オガミ婆の孫(本物)   作:スターリー

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 伝説の五条悟がマスターボールに入りました。

 草ポケモンの花御ちゃん。その過程でひんし越えて御臨終。マジぴえん越えてぱおん。安らかに眠れ。

 

 結論、やっぱポケモンだった。

 

 地面にめり込んだ獄門疆をみんなで見守る。

 五条悟の悪あがき。封印されてもただで転ばない五条先輩流石っす。なんて往生際が悪いんだ。

 

 その瞬間与幸吉が裏切る。

 まあ、俺的に夏油一派の件は別の縛りで約束してるからそれを守ってもらえればどうでもいい。正直天与呪縛を失った時点で戦力にすらならない。いつでも殺れる。

 

 なんかやられた感が流れるが五条悟が封印された時点でこちらの勝利は確定している。ほかの特級はほぼ海外いてすぐに来れないし、ムラがあるが上位を食える秤は呼ばれてないし実力は申し分ないが守るべき拠点と立場がある夜蛾正道も動けない。御三家や有名どころは基本みんな腰が重い。

 逃げるには十分すぎる余裕がある。

 

「俺は弟たちの命を狙った虎杖悠仁と釘崎野薔薇を殺す」

 

 ほーん。いいんじゃねー? 

※九相図と虎杖悠仁が兄弟という事実を知りません。

 

 そこから宿儺論争に。

 ぶっちゃけ私はどうでもいい。

 そうしてみんな仲良く狩りをしに行ったでした。まる。

 俺はその場に残る選択をする。そうするべき気配を感じた。

 

 

 さて、静かにこちらの気配を周囲に溶かす。

 

 

 呪霊たちがキャッキャッと走り去り、最後の一人の姿が完全に見えなくなったその瞬間、見知った声が響く。夏油の娘たち。夏油一派の夏油過激派の双子。

 

「返せ。私達は────―」

「返すわけ無いだろう。君達の──―」

 

 何やら羂索との問答をしているが、そのうちに二人の背後に回って拘束する。

 

「ハイげっちゅ」

「なっ、お前は!」

「離せっ! この裏切り者!」

 

 まったく、夏油パイセンは自分に何かあったことを考えて、この子達を自立させる教育をすべきだったよなぁ。

 

「はいはい。分かったからもう帰れよ。ほんとにどうこうできると思ってんの? マジで? もうちょい考えん?」

「でも、あいつは!」

「今も私達の目の前で夏油様を弄んで辱めてる!」

「絶対に許さない!」

「死んだら人はそこまでだよ。それ以上はない。あれは夏油の似姿の別人だよ」

 

 ん? この子らなんか呪物持ってんな。これが切り札か。

 

「そんなの!」

「納得出来るはずない!」

「じゃあ、アレをどうにか出来るくらい強くなるんだな。他人頼りしか出来ないならもっと利口に立ち回るべきだ。努力不足だろ」

 

 彼女たちを力任せに空中にぶん投げるとそのスマホと縄を破壊して、頼みの綱であろう宿儺の指を回収する。

 夏油一派の回収を頼んであるメカ丸の存在に気が付かれないように呪力を上げて脅すと後退りする彼女達。その隙にメカ丸が強制撤退である。

 

「オガミィィィィ」

「クソやろぉぉぉぉ」

「二人共バイバァァァイ!」

 

 羂索と顔を見合わせる。俺はため息を付いて羂索は駄目だこりゃというジェスチャーをするのだった。

 

 

「この後どうすんのん?」

「ああそれはね」

 

 拝神崇の術式は生きている者の肉体の情報は術式の範囲だが、その魂はどうこうできない。それを利用して降霊術に使える何かを持っていればその相手の生存状態を確認できる。

 

 その瞬間。

 

 オガミ婆の魂が降ろせるようになった。

 

 それはつまり。

 

 死。

 

「……ッ」

 

 ババア、なんでだ。

 

 俺とババアは術式の契約関係にある。

 命を捨てる縛りを強制で呪力を開放。その上口寄せを使えば俺を呼び寄せられる。俺の命を引き換えにババアの敵を確実に殺せる。

 

 危機的状況下ならババアは躊躇わずにそれをしてくると思っていた。

 

 魂から簡易的な情報を得る。

 禪院甚爾の降霊とその暴走。

 

 殺意を向けられたその時、ババアは死を受け入れた。

 俺を利用しようとしなかった。

 その考えすらなかった。

 

 そこにはつまり…………。

 

 ……。

 

 チッ。

 

 

 

 まあ、だから何だというんだ。

 

 クソババアは唯一の肉親で育ての親でなんなら師匠と言っても過言だが。思い出そうにも最悪な思い出しかない。そんな相手に感傷するなんてあり得ない。ちゃんちゃらおかしい。

 

 俺はまったく気にならないね。何故なら呪詛師だからだ。

 人の死なんて隣人のように間近で生きてる。

 ババア一人死んだところで一々反応するなんて馬鹿馬鹿しい。

 

 むしろ世の中からゴミが一つ消えて、世界がまた一つきれいになった。

 

 世間的にとても良いことだ。

 

 …………。

 

「おや、どうしたんだい。崇。そんな殺気立って」

 

 蛍光灯が点滅する。

 空気が淀む。

 羂索が思わず首筋をさする。肌を焦がされたと錯覚させるほどの殺気が漏れていた。

 

「少し出かけるよ。ちょっと」

 

 禪院甚爾。

 

「一人殺してくる」

 

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