IF1
五条家墓荒らし作戦を実行したら見事に捕まったでござる。
ああこれで素晴らしき我がニャン生もここまでと覚悟してたら五条悟のボンボンヤローに生かされました。
マジでぇぇぇぇぇぇぇぇええ!?!?!?
やったぜ!
そんな天地がひっくり返るようなことが、御慈悲が、人の心がある人だったとは!
いや、冷静に考えてみるけど、やっぱないでしょあの人にそんなの……。
だって人を人と認識出来てなさそうじゃん?
……まあ俺も人のこと言えないけどさぁ。
実際話しを聞くと親友に止められたとかなんとか。えぇ?なにその人。神なの仏なの?
てか、そもそもあの性格で友達とかできんるんだろうか。もしかして五条パイセンのイカれた冗談?
実は実在してなくて遂に脳内で生み出されたイマジナリーフレンドとかいう可能性も………。
さらに詳しく聞くと同じ術師でしかも呪霊操術だって聞いて俺は確信した。
絶対嘘か話盛ってるな、と。
「崇がめちゃくちゃ疑ってくっから、ご本人連れてきましたってことで!大親友の夏油傑くんでーす!!傑〜?」
五条パイセンはお披露目と初めての友達(涙)を家にご招待でテンション高めになっているのか小さくカモンッカモンッとやっていると恥ずかしそうにタッパがデカい前髪が特徴的な塩顔イケメンが出てくる。
「悟。嬉しいけど恥ずかしいからそういうのやめてくれ。……君が崇くんだね。悟から話は聞いているよ。はじめまして、私は夏油傑。宜しくね」
「アッハイ、拝神崇です。よろしくお願いします……?あの、……え?ホントに?五条パイセン、人雇うのはなしですよ!貴方も嫌なことは嫌って言わないと駄目だと思います!」
「まだ疑ってる!?」
ホントに目の前に夏油パイセン現れた時脳の処理が追いつかなかったね、マジで。
てか感性がマトモな術師とか居るんだ!すっげぇ!初めて見た!絶滅危惧種じゃん!
それが一年前の出来事。
そんなこんなで晴れて五条家に拾われた俺は普通の中学三年生として生活してる今日この頃。
飽きたぜ!べいべー!座ってらんねーマジ退屈。
いひひっ!今更普通の生活とか誰が出来るかってんだい!ってことで今日も学校抜け出してあの最強二人に突撃だぜバーロー!
ガッデムオジサンも諦めるほど高専には通い続けてもはや顔パス。我が物顔で教室を開けると白髪と黒髪のイケメンがいちゃいちゃしてやがる。
この二人こそ五条パイセンと夏油パイセンなのだ。
「ごぺんくださーい!」
「崇。学校は?」
「学校は死んだ!」
「いや、生きてるよ。ちゃんと通わないと駄目じゃないか。悟もなんかいいなよ」
「良いんじゃねー?別に」
「「ねー」」
「君らはホントに………」
夏油パイセンが頭を抱えていると教室に新しい人影。このむさ苦しい男どもの紅一点、家入硝子パイセンがご登場である。一気に華やか!
「二人ともいるー?あれ?崇じゃん、やっほー」
「家入パイセンちーすっ!」
なんでもウタヒーパイセンがメイさんとランデブーしに行って数日間帰ってないとか………なるほど(色んな意味で)事件ですね!
どうやらその状況調査、場合によっては応援に行ってこいとのこと。
「よっし!出撃だぁ!!」
「崇は学校に戻りなさい」
「えぇ?ヤダァン!!!俺も一緒に行くのぉ!」
「そーだそーだ!」
「なんで悟はそっち側なんだ……!」
「私も暇だから行こーっと」
ところ変わって件の屋敷に到着。
ハイ!ドッカーン!と館ごと五条パイセンの蒼で破壊する。
えぇ?それ良いんか?まじか。やりたい放題かよ。
ところで、あの……帳は?
悲鳴とともに慌てて出てきたのは案外元気そうな巫女服姿の庵歌姫パイセンとクールにひょいひょいっと避難するメイメイさん。
「助けにきたよ〜歌姫。泣いてる?」
「泣いてねぇよ!敬語!」
「泣いたら慰めてくれるかな?是非お願いしたいね」
「冥さんは泣かないでしょ。強いもん」
「五条!私はね、助けなんて」
ウタヒーパイセンを食い散らかそうと出てきた呪霊を夏油パイセンのさらに巨大な呪霊が食いつく。
わお!なんてスピード解決!
夏油パイセンは呪霊に飲み込まないように指示をしながら歩いてくる。
「悟、弱い者イジメはよくないよ」
「強い奴イジメるバカがどこにいんだよ」
「君の方がナチュラルに煽っているよ夏油君」
「あ゛」
「歌姫センパーイ。無事ですか〜?」
「ウタヒーパイセンちっす!元気そうで良かったっすよ!ざぁこ♡ざぁこ♡」
「硝子!崇………!五条!!アンタのせいで崇にまで悪い影響出てるじゃない!!」
「だって事実じゃん」
「「ねー」」
「わーんしょぉこぉ!どうして私の周りにはクズしかいないのぉ!」
「よしよーし」
「それにしてもあの二人、兄弟みたいに仲がいいね。」
「はははっ。そうですね。二人とも似たものどうしですから。馬が合うのかも知れません」
「性格悪いって言われてますよ五条パイセン」
「常識がないって言われてるぞ崇」
「「いや、まさか、ハッハッハッ!」」
「いやいや、合ってる合ってる!」
「自覚がないところが特にね」
「ちょっと待てぃ!傑がそっち側なのおかしいだろ!!」
「そぉだそぉだ!!夏油パイセンだってちゃんと頭おかしいでしょ!」
「……分かった。そこまで言うならしょうがないな。その喧嘩買おうか」
「盛り上がってるとこ邪魔して悪いけど、君たち、帳は?」
「「「あっ」」」
「あーおれ、チューガッコウにもどらなきゃダメだなぁ!」
二人に逃さねーよと首根っこ捕まえられながら、ウタヒーパイセンとメイさんが時間感覚狂わされて二日も過ぎてる話をしながら高専へと帰る。
途中のバカ騒ぎも忘れずに。
そんな自分でもびっくりするくらい楽しい日々である。
「――――そして帳を忘れた。名乗り出ろ」
夜蛾正道が三馬鹿トリオを説教してるのを夏油パイセンの牛みたいな呪霊に乗って見守る。
そんで五条パイセンに指導という名の愛のムチが入れられた。
すげ~、あれできんのセンコーだけだよなぁ。
話が終わって体育館。
不満たらたらでぶつくさ言う五条パイセンに夏油パイセンは正論でぶん殴る。
「呪霊の発生を抑制するのは何より人々の心の平穏だ。そのためにも目に見えない脅威は極力秘匿しなければならないのさ。それだけじゃない」
「分かった分かった。弱い奴等に気を遣うのは疲れるよホント」
「弱者生存。それがあるべき社会の姿さ。弱きを助け強きを挫く。いいかい悟。呪術は非術師を守るためにある」
「うへぇ、夏油パイセン。術師向いてねぇ。そんなマトモな感性じゃあこの先闇落ち待ったなしじゃん」
「おっ崇も言うねぇー」
「崇。それでも私達はそうあるべきだ」
「俺見たことねぇもんそんな術師。夏油パイセンだけだよ。もし他に居たら是非紹介してほしいね。そもそも高専の上層部だって腐ってるしー、ムリムリ」
「えーなにそれ闇深じゃん」
「?それはどう言う?」
詳しく話そうとすると勢いよくドアが開く。
夜蛾正道だった。
「全員揃っているな。………どうした」
「「「「なーんも」」」」
「そうか。まあいい。悟、傑。オマエ達二人に任務が来ている。正直荷が重いと思うが天元様のご指名だ」
「「!!」」
「依頼は二つ。星漿体、天元様との適合者。その少女の護衛と抹消だ」
うわぁナニソレ面白そうじゃん!
でも完全に蚊帳の外やんけ!
「はいはーい!俺は!俺は!」
「じゃー、わたしもーわたしもー」
「お前達は留守番だ!!!」
「「えぇーー!!!やだやだやだやだ!」」
拝神は中学三年生でさしす組は高専二年生です。
本編の拝神は年齢不詳です。ただイメージ的にさしす組より年下です。
よろしくお願いします。