原作だと新1年生はSシステムの内情を事前に知らされる代わりに800cpからのスタートとなっていますが、この小説では綾小路世代と同じ設定としています。
私...一夏ちゃんの二度目の高校生活が始まって2日が経った...
「ねぇ!一夏ちゃん!もしよかったら...放課後、遊びに行かない?」
「ちょっと!天沢さんは私と一緒に遊びに行くんだから!」
「まぁまぁ...高橋君もあゆみちゃんも落ち着きなよ...」
この世界の私はAクラスにて、人気者の立場になりつつある。
その理由は...友情というものを学ぶため、元の世界とは違って皆に明るく、フレンドリーに接したのもあるけど...
それ以上に、初日のSシステムの説明にて...
『せんせ~!本当は、上にある監視カメラから生徒達の生活態度を見張って、そこから支給されるポイントが引かれるとかじゃないんですか~?それと、進学率と就職率100%なのは、実はAクラスだけの特権だったりします~?』
あまりに長ったらしい説明に退屈しちゃって、先生を少しからかうつもりでいったのにさ...うちのクラスの担任の先生ったら、予想以上に動揺しちゃってたね...
おかげで...クラスメート達からは、それなりの実力者と見なされちゃったらしい。
ちなみに...その日は後から、職員室に呼び出されちゃってさ...他クラスへの口止めを懇願されちゃったわけ!
万が一の退学回避のために、口止め料として2000万ポイントを要求したけど、先生達も『さすがにその要求は...』って、感じだった。
そんなところにタイミング良く?月城理事長代理が現れて、私の要求を先生達に全面的に認めさせた。
まぁ、綾小路先生に送り込まれただけにすぎない彼にとって、誰が多額のプライベートポイントを持っていようが関係なさそうだもんね!
(ましてや、
まぁ、私が清隆先輩にどこまで恋愛感情を抱いてるなんて月城理事長代理が知るわけないもんね!
「なぁ?一夏ちゃん!今日は俺と...」
「邪魔しないでよ、高橋君!」
今、私を遊びに誘ってるのは...隣の席のおしゃべり男子、高橋修くんと、Aクラスの女子で最初に仲良くなった、三井あゆみちゃんだ。
私がどちらの誘いに乗ろうかと考えていると、
「高橋、三井...済まないが、今日は俺が天沢は俺が借りていくぞ。」
「ん?石上くん?」
「いくぞ...天沢。」
その声と共にAクラスのリーダー...もしくは、参謀格ともいえる石上京くんが強引に私の手を引いて、廊下へと出ていった。
(それにしても...手を握る力よっわ...その気になれば、余裕で引き剥がせるんですけど?)
去り際に教室の方から、クラスの女子達のキャーキャーという悲鳴?みたいなのが聞こえたけど...いったい、なんだったんだろうね?
・・・・・
「それで?石上くんは、私になんの用なのかな?」
「生徒会長から俺に...同じクラスから、もう一人...頼りになる人間を連れて、生徒会室に来いと言われたからな。」
「なにそれ?それなら、高橋くんでも良かったんじゃな~い?」
確か...元の世界では、この役目は高橋君のはずだったんだけど?
「ふっ...綾小路清隆に匹敵するとも言われるホワイトルーム生のお前に褒められるとは、高橋もそれは光栄だろうな。」
「はははっ!全くだね~!」
「ほう...俺がお前やホワイトルームの事を知っている点については、何の疑問も抱かないのか?」
そりゃ、実を言うと...あなたが綾小路先生と関わりがあるって事も、綾小路先生に勧められてこの学校を選んだ事も...全部、元の世界の月城理事長代理から聞いていたからね。
「う~ん、確か...9年前の資金パーティーで綾小路先生と関わりを持つようになったんだっけ?」
「そこまで、知っていたか...さすがは【傲慢のホワイトルーム生】と言われるだけあるな。その情報源が気になるが...まぁ、深くは追及しない。」
元の世界で...いろいろ体験している事もあって、他者に対する発言が少しだけ傲慢になっちゃってる自覚は一夏ちゃんにもあるよ~?
「ちなみだけど~?拓也の方は、なんて呼ばれてるの~?」
「確か...【嫉妬のホワイトルーム生】だったな。」
「えっ!?なんで、拓也はそんな呼ばれ方を?」
「俺がそこまでは知るか!実を言うと、お前以下の八神拓也にはそこまで興味を持ってないからな...」
「うっわ...」
元の世界からやり直した私のせいかも?
えっと~...拓也...なんか、ごめんね?