

 

(やっぱり...さすがは最高傑作だね...簡単には勝たせてくれなさそう...)

 

 

その思考の合間にも...私は先輩にめがけて右フックを...次いで、連続でジャブをを放ったが、先輩に最低限の動きで受け止められ続けてしまう。

 

 

でもね?それは想定内...パンチを受け止め続けるのに夢中になってる先輩の足元を狙って膝蹴りを食らわせる。

 

 

ようやく、清隆先輩にまともな一撃を入れる事ができた!

 

 

その一撃で先輩の体勢が僅かに崩れた隙に、さらに一夏ちゃん渾身の手刀打ちを先輩の首元に仕掛けにいく。

 

 

すると、清隆先輩はギリギリのところで私の手を受け止めた。

 

 

どうやら、私が膝蹴りから手刀打ちに移るまでの...この僅かなタイムラグで先輩の腕が自由になってしまい、受け止める隙を与えてしまったようだった。

 

 

「はぁ...」

 

 

「......」

 

 

一見、お互いに互角の攻防にも見えるが実はそうではない...

 

 

私が既に疲労で息苦しさを感じてるのに対して清隆先輩の方は全くその兆しが見えない...そもそも本気を出しているかも怪しいからだ。

 

 

(このままだと...スタミナ切れでこっちが負けちゃう...!!)

 

 

その焦りと疲労のせいだろうか?反撃に出た清隆先輩が私の後ろに回り込むのに一瞬だけ、気づくのが遅れてしまったのは...

 

 

「あっ...やばっ!!」

 

 

気づいたときには時既に遅し...先輩はそのまま私の体を掴むと思いっきり、部屋の奥の方に投げ飛ばした。

 

 

「ぐわっ...」

 

 

偶然なのか?着地先が清隆先輩のベッドの上だったので大したダメージにはならなかったんだけど...それでも体が痛い!...

 

 

さっきまでの清隆先輩が実力の5割なら、私を投げ飛ばした時の清隆先輩は実力の8割ほどの力を出している気がするね...

 

 

だって...投げ飛ばすスピードと勢いがさっきまでと桁違いだったし...

 

 

「どうやら、天沢...お前は思ったよりもやれるみたいだな...」

 

 

清隆先輩がそんな私を見下ろしながら呟く...

 

 

「はぁはぁ...」

 

 

「だが、これ以上はやめておけ...今のお前では俺には勝てないだろうからな。」

 

 

一方の私は疲労とこれまでの体の痛みのせいか、ベッドから起き上がれない...

 

 

(よりにもよって...こんな形で先輩のベッドで寝る日が来るなんてね...)

 

 

私は先輩のベッドの心地良さと、これまでの疲労に影響されちゃったのか...そのまま先輩のベッドで眠りについてしまった...

 

 

 

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