ドラえもん のび太の魔法科高校の劣等生   作:むぅち

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4~5月にかけて見たい映画が多すぎぃ!


ようこそムー連邦へ・・・・

 ドラえもんの道具で治療を施し、一同は中央スペースに集まっていた。

 

「それで達也さん、あれは一体どう言う事?」

 

「それは・・・・この場で話してもよろしいのでしょうか」

 

 

 この場の全員が気になっていることなのに何故そんな事を聞くのか、それは達也の持つ“目"に理由があった。その事は四葉家側の人間にしか知られていないし、知られてはならない事でもあったのだが。

 

 

「“構いません"私達がこうして再開出来た時点でいずれ話さなければならない事なのですから」

 

「分かりました」

 

「え、なになになんの話し?」

 

「話す前に、皆ちょっといい?」

 

「どうしたのそんな改まっちゃって」

 

「これから話すことはなるべく誰にも話さないでもらえるかしら」

 

「なんで?」

 

「今周りに知られちゃうと色々大変なの。だから、ね?」

 

「よく分からないけど、うん誰にも離さないよ」

 

「ありがとう、それじゃあ達也さん」

 

「はい、さっきの話にもどるが、のび太やエリカには以前少し言ったことがあったな」

 

「確か校門の前での騒ぎの時だよね。魔法式を見てどんな魔法を使えるのか分かるって」

 

「・・・・それって、何かすげぇのか?」

 

 

 ジャイアンが目を点にしてそう言うとエリカが改めて説明する。

 魔法式とは魔法を使う際の魔法師番のプログラムの事、そのプログラムにサイオンを通す事で魔法師は魔法を使うことができる。そしてそのプログラムの中身は数字の羅列で構成されていて基礎単一系魔法だけでも何万文字の数字が書かれている。

 

「あぁ、そう言えば出来杉がそんな事言ってたような・・・・」

 

「それで、達也君は使える魔法の種類まで一瞬で見抜けるんだ・・・・」

 

「あぁ、でもそれは俺の持つ目の力の一部なんだ。本当は見ただけでその物体の情報を読み取る。もっと正確に言えばイデアと言う情報次元を見る目で、その中に存在する物全ての情報を読み取れる。構造から遺伝子情報、なんでも見える。そしてその力を使ってさっきの海底人を海底人と認識した」

 

「どうして?」

 

「見た目は人間と言えるが、遺伝子情報を見ると根の部分の遺伝子は俺達と近い遺伝子なのだが、基本的には魚に近い遺伝子なんだ。さらに言えば深海に適応した生物に近い遺伝子なんだ」

 

「そんな事が・・・・有り得るのですか?」

 

「有り得るも何も実際にこの目で見てしまった以上、事実だ。今俺達の目の前で常識がひっくり返ったんだ」

 

 

 達也の説明を持ってしてもまだ理解が追いつかない深雪。すると1つの部屋の扉が開き、静香と助け出した海底人が出てきた。

 

 

「皆、目を覚ましたわ」

 

「・・・・ここは?」キョロキョロ

 

「ここは僕達のテントさ。変な魚におわれてた君を僕達が助けたのさ」

 

「まさか、バトルフィッシュを倒したのかい?!」

 

「取り敢えず色々説明をしたいのだがいいかな?」

 

「あ、あぁ」

 

「先ずは自己紹介をしよう。俺は司波達也」

 

「妹の深雪です」

 

「その親の深夜と叔母の真夜、そのお付の穂波さんよ」

 

「僕ドラえもんです」

 

「僕は野比のび太!」

 

「俺ジャイアン」

 

「僕スネ夫」

 

「私静香」

 

「私エリカ」

 

「ドラえもん、のび太・・・・あっ!もしかして君達人魚の国を救った子達かい!?」

 

 

 四葉組はピンと来てなかったがのび太達にはその言葉に心当たりがあった。

 

 

「え、もしかしてソフィアさんの事知ってるの?」

 

「あぁ、人魚の国もムー連邦の一部だからね」

 

「ムー連邦?」

 

「そう言えば自己紹介がまだだったね。私の名はエル。ムー連邦の兵士さ」

 

 

 それからエルはムー連邦について説明を始めた。ムー連邦はマリアナ海溝のさらに最深部にある国であり何千、何万年も昔から存在する国らしい。

 

 

「女王ソフィア様の事も噂に聞いたんだ。まさかその英雄達に会えるなんて思わなかった」

 

「いや〜そんな〜」

 

「それで、あの巨大な魚はなんだったんだ?」

 

「あれは昔の遺物だよ。何千年もの間海底をさまよっててね。私はパトロールの帰りだったんだが運悪くあれに見つかってしまったんだ」

 

 

 その言葉に達也は驚いた。人類の歴史の中で何回も海底調査が行われてきたがそれでもその魚に見つからなかったのは運が良かったのか、と。

 

 

「所で君達はなんでここにやって来たんだい?」

 

「ちょっとした探検みたいな、そんな感じで来た」

 

 

 その言葉を聞くとエルは困った顔をしながら

 

 

「そっか、なら早くここから離れた方がいい」

 

「えっ、どうして?」

 

「細かい内容は省くけど、本来なら私は海底憲法に乗っ取って君達、というか知的生命体を保護、審査に通して、クリアする事ができたら生涯海底人として生きてもらわないといけなくなる」

 

「そんな・・・・」

 

「じゃあこんな事してる暇ないじゃん!」

 

 

 と焦るスネ夫、それが電波してジャイアンや静香も青ざめていく。

 達也もエルの言葉を信じ、早めに動いた方がいいと諭して急いでテントアパートからでた。すると全員にスポットライトが当たる。

 

 

「な、なに!?」

 

「眩しい!」

 

「しまった、遅かったか!」

 

 

 外にはエルが乗っていた潜水艇と同じものが数機いたのだ。

 

 

『エル!国境監視所から連絡を受けてやって来た!一緒にいるのは・・・・まさか陸上人か!?』

 

「待ってくれ!話を聞いてくれ!」

 

『ダメだ!すぐに連行する!』

 

 

 そう言うと潜水艇の下部から泡の塊がのび太達を包み込むとその泡一つ一つに全員が捕らえられてしまった。達也は魔法でこの泡を壊そうとするが真夜がそれを止めた。

 

 

四葉(私達)だけならともかくほかの皆もいるのよ。下手な動きをして厄介な事にならない為にも今は我慢よ」

 

「・・・・分かりました」

 

 

 こうしてのび太達はエルの仲間に連れられムー連邦へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ムー連邦 首相公邸

 

 

「報告します!先程国境監視所より、陸上人と思われる者達を発見、拘束しました」

 

「そうですか、ではその皆さんを私の元へ」

 

「全員、ですか?」

 

「はい」

 

「危険です!陸上人と言うだけでも危険だと言うのに・・・・」

 

首相()の指示が聞けないと言うのですか?」

 

「い、いえ。申し訳ございません。ここに着き次第すぐにお連れします」

 

 

 そう言い兵士は下がって行った。

 

 一方捕まったのび太達はまだ泡の中に閉じ込められていた。

 

 

「俺達をどこに連れていく気だぁ!」

 

「うわーん!僕達殺される〜!」

 

 

 普段こういった場面に出くわすことのないジャイアンやスネ夫、静香は動揺している。すると突然泡の檻が消えその場に落ちた。そこへ1人の兵士がやってきて着いてこいと言い、その兵士の後を着いて行った。

 しばらく歩くと一同は大きな扉の前に立たされる。兵士が扉の横に付いているスイッチを押すと扉が開かれた。中は大きく広い部屋だったのだがあるのは部屋の中心にテーブルが1つ、そしてその向こう側にはエルともう一人の女性が立っていた。

 

 

「どうぞ、中へお入りになってください」

 

 

 そう言われ部屋の中に入ると扉は勝手に閉まった。

 

 

「ようこそ、陸上人の皆さん。私はこのムー連邦の首相であるアクア・レジーナと申します」

 

 

 彼女の自己紹介が終わり全員が気になっている今後の扱いについて、のび太が聞く。

 

 

「あの・・・・エルから聞いたんですけど、僕達これからここに住まないといけなくなるんですか?」

 

「・・・・・そう、ですね。本来ならば海底憲法に則って皆様に市民権を与え、この国で暮らすことを義務付けられます」

 

「ここの事は誰にも話しません!」

 

「だから家に返してください!」

 

「首相、私からもお願いします。彼等を陸上へ返してあげられませんか?」

 

「エル、それが難しい事は貴方がよく知っているはずです。ムー連邦は独裁国家ではありません。たとえ首相の私が首を縦に振ったとしても議員の方々が納得しません・・・・」

 

「そんな・・・・」

 

 

 ムー連邦は連邦に属する国の代表が集まりそこで議会が開かれる。例えばその中でアクア・レジーナだけで議題を押し通してしまったら他の代表者達が納得しない、それどころかムー連邦その物が崩壊する可能性すらある。それを防ぐために今回の様な例外を認める事が難しい。

 重苦しい空気の中達也が手を挙げた。

 

 

「あの、質問をしてもよろしいでしょうか?」

 

「はい」

 

「何故、海底人は陸上人に対して良くない感情をお持ちなのでしょうか?」

 

「・・・・今から話すことはこの海底での一般的な意見なのですが、陸上人は野蛮な人間だと思われているんです」

 

 

 アクア・レジーナの言葉、情報量はとても少ないが達也には何となく心当たりがあった。

 そしてエルも話に入り

 

 

「僕達にもテキオー灯と似た道具を持っているんだが、それを使って時々丘にあがり、歴史を見てきたんだ、血みどろの歴史をね・・・・・」

 

「否定できないな・・・・・」

 

「人類の歴史は戦争の繰り返し、ですしね」

 

 

 ───むしろ争い事のない時代の方が無いまであるな、なんなら今現在もそんな状況が続いている・・・・

 

 

 その争い事の最前線に立つ者として何より耳が痛い達也。

 しかし問題はそれだけではない。戦争(それ)によって発生する船の残骸やらなんやらは全て海の底に沈められている。海底人からしたら自分の庭に勝手にゴミを捨てれらる。そんなの迷惑以外の何者でもない。

 更にエルの次の一言で完全にため息を出してしまう。

 

 

「つい最近、2年前にも日本近海で大量の戦艦が沈められたんだ」

 

「・・・・・はぁ、きっと“あれ"だな・・・・」

 

「あれって、何?」

 

「2年前の出来事と言ったら、“アビス"の事だ」

 

「あびす?」

 

 

 のび太や魔法にあまり関わらない面々は首を傾げた。

 

 

「深淵(アビス)は、魔法技能師開発第五研究所が開発した、水面を半径数メートルから数キロメートルにわたって球面状に陥没させる日本の戦略級魔法だ」

 

「????」ブシュー

 

「のび太君あれだよ。水避けロープみたいなやつ」

 

「あぁ〜」

 

 なんで戦略級魔法と同じ物を普通に所持しているのかはこの際聞かない。キリがないと分かっているから。

 

 

「とにかく、皆様方を陸上へ返すにしても議会で承認を得なければなりません。その間の生活等は私の方でなんとかしますのでその辺をどうかご容赦ください」

 

「・・・・分かりました」

 

「えぇ、大丈夫なの?」

 

「今は他に方法が無い、下手なことをして殺されるなんてことになったら困るだろ」

 

「まぁ、そっか・・・・」

 

 

  こうしてアクア・レジーナとの話は済み、エルに案内された宿で過ごす事になった。




 海底鬼岩城見てきました。が、ちょっとバギーの扱いが中途半端な気がするのは作者だけでしょうか。
 クレームはその辺にして今回出てきたアクア・レジーナという名前ですが全く関係ない作品から少々名前を借りただけです。本編に大きな影響はありませんのでご安心ください。
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