ドラえもん のび太の魔法科高校の劣等生   作:むぅち

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ど、どうしよう!

「のび太、あの後どうなった?」

 

「ただの勧誘だったよ。何処からか僕と達也君が模擬戦した事が広まったみたいでさ。その話を聞いて勧誘してきたっぽい」

 

「あーなるほどね〜」

 

「達也君ってそんなに凄かったの?」

 

「1人で剣術部の部員を相手にしてたからね」

 

 

 エリカに昨日別れた後どうなったのかを聞かれ答えるのび太、ただ勧誘された後のことは話さなかった。

 

 

「あ、そうだ。僕、昼は生徒会室に行くから」

 

「また何かやったの?」

 

「何もやってないよ、多分・・・・」

 

 

 自身無くそう言う。予鈴のチャイムがなりそれぞれが席に戻り授業の準備をし、授業を受ける。ちなみにのび太は大半目を回しながら授業を受けている。

 

 

 

 

 

 

「やっとお昼だぁ・・・・」

 

「お疲れ、のび太」

 

「お疲れ様〜」

 

「生徒会室へ行こう、遅れると委員長に色々言われるかもしれんぞ」

 

「そうだった。早く行かないと!」

 

 

 のび太は荷物を纏め、達也と共に教室を出て行き、途中1-Aに寄り深雪と合流、3人は生徒会室へ向かった。

 

 生徒会室に入ると既に真由美とあずさと摩利が既に座っており、深雪、達也、のび太の順に座り、昼食を取り始める。

 一通り食べ終わると深雪は持ってきていた手提げの中から袋に入ったパンを2つ取り出しひとつを達也に渡す。達也が貰ったのはどら焼きで深雪が持っているのはチョコチップメロンパンだった。

 

 

「〜〜〜♪」もきゅもきゅ

 

 

「「「「・・・・」」」」

 

 

 袋を開けてメロンパンを1齧りすると幸せそうな顔をしながらパクパクと食べ進める。

 

 

「・・・?ゴクン、どうかしましたか?」

 

「あーいや、君達でもそういう物は食べるんだなぁ、と思ってな」

 

「そうでしょうか?」

 

「パンはパンでもバゲットを好んで食べるイメージですね」

 

「しかも手作りの」

 

「流石にそこまではしませんよ・・・・恐らく」

 

 

 ありえない話では無い、と頭の中で考えてしまう達也だった。

 

 

 

 

 

「そう言えば、のび太君。壬生に部活の勧誘を受けたそうだね」

 

「な、なんで知ってるんですかね。まぁ、そうですけど・・・」

 

「朝エリカが言っていたな。実際どうなんだ、のび太?」

 

「断ったよ、僕、剣道あんまりやってないし。滅茶苦茶弱いんだよ?ねぇ、摩利さん」

 

「ははっ、確かに。はっきり言って剣の才能は無いな。時間をかければマシにはなるだろうがね」

 

 

 実際のび太は戦う時、相手が間合いに入ってきた時の対処法位ならできる。摩利も言っている通り剣の才能自体は無いがその代わり合気道を教えこまれ、かつてより戦闘の幅が広がっているのだ。

 

 

「あっ、そう言えば、剣道とは別で違うものにも勧誘されましたね」

 

「違うもの?」

 

「魔法を使わないクラブ同士で部活連とは別の組織を作るとか何とか言ってましたけど・・・・」

 

 

 のび太は昨日の出来事を覚えている限り全員に伝えた。風紀委員会の現状の事も

 

 

「点数稼ぎか、それは全くのデタラメだ。風紀委員会は完全な名誉職だからな。評価には殆ど加算されない。まぁ、書類等で関心は寄せられるだろうが」

 

「でも実際、風紀員が校内で強い権力を持っているのもまた事実なのよね。権力を傘に着ていると見られる事もあるんだけど。最もそういう風に印象操作している何者かが居るんだけど・・・・」

 

「正体は分かっているのですか?」

 

「誰か分かれば辞めさせている」

 

「でも、そんな簡単に印象操作なんて出来るんですかね?」

 

「印象操作自体は簡単だろう。元々あった不満に乗せるように話を出せば、二科生の中だけでも大分広まるだろうからな。だが問題はそこじゃない」

 

「え?」

 

 

 達也は印象操作を行う人間の背後に別の存在がいるのでは無いか、と推測していた。

 

 

「例えば、反魔法国際政治団体『ブランシュ』とか?」

 

「なっ!」

 

「どうしてその名前を?!情報規制されているのに・・・!」

 

「ブランシュ?何それ?」

 

 

 と、隣にいる深雪に聞くが深雪もブランシュが何なのかが分かっておらず答えることが出来なかった。その代わり達也が説明を始めた。

 

 ブランシュとは魔法師が政治的に優遇されている行政システムに反対し、魔法能力による社会差別を根絶することを目的に活動する反魔法国際政治団体である。

スローガンとして「社会的差別の撤回」を掲げ、魔法師の所得水準が一般より高いことを非難し、市民活動と称して様々な反魔法活動を行っている。

 

 

「へぇ、でもよくわかったね」

 

「あぁ、それなんだが、実は委員会の活動中にブランシュの下部組織『エガリテ』に参加していると思しき生徒を見かけてな」

 

「・・・達也君、それは聞いていないのだが?」

 

「1度だけでしたし、確証がなかったので話しませんでした」

 

「そっちはなんで分かったの?」

 

「リストバンドさ、エガリテのメンバーは赤と白と青のトリコロールのリストバンドをつけているんだ」

 

「トリコロール・・・・あぁ、そういえばつけてる人いたね!」

 

「のび太君も見たの?」

 

「ほら、深雪ちゃんと一緒に回ってた時に深雪ちゃんを狙ってた奴がいたでしょ?その時にチラッと見えたんだよ」

 

(私より離れた位置にいたはずなのに、よく見えたわね。私でも見えなかったのに・・・)

 

 

 と、内心そう思う深雪だった。

 

 

 

 

 放課後

 

 

 

「ブランシュ、ねぇ・・・」

 

「エリカちゃんは知ってた?」

 

 

 その日は非番だった為、エリカ達と帰るのび太。

 

 

「まぁ一応ね、これでも百家の人間だし、兄貴達がそんな話したりするし」

 

「・・・大事になったりしないかな?」

 

「ない、とは言いきれないだろ。ブランシュってテロ行為とか普通にやる組織なんだろ?」

 

「えぇ、警察もマークしているみたいだけど、どうも捕まらないらしくて。まったく、役に立たない兄貴」

 

「そ、そこまで言わなくても・・・・」

 

 

 のび太と美月はエリカの兄が警官である事を知っているため、理不尽に悪口を言われる事に同情してしまう。

 

 

「取り敢えず、今できるのはエガリテの人間が勧誘してきても話を聞かない、に限るわね。のび太以外」

 

「なんで僕だけ」

 

「既に関わっちまってるからだろ」

 

「ですね」

 

「レオ君、美月ちゃん、酷いよ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日

 

 

 のび太は沙耶香に呼び出され、カフェテラスへとやって来た。

 

 

「前の返事なんだけど、最初は学校側に魔法だけが私達の全てじゃないって伝えるだけでいいと思ってた。でも、それだけじゃダメだって分かった。私達は、学校側に待遇の改善を要求したいと思う」

 

「そうですか。それで、具体的にはどうしたいんですか?」

 

「それは、私達の待遇全般よ」

 

「ぜ、全般、ですか。も、もっと、その、何処をどうしたいとかはないんですか?例えば、そう!授業とか!一科生には先生が着いてるって聞いてますし、もっと先生の数を増やして欲しい、とか?」

 

「そ、そこまで言うつもりは無いけど・・・」

 

「えっと、じゃ、じゃあ、クラブ活動とか?使える場所が少ないとか、時間が短いとか?」

 

「い、一応剣術部と同じくらい割り当てがされてはいるけど・・・」

 

 

 話を聞く限り、特段困ってはいなさそうと考えるが壬生はのび太に不満は無いのか?と聞かれるが

 

 

「ない、って言ったら嘘になりますけど」

 

「じゃあ・・・」

 

「・・・僕がこの学校、と言うか魔法師になりたいのは頑張った事を目に見える形で欲しいからなんです」

 

「頑張った、事?」

 

「はい、僕にはかけがえのない親友がいました。ですが彼は突然元いた場所に帰ることになってしまって、今まで僕はその親友がいないと何も出来なかったんです。でも僕は僕を普段いじめてた奴と喧嘩して、勝って、彼が向こうでも不安にならない様に頑張る姿勢を見せて、別れました。それから決めたんです。いつか、もう一度、彼と出会うことが出来たら、胸を張って『頑張ったよ』って言えるようになる為に、魔法師の資格が欲しいって思ってるだけなので、周りから何を言われても気にならないんです」

 

「のび太君・・・・」

 

 

 のび太はドラえもんと最後の約束を交わした時のことを思い出し、目に涙を浮かべながら沙耶香に話した。

 

 

「ズズッ すみません、取り敢えず僕が言いたいのは僕と壬生先輩とは考えが違うみたいなので、すみませんが力になれません。では」

 

「あっ・・・」

 

 

 pururururu

 

 

「っ・・・」

 

 

 

 

 数日後

 

 

 授業が終わり、帰る支度を始めるのび太、今日は帰ったら何をしようか考えていると教室のスピーカーのハウリング音が響いてきた。

 

 

『全校生徒の皆さん、我々は学内の差別撤廃を訴える有志同盟です!』

 

 

「これって・・・!」

 

「のび太、渡辺委員長から召集が掛かった、現場に行こう」

 

「うん!」

 

 

 2人は教室を出て、放送の現場である放送室に向かう。

 

 近くまで来ると野次馬が既に来ていて他の風紀委員が止めていた。のび太達は先頭まで来ると先輩に顔を見せ先に進むように言われ、扉の前まで行く。そこには既に風紀委員数名と、摩利、市原、十文字、深雪が揃っていた。

 

 

「遅いぞ」

 

「申し訳ありません、それで、状況は?」

 

「電源をカットしたので、これ以上の放送は出来ないだろう。ただ、連中は内側から鍵をかけて立て籠っている」

 

「外からは開けられないんですか?」

 

「奴らは事にあたり、既にマスターキーを盗んでいてな」

 

「明らかな犯罪行為じゃないですか」

 

「その通りです。ですので、私達もこれ以上彼等を暴発させないよう慎重に動くべきでしょう・・・」

 

「・・・・こちらが慎重になったからと言って、それで向こうの聞き分けが良くなるかは期待薄、だがな。多少強引でも、短時間で解決を図るべきだ」

 

 

 達也は自分達が来るよりも早く来ていて状況が動いていないのは意見が割れているせいかと冷静に分析する。話を聞く限りどちらも悪いことを言ってはいない為、判断がつかない。すると達也は第三者である十文字にどうするべきかと聞くと

 

 

「俺は、彼等の交渉に応じてもいいと思っている。元より言いがかりに過ぎないのだ。しっかり反論しておくことが後顧の憂いを断つことになろう」

 

「では、この場はここまま待機するべきと?」

 

「それについては判断しかねている、不法行為を放置するべきでは無いが、学校施設を破壊してまで性急な解決を要するほどの犯罪性があるとも思えない」

 

 

 十文字はどちらかと言うと市原の案に近かったが、それでは時間がかかってしまう。どうするべきかと考えた時

 

 

「あのー」

 

「なんだ、野比?」

 

「居るかどうか分かりませんけど、知り合いがいるかもしれないので連絡をとってみてもいいですか?」

 

「な!それを早く言わんか!」

 

「ひぃぃ!す、すみません!」ピボパpururururu

 

「壬生先輩ですか?野比です。──それで、今どちらに?───あーやっぱりですか?───いえ、そうじゃなくて。えっと、十文字会頭は交渉に応じると仰っています。え?生徒会長ですか?えっと・・・」チラッ

 

 

 のび太はこの場にいる生徒会の人間で先輩の市原にどうしましょうと言う意味の視線を送る、市原も何を聞きたいのか察したのか、OKの意味で頷く。

 

 

「えっと、生徒会長も応じるそうです。ですので、交渉の事で色々話をしたいのですが・・・・だ、大丈夫ですよ。先輩の自由(・・・・・)は保証しますから!」

 

「・・・・」

 

「どうだ?」

 

「直ぐに鍵を開けてくれるらしいです」

 

「・・・委員長、態勢を整えましょう」

 

「態勢?何をするつもりだい?」

 

「中の人間を拘束する態勢です」

 

「え?でも僕・・・・」

 

「のび太はさっき、先輩の自由は保証と言いました。ですが他の人間については何も言及していません。それに風紀委員を代表してとも言っていません」

 

「えぇ・・・・」

 

 

 その後放送室の扉の鍵が開けられ内側から扉を開けられる。それと同時に風紀委員数名が突撃、中にいる沙耶香以外の生徒を拘束した。

 

 

「どういう事、私達を騙したの?!」

 

 

 と野比に手を出そうとするが達也にさえぎられる。そしてのび太の代わりに十文字が答えた。

 

 

「野比はお前達を騙したのでは無い」

 

「十文字会頭・・・・」

 

「交渉には応じよう、しかしお前達の要求を聞き入れること、お前達がとった行動を認める事はまた別の問題だ」

 

「それは、その通りなんだけど」

 

 

 このまま拘束するかに思われたが扉の方から待ったを掛ける人がいた。真由美だ。彼女は今拘束している生徒を話して欲しいと風紀委員に言うと取り押さえている手を離す。

 

 

「壬生さん1人じゃあ交渉の段取りも出来ないでしょ?当校の生徒である以上逃げられるなんて事はないんだし」

 

「私達は逃げたりしません!」

 

「学校側は今回の件は全て生徒会に委ねるそうです」

 

「なに?!」

 

 

 これは本来なら学校側としてはありえない判断であるが起きた事は校内で、しかも生徒同士の出来事、ならばそれは生徒会に解決してもらう方が早いと判断した結果なのだろう。

 その後、今回の話は平行線となり、次の日に公開討論会を執り行う事になった。

 

 

 




達也と深雪にお祝いの連絡をした後の四葉邸

「これでいいかしら」

「いいの真夜、達也、多分調べるわよ?」

「構いませんよ姉さん、どうせ調べたって分からないでしょうし、仮に分かっても、常識的に考えてありえないことですもの」

「私達が慣れすぎてそこまで考えてなかったわ」

「ふふっ、まぁね」


 2人は笑いながら話す。







どら焼きとメロンパンを食べながら・・・・










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