9月29日、旧ドラえもん声優の大山のぶ代さんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。大山さんがドラえもんの声を演じてくれなければ現在までドラえもんは続いていなかったかもしれない。そう思うほど偉大な方でした。
小原さんに追いついたかな?
最後の方の話も見てくださいな。
「初日から順調ですね、お兄様」
「まだバトルボードは予選しかしていないが、ほのかなら問題ないだろう。深雪も負けてられないな」
「はい!・・・・あら、あそこにいるのは、のび太君?」
「そうだな、周りの人達は・・・・」
ロビーを通ろうとした時、のび太の姿を見かけた2人が近づくと他にも人が居る事に気がついた、旧友達と話をしているのかと思ったが見た事が無い人達だった為、声を掛けることを躊躇ったが話している内容を聞いて、柱に身を隠しながら話の続きを聞いた。
「初日は何も無くて良かったわね」
「バトルボードの方が不安でしたけど、そっちも大丈夫でしたし」
「本戦のバトルボードみたいなのが無くて良かった。でも、これからが危険よね」
「可能性があるのはクラウドボール、バトルボード決勝、ミラージュバット、モノリスコードね」
「バトルボードはもう無いんじゃないかな?聞いた話じゃあ、結構手の込んだ事してたみたいだし」
「・・・・・分かりそうな奴に聞いてみるか?」
「聞くって、誰に?」
「そこの柱の後ろにいる2人に」
「え?」
「「っ」」
獠の言葉に驚きながらもゆっくりと柱から出る達也と深雪。
「達也君、深雪ちゃん。どうしてそんな所に?」
「たまたま近くにいたんだがのび太の声が聞こえてな、話しかけようかと思ったんだが、知らない人達といたんで話しかけづらくてな」
「ふーん」
「それで、のび太君こちらの方々は・・・・」
のび太は獠を達也達に紹介し、今までの話を達也に話した。
「成程、のび太が言っていた知り合いと言うのは貴方達だったんですね」
「・・・・」
「それで、新人戦は狙われるのかと言ってましたね。恐らくは狙われる可能性自体はあると思います。ただ、新人戦が始まるまでの評価では新人戦は第三高校が優勢と言われていて、特にモノリスコードは三高が勝つのではと言われています。その可能性に掛けているのではないかと」
「三高には一条のプリンスがいらっしゃいますから」
「なんでプリンス?」
「彼は3年前に起きた佐渡侵攻にて義勇軍に参加し、その時使っていた『爆裂』という魔法で新ソ連軍の兵を倒しています。その時に『敵と味方の血に塗れて戦い抜いた』ことへの敬称として『クリムゾン・プリンス』の名が広まったんです」
「な、なんか、凄そうね。勝てるの?」
「・・・・やるっきゃないですよ。僕の懐と今後の人生に関わるから」
「一体、何があったの?」
達也と深雪は滅茶苦茶真剣な表情をしながらよく分からないことを言っているのび太に疑問を抱くがそこは触れない。
「そう言えば、皆さんは何故九校戦の事件の事を?のび太から情報提供者は皆さんからだと聞きましたが」
「言っちゃったの?」
「まぁ、もろに関わってるので。バトルボードの時の仕掛けも達也君が見つけたものですし」
「ま、いっか、別に内緒にしてる訳じゃないし。えっと、こっちの女狐いるでしょ?」
「貴女だって変わらないでしょうが、まぁ、その、私が警察の人間だからそう言う話は耳に入ってくるのよ。と言っても確固たる証拠は無いけどね」
「成程、警察の方でしたか。では他の皆さんも?」
「似た様な物ね。私は探偵やってるんだけどね」
「アタシらも・・・・」
「そんな感じね」
「ねぇ、冴羽さん、今回の事調べたり出来ない?」
「えぇぇ〜めんどくさーい。獠ちゃんしばらく休業〜」
先程までの真面目な雰囲気と異なり抜けた様な声でのび太のお願いを断る獠、しかしのび太もそう言うと思っていたのか懐から1枚の写真を取り出した。
「冴羽さん冴羽さん、ちょっと」
「んあ?なんと言われても依頼なんぞ受けんぞ」
「それは、これを見てから言ってください」チラッ
「ん〜?んほぉ?!」
他の人から見えないように身を寄せあいながら出した写真を見せると獠の表情はがらりと変わった。
「こ、これは!!なんと素敵な、もっこり美人・・・・・!」
「他にもあるんですけど、いります?」
「いる!欲しい!くれ!」
「じゃあ、分かりますね?」
「まっかせなさーい!いいもん貰ったからにはきっちりバッチリやってやりますとも!」
「さっすが、獠の扱いは手馴れてるわ」
「何を渡したんだ?」
「これ」
獠に渡しす予定の写真を1枚の達也達に見せると少し驚いた表情になった。その写真には見覚えのある人物が映っていたからだ。その人物とは
「小野先生の写真?」
この写真は九校戦が始まる数日前に風紀委員の仕事で美術部の写真班が隠し撮りしていた物を押収し、その中にあった小野先生の写真を抜き取りいつか獠への交渉材料として使うつもりだったのだ。
「あーでも魔法の事故に関しては何も出来ないからな。特に競技中とか関係者しか分からないこととかな」
「構いません。そちらは自分達がチェックしますから」
「ならいい・・・・」
それから少し雑談を挟んだ後、のび太達はそれぞれの自室へと戻っていった。
「若いのにしっかりした子だったわね」
「あれは学校でもさぞモテるわね」
「・・・・・」
「・・・・・」
「どうしたのよ、2人とも」
「海坊主、気づいたか?」
先程までのおちゃらけた態度とは裏腹に普段見ない顔つきで海坊主と話し始める獠。
「あぁ・・・・あの男、相当やり慣れてる、その辺の兵士なんか比べ物にならねぇ。本当に高校生か?」
「それに、俺達の持ってる銃にも気がついていた。女の子の方はそうでも無いみたいだったが」
「えっ、あんな若い子が殺し屋なんかやってるっての!?」
「いや、殺し屋って感じじゃねぇな。姿勢や喋り方が軍人っぽかった」
「でも、そんな若い子が軍人なんてなれるものなの?」
「さっきの佐渡侵攻の話でも出てきてたが、若い奴が戦場に出ること自体不思議では無い。それも国の中枢を担う家庭の出なら・・・・」
獠は達也と目を合わせた時、今まで戦ってきた強敵達に似たような緊張感を持っていた。滲み出る殺気をまるでコートを着込むかのように纏っている、そんな錯覚を覚えるほどに。
「では、先程の人達は関係ないのですか?」
「あぁ、寧ろ俺達と同じ様に追う立場なんだろう。しかし、あの2人は他の人達とは雰囲気が違っていた」
「あの迷彩服にサングラスをかけていた方は私も思いましたが、もう1人の方は・・・・」
「何も無い人が俺達の気配に気付くことなんてない。それに警察の人がコルトパイソンなんて使わないよ」
「コルトパイソン・・・・のび太君もその形のCADを使っていましたね」
「あの感じからして、のび太に銃の技術を教えたのはあの人なんだろうな」
のび太と出会ってまだ数ヶ月だが、達也が目を見張るほどの腕前を己の才能だけでそうはならないだろうと考えていたがその謎がようやく解けたが、その正体が裏社会の人間だったとは思っていなかったようだ。
同時刻。横浜中華街。
中華テーブルを陰鬱で苛立たしげな表情が取り囲んでいた。赤と金を主調とした豪華な色彩の内装が男達の顔色の悪さを引き立たせているようですらあった。
「どういう事だ、新人戦は第三高校が有利ではなかったのか?!」
「せっかく渡辺選手を棄権にしたと言うのに、このままでは一校が優勝してしまうでは無いか」
「本命が勝利したのでは、我々胴元が1人負けだぞ」
「今回のカジノは特に大口の客を集めたからな。支払い配当は、我々にとっても安くは無い。今期のビジネスに大きな穴を開けることになるだろう。そうなれば・・・・」
「・・・・ここにいる全員が、本部の粛清対象になる。損失額によっては、ボスが直々に手を下すこともあり得るぞ」
男の一人が空中でうねり渦を巻く竜の胴体が金糸で刺繍された掛け軸を見上げて、その竜は胴体だけで首から先が綺麗に切り取られている。
その竜の姿に自分達の未来を暗示されたようで、彼はブルリと体を震わせた。
「死ぬだけならまだいいが・・・・」
ポツリと呟かれたその声は、震えていた。しばらくの間、彼らのいる部屋を沈黙が包み込む。
やがて彼らの内の1人が、意を決したように口を開いた。
「・・・・こうなったら、仕方がない。明日、もう一度仕掛けよう」
「棒倒しか波乗り。どちらにする?」
「棒倒しは細工が難しい、調整を間違えれば相手選手でさえ巻き込まれかねない。大事にし過ぎても客が騒ぎかねない」
「ならば、波乗りで仕掛けるしかない・・・・」
バトルボード決勝トーナメント前
ここまで一校はスピードシューティング優勝、バトルボード、クラウドボール、アイス・ピラーズ・ブレイクの予選通過となかなか成績が良く本日はその中の一つバトルボードの決勝トーナメントが行われる。
のび太と達也、深雪、雫はほのかの応援の為に控え室まで来ていた。
「緊張していないかほのか?」
「だ、大丈夫でふ!」
「滅茶苦茶緊張してるじゃん」
「でも、なんやかんや上手くいっちゃうんだよね」
「あはは・・・・・そろそろCADの検査に行ってきますね」
あずさが席を立とうとした時のび太が疑問に思っていたことを聞く。
「・・・・そう言えばCADの検査って何やるんですか?ちょっと気になってたんですよ」
「検査機にCADをセットしてCADのスペックと登録されている魔法式の殺傷性ランクを確かめるんですよ」
「へぇ」
「もし良ければ、見学しに行きますか?」
「行っていいんですか?」
「部外者って訳でもありませんし、何より選手でもありますから何も問題ありませんよ」
「じゃあ見に行きます。達也君達は?」
「遠慮しておくよ」
「私もいいわ」
「私も」
結局のび太だけがついて行くことになった。
控え室を出て、運営委員のテントにやって来た。その1箇所、他の魔法科高校のエンジニアの人達が並んでいるテントがある。テントの中には大きな機械 が設置されていて、エンジニアが運営委員の人にCADを渡すと機械にセットすると上部の機械が動き出しCADをスキャン、CADのスペックと内部に記録されている魔法式の確認、それを終えて選手は競技に出られる。
そしてあずさ達も例に漏れず列に並び、自分達の順番を待っていた。
「結局僕だけか」
「まぁ司波君なら、これから見ますからね」
「それもそっか」
「あら?のび太君」
「紗羅ちゃん、どうしたの?」
検査の順番を待っていると後ろから声をかけられ、振り返るとジャージ姿の紗羅と三高のエンジニアが一緒に並んでいた。
「検査してるところを見てみたくって来ちゃったの」
「へぇ、僕もなんだよ」
「やっぱり考える事は一緒なんだね」
「のび太君、お知り合いなんですか?」
「小学校の時にちょっと。紗羅ちゃん紹介するよ、一校のエンジニアの中条あずさ先輩と選手の光井ほのかさん」
m(*_ _)m
「ウチのエンジニアの伊藤さんです」
「初めまして」
お互いに紹介を済ませ、2人は新人戦での活躍の話や、かつてお世話になった冴羽達の話をしながら順番を待った。
「次の方、どうぞー」
呼ばれた3人は機械に近づき、あずさがCADを係の人に渡し、機械にセットして検査にかける。
センサーがCADの半分をスキャンしかけた時
(これで、一校も終わりだ・・・・)
「ッ!!のび太君、その人捕まえて!!」
「えっ?!」
「何を・・・・」
バキューーーーン!
誰もが驚く中、ただ1人のび太だけは驚くことも無く、持っていたCADを検査員に向ける。突然の行動に周りの監視委員が驚きながらもCADを構え、のび太に魔法を放とうとするものび太の方が発動が早く検査員の手元に着弾、検査員はそれに驚いて椅子から倒れた。
いつか何処かのお話
「静香ちゃん、僕、のび太君が心配だから行くね」
「・・・・えぇ、分かったわ。のび太さんによろしくね」
「うん」
「じゃあ、ドラちゃん。またね?」
「バイバイ・・・・」
「・・・・私、1人になっちゃった。今度はいつ、みんなと会えるかしら」