ついに!この日...4択不一致試験の日がやって来た!...
「一夏ちゃん!この特別試験...絶対に勝とうね!」
「一夏ちゃん!頑張りましょう!」
「もちろんだよ!春日ちゃん!徹子ちゃん!」
私は春日ちゃんや徹子ちゃん達、【問題回答】グループの皆と一緒に試験会場となっている教室にて、試験開始の時を待っていた。
私は清隆先輩みたいに実力を隠したりなんて、出し惜しみのような真似はしない...全力で挑んでいこうと思っている。
だってAクラスの名に懸けて、ここで最下位になるわけにはいかないんだよね!
「まさか、一夏さんと石上君が両方とも、こちらのグループとは予想外でしたね。」
「ほんと?翼ちゃんなら、分かってたんじゃないの?」
どうやら、Dクラスの【問題回答】グループは翼ちゃんや白鳥くんを中心とした、成績上位者を集めているようだね~!
その中にリーダーである宝泉くんの姿はない。
これは...彼が頭が悪かったからではなく、【選択権獲得】グループの方を指揮するためだろう。
実際に宝泉くんの学力のOAA数値は意外にもBだったりするし...
「あっ!あなたは椿ちゃんだよね?今日はよろしくね!」
「うん...今回の特別試験...私達のクラスが絶対に勝たせてもらうつもり...」
Cクラスの【問題回答】グループは椿ちゃんを中心に女子が多めの編成となっている。
「.........」
そして...Bクラスの【問題回答】グループのメンバー達は静かだ。
他のクラスとは違って絶対的なリーダーが存在しない上にリーダー候補である拓也が【選択権獲得】グループにいる以上、私達の会話に割り込んでいく勇気のある人材がいないみたいだね...
「では...これより、4択不一致試験を開始とする。」
審判役の先生によって、試験のスタートが告げられると同時に教室内にあったモニターが起動した。
(おっ...拓也が【選択権獲得】グループとは、意外なのかもね~!元の世界では、【問題回答】グループだったはずなのに...)
そのモニターには...体育館にて整列させられている各クラスの【選択権獲得】グループのメンバー達の姿が映し出されている。
ちなみに...私達の声は【選択権獲得】グループのメンバー達には、届かない仕様になっているらしい。
さらに言えば...【問題回答】グループからは、【選択権獲得】グループの様子が確認できるが...逆に【選択権獲得】グループからは、【問題回答】グループの様子は確認できないらしいのだ。
その証拠にモニターが起動した後も、【選択権獲得】グループのメンバー達が私達、【問題回答】グループの方を注目しているような動きが一切、見られない。
(となるとだよ?【選択権獲得】グループは、課題の開始のみを伝えられるだけ...最終結果が出るまでは、自分のクラスの状況を把握できないという事なんだよね...)
元の世界で一度乗り越えた試験とはいえ...私の中では、それなりの歳月が過ぎてしまっている。結果はともかく、どのような問題が出題されたかまでは覚えていないんだよね...
「各クラスの最初の代表回答者は前に出なさい。」
その声と共に、各クラスの回答者達が動き出す。
「春日ちゃん!緊張しないで!普段のペースを保ったままでいいから!」
「うん...頑張るから!」
うちのクラスの最初の代表回答者は、少し緊張している様子の春日ちゃんだ。
他のクラスの代表回答者はというと...Bクラスは、島崎さん。Cクラスは、片桐くん。Dクラスは、梶原くんだ。
全クラスの代表回答者が出揃うのを見届けると、先生は何かの箱の中に手を入れてガサガサと動かし始めた。そして...箱から手を出した先生の手には、1枚の紙が握られている...
「第一問の出題科目は...『社会』だ。」
なるほど...クジ引きで出題科目を決めているという事は...人によっては、得意科目が連続で出題されるという可能性もあるわけだね!
そして...教室に設置されていた、大きなモニターに最初の問題が表示された。
【問題】 オーストラリアの首都は次の中のどれ?
①シドニー
②キャンベラ
③メルボルン
④ブリスベン
出題と同時に別のモニターに映し出されていた【選択権獲得】グループの課題がスタートする。
(皆、バスケットボールを持ってるから...スリーポイントシュートを決めた順なのかな?)
あいにく、向こうの声は聞こえないので...ある程度は推測で判断するしかない。
「梶原!頑張れ!」
「島崎さんも頑張って~!」
一方のこちら、【問題回答】グループ。
春日ちゃんは少し迷っている様子で...島崎さんは余裕そうな表情...片桐くんからは焦りの色が見え...梶原くんは大して表情を崩していない。
(②だよ!春日ちゃん、お願い!②を選ぶんだよ!)
既に答えが分かっている私は、春日ちゃんに目で必死に訴えかける。
他の【問題回答】グループのメンバー達が、代表回答者に答えを教える事は禁止されているので、私は祈るしかないのだ。
改めて【選択権獲得】グループの様子を見てみると、全員がシュートを必死に決めようとしている様子だった。
そんな中、 Bクラスの生徒がスリーポイントシュートを決めた。
その瞬間、課題を監督していた四人の先生の内、Bクラスの近くにいた先生が手に持っていた旗をあげた。
「Bクラスの選択を許可する。」
それを確認した、こちら側の先生が島崎さんに指示を出した。
「はい、②のキャンベラを選択します。」
島崎さんは迷う事なく、正解の選択肢を選ぶ。
それを見て、正解が分かっている他のクラスの回答者達は悔しそうにしていた。
正解が分かっている者達から見れば...この問題では、自分達にポイントが入る事がないと理解してしまったのだから、無理はない...
「ちっ...①のシドニーを選択します...」
「えっと、④のブリスベンを選択します...」
「ううっ...③のメルボルンを選択します。」
この後...Dクラス、Aクラス、Cクラスの順番に選択権を獲得した。
なお、選択権獲得が最下位に終わったCクラスの男子生徒が体育館から退場したのが確認できた。
「正解は...②のキャンベラだ。」
全員が選択したのを確認してから、正解が発表される。
「やったー!」
「島崎さん!すごいよ!」
Aクラス:0pt(+0pt)...残り39人。
Bクラス:20pt(+20pt)...残り40人。
Cクラス:0pt(+0pt)...残り38人。
Dクラス:0pt(+0pt)...残り39人。
これで、島崎さんは残留...Aクラス、Cクラス、Dクラスの代表回答者は退場だ。
「あのっ...役に立てなくてごめんなさい!」
「気にしないでいいよ!春日ちゃんの分まで頑張るから!」
「一夏ちゃん...」
とは言ったけど...この先、試験がどうなっていくのかが不安だね...
七瀬翼の決断は⁉️
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原作通りの展開
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原作よりも早く...綾小路の忠犬へ