トガちゃんもスーパーメンヘラヤンデレ
2人ともスーパー依存関係。なので、苦手な方は注意です。
「え?!お姉さんって年下だったんですか?!」
「そうだよ?まだ15。来年高校かな。」
雨に濡れたヒミコと自分、一般的な人間のもつ「劣悪な環境におかれた小型で非力な個体の存在を無視できない。」という本能や感情に訴えかける容姿にどうすることも出来ない劣情を感じる。どうにも個性を使うと欲が強調される。3大欲求のどれかを満たせば薄れる。…先程はヒミコを抱きしめるために個性を解いてしまったが、逆を言えばそれまでは個性を使っていたということだ。
「ヒミコ、寒いでしょ、飲み物用意しとくからお風呂入ってきて。服貸してあげるから。」
「え、でもおねえさ…葵ちゃんも濡れてます…」
「私はほら、大丈夫。」
「…一緒に入ります…?」
何を言ってるのだろうか?
「ほ、ほら…私も襲っちゃったし…治ったって言っても、私は確かめてないですよね…?」
「い、いや、でも、私は…ヒミコのこと好きなわけだし、何するか分からないでしょ…?」
「…いいんですよ…?」
個性で、傷を拒絶してなかったことにするなんて荒業をする他なかった。じゃないとヒミコにまた罪を負わせてしまう。それは本望では無い。何の傷も残ってないのだからそれでいいではないか。
「…ヘタレ…私も好きだって言ってるんです。」
「私重いよ。」
「くどいです。私も重いです、血も吸います。おあいこです。」
「そっか…ぎゅーしていい?」
「先にお風呂です。私を惚れさせたんだから覚悟してくださいね?」
あーあ、またひとつ堕ちていく。ヒミコの体は甘くて、夢のような時間だった。心が満たされる。麻薬よりも砂糖よりも深い依存を感じる。たった数時間一緒にいただけなのに、何かが引き合う。
家族なんて居ないのだ。家には私とヒミコしかいない。風呂から上がっても体を離すことは無い。ヒミコは私の血を吸った。首筋からだけではなく体中に牙を突き立てて啜る。
ヒミコの瞳が少しづつ蕩けていく。私も溶けてたのだろう。そこにはお互いしか見えていない。情事は本能的に、子を儲ける訳では無いのに。
好き、大好き、愛してる。
何人に言ってきたのだろうか?欲を引き立てるヒミコの喜悦に、しかしその口は、今までどれだけの人間に開いたのだろうか?考えるだけで胸が締め付けられる。
事実私もヒミコが好きだ。好きになってしまった。空いた心の隙間にピッタリ埋まって、心に爪を立てて、返しの着いた愛を無理矢理入れられる。何人がその愛を受けた?
キスをする。無理矢理唇を噛ませて、舌を噛ませて、血を吸わせる。もう二度と他人に囁けないように自分の血で塞いでしまおう。もう二度と私以外を見れないように、目を塞いでしまおう。
恋愛に潔白は必要だろう?もう二度と、私以外の色に染まらないように。真っ赤に染めてしまおう。
「ヒミコ、愛してる。」
「わ…たしも…愛して、ます…♡」
あーあ、また堕ちる。
目が覚める。カーテンも締切って、何時間求め合ったのだろう。
「やっば…今日学校……まあいいか…1日ぐらい…」
スマホを見て日付が変わってることを確認した。1日ぐらいサボっても問題は無い。
隣に素肌にシーツを絡めた彼女が寝ている。頬を撫でてやると、猫のような瞳を更に細めて気持ちよさそうにする。しかし酷い匂いだし、ベトベトだ。起きたらシャワーにでも入ろう。
「ん…葵ちゃん…?おはよーございまふ…」
「おはよ、起こしちゃった?寝ててもいいよ。」
「いえ…起きます…体ベトベト…んっ」
「はいはい…」
手を広げてキスを求められる。単純に嬉しい。抱き上げて膝に乗せながらキスをする。首に絡められた腕に、背中を抱いて返す。
「んふ…おはよーございます…」
「なに?2回目じゃん。」
「言いたいんです〜。」
あの狂気的な笑顔を私の独り占めにすべく押し倒した。なんでこんなにも愛おしいのだろう。この気持ちに切ないと名を着けた誰かは、どんな恋をしたのだろう。
「ひゃん…もー、お風呂入るんじゃないんですかー?」
「ヒミコが悪い。」
「はいはい…私が悪いですよー…あっ…♡」
何処まで堕落すれば良いのだろう。ヒミコに顔埋めて、抱き締めて、もっとを要求する。
「そういえば、葵ちゃん、髪の色黒なんですね?会った時銀色だったような…」
「あぁ、あれは個性使ってる時だけ。」
「へー、どっちも好きですけど。あ、目の色も違う…あっちの方がオソロなんですけど…」
余裕が出てきたのか、それともゆっくりしてるからか、話せるようになってきた。
「それに、舌ピも…んっ…これめっちゃエッチです…」
「でしょ…んぁ…」
舌を出してピアスを見せれば、啄んでくる。そんな事されたら止まらなくなる。
またしようとした時、ヒミコと私のお腹が一緒に鳴いた。
「…ぷっ…あははっ…ご飯食べませんか…?」
「くすくす…そうだね、ご飯にしよう。」
裸のまま、出前でも頼んでしまおう。少しでも離れることが出来なくなってしまった。身の話すらしていないのに、相性だけで、愛だけでここまで…
時間を見れば昼だった、もうそろそろ少し抑えないと、また明日も同じくずっとしてしまいそうだ。話は、しなくては行けない。そんなはずは無いと分かるのに、しこりのように残るそれを砕くため。
「ね、ヒミコ。私がもしさ、復讐したい相手がいるって言ったら、どうする?」
「お供します。」
「…何も聞かないでいいの?」
「葵ちゃん…私の事を甘く見すぎです。葵ちゃんが私の全てを認めて、受け入れてくれたんですから、私も葵ちゃんの全てを受けいれます。どんな変態さんでも、どんな犯罪でも。」
「…そっか…大好き。」
「んふー、私も大好きです、愛してます…ちゃぁんと…何処までも一緒ですよ〜…」
「んっ…」
何気ない、ただの言葉が、私の今までを少しづつ動かし始める。たった一日しか経ってないのに、一日しか経ってないのに…
抱きつけば、頭を優しく撫でてくれた。思えば、頭を撫でられるなどいつぶりだろう。
また、堕ちる。
「ヒミコさ、親は?私のとこいていいの?」
「…親は…と言うか家はありません。今まで転々としてて…」
「…あむっ」
「んっ…嫉妬しないの…葵ちゃん以外にはこんな事してないです。というか知ってるでしょ?」
「知ってるけど…ぎゅーぐらいはしたかもしれないじゃん。愛してるって言ったかも。他の人の血を吸った。」
「もー、もう葵ちゃん以外の血は吸わないし、全部葵ちゃんのものですよぉ…」
ヒミコが撫で回してくる。家は無い…ね。嫉妬で首に噛み付く。お揃いのチョーカーでも付けさせようか。
「復讐…したい?」
「…どうなんでしょう…」
「したいなら、手伝う。」
ヒミコは少し悩んだあと
「すこし、昔話をしましょう。」
そう言って座り直し、膝を叩いた。膝枕をしてくれるらしい。やった。
…ギリR18じゃないよね?????ギリギリだよね????