始まり
国立魔法大学付属第一高校、全国に9つある魔法科高校の一つで東京都八王子市にある。
本日4月1日はその第一高校の入学式があり、始まる10分ほど前に着くのが理想である。
「のび太ー!迎えに来たわよー!」
「はーい、今出るよー!」ガチャ
「おはようございます、のび太君」
「おはよう。エリカちゃん、美月ちゃん」
「おはよ、それじゃあ行きましょ?」
ここに第一高校の入学式に向かおうとしている3人
『野比のび太』
『千葉エリカ』
『柴田美月』
この3人、特にエリカとのび太は小学生の時からの友達であり、美月とは中学から一緒になり共に第一高校に通うことになった。
「にしても、本当に良く受かったわよね」
「うん・・・自分でも未だに驚いてるよ」
「大変でしたからね。何も知識がない所から始めるなんて」
「まぁ、アタシらの勉強にもなったからいいけど。それでもやっぱり3人ともこれなんだね」
エリカがそう言いながら制服の肩を指さす。そこには黒い八角形の模様がある。ここには本来花のエンブレムが刺繍されているのだが、彼等にはそれがない。何故か、それは魔法科高校の制度にある。
魔法科高校の試験では魔法による実技と他の学校と同じように学科の試験があるがその点数配分は実技の方が多い。大体実技が7、学科が3、位で仮に学科で低い点数を取ってしまっていても実技の方が優れていれば試験には受かってしまう。そして更にそこから合格者を篩にかけて一定基準を上回る生徒は一科生、それ以外は二科生と分けられるようになりそれが制服に現れていて、一科生は花のエンブレムが入っていて二科生にはそれがない。
「まぁ、僕的には魔法科高校に入学できただけでもありがたいけどね」
「確かに、あれだけ頑張って落ちましたーじゃあカッコつかないもんね。アタシは元々魔法の打ち合いより切った張ったの方が得意だし」
「私とのび太君は目のことを調べられればいいんですけど・・・」
「2人とも、そろそろ着くよ」
3人を乗せたキャビネットが目的の駅に着き、そこからは徒歩で学校まで向かう。その時間、大体20分程
「お、あの店雰囲気いいわね。ねぇ2人とも、学校が終わったらあの店行かない?」
エリカが指を指している方を見ると落ち着いた雰囲気の喫茶店『アイネブリーゼ』があった。
「いいですね!入学祝いとかにもってこいですね」
「そう言えばやってなかったね、いいんじゃないかな?」
「じゃあ決まりね」
それからのび太達は無事第一高校までやって来れた。時間を見るとあと20分程で入学式が始まる様だ。
「まだ時間あるね」
「どうする?その辺のベンチに座って待ってる?」
「早めに席を取っておいた方がいいんじゃないですか?もしかしたら3人とも座れないなんてことも・・・」
「流石にそれは無いと思うけど、でも早めに席は取っておいた方がいいかもしれないわね。それじゃあ行きましょう!」
エリカに引っ張られ、のび太達3人は入学式が行われる講堂へと向かっていった。
講堂
「うわー 聞いてはいたけどここまで綺麗に別れるとはね・・・」
講堂に入ると既にそこそこの数の人が着席していた。だがエリカが言っているのはそこではなく入口から直線上にある座席より前が一科生、後ろには二科生と言うふうに別れていることを言っていた。一応説明すると入学案内には座席に関しては自由席となっているため誰か何処に座ろうが何の問題も無いはずなのだが、まだ入学式も始まっていないのにこの状態。
「なんか、嫌だね・・・」
「確かにそうだけど、今変な動きして他の連中に目つけられたらこれからの学校生活に影響が出るかもしれないわよ?」
「それに座席が無いわけじゃないんですし・・・」
「わ、分かってるよ・・・」
「ならいいんだけど・・・さて、どの辺に座る?」
通路を歩きながら座る場所を探していると美月ちゃんが
「あ、あそこ。丁度3席空いてますよ。座れるかどうか聞いてみるね」
「うん」
美月は通路側の1番端に座っていた二科生の生徒に了承を貰いに行った。
「あのーお隣は空いてますか?」
「・・・あ、あぁ、どうぞ」
「ありがとうございます、エリカちゃん、のび太君。大丈夫だって」
「ありがとう、美月。それじゃあ失礼しまーす」
「ありがとうね」
こうして美月、エリカ、のび太の3人はで席に着く、すると美月が隣の男子生徒と自己紹介を始めた。
「あの、私、柴田美月って言います。よろしくお願いします」
「司波達也です。こちらこそよろしく」
「アタシは千葉エリカ。よろしくね、司波君」
「僕は野比のび太。よろしく」
「っ、あぁ・・・よろしく」
一瞬、顔を強ばらせた気がするけど、何かやったかな?とのび太は思ったが気の所為だと思い気にしない事に。
それからのび太達は式が始まるまで喋っていた。それから20分程が経つと
『それではこれより、国立魔法大学付属第一高校の入学式を始めます』
司会進行役のアナウンスが入り入学式が始まる。式は理事長挨拶、生徒会長挨拶と続き
『続いて、新入生答辞。新入生総代、司波深雪』
進行役の人の紹介を済ませると壇上に1人の女生徒が登ると講堂のあちらこちらから吐息のようなものが聞こえてくる。
──綺麗な子だな・・・でもなんだろう。
「何処かで見たことあるよな・・・?」
「ん?どうしたのよ」
「・・・ううん、なんでもない」
多分入試の時とかに見たのかも。とのび太はそう思いながら司波深雪の答辞を聞くことにした。途中際どいワード、"皆等しく"とか"平等に"などちょいちょい聞こえたような気がしなくもないがこの場にいるほとんどの生徒は司波深雪の立ち姿にうっとりとしていて特に気にしていなかった。
それから式は滞りなく終わり、のび太達は自分達のクラス分けを確認する。
「皆何組だった?」
「Eですね」
「俺もEだ」
「僕も」
「皆E組なのね。それでどうする?これからホームルーム見ていく?」
「いや、妹と待ち合わせているんだ」
「妹?」
「それって、新入生総代の司波深雪さんですか?」
「あぁ」
へぇ、あの子、達也君の妹さんなんだ。双子なのかな?そう思ったが美月が達也に聞いたところ双子ではないらしい。達也が4月生まれで深雪が3月生まれみたいだ。
「それにしてもよく気がついたね」
「いえ・・・雰囲気と言うか、お二人の"オーラ”は凛とした眼差しがとても良く似ています」
「っ!!オーラで表情が分かるなんて、本当に"目がいい"んだね?」
「「ひっ・・・」」
「達也君怖いよ〜そんなに深雪さんと一緒にさせるの嫌なの?」
達也の圧を掛けるような言葉に美月だけではなくのび太も一緒になってビクビクしていた。
「あ、いや、そうじゃないんだ」
「あれそうなの?エリカちゃんとかそんな感じだったから」
「あれはバカ兄貴たちのせいよ、他所の兄弟は大体仲がいいでしょ?」
そういう物なのか。とのび太はそう思った。すると先の方からお兄様、と言いながらこちらに向かってくる女生徒がいた。先程の入学式で新入生総代を務めた司波深雪だ。
「お兄様、お待たせ致しました」
「早かったね」
「そちらの方々は?」
「あぁ、紹介するよ。同じクラスになった、柴田美月さん。千葉エリカさん。野比のび太君だ」
「そうでしたか、早速クラスメイトの方々とダブルデートですか?」
達也がのび太達のことを紹介すると深雪は若干目のハイライトを消し、何故か分からないが吹雪が吹いているような錯覚を起こした。深雪のその冷たい笑顔に3人一緒になって顔を引き攣らせていた。流石にそれ以上はいけないと思った達也は深雪を注意し、深雪の怒りを沈める。
「申し訳ございません。柴田さん、千葉さん、野比さん。司波深雪です。お兄様共々よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「よろしく!──ねぇねぇアタシの事はエリカって呼んでいいから、アタシも深雪って呼んでいい?」
「えぇ、苗字だけだとお兄様と区別がつかないものね?」
「あはは!深雪って案外気さく?」
と楽しげに話す深雪達を横目に達也は深雪の後ろにいる2人の方を見た。
「深雪、生徒会の方々の用事は済んだのか?」
「あっ・・・」
どうやら途中から忘れていたようだ。だけど後ろの女生徒、『七草真由美』
は手を振って
「大丈夫ですよ、今日はご挨拶させて頂いただけですから」
「っ、会長!」
「深雪さん。詳しい話はまた改めて。司波君も、いずれまたゆっくりと」
そう言うと真由美とその隣にいた男子生徒『服部』はその場を後にしようとした。すると今度はのび太の方を向き
「あら?そちらにいるのは野比のび太君?」
「え?あ、はい。そうですけど・・・どうして僕の事を?」
「渡辺摩利って人知ってる?」
「はい。受験の時お世話になりましたから」
「彼女から色々話を聞いているの。貴方もいずれゆっくりお話しましょ?」
「は、はい・・・」
のび太にそう言い真由美達は今度こそ、その場から去っていった。
ごめんちょっとだけ設定弄りますね。
まずドラえもんが元いた時代は24世紀、そしてドラえもんはやり遂げプログラムによって未来に帰り秘密道具の【ウソ8OO】は使われていません。
それから本編でも描きましたがエリカが小学生の頃から、美月は中学の頃からの友人でエリカに関しては出来杉を抑えてレギュラーになってます。
あといくつか映画の話を飛ばして本編に関連させようかなって思ってます。