ようこそ一夏ちゃんが逆行する教室へ   作:たかきょう

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綾小路父の性格がイマイチわかんねぇ...


第3話.一夏ちゃんは高度育成高等学校に入学しま~す!

 

 

私が過去に戻ってから、6年の月日が流れたよ~‼

 

 

その間、5期生は過酷なカリキュラムについてこれずに私と拓也を除いて全滅しちゃった...

 

 

(やれやれ、情けない子達ばっかりだったなぁ...)

 

 

私は脱落していった子達の名前なんて、とうの昔に忘れている。

 

 

だって...脱落していった子達っていうのは、清隆先輩の存在に絶望してしまった子...それか、清隆先輩に対抗心を燃やした割に大した事はなかった子...または、清隆先輩を神格化して強くなる事を放棄した子のどれかだったからね~‼

 

 

そんな半端な子達の名前なんて覚える意味もなかったし...

 

 

「ねえ、拓也‼今日も頑張ろうね!」

 

 

「うん!絶対に一夏の隣に立てるような男になってみせるよ。」

 

 

最近...拓也が私を見る目が、友情から別のものに変わった気がするけど...

 

 

...それは、さすがに一夏ちゃんの考えすぎだよね⁉

 

 

余談だけど大人達も驚いてたよ?

 

 

綾小路清隆という存在に【憎悪】ではなく、【崇拝】という感情を持ちながらも強くなる事を諦めていない、この私...一夏ちゃん。

 

 

そして...私ほどではないけど清隆先輩を目標に日々、強くなろうとしてる拓也。

 

 

 

 

残った5期生がこの二人だけになった事にね...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

3月になった。私と拓也は、あと1ヶ月後には...いよいよ、高度育成高等学校に入学する...

 

 

「天沢、八神...ホワイトルームの5期生として、優秀な成績を残したお前達二人に重要な任務を与える。」

 

 

「「はいっ!」」

 

 

さっそく、綾小路先生から直々に事の説明がなされる。

 

 

「高度育成高等学校に入学し、最高傑作...綾小路清隆をホワイトルームへ連れ戻す事だ。」

 

 

まぁ、やっぱりね?そう来ると思ったよ...

 

 

「高度育成高等学校の全容については、そこに坂柳の代わりに理事長代理として送り込んだ月城に聞くがいい...」

 

 

そう言い残すと、綾小路先生は足早にその場を立ち去ろうとする。

 

 

「先生‼質問してもよろしいでしょうか?」

 

 

「天沢か...なんだ?」

 

 

「どのみち彼は高校を卒業後にホワイトルームに帰ってくるではありませんか?わざわざ、連れ戻しに行く必要はないんじゃないですか~?そんなに彼をホワイトルームの後継者にしたいんですか~?」

 

 

綾小路先生がギロリとした視線で質問をした私を睨み付けている。さすがに親子なだけあって、威圧感が清隆先輩とそっくりだ。

 

 

「あの学校に入学してから、清隆は生意気にも私に逆らった...ホワイトルームでは学べなかった事があるなどとほざいていたが、所詮は子供の戯言にすぎん。天沢...お前の言う通り、将来は私の後継者になりうる清隆がこれ以上、あの学校に在籍し続ける必要はない。」

 

 

実際に私のいた未来の清隆先輩は、卒業後もホワイトルームに戻らない決断をしたからね...

 

 

「ええっ⁉メリットならありますよ~?そうですね...たとえば、【】を知れるとか!」

 

 

「ふん...何を言うかと思えば...愛だと?くだらない感情ではないか...」

 

 

綾小路先生は、私...一夏ちゃんの提案をあっさりと...そう言い捨てる。

 

 

「その【】という感情を利用して、彼をホワイトルームに連れ戻す事ができたとしてもですか?」

 

 

「...なに?...詳しく説明してみろ。」

 

 

おっと、ここまでは冷徹さを崩さなかった綾小路先生が私の話に食いついてきたね...

 

 

「つまり、綾小路清隆を私に惚れさせて、愛を芽生えさせるんです!同時に信頼も得ていきます...」

 

 

「.........」

 

 

「そして、最終的には私の正体を明かした上で、『私はホワイトルームに戻るけど、あなたは幸せになってほしい』などと、同情心を引く言葉を言っちゃえばいいのです!愛という感情に目覚めた彼は、私と共にホワイトルームに戻る道を選択するはずです!」

 

 

綾小路先生は、私の作戦に何やら...思案している表情をしていた。

 

 

...そして、さらに私に話しかける。

 

 

 

「...本来なら、くだらん...と一蹴していたところだ。しかし、歴代で清隆に次いで優秀なお前が言った事だ...その作戦に賭けてみるのも悪くないかもしれん。」

 

 

「...ということは⁉私に任せて頂けるんですか⁉」

 

 

「ただし...1年だ。1年以内にお前が言う、それをやり遂げてみせろ。それができなければ、天沢...お前を容赦なく切り捨てる...覚えておけ。」

 

 

「わ~い‼やったー‼」

 

 

まぁ、仮にあんた達に切り捨てられてもだよ‼...ホワイトルームに未練なんて全くないし、清隆先輩と二人で生きていくつもりだから良いですよ~だ!

 

 

「ところで、天沢...お前はそんなに清隆の事が好きなのか?」

 

 

「ははっ‼...好き?...その程度じゃないよ‼彼は私の身も心も全てだよ⁉...一夏ちゃんの全てを満たしてくれるんだもん‼ああっ‼...」

 

 

表情は変わってないけど、私の返答を聞いた綾小路先生が少し引いてるような気がする...

 

 

「あっ...あのっ‼先生!僕も頑張りますのでよろしくお願いします!」

 

 

「八神...いたのか...まぁ、お前も己の任務を忠実に果たす事だな...」

 

 

「はい...」

 

 

 

 

...あっ!それから...拓也?

 

 

 

 

途中から、私達の話についていけなくて...一人だけ蚊帳の外におくような形になっちゃって...ごめんね?

 

 

でもね?あなたの事も同期として...結構、信頼しているから!

 

 

 

 

私達...この世界では、決別なんかせずに仲良くやっていこうね?

 

 

 

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