今日はでーとの日。私のカァイイカァイイ恋人さんと、一日を過ごすのです!
でもその前に…
「葵ちゃぁん!」
「んー…?あー…はい、召し上がれ。」
下着姿で今日着ていくお洋服を見ていた葵ちゃん。私の意図に気付いてすぐ両手を広げて受け入れてくれます。
「ぁーぐっ…んー…♡」
「ん…ふっ…」
いつもベッドの中では意地悪な笑みを浮かべて、喘ぎ声もあんまりあげないのに、ちうちうされる時は、少し声が漏れてるのが、とてもカァイイです…♡
美味しい…美味しい…私は葵ちゃんみたいな色んな語彙は無いからこの味を言い表せない。でも、葵ちゃんの味。嫉妬するから言えないけど、今までの誰よりも甘くて、暖かくて、頭の先から蕩けていくような…何より溺れるぐらいの愛を感じて…
「ヒミコ…美味しい…?」
毎回ちうちうする度に、この人は不安そうにこうやって問いかけてきます。どうしてそこまで怯えてしまうのか、私はまだきっとこの人の事をしれてないんだなと、ほんの少しだけ、寂しくなります。
「大丈夫、美味しいですよ。」
傷口を舐めながら伝えると、私には聞こえないように気をつけて、でも確かに聞こえる安堵のため息すら愛おしい。
愛しすぎて苦しい。
この人は、こんな綺麗な肌に私が傷をつけてもそれを極力残して過ごします、個性で何時でも治せるのに。
首、足、指、口の中、色んなとこの血をちうちうさせてくれて、私はこの人になれる。これからはずっと、この人だけ。私の貴方。
「ヒミコ…遅れちゃう…」
背中をぽんぽんと、あやしてくれる。いつも可愛いけれど、いつもよりも更に可愛い下着姿。薄い水色のパンツ。
「濡れてるのに?」
「濡れてるのに。」
「お待たせしました…どうですか?変じゃない?」
「うん、変じゃないよ。可愛い。」
葵ちゃんはとってもオシャレさんです。フレアのズボンに、カァイイおへそを出して、オーバーサイズのコートを着崩してとってもとってもオシャレさん。お耳もかっこいいピアスが沢山着いてます。
黒マスクも似合って、葵ちゃんのアイデンティティ。
というかお腹うっすら割れてるのいつ見てもすごいです。
「今日もちゃんと私だね。」
「うん、私になったよ。嬉しい。」
全く同じ姿、全くの同じ声。手を合わせても、葵ちゃんは確り「私」を見てくれます。
ある日私は、葵ちゃんに恐る恐る告白しました。私の好きがどんなものか。
貴方になりたい。
私の貴女になりたい。
そんなキモチノワルイ私の好きを、葵ちゃんは否定することなく、受け入れてくれました。「いいじゃん、カァイイ。」
またひとつ、救われたのでした。可哀想な私の、シアワセは何時だって、この人がくれるのです。
血だらけの、ボロボロの心が私の歪な心とどうにも、噛み合って、元々ひとつだったみたいに、蕩けて絡み合って、もう二度と元には戻らないのです。
「じゃあ行こうか私。」
「うん、いこ?」
外に出る時、葵ちゃんの髪は少しずつ太陽を弾く銀色になっていきます。インナーから少しずつ。
葵ちゃんは、私の身を案じて外に出る時はいつも、認識を拒絶してくれます。誰からも見られず、話しかけられず、認識すらされない、幽霊みたいな不思議な感じ。
でも、凄く心地が良くて、世界に私たち2人だけみたいな、そんなキラキラした世界で、シアワセなのです。
それはきっと葵ちゃんの個性も影響があるのかもしれないなんて思います。葵ちゃん曰く「私の個性は、私が受けいれた物には作用しないんだ。ヒミコが付けた傷も、いつか受け入れたいな。」だそうで。
色んなものが拒絶できる葵ちゃんの個性は、信じて受け入れて行くたびに作用しなくなって、それは私を愛してくれている証明みたいなもので。
「今日はさ、どこ行こうか。とりあえずご飯にする?」
私の手を握り、指を絡めて聞いてきます。
「うん。お腹減ったでしょ。」
葵ちゃんの個性は、デメリットがあります。こんなにも強い個性にデメリットが無い訳ありません。髪や目の色が変わるのもそうですが、3大欲求が使う事に強くなっていくと聞いています。そして、他の欲の増減が出来て、睡眠欲を減らして食欲や性欲に割り振ってるらしいのです。めぇっちゃ食べるし、めぇっちゃえっちーので、そういうことです。
ファミレスに入って、少しだけ拒絶を解いて存在をあらわにします。完全に解いてしまうと同じ人が2人いるように見えるので、ほんの少しだけ、解いてるみたい。
今日は、食べる量が少ないですね?眠そうでもないし…あー…これは徹夜コースですか?あ、徹夜コースなんですね…楽しみ…♡
その後、私達は色んなお店に行きました。服屋さんだったり、本屋さんだったり、会話があってもなくても、一緒にいるだけでシアワセでした。
こんな日の下を歩けるのも、シアワセなのも、全部ぜーんぶ私の貴方のお陰。
「ふふっ…」
「ん?どうしたのヒミコ。」
「なんでもないですよ〜。」
素が出てしまうぐらい、楽しいのです。
沢山遊んで、少しだけ食べて、沢山買い物して、家に着きました。葵ちゃんは基本的にクールな人ではあるのですが、会話が苦手なわけじゃないし、むしろ好きみたいで一緒に居る時は何かしら会話をしています。
そんな葵ちゃんの口数が減ってきた時。その時は私にとって、もしかしたら1番幸せな時間の前触れかもしれないのです。
愛おしそうに私の事を見ていた瞳は、段々ギラギラしてきます。まるで動物です。ご飯も減らして…朝から期待してたもんね。
しっとりとして少しひんやりとした手が、暖かくなってます。脈がどくんどくんって早くなります。
マスク越しにも分かります、呼吸も早くなって、我慢してるんですね。
力が強いです、そんなに早く帰りたいんですか?
匂いも、こんなに強くして、拒絶してるからってダメですよ、こんな魅力的なの、だめだめ…他の人が見たら腰が砕けちゃいます。
いつもあんなにカァイイのに、今日はとってもカッコイイ…でもやっぱカァイイ…あーあ、今日はどうなっちゃうんだろ…楽しみ…♡
「…ヒミコ、笑ってる。」
「あはっ、分かります?だって、だって…♡」
もうちょっとでお家に着いちゃう。
家に着きました。扉の鍵を開けるのも煩わしそうに、私の腰を引き寄せてきます。
開いた扉に、乱暴に手を押し付けられて、買ったものはその場にポイ。そんなに待て出来ないんです?まだ玄関ですよ?ベッドまで持たないんですか?
「せ、せめてシャワーさせ…んむっ…♡」
「ん…ぷは…無理。」
鍵を閉めて、服を着てるということを拒絶するように脱がされて。
「変身、解きますか?」
「いい、後で。」
「あはっ…葵ちゃん、獣みたいですよ?私食べられちゃうんだ、いつもと逆ですね…♡」
返事をするのも惜しいんですね。私を貪るのに夢中なんですね…シアワセ…私の貴方はいつも色んなことを気にして、私の為とはいえ沢山のことを考えていますよね。
でもいつだって、この時だけは、その思考も私が独り占めできる。私の体も心もぜーんぶ、葵ちゃんの全てを埋めれるただ一つの存在。声、体温、匂い、味、五感の全て、私で埋め尽くす。
大好き、愛してる、大好き、大好き。
徹夜で、丸1日離してくれませんでした。シアワセ…カァイイ…♡
私恋愛小説書くの苦手過ぎて、これでいいのか分かりません。大丈夫ソ???