ようこそ一夏ちゃんが逆行する教室へ   作:たかきょう

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第53話.一夏ちゃんと清隆先輩の無人島サバイバル試験が終わりを告げま~す!

 

 

長かった無人島サバイバル試験も、あっという間に時間が過ぎていって...今日で14日目だ。

 

 

「はぁ...はぁ...」

 

 

「嘘でしょ...あんた、何者なのよ...」

 

 

今、私の目の前では...堀北先輩と伊吹先輩が苦しそうに息をしながら地面に倒れているという...第三者から見れば、信じられないであろう光景が広がっていた。

 

 

なにせ...この二人が武道経験者で、女子の中でも喧嘩が強い事は他学年にも有名な話なのだから...

 

 

でもね?実は、その二人を遥かに上回る実力の女子がいたりもするんだよ~?

 

 

「ねぇ、堀北先輩~?伊吹先輩~?いい加減に諦めたらどうですか?」

 

 

それがこの私...一夏ちゃんなんだよね~!

 

 

元の世界では...私が司馬先生の制裁を食らって満身創痍の状態だった事もあって私に一撃を入れるなど、多少は善戦していた堀北先輩と伊吹先輩だったけど...

 

 

あいにく、今の一夏ちゃんは司馬先生を簡単に返り討ちにしてしまったため、全くの無傷な状態...

 

 

元の世界よりも遥かに強くなっている私は司馬先生レベルなら余裕で勝てるレベルなのだ。

 

 

よって、満身創痍の状態ですら...二人がかりで私に一撃を入れるのが精一杯だった堀北先輩と伊吹先輩が無傷であるどころか、以前よりも遥かに強くなっている一夏ちゃんを相手にして勝てるわけがないんだよね...

 

 

「清隆先輩が心配なのは分かりますよ?なにせ、あんな内容の手紙が届いたんですらね...」

 

 

「えぇ、綾小路くんが退学に追い込まれる可能性があるなんて...いったい、この特別試験で何が起こってるのかしら?やっぱり、あなたが前に言っていた裏の試験が関係しているの?」

 

 

確かに清隆先輩がいなくなれば、2年Dクラスは戦力ダウンするだろうからね...

 

 

Aクラスを目指している堀北先輩の焦る気持ちも充分に分かるよ?

 

 

「そうですね~!清隆先輩を退学に追い込めば、2000万ポイントが手に入る...実はリスクと報酬が全く釣り合ってない事に私以外で気づいた人はいるんでしょうかね~?」

 

 

普通の生徒を退学に追い込むならともかく...相手はホワイトルームの最高傑作と呼ばれた綾小路清隆という人物なのだから...

 

 

清隆先輩の正体を知る私から見ると...報酬として1億ポイントぐらいもらえても全然、良い気がするんだよね...

 

 

「あんたたち!さっきから何を言って...綾小路を退学に追い込めば、2000万ポイントって...どういう事なのよ!?」

 

 

裏試験について何も知らされていなかったであろう、伊吹先輩の方は困惑している。

 

 

「清隆先輩と同じクラスの堀北先輩ならともかく...別のクラスの伊吹先輩が知る必要はありませんね~!」

 

 

「はぁっ!?何よ!それ!!」

 

 

いや...あんたが知ったから何?って話...伊吹先輩が戦力になるとは到底、思えないからね~!

 

 

「堀北先輩?特別試験の終了まで...残るは2時間あまりです。清隆先輩の事は私に任せて、ここは引き返していただけませんか?」

 

 

「ちょっ!無視するんじゃ...」

 

 

「伊吹さん...一旦、黙ってもらえるかしら?...分かったわ、宝泉君の策略を防ぐぐらいの頭脳と私達二人を相手にして無傷で圧勝する身体能力...綾小路君にとっては、私達よりも天沢さんの方が頼りになるのかもしれないわね...」

 

 

私に対して声を荒げる伊吹先輩を制止して、堀北先輩が一夏ちゃんに託してくれたみたいだ。

 

 

「堀北!あんたはこのまま、引き下がるわけ!?」

 

 

「もしも...綾小路君を狙っている人間が天沢さん以上の戦闘能力を持っていたとしたら?私達は完全に足手まといでしかなくなるわ...だから、より可能性が高い選択肢に賭ける判断だって時には必要になるのよ。」

 

 

「.........!!」

 

 

堀北先輩の言葉に伊吹先輩が渋々といった様子で食い下がってくれた。

 

 

「では、私はこの辺で~!続きは仲良し同士の二人で仲良くやっといってくださいね~!」

 

 

背後から、『誰が仲良し同士よ!?』という伊吹先輩の怒りの声が聞こえたけど、私はそれを無視してその場を立ち去ったのだった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

長かった無人島サバイバル試験がついに終了~!

 

 

気になる試験の最終結果だけど...元の世界と同じように、二年生と一年生からはペナルティによる退学者はゼロという...私と清隆先輩から見れば大成功の結果に終わった。

 

 

「せんぱ~い!!お疲れ様~!」

 

 

「天沢...お前も大丈夫だったみたいだな。」

 

 

「はい!こんな中途半端な時期に退学なんて御免ですからね~!それと、翼ちゃんもお疲れ~!」

 

 

「一夏さん!やっと会えましたね~!」

 

 

私と清隆先輩...そして、翼ちゃんはお互いの苦労を労いあっていた。

 

 

そんな中で...

 

 

「ところで、天沢...お前に聞きたいんだが...坂柳に何かしたのか?トランシーバーで連絡をとった際にお前の名前を出した瞬間、露骨に機嫌が悪くなっていたんだが...」

 

 

どうやら、あのリトルガール先輩ってさぁ...まだ、あの時の事を根に持っているみたいだね~!

 

 

「清隆先輩が私にやった事と全く同じ事を...私が坂柳先輩にやったと言ったら、分かりますよね?」

 

 

「おいおい...よりにもよって、プライドの高い坂柳にお姫様抱っこなんてすれば...そりゃ、恨まれて当然だな。」

 

 

いやいや!私だって、やりたくてやったんじゃないんですよ?

 

 

「えっ?ちょっと待ってください!」

 

 

「翼ちゃん...」

 

 

「七瀬、どうした?」

 

 

私が何とか弁解しようとした時...それまでは、黙って私達の話を聞いていた翼ちゃんが動揺した様子で口を開いた...

 

 

「その言い方ですと...綾小路先輩が一夏さんにお姫様抱っこをした経験があるという事になりますが!?」

 

 

「そうだね~!前のデートの時に...あとは、ア~ンっていうのもやってもらったかな?」

 

 

「デート!?ア~ン!?」

 

 

私の答えを聞いた瞬間、翼ちゃんは顔を真っ赤にして清隆先輩を睨み付けた...

 

 

「綾小路先輩!!私の一夏さんを汚してくれてどうしてくれるんですか!!私の大切なお友達なんですよ!!!」

 

 

翼ちゃんはそう言うと、清隆先輩の背中をポコポコと叩き始めた。

 

 

まぁ...あんまり、痛くなさそうだけど...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、先に船に戻らせてもらうぞ。」

 

 

三人で話す時間も終わり、清隆先輩は私達を残してその場を去ろうとしていた...

 

 

「あっ!ちょっと待ってください!」

 

 

「天沢...まだ、何かがあるのか?」

 

 

これだけはしておこうと...特別試験の前から決めてたんだよね~!

 

 

「無事にこの特別試験を乗り越えた清隆先輩に...改めて、一夏ちゃんからのご褒美だよ!」

 

 

 

 

ちゅっ...

 

 

 

 

「ふぇっ!?」

 

 

「.........」

 

 

私のまさかの行動...それに対して、翼ちゃんはさっき以上に顔を真っ赤にしているね...

 

 

一方の当人である清隆先輩は相変わらずの無表情だけど...それが一瞬だけ、変わった気がする...

 

 

「清隆先輩?これが私の気持ちだよ!!!」

 

 

えっ...いったい、一夏ちゃんが何をしたかって?

 

 

 

 

それは...みんなのご想像にお任せするよ~!

 

 

 

一夏ちゃんはクラス移籍しちゃう?

  • ホワイトルーム生最強のコンビ! Bクラス
  • 暴君と忠犬の中間管理職? Dクラス
  • 無難に平穏に過ごしたい! Cクラス
  • クラス移籍なんてしないもん!
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