オガミ婆の孫(本物)   作:スターリー

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「ああ、しんどっ」

 

 身体を投げ出して横になる。

 死ぬほど疲れた。ついでに両腕が綺麗さっぱり無くなっていた。赤血操術での止血。降霊呪術でのなんちゃって補完しつつ六眼での反転術式で少しずつ中身を再生させていく。

 

 六眼、赤血操術、降霊呪術。

 継戦能力高すぎるな。組み合わせとして相性が良かった。

 

 深呼吸。

 

 生きてるって素晴らしい。

 うん。なんで生きてんだろ。慈悲られたかなぁ。

 今考えてもなんであんなバケモノ共と連戦しなきゃならなかったんだか、意味わからん。

 揃いも揃ってコマンド▶逃げる▶逃げられませんってどーなのよ。マジつらたん。

 

 まあ、でも。

 

「楽しかった」

 

 思わず口に出るほど充実した時間だったのは間違いない。とりあえず羂索に連絡しようとポケットに手を伸ばす。

 

 あっ、スマホとか全部ぶっ壊れてんじゃん。最悪。

 するとタイミングよく低級呪霊が飛んでくる。俺を見つけて背中を向けるとついてこいとこっちをチラチラ見てくる。

 

 流石羂索、用意が良いことで。あとあの呪霊ちょっとかわいいじゃん。

 あー、でもその前に薬局でも立ち寄ってアイマスクの調達だな。

 

 

 

 

「やあ、阿良々木くん。待ちかねたよ。君ときたらいつだって僕を待たせてくれるんだからね」

「誰が阿良々木だ。一文字も合ってねぇのよ! てかガチ似てんな! びっくりするわ!」

「いや。私は君の六眼の方にドン引きしてるよ」

「それはそう。んで、今どんな状況?」

「ああ、それなんだけど、どうやら君の仕事、無くなりそうだよ」

 

 意気揚々とボッコボコにされている真人の目の前に羂索が現れる。俺は隅から隠れて見てることにする。疲れてるし。

 

「助けてあげようか、真人」

 

 とか、よう言っとりますけども。あの人その気ゼロですからねぇ。

 虎杖悠仁を軽くいなしながら、容赦なく真人を取り込んだ。

 

「続けようか、これからの世界の話を」

 

 複数の気配。

 数と配置からおそらく京都校の子達だな。避難避難。羂索なら大丈夫やろ。

 そこからの連携攻撃、先生ズにパンダも駆けつける。

 

 そして脹相も。

 

「そういうことか! 加茂憲倫!!」

「「加茂……憲倫!?」」

「加茂家の汚点…………史上最悪の術師! 本当なら夏油の中身は150歳超えてることになるわよ」

「へー、そんなこともしてたん?」

「妥当っちゃ、だ、げぇっ拝神崇ィィ!!!」

「あっ、ども! 初めましてです。よろしくお願いしますね!」

「いや何普通にこっち側に交じってんの!?」

 

 そして脹相が詰め寄る。

 

「よくも! 俺に! 虎杖を! 弟を! 殺させようとしたな!」

 

 それはキレますわ。逆鱗を剥がしてる勢いじゃんヤバっ。

 

「引っ込め三下。これ以上私を待たせるな」

「どけ!! 俺はお兄ちゃんだぞ!!」

 

 激高脹相の前に突然妨害するように現れた裏梅さんとバトルが始まった。

 

「なんか裏梅さん、テンション高くない?」

「ああ、宿儺にやっと会えたからね」

「えっ、あっ、もしかしてそういうこと?」

「いや、あー、そこはなんというか……色々あるのさ」

「ほうほう。そこんとこ詳しく……」

「そこの二人だまりなさい!」

「「はーい」」

 

 その機に乗じて獄門疆を奪うために行動を起こそうとする面々。その前に裏梅さんがその実力を見せつける。

 

「氷凝呪法、霜凪」

 

「いや、あの、俺まで凍ってんですけど……裏梅さん。……裏梅さん?」

「ちっ」

「殺すなよ。伝達役は必要だよ。あと君何やってんの?」

「違うって、裏梅さんが!」

「全員生かす理由になるか?」

「無視しないで!」

「だまれ! 宿儺様とあんなに楽しそうに……たのしそうに……許さん!!」

「いや、逆恨みじゃねぇか!」

 

 そんな馬鹿をしてると虎杖が抜け出して脹相を助ける。

 俺も展延で中和して抜け出すと裏梅さんの追撃が始まった。そろそろ抵抗しようか考えたとき新しい最高にぶっ飛んでる気配。やっぱ避難避難。

 

 一瞬で迫る氷を砕くと守るように前に立つ美人。

 羂索が思わずその名を口ずさむ。

 

「九十九由基!」

 

 特級共のウルトラ戦争一歩手前である! 

 とまあ、そんなことはなく世界を人間を可能性をどうのこうのとインテリ論争が始まる。エゴだよそれは! とか唐突に言える雰囲気じゃないから大人しくしてました。誰か褒めて。

 

 ちなみに俺はザ・ボスの遺志を継いでますんでありのままの世界を的な思想です。対戦よろしくお願いします。

 

 そして真人から抽出した無為転変を行い、これから起こすことの準備を会話しながら終わらせていく。いや、だれか止めろよ。犠牲になってでも今ぶん殴るチャンスなんじゃないの? 

 俺はやらないけども。そっち側じゃないし。羂索の側でもないけども。

 

 と、裏梅さんの拘束が溶ける。だがもう遅い。すでに準備は整った。

 

「これが、これからの世界だよ」

 

 羂索から膨大な数の呪霊が次々と溢れ出す。

 さて、帰り時ですな。

 

「ああ、そうだ。君も私と来るかい? 拝神」

 

 …………。

 

「いや、しばらく研究に勤しむよ。それに俺はどこにも属さないって決めてますんでね。またのご利用お待ちしてるよ。ビジネスパートナー?」

 

 この目が有るうちに出来ることをしておこう。今ならきっと空にだって絵をかける。そんな気がするからね。

 

「そうかい。まあ、またすぐに会えるさ。すぐにね」

 

 羂索はにこやかに笑う。

 

「じゃあね、虎杖悠仁。君には期待しているよ」

 

 懐に五条悟を封印した獄門疆をしまう。

 

「聞いているかい? 宿儺、始まるよ」

 

 俺もこの混乱に乗じてこの場から離れ、闇に溶けるように居なくなる。

 

「再び、呪術全盛平安の世が…………!!」




これにて渋谷事変終了です。

ここでちょっと一区切りとさせてください。
正直ここから先をまったく考えて無いのでエタります。すみません。先が色々見えてきたら続きを書ければと思います。その時はどうか温かく見守っていただければと!オネガイシマス

すみません!ハーメルンの規約の確認不足で感想に今後の展開とかの要望をこちらから聞いてしまいました。そんな感じの内容の感想があってもこちらの不備ですのでスルーの方向でよろしくお願いします。

申し訳ございませんでした!

感想とか色々温かい人が多くて嬉しかったです!
高評価や誤字脱字報告等々ありがとうございました!

この先どんな展開が見たいですか?

  • 高専と仲良しルート
  • 羂索と仲良しルート
  • 第三勢力ルート
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