ドラえもん のび太の魔法科高校の劣等生   作:むぅち

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 先日、プリキュアの映画を見てきたんですが、この小説を書いているせいか兎の声とキーパーソンの人の声を聞いてここのキャラの顔がチラついちゃいましたw


だ、大丈夫ですか?!

 

 

 

 

 

 九校戦3日目、女子バトルボードで事件は起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 今回のび太は一校のメンバーと一緒にいたが、その席の近くでは

 

 

「流石、3年生ともなればいい体つきをしてますなぁ~」

 

「見るところが違うだろうが・・・・」

 

 

 

 

 

 

「ああ言う人って一定数いるわよね」

 

「そ、ソダネー」

 

 

 ───その人と知り合いだなんてすごく言いづらい。

 

 

「あ、始まるみたいだよ」

 

 

 

 

 

 若干気まずい感じになっていた時にちょうどいいタイミングで始まりのアナウンスが入り、選手達の表情は切り替わる。レディを意味する一回目のブザーがなる。観客席が静まり返る。

 一拍の、間。二回目のブザー。

 そして三回目のブザーが鳴った瞬間選手達は一斉にスタート。

 

 先頭に躍り出たのはやはり摩利だった、しかし予選と違って、摩利の後ろをピタリとついてきている選手がいた。

 

 

「流石『海の七校』」

 

「昨年の決勝カードですね」

 

 

 摩利の後ろについているのは第七高校の選手だった。

 

 第七高校は学校の場所もあって、水上・海上での実用性の高い魔法を通常のカリキュラムとは別で教えている為、バトルボードは第七高校の選手にとって得意分野である。

 激しく波立水面は、二人が魔法を撃ち合っている証だ。普通ならば先を行く摩利の方が引き波の相乗効果で有利だが、七校の選手は巧みなボードさばきで魔法の不利を補っている。

 スタンド前の長い蛇行ゾーンを過ぎ、ほとんど差がつかぬまま、鋭角コーナーに差し掛かる。ここを過ぎれば、スタンドからはブラインド。スクリーンによる観戦となる。

 

 

「えっ」

 

「っ、あれは」

 

 

 観客の1人があげたその悲鳴に、達也が即座に選手へと視線を戻す。

 今からカーブに差し掛かるというのに、七高のボードは猛スピードで水面を走っていた。それに乗っている選手は、大きく体勢を崩している。

 

 

「おいおい、何かあの選手、様子がおかしくないか?」

 

「・・・・明らかにオーバースピードだ」

 

 

 達也が抑揚を抑えた声で呟いた。七高の選手は、モニター越しでも分かるほどに動揺している。まさか、制御ができないのだろうか。

 もはやスピードの出しすぎで水面も碌に掴めていないそのボードは、その勢いのままフェンスに激突しようとしていた。

 前を走る摩利を、巻き込もうとしながら。

 

「――――!」

 

 ちょうどフェンスの方へ体を向けていた摩利だったが、異常に気づいたのか後ろを振り返った。猛スピードでこちらに突っ込んでくる七高の選手の姿を見るや、フェンスからの反射波も利用して素早くボードを反転させると、七高のボードを移動系魔法で吹き飛ばし、残った選手を待ち構えるようにその場に踏み留まった。

 

 

「おい、まさか選手を受け止める気か!」

 

「そんなことしたら、渡辺先輩もフェンスに激突しちゃう!」

 

 

 レオと美月が顔を青ざめて叫ぶが、達也が冷静な表情のまま2人に話し掛ける。

 

 

「問題無い。加重系の慣性中和魔法を自分の体に掛けている。あれならば選手が激突してきても、渡辺先輩の体は1ミリたりとも動かない」

 

「そ、そうか・・・・。なら安心だ――」

 

 レオがほっと息を吐こうとした、そのとき、

 

 

 摩利の足元の水面が、大きく沈み込んだ。

 

 

「――――!」

 

 

 発動しかけていた慣性中和魔法は、ふいに浮力を失ったボードに体勢を崩されたことで不発、そしてそのまま七高の選手と激突した彼女はその衝撃に大きく吹き飛ばされ、そのままもつれ合うように後方にあるフェンスに激突した。どう見ても受け身が取れたようには見えず、摩利が起き上がる様子は無い。

 会場中にブザーが鳴り響き、レース中断を知らせる旗がバサバサと振られる。

 

 

「摩利さん!」

 

「待て、のび太!皆はここに座っていてくれ!」

 

 

 のび太が飛び出し、達也は全員に指示を出しのび太を追いかけて行った。

 

 

 

 

 

 それから数時間後

 

 

「うぅ・・・・こ、ここは?」

 

 

 目を覚ました摩利、最後に見た景色と違い、殺風景な天井が見える。体も上手く動かせない。そんな状態になっていた。

 

 

「摩利、私が誰だか分かる?」

 

 

 と、聞き覚えのあるその声に、彼女はそれに縋るように顔をそちらへと動かした。

 心配そうな表情を浮かべる真由美と目が合った。

 

 

「真由美・・・・ここは、病院、か?」

 

「えぇ、裾野基地の病院よ。良かった、意識に異常は無いようね。あっ、まだ動いちゃダメ、肋骨が折れていたのよ。今は魔法で繋いでいるけど、まだ定着していないわ、あくまで応急処置だから」

 

「そうか、定着までどれほどかかる?」

 

「全治1週間、念の為に10日間は激しい運動は禁止」

 

「なっ、それじゃあミラージュバットは!」

 

「棄権するしかないわね」

 

 

 それは摩利にとって最悪の通達だった。今年は3年生である摩利の最後の大会でもあった為、彼女の活躍はここまでになってしまった。悔しいからか彼女は右腕で顔を隠しながら、噛み締めた。

 

 

「そういえば、レースはどうなった?」

 

「七校は危険走行で失格、決勝は三校と九校よ。七校の選手の怪我は大したこと無かったみたい。庇ったかいがあったわね」

 

「それで自分が怪我をしていたら世話ないがな」

 

「でも、摩利が庇わなかったら多分七校の選手は魔法師生命をたたれていたかもしれないわ。これは達也君と同意見ね」

 

「おい、なんでアイツの名前が出てくる」

 

「だって、貴女をここまで連れてきて治療に付き添ってくれたの達也君とのび太君よ?」

 

「のび太君も居たのか」

 

「えぇ、大会スタッフが来るよりも早くについて、達也君は応急処置をしてのび太君が担架を持ってきたりしていたわね。普段の連携が役に立ったわ」

 

「・・・・そうか。風紀委員の活動が活きたようで何よりだな」

 

 徐々に普段の調子を取り戻していく摩利に真由美もニッコリと笑みを浮かべ、しかしふと真面目な表情になると摩利に向き直った。

 

 

「――摩利、あのとき、第三者による妨害を受けなかった?」

 

「・・・・どういうことだ、真由美? 確かにボードが沈み込んだとき、足元から不自然な揺らぎを感じたが・・・・」

 

「そう。私もモニターで見ていたとき、魔法特有の不連続性があったように感じた。だけどあなたも七高の選手も、そんな魔法は使っていない。残る可能性があるとすれば、第三者による魔法での妨害しか有り得ない」

 

 

 ハッキリと言い切った真由美に、摩利の顔にも自然と緊張が走る。

 

 

「今、達也君達が大会委員会から事故の映像を借りて解析してるところよ。もし本当に第三者による妨害があったとしたら、もうこれは一高の順位だけの問題じゃない。――九校戦全体、ひいては魔法科高校全体に関わる問題なんだから」

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜のホテルの一室

 

 

「九校戦ってこんな事故あるのね」

 

「そりゃあ、どんな競技でも怪我はあるだろ。でも今回はちょっと違うみたいなんだろ、のび太?」

 

「はい、今までの九校戦でコース場外に出ることはあっても、あれ程の事故になった事は無いそうです」

 

 

 中ではのび太と獠達が今日の事故の話をしていた。ここにいる人間が裏世界のプロなだけあって今回の事故がただの事故では無いのでは無いかという話を行っている。

 

 

「七校の選手の操作ミスってのは?」

 

「無いんじゃない?七校って海で使うような魔法を教えてるらしいし」

 

「普段からやってることをこんな場面でミスする方が難しいだろ」

 

「それに、渡辺選手が魔法を使おうとした時に水が不自然に動いた。あれって魔法で干渉を受けた時になるやつだ。多分、第三者がいる」

 

「第三者って、誰がそんなことを?」

 

「さぁ、のび太は?」

 

「分かるわけないじゃないですか。あっ、そういえば・・・・」

 

 

 のび太はこのホテルに来る前の車の事故と夜、ホテルでの侵入者の事を獠達に話した。

 

 

「九校戦以外でこの場所の事なんて調べる意味あるの?近くに裾野基地があるのに」

 

「・・・・・」

 

「ん?どったの海坊主。なんか思い当たる事でもあんの?」

 

 

 ここまでずっと話を聞いているだけだった海坊主が侵入者の話を聞いた時何かを思い出すようにうなり出した。

 

 

「いや・・・・かなり前に聞いた事だからちょっと忘れていたし、関係あるか分からんが、噂でこの九校戦で賭けをやってる連中がいると聞いたことがある」

 

「えぇ?!」

 

「落ち着け、あくまでも噂だ」

 

「・・・・ねぇ、のび太君、今までの九校戦の戦績って見られたりする?」

 

 

 麗香が海坊主の話を話を聞いて何か思い付いたのか、過去の九校戦の戦績を調べる。結果、九校戦は今まで9回行われており優勝回数は第一高校は5回、第二高校は1回、第三高校は2回、第九高校は1回であった。

 

 

「成程、なら、賭けをしてるって言う話、本当かもね」

 

「どういうこと?」

 

「香さん、もし貴女が賭けをするとして、客観的に見て何処の学校に賭ける?」

 

「あっ、言い忘れてましたけど、一校は今年勝てば3連覇の偉業を成し遂げるそうです」

 

「なら、今年も一校が優勝しそうだし、一校に賭けるわよ」

 

「そう、普通なら誰もがそう考えて賭けをしているけど、それがもし主催者の立場だったら?」

 

「ッ!そういう事か、その賭けの規模がデカければデカいほど動く金も大きくなる。もし、一校にかなりの金額が集まって、一校が優勝しようものなら主催者の懐はかなりの痛手になる。下手をしたらマイナスの可能性だってある」

 

「あっ、だから一校のバスを襲ったり、選手が怪我をするようにして優勝出来ないようにしてたんだ!」

 

 

 一校が負けさえすれば他はどこが優勝しても、主催者が損をする事はない。という結論に至るわけだ。

 

 

「なら、この事を運営に言った方がいいんじゃ・・・・」

 

「いや、無理だな。ここまでの話はあくまでも噂から導き出した予想だ。決定的な証拠がない限り大会を中止にする事は出来ないだろう」

 

「右に同じく、でも一校のリーダーとかにはさりげなく話をしておいても良いかもしれないわね」

 

 

 冴子も警察の人間だが先程獠が言っていたように証拠が無いと警察は動けない為、現状、注意喚起しか出来ないのだ。

 

 

「とにかく、明日から新人戦、のび太君は一日目から出るわけだから気をつけてね」

 

「はい、分かりました」

 

 

 そう言い、のび太は明日に備えて、部屋に戻ることにした。

 

 

 

 次の日

 

 

 のび太は試合の準備をする前に昨日の話をチームリーダーの真由美に話す。

 

 

「成程、確かにそれなら今までの事全部に辻褄が合うわね」

 

「噂程度の事で申し訳ないんですけど」

 

「ううん、有益な情報ありがとう。でもどうやってその事を知ったの?」

 

「あっ、えっと、き、九校戦に知り合いの刑事さんが来ていて、その事を教えてくれたんです・・・・」

 

「そっか、分かりました。この事は十文字君とかにも話しておくけど、他の選手にはあまり伝えないでね。余計な心配をさせて競技に支障がでたらいけないから」

 

「分かりました。失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やっと新人戦まで行けた
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