ドラえもん のび太の魔法科高校の劣等生   作:むぅち

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あけましておめでとうございます。って言う期間は過ぎましたが、一応


良し!頑張るぞ〜

「はぁぁぁぁ・・・・き、緊張した・・・あ、達也君、手大丈夫?」

 

「あぁ、問題ない。それより今、何をしたんだ?」

 

「え?ただ単に撃っただけだよ?」

 

「撃った、だけだと?」

 

 

 

「ねぇ摩利、のび太君は今なんの魔法を使ったの?」

 

「偏倚解放と言う魔法があるのは知ってるだろ?」

 

「えぇ、大きな筒の中に片方から空気を入れてもう片方からその空気を放つ奴よね?」

 

「のび太君が使っているのはそれをもっと小さく、そしてもっと効率よく放てるように作られた魔法なんだ。確か本人は・・・『空気砲』って呼んでいたかな?」

 

「魔法の事は分かりましたが、それでもその魔法を放つまでの時間があまりにも短すぎませんか?いくら刻印魔法を使っていたとしてもこれは異常です」

 

「あぁそれはな・・・」

 

 

 のび太のCAD自体はそこそこ古めであり、刻印魔法自体古いものであるが現代でも災害対策などで極短時間で建材の耐火性や耐衝撃性を一時的に上げる時に使われる。

 のび太のCADはかつてよく使っていた秘密道具『空気砲』を真似たものであり、刻印はリボルバーのシリンダーに刻まれている。そして何より重要なのがこのCAD自体の特性だ。このCADは周囲のサイオンを自動で吸収してしまう事なのだ。

 

 

「サイオンを勝手に吸収してしまうのですか?」

 

「あぁそうだ」

 

「それだけ聞くと便利そうですね」

 

「所がそうでも無いんだ。機能だけならまだいいと言えるのだがそれ以上にそのCADがじゃじゃ馬でな。余程使い慣れないと肩が脱臼してしまうんだ」

 

「えぇ!?」

 

「ホントなんですか?!」

 

「あぁ、実際同門の奴が試しに撃ってみたら脱臼して大変だったんだ。ちなみに私も撃った事がある」

 

「だ、大丈夫だったんですか?」

 

「とりあえずな。さっき話した事があったから撃つ前に硬化魔法で脱臼しないようにしてようやくまともに撃てたな。まぁ、結果は散々で、的には1発も当たらなかったよ」

 

 

 摩利が遠距離系の魔法があまり得意でないのもあるがのび太のCADの威力が高すぎて1発撃つ事に銃身がブレていってしまうらしい。ちなみにエリカの兄、寿和は他の人間に比べて腕前は良かったが実戦では使えないと言っている。

 

 

「そんな凄いものよく扱えるわね、のび太君・・・」

 

「ですが余計分かりませんね。司波君の身体能力が高いのは先程の試合で分かっていました。渡辺さんが話していた事も考えても早すぎる」

 

「あぁ、それに関しては素の能力だろう」

 

「え、素の能力って、まさか・・・!」

 

「そのまさかさ、のび太君」

 

「はい」

 

「君の早撃ちの記録はどれくらいだったかな?」

 

「えっと、たしか・・・・0.1秒だったはずです」

 

「それって・・・」

 

「人間の反応速度の最短、ですね・・・」

 

 

 ※作者調べではそうなっています。

 

 

「さて、この辺で十分かな。正直結果はどちらでも良かったのだが、まさかここまでやってくれるとはね」

 

「驚きましたね」

 

「ですよね〜」

 

「いや君が驚いてどうするんだ」

 

 

 と、色々あったが無事に模擬戦が終わったのだった。

 

 

 

 

 風紀委員会本部

 

「ちょっと散らかっているが、ま、適当にかけてくれ」

 

「・・・・・」

 

「うわっ、摩利さん。またですか?」

 

 のび太達が模擬戦を終わらせその後直ぐに風紀委員会本部の部屋までやってきたのだが、これがまた酷い有様であったのだ。部屋の作りは生徒会室と同じなのだが中央の机にはCADやデバイスなどの貴重な機械がそのまま置きっぱなしになっていたり床には資料などが入っている箱やゴミが散らばっている。

 正しく汚部屋。

 

 ちなみにのび太が『また』と言っていたのだがそれは摩利が片付けが苦手な事を知っているためだからだ。

 

 

「またとはなんだ、これでも綺麗になってる!・・・多分」

 

「・・・・・・委員長、ここ片付けていいですか?」

 

「「え?」」

 

「魔工技師志望として、この状態は耐え難いものがあるんですよ」

 

「魔工技師?あれだけの対人戦闘スキルがあるのに?」

 

「俺の才能じゃあどう足掻いても、C級までのライセンスしか取れませんから・・・」

 

「あのー2人とも、やるなら早めにやらない?」

 

「おっと、そうだったな」

 

 

 こうして3人は本部の片付けを始めた。主に片付けるのはのび太と達也であり、摩利は2人が片付けた物を動かしたり捨てるかどうかの判別をしているだけだが。すると摩利は思い出したかのように2人を推薦した理由を話し始めた。 と言っても先程ほとんど話してしまった為、特に言うこともなかったが達也は違った。

 

 

「覚えていますが、二科生対策の方は寧ろ逆効果なんじゃないでしょうか?」

 

「なんで?喜んだりしないの?」

 

「いや、1年はさほど問題ないかもしれないが、2.3年はどう思う?同じ立場のはずの1年にいきなり取り締まられることになれば、面白くないと感じるだろう」

 

「ん〜そういうものかな?」

 

「それに1科生の方も反感があると思う。ほら、昨日の」

 

「あー・・・・」

 

「そう言えば、委員長、ひとつ気になったことがあるんですが」

 

「なんだい?」

 

「風紀委員は教員と部活連と生徒会から任命されるんですよね?俺は部活連で、のび太は生徒会、なら、教職員推薦枠は誰になるんですか?」

 

「あぁ、それなら森崎だよ、ほら昨日のび太君と一緒にいた男子」

 

 

 あぁ、と言いながら納得した達也、達也は森崎の家のことも知っているし、実技の評価も高い事を聞いていた為だ。

 すると正面の扉が開かれ、2人の男子生徒が入って来た。雰囲気からして上級生だろう。

 

 

「おざーす!」

 

「おはようございます」

 

「お、姐さん。いらしてたんですかい」

 

「クスッ」

 

「ピクッ」

 

 

 のび太は摩利が姐さん呼ばわりされた事に反応して笑いそうになるが我慢した。が、摩利はそれを聞き逃さなかった。

 すると話さなかったもう1人の方が

 

 

「委員長。本日の巡回、終了しました。逮捕者、ありません!」

 

 

 と、風紀委員長の摩利に報告をした。すると摩利は先程姐さんと呼んだ男子生徒の前に立ち丸めた冊子で頭を叩く。

 

 

「姐さんって呼ぶなっていつも言っているだろうが!お前の頭は飾りか?!」

 

「プルプルwww」

 

「ふん!」

 

「痛!」

 

「そこ!笑ってるんじゃない!」

 

 

 笑いを必死になって堪えているのび太に摩利は冊子を投げつけそれがのび太の顔面にヒットした。

 すると頭を叩かれた生徒がのび太達に視線を向け

 

 

「・・・っ、所で委員長。そいつらは新入りですかい?」

 

「1年E組の司波達也、野比のび太。生徒会枠と部活連枠でウチに入ることになった」

 

「へぇ、"文無し"ですかい・・・」

 

「辰巳先輩、その言葉は禁止用語に該当する可能性があります。この場合二科生と言うべきかと」

 

 

 彼らの視線は2人の顔ではなく、肩の方に行きそこには何も描かれていない事を確認してきた。

 

 

「達也君、文無しって?」

 

「全く金を持っていない事だ。ここなら、才能の事を言われているんだろうな」

 

「あぁ・・・」

 

 

「お前達、そんな単純な了見だと足元を掬われるかもしれんぞ?ここだけの話、さっき服部が足元を掬われたばかりだ」

 

「なっ」

 

「っ!そいつらが、あの服部に勝ったって事ですか?!」

 

「いや、僕は、「あぁ、正式な試合でな」」

 

「入学以来、負け知らずの服部が、新入生に負けたと?!」

 

「えっと・・・」

 

 と、のび太は服部と戦っていない為勝っている訳では無い、その事を否定しようとするも摩利に遮られてしまい言うにいえなくなってしまった。

 達也は気の毒だと思いながらもまた試合などになるのではないかと内心不安を感じていたが・・・・

 

 

「そいつは心強ぇ!」

 

「逸材ですね!」

 

 

 思っていた感じではなく寧ろ感心され、尊敬の眼差しを受けた。

 

 

「意外だっただろ?この学校は、ブルームだのウィードだのくだらない愉悦感に浸り、劣等感に溺れる奴らばかりだ。正直うんざりしていたんだよ、私は。幸い真由美も、部活連代表の十文字も私がこんな性格だって知っているからな。生徒会枠と部活連枠はそういう意識が比較的少ないヤツを選んでもらっている」

 

 

 ただし優越感がゼロの人間なんてほとんど居ないようなものであるが実力の評価が出来る人を選んでいると摩利は続けた。すると2人の男子生徒は右手を出し。

 

 

「3-Cの辰巳鋼太郎だ。よろしくな、司波、野比。腕の経つやつは大歓迎だ」

 

「2-Dの沢木碧だ。君達を歓迎するよ」

 

「わぁ、ありがとうございます!1-Eの野比のび太です!」

 

「同じく1-Eの司波達也です。こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

 

 

 夜

 

『へぇ、あんたが風紀委員ねぇ・・・・』

 

「色々大変だったんだよ?風紀委員になれなんて言ってきたり、模擬戦しろなんて言われるし・・・」

 

『それはしょうがないわよ、あの女はそういう性格だし。でも気を付けなさいよ?アンタただでさえ巻き込まれ体質なんだから。魔法の乱闘とかに巻き込まれたりするかもしれないわよ?』

 

「まぁ、そういう事はあるって聞いてるよ。でも、なったからには頑張りたいよ。そうじゃなきゃ・・・」

 

『ドラちゃんとの約束が守れない。でしょ?』

 

 

 自分が言おうとしていたのかエリカには筒抜けだった。これについてはエリカだけでは無いドラえもんを知る人間なら全員知っていることでもある。

 

 

『ま、頑張んなさい。アタシも手伝えることがあるなら手伝ってあげるから』

 

「エリカちゃん・・・うん!僕、頑張るよ!」

 

 

 

 

 

 次の日

 

 本日の授業、5時間目の授業の途中から達也とのび太は抜け出し、風紀委員会本部へとやって来た。すると後ろから森崎がやって来て

 

 

「ん?何してるんだ2人とも」

 

「森崎君!ふふーん、実はね、僕達風紀委員になったんだ!」

 

「おぉ、マジか。何をどうしたら推薦貰えたんだよ?」

 

「あーなんて言うか、流れで?」

 

「流れ?」

 

「2人とも、そろそろ入るぞ。コンコン、失礼します」

 

「「失礼します」」

 

「来たな.、3人とも席に着いてくれ。それでは、会議を始める。」

 

 

 

 と、昨日とは違い、風紀委員長の渡辺摩利として話を始めた。

 

 

「今年もあの馬鹿騒ぎの時期がやってきた。有力な部員の確保はそれぞれの部の勢力図に直接影響をもたらす重要課題であり。その争奪合戦は熾烈を極める。殴り合いや魔法の撃ち合いなんかも、残念ながら珍しくもない」

 

 

 摩利は入ったばかりの3人に対してでもありここにいる他の学年の先輩達にも再認識させるという意味でもこの期間の話をし、そして3人の紹介にはいる。

 

 

「今年は幸いな事に卒業生分の補充が間に合った。紹介しよう。1-Aの森崎峻と1-E司波達也、そして野比のび太だ。今日からパトロールに加わって貰う」

 

「役に立つんですか?」

 

 

 と、達也の隣にいた先輩が聞いてきた。それもそのはず摩利自身も言っていたが愉悦感がゼロという訳では無いし、実際に2人の実力を確認した訳では無い。その為その質問は当然出てくるものであるのだ。

 

 

「心配するな。司波、野比の腕前はこの目で見ているし。森崎のデバイス操作も中々の物だ。心配ならお前が面倒を見るか?」

 

「遠慮しておきます・・・・」

 

「他に言いたいことかあるやつは居ないか?」

 

 

「「「「「・・・・」」」」」

 

 

「よろしい、では早速行動に移ってくれ。出動!」

 

 

 摩利の号令に続いて他の生徒は立ち上がって右手を心臓の部分に当てて敬礼をする。ワンテンポ間が空いたら全員がバラバラになって本部を出ていった。

 達也、森崎、のび太は摩利に残れと言われその場に残る。

 摩利は3人に風紀委員の腕輪と胸ポケットにしまう小型のカメラを渡し、それから風紀委員の権限、そして違反を犯した者の罰則の説明を受ける。すると達也が摩利に、委員会の備品のCADを使ってもいいかと尋ねた。勿論風紀委員の人間であるため備品を使うことに問題はなかった。ちなみに達也が使おうとしているCADは旧式ではあるがエキスパート仕様の高級品らしいのだがはっきり言ってしまうと風紀委員の誰もその価値が見出せていなかったのだ。あずさ当たりを連れてくれば分かったかもしれないが彼女は基本風紀委員本部に近づかないため余計に分からなかったのだ。

 

 達也は摩利の許可を得たのでCADを取った。それも2つもだ。

 

 

「君は本当に面白いな。さて、他になにか聞きたいことはあるか?」

 

「いえ」

 

「僕もありません」

 

「よろしい。では3人とも頑張ってくれ」

 

 

 摩利の話が終わり3人は本部を出た。

 

 

「さて、どうしよっか?」

 

「この学校やたら広いし、バラバラに行動した方がいいんじゃないか?」

 

「その方が効率がいいな」

 

「分かった。じゃあまた後で」

 

 

 話し合った結果、3人はバラバラに動くことに。森崎はこのまま構内を達也とのび太は外に出てから別れた。

 

 

「にしても、賑やかだなぁ。まるでお祭りだよ」

 

 

 学校の昇降口から正面と左右に道が別れているがどの道にも部活動のテントが立てられていて知らない人が見ると学園祭か何かだと思われるかもしれない。するとのび太は後ろから声を掛けられる。

 

 

「のび太さん?」

 

「え?あっ、深雪ちゃんだ」

 

 

 声を掛けてきたのは深雪だった。のび太は深雪に生徒会が何故いるのかと聞くと

 

 

「今の時期は生徒会も風紀委員のお手伝いをするらしいの。風紀委員だけじゃ手数が足りないからって」

 

「なるほど。じゃあさ、一緒に見回らない?」

 

「えぇ、いいわよ」

 

 

 のび太、深雪の2人は共に行動することに。

 

 

 

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