ようこそ一夏ちゃんが逆行する教室へ   作:たかきょう

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タイトルあんま、関係ないかもです笑


第28話.一夏ちゃんはメロンパンの美味しさを知りま~す?

 

 

いきなり、私の部屋を訪ねて来たあげく...唐突に私を例の肩書きの本人かを確認してきた、何かの袋を持った目の前の人物...

 

 

「えっと、あなたは...」

 

 

元の世界での経験で、その人物に見覚えがありすぎる私だったけど...念のために自分の携帯でその人物のOAAを調べてみる。

 

 

 

 

学力:B+

 

身体能力:C+

 

機転思考力:B+

 

社会貢献性:B

 

 

総合力:B

 

 

 

 

う~ん...身体能力の項目はやや低いように見えるけど、低すぎるわけでもないし...それ以外の項目は無難に高水準にまとまっている優等生タイプ的な感じだね。

 

 

「完璧すぎる自分に比べたら、私など大した事がないとでも思っていますか?天沢一夏。」

 

 

「いやいや!そんな事ありませんよ!森下藍先輩でしたっけ~?」

 

 

「えぇ...では、改めまして...初めまして、2年Aクラスの森下藍です。以後、お見知りおきを。」

 

 

 

 

森下藍先輩...

 

 

 

 

確か、元の世界だと...清隆先輩曰く、OAAの数値とは実態が異なる清隆先輩のクラスの生徒に目をつけて独断で探りを入れてたんだとか...

 

 

しかもだよ?清隆先輩のみならず、須藤先輩や高円寺先輩にまで話しかけにいったらしい。

 

 

「それで、森下先輩はどうして私の部屋に?」

 

 

「天沢一夏に用があったからです。」

 

 

敬語口調のくせに相手をフルネーム呼びとか、変わってる人なんだよね~。

 

 

「いえ...それは分かってます。何の用事でしょうか?」

 

 

「さっきも言いました通り、【入学初日でSシステムの全貌を見抜いた末にそれをネタに史上最速で2000万ポイントを手にいれたあげく...中間試験では全教科100点、ついでに上級生をはじめとする男達を虜とした、本物の天才】という天沢一夏に興味を持ちました。よって、そのために訪ねたのです。」

 

 

相変わらずの長い肩書きに関しては最早、ツッコまないでおこうかな...

 

 

「へぇ~!だったら、私と清隆先輩のデートを()()()()()()()()声をかければ良かったんじゃないですかね~?」

 

 

「やはり、気づいていましたか...」

 

 

私と清隆先輩のデートを尾行していたギャラリーの内の一人...無表情で私達を観察していた女子こそが、この森下先輩だった。

 

 

「あの時ですか?それは、綾小路清隆と天沢一夏のデート中に割って入るタイミングがなかったからに過ぎません。そもそも、貴方達は何なのですか?私達の尾行に気づいた上で、あんな大胆な行動に出るなんて...」

 

 

「わーー!!そっ...それ以上は言わないで下さ~い!私だって、恥ずかしかったんですからぁ~!」

 

 

手を繋いだのはともかく、お姫様抱っことア~ンに関しては私だって予想できてなかったんだもん!

 

 

(ちょっと待って?これじゃ...私と清隆先輩が周囲にラブラブさを見せつけているバカップルみたいになってるじゃ~ん!)

 

 

元の世界の私だったら、それを望んでいたかもしれないけどね...

 

 

「本当に恥ずかしいと思っているのですか?綾小路清隆は全くの無表情でしたし、天沢一夏も特に嫌がっている様子は見られませんでしたが?」

 

 

「それは、清隆先輩は元から無表情だったのと!私も恥ずかしかったけど、嫌ではなかっただけ...あっ!」

 

 

そこまで話した私だったが、とあるやらかしに気づいてしまった...

 

 

(しまった...ここっ!玄関前だって事を忘れてたー!)

 

 

予期せぬ来客の登場に動揺して部屋のドアを閉めていなかった上に大声で喋ってしまった結果、何事か?と、数人の女子がこちらの様子を窺っているのがチラッと見えちゃった...

 

 

「綾小路清隆と天沢一夏の...ムゴッ!」

 

 

「すみませんね~!話の続きは私の部屋の中でお願いしま~す!」

 

 

私はそう言うと、強引に森下先輩の口を塞いで部屋のドアを閉めると、自分の部屋の中へと連れ込んだのだった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

「私は天沢一夏という人間がなぜ、ここまで優れてるのか?と、興味を持ったために探りにきたのです。」

 

 

「褒めすぎですよ...一夏ちゃんは、至って普通の女の子ですよ~?」

 

 

「あなたの方は謙遜しすぎなのでは?周囲から見た天沢一夏という人間は、全教科100点に運動神経抜群の完璧女子ですよ?」

 

 

部屋の中に入った後も森下先輩との話し合い(というよりかは、私が勝手に付き合わさせられてる)は平行線?のままだ。

 

 

「それって...わざわざ、私の部屋に来てまで...聞きたい事だったんですか?」

 

 

「えぇ、天沢一夏の部屋にお邪魔したかったですし、聞きたい事でしたよ?」

 

 

「えっ...はっ...はぁ?」

 

 

いや!森下先輩の考え的には、そうなんだろうけどさぁ~?やけに気の抜けた回答で私の方が脱力してしまいそうだよ...

 

 

「なんか、元気がなくなってきたようですね?このメロンパンでも食べて元気を出して下さい。貴方からは聞き出したい事がたくさんありますので。」

 

 

「えっと...その、ありがとうございます?」

 

 

さっきから気になっていたけど、手に持っていた袋の中身はメロンパンか...

 

 

なぜ、メロンパン?とか、どこかで聞いた事があるやり取りじゃない?とかは、ツッコまないでおこう...

 

 

「わ~お!中々、美味しいメロンパンですね。」

 

 

「あんまり食べ過ぎてしまうと、晩御飯が入らなくなるかもしれないので注意して下さいね。」

 

 

私にメロンパンを手渡しながら、森下先輩も別のメロンパンを手に取った。

 

 

「あっ...森下先輩もこの場でメロンパンを食べるんですね?」

 

 

「はい、話が長すぎてお腹が空きましたからね。」

 

 

「あっ!そうでしたか!どうもすみません...って!何で私があなたに謝罪しているんですか!?そもそも、こっちが話に付き合わされてる立場なんですけど?」

 

 

いつの間にか、一夏ちゃんのペースまで乱されちゃったんですけど...

 

 

 

 

(そもそも、この話し合い...いつまで続くわけ~?)

 

 

 

 

ホワイトルームのカリキュラムに【個性が強い人とのコミュニケーションの取り方】を組み込んでほしかったと願ったのは...恐らく、今日が初めてかな?

 

 

 






一夏ちゃんは生徒会に入る?

  • この世界では...入っちゃおうかな?
  • 元の世界と同じように拓也に任せよう...
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