ようこそ一夏ちゃんが逆行する教室へ   作:たかきょう

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第3章.乗り越えるべき試練。
第27話.一夏ちゃんはデート気分から抜け出せませ~ん!


 

 

清隆先輩とのデートが終わった翌日...

 

 

(あぁっ~~!)

 

 

私は...いまだにあの時の興奮から抜け出せないでいた...

 

 

まさかね~!清隆先輩がこの世界では初となる一夏ちゃんとのデートでお姫様抱っことか、ア~ンとかをしてくるなんて絶対に予想できないじゃん!?

 

 

「一夏ちゃん?授業中も上の空みたいだけど、具合でも悪いの?」

 

 

「あっ...いやっ!?大丈夫!全然大丈夫だよ~!」

 

 

そんな様子を席が近い高橋くんに指摘されて、私は慌ててごまかした。

 

 

まぁ...実際に授業中もそんなだから、心配されるのも無理はない。

 

 

デートを尾行して一部始終を把握しているであろう...あゆみちゃん、春日ちゃん、徹子ちゃん...それと、大体は事情を察している石上くん以外のクラスメート達は皆、私の事を心配しているみたいだ。

 

 

(あ~あ...みんなを心配させちゃって...なんか、悪い気がするなぁ...)

 

 

本当に...クラスで浮いていた元の世界では、起こり得ないことだと思っている。

 

 

一夏ちゃんも、一夏ちゃんなりに多少の罪悪感は感じてるんだよね...

 

 

「一夏ちゃん、無理しちゃダメだよ?」

 

 

「自分の体調には気を遣った方が良いかと。」

 

 

「うん...あゆみちゃんと徹子ちゃんの言う通りだよ...」

 

 

あゆみちゃん、春日ちゃん、徹子ちゃんの仲良し三人組も私に駆け寄るなり、私を心配してくれている。

 

 

「ありがとう...あゆみちゃん、春日ちゃん、徹子ちゃん...あっ!」

 

 

「どうしたの!?一夏ちゃん!」

 

 

咄嗟に三人にお礼を言おうとした私は、やらなければならない事に気づいた。

 

 

「そういえばさぁ...あゆみちゃんに春日ちゃんに徹子ちゃん?昨日の私と清隆先輩のデートを尾行してたよね~?」

 

 

「「「なっ...ナンノコトデショウカ...」」」

 

 

「あれれ~?おかしいな~?恥ずかしいから、ついてきちゃダメって事前に伝えたはずなのになぁ~?」

 

 

「「「ひっ...」」」

 

 

1~2%程度の殺気を織り混ぜながら私が三人を尋問すると、三人はあっさりと自分達の容疑を認めて私に謝罪してきた。

 

 

別にそこまで怒ってるわけじゃないけどさぁ...同じクラスのお友達相手にあんな醜態を晒す羽目になっちゃったんだし...

 

 

「...と、言いますと!?やっぱり、一夏ちゃんは綾小路先輩にお姫様抱っこをされた時の快感が忘れなれないというわけですね?」

 

 

「違うでしょ!やっぱり、一夏ちゃんは綾小路先輩にア~ンされた時の快感の方こそが忘れなれないというわけなんじゃないかな?」

 

 

「あの~?徹子ちゃんにあゆみちゃん~?それを言葉にされると益々、恥ずかしくなっちゃうからやめてよぉ...」

 

 

今だってだよ?その時の様子を思い出しちゃうと、顔が赤くなっちゃうし...体中がムズムズしちゃうし...呼吸音も荒くなっちゃうし...

 

 

「あっ!一夏ちゃんが照れてる~!可愛い~!」

 

 

「ちょっ...あゆみちゃん~!」

 

 

そんな私に、あゆみちゃんがギュっと抱きついてきた。

 

 

普段は見る事ができないであろう、私の照れる顔を見れたのが嬉しかったのかな?

 

 

「綾小路先輩と同じように私も一夏ちゃんをお姫様抱っこしてあげたら、照れてくれるかな~?」

 

 

「あゆみちゃん?いい加減にしないと...潰しちゃうかもよ?」

 

 

「きゃ~!怖~い!」

 

 

あゆみちゃんとじゃれ合っていると...それを隣で眺めていた徹子ちゃんがどこか、羨ましそうな表情を浮かべてシュンとしている様子だ。

 

 

「おや、徹子ちゃん?もしかして、あゆみちゃんが羨ましいのかな~?」

 

 

「べっ...別に!そんなんじゃありませんよ!」

 

 

先程の仕返しも兼ねて徹子ちゃんをちょっとだけ、からかってみる。

 

 

「徹子ちゃんも、さっさと素直になっちゃえばいいのにね~!一夏ちゃんに甘えたいとか思ってるくせに~!」

 

 

「なっ...あゆみちゃんなんて、もう知りません!」

 

 

あゆみちゃんにそう言い放って教室から出ていった徹子ちゃんだけど...彼女の性格上、流石にクラス内で堂々と私に抱きつくという行為に及ぶのが恥ずかしかっただけなはずで、あゆみちゃんの事が嫌いになったわけではなさそうだ。

 

 

「えっ!?どっ...どうしよ...徹子ちゃんを傷つけちゃったかな?」

 

 

「...あゆみちゃん、気にしなくていいよ。徹子ちゃんは素直になれない部分があるタイプの子だもの...」

 

 

そう言ってあゆみちゃんのことを励ましている春日ちゃんの表情もまた、微妙に暗くなっているのを一夏ちゃんは見逃さなかった。

 

 

(春日ちゃん...私と綾小路先輩を尾行していた時に何かがあったのかな?声も...)

 

 

あいにく、清隆先輩とのデート中に...私達を尾行していたギャラリー全員の様子にまで気を配る余裕はなかったんだよね...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

その日の放課後...

 

 

(はぁ...やっと終わったよ...)

 

 

ホワイトルームで高度なカリキュラムを受けてきた私にとって、高校の授業など...大した物ではないはず...

 

 

それなのに...ここまで学校の授業をしんどいと思えたのは、この日が人生で初めての経験かもね?

 

 

 

 

ピンポーン!

 

 

 

 

(ん?...誰だろう?)

 

 

突然、私の部屋のドアのチャイムが鳴った。

 

 

おや?ひょっとすると...あゆみちゃん、春日ちゃん、徹子ちゃんの三人組が遊びに誘いに来たのかな?

 

 

それとも...石上くんか拓也が、私の今後の方針を聞きに来たのかな?

 

 

それとも...翼ちゃんが4月ぶりに私と交流しようとしているのかな?

 

 

それともだよ?清隆先輩がまた、私をデートに誘いにきてくれたとか...

 

 

「は~い!今から、開けま~す!」

 

 

私はそう返事をしながら、ドアのチェーンロックを外してドアを開いた。

 

 

 

すると...

 

 

 

 

「いきなりですみません。さて、あなたが...【入学初日にしてSシステムの全貌を見抜いた末にそれをネタに史上最速で2000万ポイントを手にいれたあげく...中間試験では全教科で100点、ついでに上級生をはじめとする男達を虜とした、本物の天才】という肩書きの本人で間違いないでしょうか?」

 

 

「はいっ?」

 

 

開幕一番、来訪してきた人物は私に対してそんな事を言ってきた。

 

 

(いやいや!またしても、肩書きがバージョンアップしちゃってるし~!)

 

 

 

 

いくらなんでも、私...過大評価され過ぎな気がするんだけどなぁ~?

 

 

 

一夏ちゃんは生徒会に入る?

  • この世界では...入っちゃおうかな?
  • 元の世界と同じように拓也に任せよう...
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