ドラえもん のび太の魔法科高校の劣等生   作:むぅち

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かなり詰め込んじゃったけど大丈夫かな


決戦!海底鬼岩城!!

 なんとか帽子に潜り込めたのび太。マジックミラー越しではあるが鉄騎隊の姿が見えた。怖い目付きに刺々しいヒレ、三叉槍を手に持ってイルカのようなロボットに乗っている。すると

 

 

 (●⊿●)

 

 

「見つかったか?!」

 

「そんなことは絶対に無いはずだ!」

 

 

 何とかバレずに済み、そっとその場から立ち去ろうとゆっくり動く。が、鉄騎隊も何故か同じ方向に進み出し。

 

 

「ん?おかしい・・・・」

 

 

 (●⊿●)!!

 

 

「見つかったのかな?」

 

「シッ!」

 

「へ、へ、へ〜クション!」

 

 

 ジャイアンのくしゃみが聞こえたのか鉄騎隊の一体がイルカから降りてマジックミラーの真上まで来ている。しかし完全には視認できていないようでじっとみつめているだけだ、このままではいつ見るかるか分からない、そう考えたドラえもんは四次元ポケットからひみつ道具を取り出した。

 

 

「パクパクパーク〜」

 

 

 ポチッ

 

 

 ぎゅいぃぃぃぃん!

 

 

 (●⊿●)!!

 

 

『ギャオォォン』

 

 

 ロボットは何かを言いながらモグラマシンを追いかけ出した。

 

 

「やつらは音に敏感なんだ、モグラマシンを囮に使ってみたけど・・・・」

 

 

 鉄騎隊はモグラマシンを捕捉すると三又槍から光線を放つ。その光線は見事にモグラマシンを跡形もなく破壊したのだ。

 破壊を確認した鉄騎隊はその場を去っていく。

 

 

「いいぞ、これで神殿の方角が分かった、彼らの帰っていった方へ真っ直ぐ進めばいいんだ。よし出発!」

 

 

 カメレオン帽子から出てレギーをポケットから出してそれに乗り込もうとするが達也が待ったを掛けた。

 

 

「奴らの後を追うのはいいがレギーではエンジンの音でまたバレないか?」

 

「確かに・・・・しょうがない、タケコプターで追おう!」

 

 

 ドラえもん達はタケコプターを使い達也が捕捉出来るギリギリの距離を保ちつつ進む。暫く飛び続けると鉄騎隊は高い崖の向こう側へ姿を消した。

 

 

「あの崖の向こう側に何かがあるんだ」

 

「そこに何かがありそうだ。急ごう!」

 

 

 そう言い崖を登る。するとそこには

 

 

「こ、これが鬼岩城!?」

 

 

 

 まるで地獄の怪物のような風貌の城。鬼岩城がそこにあったのだ。先程の鉄騎隊は顔のような所の眉間に当たる場所に入っていくのが見えた。

 

 

「あそこが入口か」

 

「早いとこポセイドンを破壊しよう!」

 

「皆“この爆弾一個"でいい。誰かがポセイドンの前まで行ってこいつを投げ込めば、世界は救われる!」

 

「なら早いとこ行きましょう!」

 

 

 一同は城の麓まで行き、音を立てないように階段を上る。そして入口に近づくとそこには門番らしい鉄騎兵が二体立っていた。のび太は出来杉式ショックガンを使い二体の鉄騎兵を撃つとその場に倒れ込む。

 

 

「流石出来杉、いい出来してるよ!」

 

「早速中へ入ろう!」

 

 

 ドラえもんは通り抜けフープを取り出し入口から侵入、中に入るとまるでSF映画のような機械だらけの光景が広がっていた。

 

 

「わぁ、凄い・・・・」

 

 

 のび太は目の前の装置を見ながら聞いた。

 

 

「これがポセイドン?」

 

「いや、これは全てを動かすエネルギー装置だ。ポセイドンは1番奥の方にいると思う」

 

「よし、行こう!」

 

 

 道のりを真っ直ぐ進むとどうやら発見されたらしく城内中で警報が鳴り響く。

 

 

「しまった見つかった!」

 

「覚悟の上だ、皆一丸となってがむしゃらに突っ走れ!!」

 

「「「「それぇぇぇ!!」」」」

 

 

 タケコプターの最大速度で真っ直ぐ進む。すると目の前から鉄騎隊がうようよと湧いてきた。

 

 

『ギャオォォン!』

 

「来たな!」

 

『ギャオォォン!』

 

「スモールライトォ!」ピカーン

 

 

 鉄騎兵はスモールライトで小さくなりそのまま横切って行った。次に配管の上から飛び出してきた鉄騎兵をのび太と真夜が魔法で撃ち抜く。それでも湧き続ける鉄騎兵達。

 

 

「っ、おい後ろからも来たぞ!」

 

「くそっ、数が多すぎる!」

 

「分解しても分解しても出続けるとは、これは面倒な!」

 

「・・・・スネ夫、静香ちゃん!」

 

「「うん!」」

 

 

 ジャイアンの一言で立ち止まる静香とスネ夫、どうしたのかと思いほかのメンバーも止まる。

 

 

「ここは俺達に任せろ!」

 

「後から追いつくから!」

 

「先に行って!」

 

「ジャイアン・・・・行こう!」

 

 

 ドラえもん達は決して振り返らず真っ直ぐ進み続けた。

 

 

「うぉぉぉりゃぁぁぁ!!」

 

 

 ドラえもんから借りていた『ブラックベルト』を使い次々と鉄騎兵を投げ飛ばすジャイアン。

 

 

「このこのこのこの!」

 

 

 『ショックガン』を使って鉄騎兵を次々倒していくスネ夫。

 

 

「えい!えい!」

 

 

 『水圧砲』で鉄騎兵を一掃する静香。少しでも時間を稼ぐために身体を貼って鉄騎隊を足止めするのだった。

 

 

 

 

 そして先へ進むドラえもん達、しかし予想を遥かに超える数の鉄騎兵達がドラえもん達の前に立ちはだかる。圧倒的物量に押され、全員が離れ離れになってしまった。

 

 

 エリカと穂波

 

 

「まさか、こんな数がいるなんて・・・・」

 

「早く誰かしらと合流しませんと!」

 

 

 接近戦の得意なエリカが居ても徐々にジリ貧になっていく。

 

 

 深夜と真夜

 

 

「まさかまたこんな状況になるなんてね」

 

「でも、あの時の私達とは違う。こんな時の為に私達は鍛えてきたんでしょ?」

 

「もちろん!」

 

 

 指をポキポキ鳴らしながら鉄騎兵に突っ込で行く深夜と真夜。

 

 

 

 達也

 

 

「完全に孤立してしまった。守護者(ガーディアン)失格だなこれは・・・・だが今は」

 

『ギャオォォン!』

 

「こいつらを片付ける方が先だ」

 

 

 

 そしてそんな鉄騎兵の軍団の包囲網をくぐり抜け奥に進み続けるドラえもん、のび太、深雪。

 

 

「一体どこにいるんだ?」

 

「とにかく先に進もう、そうしなきゃ見つかるものも見つからなズキッうわぁぁぁ!!

 

「ドラえもんっ!!」

 

「のび太君、囲まれたわ!」

 

 

 2人はCADを取り出し応戦しようとした瞬間

 

 

「アッツ!」

 

「きゃあ!?」

 

 

 CAD急に真っ赤になり形を保てなくなるくらいの熱を帯び、2人はCADを手放してしまった。周りをよく見るとレーザーを放ったであろうカメラの様なものが宙に浮いていることに気が付く。CADがダメになったのなら体術でこの場を乗り切ろうと深雪は構えを取るがのび太が待ったをかけた。

 

 

「下手に動いたらこのCADみたいにされちゃうよ」

 

「でも、このまま殺されるだけだなんて・・・・!」

 

 

 どうしたものかと思考していると何処からか声が響き渡る。

 

 

 

『殺してはならぬ!我の元へ連れてくるのだ。開戦の儀式に生贄として捧げるのだ!』

 

 

『ギャオォォォン』

 

 

 謎の声の命令に従うように2人を縄で縛り、神殿の奥へと連れていかれた。

 深雪はこのまま生贄として殺されるかと不安が襲ってくるが、のび太はそうではなかった。

 

 

 ─────ラッキー、このまま親玉の所まで連れてってもらえればまだ勝機はある・・・・

 

 

 しばらく歩いていくと巨大な扉の前まで来ると扉が勝手に動き開いた。その奥は真っ暗闇で包まれていて、その奥には巨大な顔が鎮座していた。

 

 

「これが・・・・」

 

「ポセイドン・・・・!」

 

『愚かなるムーの者共よ、身の程知らずにもこのアトランチスに攻め寄せ、滅びの日を招くとは・・・・』

 

 

 この発言からも伝わってくる。アトランチスに入る前、エルが言っていたポセイドンは優秀なコンピューターではないのは間違いではないようだ。そんなポセイドンの言葉に深雪は反論し

 

 

「違うわ!誰もアトランチスなんか攻めていません。アトランチスは7000年も昔に滅びたのよ!」

 

『黙れ!我こそは復讐の神ポセイドン、人間の言葉は信用せん。儂には分かる、間もなくこのアトランチスの大地が裂け、火の海に包まれ滅びるであろう』

 

「だからそれは海底火山が・・・・!」

 

『黙れ黙れ!今こそ怒りの時は来たのだ、鬼角弾が世界の隅々まで降り注ぎ、地球は死の星と化すのだ!』

 

 

 ポセイドンの言葉に反応するかのように鬼岩城中の装置が一斉に動き出し鬼角弾の発射体制を取り始めた。それと同時に地震が起こる。海底火山の活動が活発になってきたのだ。

 

 

『いよいよ時が来たのだ。世界中の愚かな人間どもに神の怒りを見せてやる。その前にお前達を生贄する』

 

 

 すると後ろから大きな斧を持って一体の鉄騎兵がやって来る。鉄騎兵は深雪に向けて斧を大きく掲げ振り下ろそうとした瞬間。

 

 

 バサッ!

 

 

「それ!」

 

『ギャオォォォン!!?』

 

 

 拘束を解いたのび太が隠し持っていた武装一体型のCADを使い鉄騎兵の首を切り裂いた。

 

 

「のび太君!?」

 

『な、なんだ貴様!?』

 

「お前にこの地球を焼き尽くされるもんか!」

 

 

 のび太は真っ直ぐポセイドンへ走っていく。が、ポセイドンも何も策がなかった訳ではない。目の部分に仕込まれた光線銃から先程受けたレーザーより強い光線をのび太に向けて放った。光線はのび太の足元から上に向かって放たれのび太に直撃、そのまま深雪の元まで吹っ飛ばされた。

 

 

「のび太君!!」

 

「ってて、“これ"を巻いてなかったら丸焦げだったよ・・・・」

 

 

 なんの事だろうと思いのび太の腹を見ると光線で焼き切れた服の下から赤い布が見えた。そうのび太の体に巻いてあったのはドラえもんのひみつ道具、『ひらりマント』だった。ひらりマントは殴りかかって来た相手による物理攻撃はもちろんのこと、レーザー等の光学兵器、原理が不明な魔法、実体を持たない衝撃波、マントの大きさを超える隕石等、体積や質量、物理法則を無視して、どんな攻撃や物体でも跳ね返すことが出来る道具なのだ。

 だが直接体に巻いてあったせいか光線を弾くことは出来てもその衝撃はのび太の体に届いてしまい肋骨に強い痛みを感じていた。

 そして深雪はそんな光景を目にして自分の中で様々な感情が渦巻く。CADが無ければ敵を倒すどころか友達の身すら守れないのかという自分への怒り、今のび太に縄を切ってもらったとしても何も出来ない事への無力感、友達が傷つくことへの悲しみと心の中がぐちゃぐちゃになっていく。そんな中

  

 

「待て!」

 

 

 扉の方から大きな声が響き渡り2人が振り返るとそこには突き落とされたはずのドラえもんが立っていた。

 しかし少しふらついている、恐らく無理をしてここまでやってきたのだろう。

 

 

「待て、ポセイドン・・・・僕が、お前を・・・・やっつけてや、る・・・・」๛꜀꒰ ˟꒫˟꜀ ꜆꒱꜆

 

「ドラえもん!」

 

「ドラちゃん!」

 

 

 2人は倒れたドラえもんに近寄り揺すって起こそうとするが完全に意識を失っておりビクともしなくなった。

 

 

「もう、ダメなの・・・・地球は、死の星になってしまうの・・・・?」

 

「ッ!」

 

 

 普段見せない涙を流す深雪を見てのび太はある決意をした。

 

 

「・・・・深雪ちゃんドラえもんの事、お願い」

 

「えっ・・・・」

 

「せめて、深雪ちゃんだけでも守って見せるから!」

 

 

 そう言いのび太はドラえもんのポケットの中からショックガンを取り出してポセイドンに向かって走り出した。そんなのび太にポセイドンは容赦なく光線を放ち近寄らせない。しかしのび太は諦めることなく突撃を続ける。

 傷ついていくのび太の姿を見ていられなくなり

 

 

「のび太君、もうやめて!」

 

 

 と懇願するかのようにのび太に訴えかけるがのび太は止まらない、その行動に深雪は理解が追いつかない。

 

 

 ────どうしてのび太君は動けるの?あれだけ強大な敵にどうして立ち向かえるの?

 

 

 のび太は達也ではない、達也の様に“強い力"持っている訳でもない。真夜や深夜の様な特別な魔法が使える訳でもない。それでものび太は止まらない。

 

 

「もう・・・・やめて・・・・」

 

 

 涙が水と一つに混ざり、周りに広がっていく。誰もその涙を拭うことは無い。

 しかし、その涙に反応する物があった。

 

 

 ────ブロロロロロ!!

 

 

「グスン・・・・えっ?」

 

「ん?うわぁ!?」

 

 聞き覚えのあるエンジン音に深雪は驚く。するとドラえもんのポケットの中から大きな影が飛び出しのび太の元へ向かって行った。

 のび太は突然何かに足を掬われ宙を舞いそして硬い何かに打ち付けられる。

 

 

「な、何、なんなの・・・・って、レギー!?」

 

『全く、貴方はなんでそんなに無茶ばかりするんですか』

 

『な、なんだ貴様は!?』ビビビ

 

 

 レギーはアクセルを全開にして光線を回避。

 

 

「レギーだってこんな危ない場面でなんで出てきちゃったのさ!?」

 

『のび太さんが危ない目にあってるから出てきたんです!わわっ、ここまで来たら一蓮托生です。のび太さん!?』

 

「何!?」

 

悪魔(ボク)と相乗りする勇気、のび太さんにはありますか!?』

 

「っ・・・・勿論!」

 

 

 レギーの覚悟を知ったのび太は共にポセイドンに立ち向かう。連続して発射される光線をレギーのドライブテクで避ける。

 ポセイドンの抵抗を抑えのび太とレギーはポセイドンの口の中に突っ込んで行く。

 

 

「だ、ダメぇぇぇぇ!」

 

「行っけぇぇぇぇ!!」

 

 

 ポセイドンの中に入っていったのび太は出来る限り暴れ回る。そしてそれに耐えきれなくなったポセイドンの中から光が漏れ出すとポセイドンは大爆発、ドラえもんと深雪は爆風に飛ばされ入口の外まで吹き飛ばされた。

 

 

「う、うぅぅん・・・・はっ!ポセイドンは!?」

 

「ドラちゃん・・・・のび太君が・・・・レギーが・・・・」

 

 

 ドラえもんが深雪の縄を解きながら事情を聞く。

 

 

「えっ、そんな・・・・」ジワァ

 

 

 ゴゴゴゴゴッ!

 

 

 悲しみにくれている暇はないと言わんばかりに強い地震が城を揺らす。恐らく海底火山が限界を迎え噴火する寸前なのだろう。2人は急いでその場から離れ道中別れた皆と合流し直ぐに城から脱出した。

 

 

「噴火だ」

 

「これでアトランチスは本当に滅んだんだ・・・・」

 

「やったな!」

 

「あぁそうだな」

 

「あれ、のび太は?」

 

「「・・・・・」」

 

「ド、ドラえもん・・・・どうしたんだよ。これで世界は平和になったんだろ!?」

 

「おいのび太、悪ふざけが過ぎるぞ!早く出てこいよ!!」

 

「・・・・ドラえもん、深雪、何があった?」

 

「お兄様、深雪は・・・・どうしてこんなにも無力なんですか!!?どうして・・・・友達を助けられなかったんですか・・・・?」

 

 

 泣いて嘆いている深雪に話を聞くことは出来ないと分かるとドラえもんに説明を求めるとのび太とレギーの命懸けの特攻について聞き、その場の全員が黙り込んでしまった。

 

 

「そんな・・・・」

 

「せっかく、再会出来たのに・・・・」

 

「こんなのって・・・・あんまりよ・・・・」

 

 「おーい」

 

「なによ、のび太の癖に・・・・」

 

「お前が居なくなったら、誰が俺の歌を聴いてくれるんだ!?」

 

「のび太が居なきゃ、自慢もできないじゃないか!!」

 

「おーい!」

 

「のび太さん・・・・」

 

「のび太君・・・・」

 

「おーい!!」

 

「のび太・・・・」

 

 

 こんな時でも心が動じない自分が憎いと初めて思う達也。

 

 

「のび太くぅぅぅぅん!!」

 

 

「おーい!!!」

 

 

「ん?ちょっと待て、何か聞こえないか?」

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

 

 達也はぼんやり聞こえてくる人の声のようなものに反応し精霊の眼を使って周囲を探す。

 

 

 

「おーい!!!!」

 

 

「っ!!見つけた、あの谷底だ!」

 

 

 達也の指さす方を見るとそこには薄っすら人影が見えた。目を凝らして見てみると誰かが手を振っているのが分かる。そして段々輪郭がハッキリしてくるとその人影がのび太であることが分かりその下にはボロボロの姿になったレギーがのび太を乗せて達也達の元へ向かっているのが分かる。

 

 

「おーい!!!」

 

「「「「のび太(君)!!レギー!!」」」」

 

 

 近くまでやってくるとレギーは止まり、のび太はレギーから降りた。

 

 

「この野郎!!」

 

「心配させんなよ!」

 

「良かった・・・・」

 

「あはは・・・・ごめん、まさかこんな風に脱出できるとは思わなかったよ」

 

 

 のび太の話によるとポセイドンの中で暴れ回り爆発した時ポセイドンのボディを突き抜け更にその奥の壁も突き抜けて谷底に落ちていったらしい。

 

 

『ポセイドンのボディと壁が薄かったのが不幸中の幸いでしたね』

 

「ねぇ〜」

 

「・・・・」

 

 

 あははとのび太とレギーは笑っていたがそこへ深雪が近づいてくると。

 

 

 ダキ

 

 

「えっ、え?」

 

「・・・・良かった」

 

「み、深雪、ちゃん?」

 

「良かった・・・・本当に、生きてる・・・・」ポロポロ

 

 

 深雪はのび太に抱きつき生きていることをその身をもって確認している。

 

 

「言ったじゃん、深雪ちゃんだけでも守ってみせるって」

 

「それで!それでご自分の命を粗末にしていい理由にはなりません!!」

 

『「は、はいぃぃ!!」』

 

 

 深雪の渾身の一喝にのび太とレギーは背筋をピンとして深雪の説教を受けた。

 

 

 

 

 

 そしてムー連邦に戻った一同はムー連邦の国民からの祝福に包まれていた。

 

 

『勇敢なる陸上人の皆さん。この功績を我々は永久に語り継ぎ、称え続けようではありませんか!!』

 

 

 わぁぁぁぁ!!

 

 

 

 

 そして一同は潜水艇にて出発地点の浜辺まで戻ってきた。

 

 

「さようなら、エル」

 

「さようなら、ドラえもん。君達の様な陸上人と出会えて良かった」

 

「色々とありがとう」

 

「あぁ、じゃあ皆」

 

「さようなら、エル」

 

 

 別れを告げてエルは潜水艇に乗り込み海底へと帰っていった。

 

 

「行っちゃった」

 

「きっとまた会えるよ。海底人と陸上人が仲良く手を取り合える日がくる」

 

「そうなるといいわね」

 

「私達がもっと海を大切に扱って行けばきっと海底人だって・・・・」

 

「さようなら、その時まで」

 

「ふふっ、どう、海底冒険面白かった?」

 

「色々あったがなかなかに楽しめたよ」

 

「それは良かった。じゃあ帰ろうか!」

 

 

 ドラえもんはどこでもドアを取り出してそれぞれが帰路に着き、最後にのび太とドラえもんが一緒に家に戻る。そして去り際に

 

 

「また会おうね。エル!」

 

 

 そう言いこの物語は終わりを告げた。




「ふぅ・・・・色々あったが楽しかったな。深雪」

「・・・・」

「深雪?」

「お兄様・・・・」

「どうした?」

「どうしてのび太君はあんなに強大な敵に立ち向かえたのでしょうか、本当はのび太君自身が1番怖かったはずですのに・・・・」

「・・・・そりゃあ誰だって怖いだろうさ。でものび太は今までもそういう場面に出くわしていたらしいから多分耐性があったんじゃないかな?」

「そう、なんでしょうか・・・・」

「きっとそうさ。ほら疲れているだろう、着替えておいで」

「・・・・はい」


 達也にそう言われ深雪は自室に入りベットに倒れ込む、仰向けに寝転がりながらポセイドンとの戦いの時のことを思い出していた。


『深雪ちゃんだけでも守ってみせるから』


 この言葉が深雪の頭の中に残り続けた。


「・・・・・////」
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