ようこそ一夏ちゃんが逆行する教室へ   作:たかきょう

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第40話.一夏ちゃんはクラスを移籍...致しませ~ん!

 

 

「ふわぁ...よく寝たなぁ~...」

 

 

試験明けの今日は...休日!

 

 

こうして、寝ているのも悪くはないけど...せっかくなので、充実した時間を送りたいと一夏ちゃんは思っているんだよね~!

 

 

(う~ん?清隆先輩に会ってみようかな~?)

 

 

てなわけで!思いついたら即行動!身だしなみを整えて、清隆先輩の元へレッツゴー!

 

 

「黙れ!宝泉!」

 

 

「けっ!負け犬の喚きほど...醜いものはねぇなァ。」

 

 

「なんだと!」

 

 

したわけだけど...見晴らしの良い広場に着くなり、宇都宮くんと宝泉くんが一触即発の状況に陥っているのを目撃してしまった...

 

 

二人の傍らには...翼ちゃんと椿ちゃんもいて、お互いにクラスメートを止めようとしている。

 

 

大方、宝泉くんが特別試験の事で宇都宮くんや椿ちゃんを挑発したのが原因なんだろうね...

 

 

今日は関わりたくはない相手とはいえ、このままだと...二人の傍らにいる翼ちゃんと椿ちゃんの女子二人がかわいそうな気がするので、止めに入ってあげる事にする。

 

 

「はいはい~!こんな大通りで喧嘩なんて見苦しいからやめてもらえるかな~?」

 

 

「天沢か...」

 

 

「はァ?何の用だァ...」

 

 

私の乱入に宇都宮くんは冷静さを取り戻し、宝泉くんの方は怒りをあらわにしていた。

 

 

「いやぁ...今回の特別試験で2位とはいえ、Dクラスっていうのがコンプレックスなのは分かるけどさぁ...だからって、最下位になったCクラスに喧嘩を売るのはどうかと思うよ?」

 

 

「けっ!Aクラス様は優しいもんだなァ?これも王者の余裕ってやつかァ?」

 

 

私の言葉に宝泉くんは食ってかかってきて、引き下がる素振りは見せない辺り...中々の度胸だね~!

 

 

「一応、否定はしないでおこうかな~?...まぁ...私が全力を出せば、Aクラスでこの学校を卒業なんて楽勝なんだけどね?ははっ...」

 

 

「「「.........!!!」」」

 

 

「.........」

 

 

さすがに...一夏ちゃんが放ったホワイトルーム時代を思わせるような殺気には耐えるのは困難らしい...

 

 

宝泉くん以外にも、宇都宮くんと翼ちゃんも動揺しているのが分かる。

 

 

一方で...椿ちゃんは無表情を貫いてるから、私から見ても何を考えてるのか分かんないんだけど...

 

 

「チッ...おい、七瀬!今日のところは帰るぞ!これ以上、Cクラスの雑魚と話していても時間の無駄だァ。」

 

 

「なっ...宝泉貴様!」

 

 

「宇都宮君、ストップ...」

 

 

去り際にも余計な一言を吐いた宝泉くんは、翼ちゃんを連れてその場を立ち去ってしまった...

 

 

その態度に怒りをあらわにする宇都宮くんを椿ちゃんが冷静に制止している。

 

 

「天沢さん、助かったよ...正直、宝泉くんが突っ掛かってきて迷惑してたんだよね。」

 

 

「えっ?...椿ちゃん...いやいや!全然気にしなくていいよ!」

 

 

椿ちゃんにお礼を言われてなんだか、私の方も嬉しくなった。

 

 

「天沢...中間試験のテスト勉強会の時といい、お前には助けられてばかりだな...」

 

 

「もう!宇都宮くんまで~!前回も今回も偶然、その場にいたからだよ~?」

 

 

「お礼代わりに一つ...忠告しておく。Bクラスの八神拓也を信用しない方が良い...」

 

 

おやおや?この段階で宇都宮くんの口から拓也の名前が出てくるとはね~?

 

 

「あの八神くんが?彼はBクラスのリーダー候補で、生徒会役員だったよね?」

 

 

「そうだ...だが、今回の特別試験において...アイツはうちのクラスで同じく、生徒会役員である波田野を退学に追い込もうとしていたんだ。」

 

 

「えっ?そうなんだ~!」

 

 

その件については私も気になってたんだよね~?元の世界では...波田野くんを退学に追い込んで宝泉くんの仕業に見せかける事ができたのに...なぜか、この世界では...失敗しちゃってるんだもん...

 

 

「簡単に言うと...八神くんは、4択不一致試験におけるペナルティ行為を利用して波田野くんを退学に追い込もうとした感じなのかな?」

 

 

「あぁ...幸いにも波田野と同じく、【選択権獲得】グループだった俺が八神の企みに気づいて、企みを阻止する事に成功したわけだな。」

 

 

「ふ~ん...」

 

 

私の知らない内に元の世界とは違う...何かが起きているって事なのかな?

 

 

もしくは、一夏ちゃん以外にも...元の世界の記憶持ってる人物がいたりして!...ないとは思うけどね?

 

 

 

「ねぇ、天沢さん...ちょっと、聞きたいんだけど...」

 

 

「ん?椿ちゃん?どうしたのかな~?」

 

 

「もし、私がだよ...私達の...Cクラスに移籍してほしいって頼んだら、受け入れてもらえたりするのかな?」

 

 

椿ちゃんらしくない...大胆な質問だね~!その発言は私に...今のクラスを裏切ってほしいと言ってるようなものなんだよ~?

 

 

「申し訳ないけど、その話は受け入れられないかな?私は今のクラスに愛着を持ってるからね~!」

 

 

私の答えは当然...NOだね!

 

 

元の世界の一夏ちゃんなら、Aクラスの特権とかに全く興味がないから...軽く気分転換のつもりで余裕で移籍してたんだろうけどね?

 

 

だけど...この世界の一夏ちゃんにはAクラスに大切なお友達がいるし、自分を慕ってくれる仲間だっているんだもの!

 

 

それなのに...みんなを見捨てるなんて心が痛むような事はできない!という良心が一夏ちゃんの心の中に生まれてしまったみたいだし...

 

 

「そっか...ごめんね、変な事を聞いちゃって。」

 

 

「いやいや!別に大丈夫だよ?この事は他の誰にも言うつもりはないし~!」

 

 

「ほんと、天沢さんって優しいんだね...」

 

 

そういえば、優しいだなんて...元の世界では言われた事もなかったな~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

「さてさて~!清隆先輩はどこにいるんだろう~?」

 

 

椿ちゃんと宇都宮くんと別れた後...私は改めて清隆先輩の姿を捜している最中だ。

 

 

一応...男子寮の清隆先輩の部屋を訪ねてはみたけど休日ということもあってか、留守だったからね~!これは、学校中の施設を回って捜すしかないね...

 

 

そう思った一夏ちゃんがケヤキモール付近をさまよっていた時だった。

 

 

「きゃっ!」

 

 

「うわっ!」

 

 

前方を...よく見ていなかったのがいけなかったのか、誤って誰かとぶつかってしまったみたいだ。

 

 

「あっ!すみません!大丈夫で...えっ?」

 

 

「いえ!別に気にしないでく...って!えっ?...あなたは!」

 

 

いやぁ...思わぬところで出会っちゃったね?しかも...その人の後ろには、連れらしき人物が何人かいるし...

 

 

もちろん、一夏ちゃんは誤ってぶつかってしまった...この先輩の事はよ~く知ってるんだよ?

 

 

 

 

なにせ、あなたも私と同じように...清隆先輩の事が大好きなんだもんね~!せんぱ~い?

 

 

 





いやぁ...原作ファンの皆さんなら分かりますよね?

ちゃっかり、ヒントもあります。

七瀬翼の決断は⁉️

  • 原作通りの展開
  • 原作よりも早く...綾小路の忠犬へ
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