ドラえもん のび太の魔法科高校の劣等生   作:むぅち

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な、なんでよぉ〜

「改めて見ると色んな部活があるね。見たことないのばっかりだ」

 

「そうね、魔法科高校ともなれば魔法を使った競技が多くなってくるわね」

 

「でも、なんでそれが魔法の乱闘と関係あるんだろう・・・」

 

「流石にそこまでは、まぁ、恐らく九校戦とかが理由なんじゃないかしら?」

 

「九校戦?」

 

「のび太さんはご覧になったことは無い?」

 

「あー夏になるとテレビとかでやってる奴だっけ?」

 

 

 のび太がその程度の認識しかないのは元々魔法に関わることが少なかったのが1番の理由なのだが魔法師を目指すと決めた時から勉強と特訓の毎日だったためその辺は疎いのだ。

 深雪はそんなのび太に色々解説をすることにした。

 

「そうね。特に九校戦の種目になってる競技のクラブは是が非でも優秀な人材を欲しがるでしょうし、それ以外のクラブも実績をあげるために手段は選ばないのでしょう。聞いた話では既に色んなクラブに今年の成績優秀者のリストが出回っているみたいよ?」

 

「そ、そうなんだ・・・・深雪ちゃんはどこかの部活に入ったりしないの?」

 

「特に考えていないわ、多分生徒会の仕事で手一杯になると思うから。そう言うのび太さんは?昨日のあれを見たらスカウトされても不思議じゃないと思うのだけれど?」

 

「僕も多分無理だよ。それにその九校戦?とかには森崎君とかのほうが呼ばれると思うし、あれは僕のCADありきだから」

 

「なるほど、なら仕方がな『やんのか!?』っ!」

 

「今のって!」

 

「行きましょう!」

 

 

 

 のび太と会話をしていると少し離れた所から怒鳴り声が聞こえてきた。2人はすぐに仕事モードに切り替え現場へと向かった。

 現場に駆けつけると大声の元であろう2人の男子生徒が手首につけてあるCADに手を伸ばしている瞬間、のび太達がやってきた。

 

 

「生徒会と風紀委員です!」

 

「魔法の起動をやめなさい!」

 

「やべ!」

 

 

 だが止めるのが少し遅かった。片方の生徒の魔法の構築が済んでしまっていて何時でも発動できる状態だったのだが2人が止めに入った為に意識が2人に向いてしまい魔法は二人の方へと発動された。深雪は日頃の鍛錬もありすぐに反応できたがのび太は1歩出遅れてしまい。

 

 

「ぎゃあぁぁ!!」

 

「のび太君?!」

 

「ま、不味い」

 

「に、逃げるぞ!」

 

「どこへ行くつもりだ!!」

 

「は、服部っ!」

 

 

 どさくさに紛れて逃げようとした2人の生徒の前に服部が現れ、そのまま拘束。そのまま深雪とのび太の元へ駆け寄る。

 

 

「のび太君大丈夫?!」

 

「野比、無事か?!」

 

「へ、へいき、へいき。これくらいなら大丈夫ですから・・・」

 

「そ、そう、なん、ですか?」

 

「エリカちゃんや摩利さんに竹刀でボコボコにされるより全然だよ!」

 

「そ、そうか、ならいいんだが・・・」

 

 

 一応特に問題はないとの事なのでのび太達は服部を加え一緒にパトロールをすることになる。のだが・・・・

 

 

「ぎゃあぁぁ!!」

 

「のび太君?!」

 

 

「うぉぉぉぉ!!」

 

「野比!」

 

 

「あばばばば!」

 

「「大丈夫(か)?!」」

 

 

 と、行く先々で魔法の標的となり、焼かれ、冷やされ、ビリビリに遭う。そんな滅茶苦茶なパトロールとなったのだった。

 

 

 

 

 

 

「分かりました。報告はこれで大丈夫よ。ご苦労様」

 

「は、はい」

 

「ありがとうございます」

 

「服部、そこの彼は大丈夫なのか・・・・?」チラッ

 

「・・・」チラ

 

「「・・・」」ニガワライ

 

「プシュー・・・」

 

 

 服部にのび太の現状を聞いたのは『十文字克人』だった。名前にも書いてある通り彼も真由美と同じ、師族会議『十文字家』の人間であり第一高校の全クラブ活動の統括組織『部活連』の会頭でもある。

 

「本当に、大丈夫、なのよね?」

 

 今ののび太の姿、全体的に黒くなりメガネは曇り、頭はアフロ。まるで一昔前の漫画の一コマのような姿を見て思ったことを口にする真由美、その問に対して服部が保健委員の話では大きな怪我自体はしていないらしいです。と、のび太の代わりに答えた。

 

 

「ま、まぁ、大きな怪我が無くて良かったが。気をつけてくれたまえ」

 

「は、はひぃ・・・」

 

 

 のび太達は今日起きた出来事の全てを報告し終わり、服部はクラブの方へ、のび太と深雪は終わるまで待ってくれていた皆と合流、その後に達也も遅れてやってきた。

 

 

 

 アイネブリーゼ

 

 

「あははははは!!」

 

「だ、ダメだよエリカちゃん。そんなに笑ったりしたら・・・・」

 

「何かしら問題に巻き込まれると思ったけど、そこまで巻き込まれたのは予想外だったわ!!」

 

「よくそんなに魔法を受けて無事でいられたよな」

 

「俺の知らないところでそんな事が・・・・」

 

 

 達也が待たせてしまったしまった事への謝罪を込めていつものアイネブリーゼで食事をご馳走すると提案してきて皆がそれに賛成し、やって来たのだが、今日の出来事を話したらエリカが大爆笑し、レオや達也は同情の目で見る。

 

 

「俺のとは比べ物にならないな」

 

「達也さんも、達也さんで大変だったと聞きましたけど・・・」

 

「確か、剣術部員13人を一人で相手にしたんだっけ?」

 

「その内の一人は殺傷性ランクBの魔法をつかったんだろ?よく無事でいられたよな」

 

 

 のび太が魔法の餌食となっていた頃、達也の方では剣道部と剣術部によるいざこざが起こりそれに魔法が使われる様な事態までに発展した為達也は魔法を使った生徒(桐原)を拘束、その際逆上した他の部員13人が達也に殴り掛かるが全てを捌ききったらしい。

 

 

「あれは有効範囲が狭い魔法だから、よく切れる刀と対処は変わらないさ」

 

「それって、真剣の対処は簡単って言ってますが・・・」

 

「大丈夫よ美月、お兄様なら心配要らないわ」

 

 

 敬愛している兄が負けるはずがないと豪語する深雪、しかし達也はそうは思っていない。

 

 

 ───模擬戦でのび太に負けたんだが・・・・

 

 

 忘れてしまったのかと考えているがもしかしたら、本来の実力ではという意味なのかもしれない。

 

 

「でも、高周波ブレードって超音波を放っているんでしょ?」

 

「耳栓無いと酔うって言うしな」

 

「超音波なんて出てたっけ?」

 

「普通は聞こえるのよ。ただ竹刀のレベルならそこまで大きくないし、あたしらの場合もっと別の理由で聞こえないのよ」

 

「別の理由って?」

 

「・・・・リサイタル」

 

「あっ・・・」

 

「ビクッ!」

 

 

 エリカの発した一言でのび太と美月の顔がみるみる青ざめていく。その様子に気がついたのか他の3人が大丈夫か?と聞いてくるがエリカが

 

 

「大丈夫よ、ちょっとした発作みたいなものだから」

 

「それ、大丈夫じゃなくね?」

 

「そ、そう言えば達也君、あの時どうやって高周波ブレードを止めたの?」

 

「あぁ、それはな。「それは多分キャストジャミングを使ったからだと思うの」・・・・深雪には敵わないな」

 

 

 達也がエリカの質問に答えようとした時、深雪がセリフを被せて答えた。

 

 

「それはもう、お兄様の事はならば、深雪はなんでもお見通しですよ?」

 

「それって兄妹の会話じゃないぜ?!」

 

「そうか?「そうかしら?」」

 

「バタン!」

 

「このラブラブ兄妹にツッコミ入れようってのが大それてるのよ」

 

「あぁ、俺が間違ってたぜ・・・・」

 

「その言われは著しく不本意なんだが?」

 

「いいじゃありませんか、私とお兄様が強い兄妹愛で結ばれているのは事実ですし」

 

「「バタン!」」

 

 

 まさかそこまで?!と机に倒れる2人の思考が一致した瞬間であった。その時美月は顔を赤くし、そうなのかと考え込み。のび太は苦笑いを作ってしまっていた。

 

 

「深雪、悪ノリもそこまでにしておけ。約1名冗談だと思ってないやつがいるから」

 

「・・・えっ、えぇ、じょ、冗談?!」

 

「まぁ、それが美月ちゃんの持ち味だよね」

 

 

 と、高校生にしてはちょっとやりすぎな冗談をやり追えるとレオが思い出したかのように先程の話に戻る。

 

 

「そう言えばさっき、キャストジャミングがどうとか言ってなかったっけ?」

 

「そう言えば、確かアレって特殊な石が必要なんじゃなかったっけ?アンティ、何とか」

 

「アンティナイトよ、エリカちゃん。確か凄く高価なものだって聞いていますが・・・」

 

「いや、アンティナイトは持っていない。そもそもアンティナイトは軍事物資だから、値段以前に一民間人が簡単に手に入れられる代物じゃない」

 

「え、でも・・・」

 

「あぁ、この話はオフレコで頼みたいんだが・・・・」

 

 

 そう言うと達也は話し出した。達也が言うには今日見せた魔法は正確にはキャストジャミングではなく、キャストジャミングの理論を応用した特定の魔法のジャミングであると。

 するとのび太がそんな魔法あったっけ?と全員に聞くとそんな魔法は無いと首を横に振った。

 

 

「新しい魔法を作ったって言うより偶然発見したって言った方が正しいかな。2つのCADを同時に操作するとサイオン波が干渉して、ほとんどの場合魔法が発動しないのは知っているな?」

 

「そう言えばのび太がやった事あったわね」

 

「他の人に聞いてもやってみた方が覚えるよって言われるから自分でやったんだよ。そしたらなにも起こらなかった」

 

「まぁ、そうなるな。それでだ。一方のCADで妨害しようとする魔法式を展開し、もう1つのCADでそれとは逆の現象を引き起こす魔法を展開、起動式を複写増幅し、サイオン信号波を無系統魔法として放つ。それによって同系統の魔法の発動を妨害出来るんだ」

 

 

 この話を聞いたレオはマジかよ、と驚く。それもそのはず大体の人間は2つのCADを使う事自体考えないであろうにそれどころかそれを利用して新たな魔法を偶然とはいえ発見した達也に少し引いてしまうのだった。

 

 

「大凡の理屈は理解出来たけど、なんでオフレコなんだよ。特許とったら儲けものじゃん」

 

 

 と、レオは言うが他のメンバーが難色を示した。そもそもそんな魔法を使ったら日本はおろか、世界中の社会の基盤が揺らぐ可能性が高い。それに達也が言うにはこの魔法自体未完成な事もあって何が起こるか分からないらしい。

 

 

「でもさ、展開中の魔法って分からなくない?そんなこと出来るの達也くんくらいじゃん」

 

「まぁ、確かに」

 

「それに対抗策なら既に出て来ているがな」

 

「え、もう見つけたんですか?」

 

「見つけたというか、その洗礼を受けた」チラッ

 

「??」

 

 

 達也がそう言うと視線をずらす。その視線の先にはのび太がパスタを口にしようとしていた。

 

 

「なんで僕?」

 

「のび太なら、キャストジャミングを発動するよりも早くCADを吹き飛ばしそうだから、かな。」

 

「「あー・・・」」

 

「え、なんで?」

 

「達也さんのび太くんの早撃ちの事知ってたんですね」

 

「そう言えば美月は聞いてないんだっけ?模擬戦でのび太が達也に勝ったこと」

 

「マジかよ!」

 

「そうだったんですか?」

 

「正直驚いたさ。何か特別な訓練でも受けていたのかと思うくらい」

 

 

 達也は少し睨みをきかせるようにのび太を見つめるがのび太とエリカは顔を見合せて「ないない」と否定した。

 

 

「のび太がやったのは魔法師としての基礎的なトレーニングと家の道場のトレーニングだけよ。射撃のセンスは生まれつき」

 

 

 ───生まれつきでああなるのか?

 

 

「射撃にセンスが行き過ぎて他がてんでダメだったけどねw」

 

「何を〜!寝るのだって早いじゃんか!」

 

「それって自慢できることなのか?」

 

「熟睡するのに1秒も掛からないらしいわよ」

 

 

 何その無駄に凄い才能。と、全員の考えが一致した瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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