ようこそ一夏ちゃんが逆行する教室へ   作:たかきょう

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第31話.一夏ちゃんは特別試験の対策を考案しま~す!

 

 

波乱だった、朝のホームルームが終わった後...

 

 

私達...1年Aクラスは早速、石上くんと私が中心になって今回の特別試験...4択不一致試験についての対策を話し合っていた。

 

 

「今回の特別試験についてだが...俺は【選択権獲得】グループが全滅しないように、上手く立ち回っていく必要があると思っている。」

 

 

そうだね~!石上くんの意見に一夏ちゃんも一応、賛成ってところかな?

 

 

だって...この試験は【問題回答】グループと【選択権獲得】グループの両方が全滅したクラスが現れた時点で終了となるのであって、片方のグループのみが全滅した時点では試験は終了とはならないんだもの...

 

 

このルールの都合上、【選択権獲得】グループの方が先に全滅してしまうと後が辛くなってくるんだよね...

 

 

「じゃあ...【問題回答】グループは捨て置くって、意味かよ?それは...まずくないか?」

 

 

「いやいや!問題を解くやつがいなくなったら、まずいじゃねぇかよ!」

 

 

石上くんの主張に二人の男子が異を唱えている。ちなみにこの二人の男子は...Aクラスの中では成績が下位に位置するくらいのバカのため、石上くんの主張の真意が理解できてないんだろうね?

 

 

ほんと、かわいそうに...

 

 

「仮に【問題回答】グループが全滅しても【選択権獲得】グループが課題で1位を取り続ければ...問題は解けなくても10ポイントは保証される...だけど、【選択権獲得】グループが全滅した場合は選択権が得られない以上、残された【問題回答】グループが事実上の置物状態と化す...石上くんはそう言いたいんでしょ?」

 

 

「まぁ...そういう事だな。」

 

 

そこで、私が...石上くんの主張を分かりやすく代弁してあげると、例の男子二人も納得できたのか...おとなしく引き下がってくれたみたい。

 

 

「とりあえず、【選択権獲得】グループには...運動神経が良い人間をたくさん入れた方がいいって事だな。」

 

 

「じゃあ、俺を【選択権獲得】グループに入れてくれ!」

 

 

「私も!陸上競技とかなら、自信があるから!」

 

 

「よし、部活で鍛えた成果を見せてやるよ!」

 

 

高橋くんの発言に運動が得意なクラスメート達が、次々に我こそは!と名乗りをあげている。

 

 

「よし!じゃあ、この一夏ちゃんも...」

 

 

「天沢、ちょっと待ってくれ...」

 

 

私も...皆に続いて名乗りをあげようとしたところ、石上くんから制止する声がかけられた。

 

 

「ん~?いったい、どうしたの?石上くん?」

 

 

「天沢...お前には【問題回答】グループの方に入ってもらうつもりだ。」

 

 

「えっ?恐らくだけど...石上くんも【問題回答】グループでしょ?私までこっちのグループに入ったら、グループのバランスが偏りすぎない?」

 

 

私の中で...石上くん、春日ちゃん、徹子ちゃんの頭脳明晰な三人は【問題回答】グループで確定と考えていた以上、グループのバランス的な面から...勉強も運動もできる私は【選択権獲得】グループに入った方が良いと思ったんだけどな~?

 

 

「確かにバランスは偏るかもしれないな。だが、天沢...お前は出題される問題の種類を先生が説明した時に疑問を覚えなかったのか?」

 

 

えっと、出題される問題の種類だって?単純に...国語、数学、社会、理科、外国語、音楽、美術、情報処理に...

 

 

ん?...あと一つ、何かがあったような...

 

 

「あっ...確か、学校史だっけ?」

 

 

「そうだ...この高度育成高等学校で、過去に起こった様々な出来事を...問題として出題してくる可能性があるという事だ。」

 

 

入学して1ヶ月余りしか経ってない私達、1年生にとって...この科目に関してだけは、完全な運の勝負となる可能性が高いんだよね~!

 

 

「あれっ?だけど...この科目の存在と一夏ちゃんが【問題回答】グループに入る事に何の関係があるのかな~?」

 

 

「...他の皆は、パートナー筆記試験でペアを組んだだけの関係なんだろうが...一方のお前は上級生とそれなりの人脈があるだろう?だったら、過去の学校の事について色々と聞き出せるんじゃないか?数日前にも、女子の先輩を部屋に引き連れていたようだし...誰とは言わないが、中学時代からの先輩とかもいるらしいからな。違ったか?」

 

 

「...ねぇ、それって...ペナルティとかにはならないよね?」

 

 

「安心しろ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()...ペナルティには引っかからないだろうからな。」

 

 

そういう事か~!なら、私が【問題回答】グループに入ってもおかしくはないね~!

 

 

「ちなみに石上くんは...必然的に【問題回答】グループだよね?」

 

 

「あぁ...俺は頭脳はともかく、身体能力は低すぎるからな。力になれない事を謝罪しておく...」

 

 

「そんなの気にするなよ!京!お前の分まで俺が【選択権獲得】グループで頑張ってくるからよ!お前は【問題回答】グループとして頑張ってくれよな?」

 

 

「高橋...わざわざ、済まないな。」

 

 

「気にすんなって!」

 

 

こんな感じで...クラスの皆、それぞれがどちらのグループに入るかを決めていった。

 

 

「最も重要な事は...【選択権獲得】グループを全滅させない事!皆、頑張っていこうね!」

 

 

「もちろんだよ!それにしても~!一夏ちゃんはやっぱり、凄いね!朝の時点で、2回目の特別試験がある事を見抜くなんて!」

 

 

「いやいや!そんな事ないって...たまたま、直感が当たっただけだと思うんだけどな~!」

 

 

「またまた~!」

 

 

それと...さりげなく私の株を上げてくれるあゆみちゃんには本当に感謝だね~!

 

 

 

一夏ちゃんは生徒会に入る?

  • この世界では...入っちゃおうかな?
  • 元の世界と同じように拓也に任せよう...
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