十劃呪法
七対三の比率の点を強制的に弱点とする術式。
その攻略法は簡単。十劃呪法の攻撃が当たる直前にその着地点を弱点からズラす事。
※普通はできません。
そう、無理に戦おうとせず、逃げと防御に徹すれば容易いのだ。
※普通はできません。
そうして見極めていくうちに七海建人のクセや戦い方、狙いがわかってくる。そもそも百鬼夜行で黒閃決めた状態の奴と戦っているし、情報が多い敵ほど対処しやすいものはない。そしてそれは七海のスピードに対して慣れに繋がる。するとあら不思議動きが見えてくるのである。
※普通はできません。
しばらくのやり取りの末、見えた隙に迷いなく蹴りを打ち込む。
攻めの姿勢を全然見せなかった敵の急な反撃に若干の防御の遅れ。致命傷にはならずともぶっ飛ばされてコンクリートに激突する。
七海建人を見下ろす。
「お前、ふざけてんの?」
七海は瓦礫を払い落とし息を整えながら、答える。
「何が、ですか?」
「百鬼夜行のとき、俺はお前と戦った。あん時思ったよ。こりゃもっと強くなるって。次あったらどうなってるか楽しみにしてたんだぜ」
だが蓋を開けてみればあのときと然程変わらなかった。この男の性格だ。努力をしてないわけ無いだろう。ならば足りないものは明確。
「テメェの可能性をテメェで狭めてりゃ世話ねーぜ。宝の持ち腐れも良いところだ。俺なら弱点の位置を立体的に重ねるし、むしろ対象を空間に拡張して空間ごと弱点にして断ち切るね。そうすりゃあ五条にも届くんじゃね?」
「なっ?」
会話の不意をついて懐に入る。その脇腹にそこそこ呪力を込めた掌底を撃ち込んだ。
「興ざめだな。見逃してやるよ。だから俺にすごくすごーく感謝して五条悟をこちらに送り込まないように。よろしくお願いしますよ! 約束だぞっ!」
逃げるんだよ〜!
羂索は高専に見つかるわけにいかなかったからさとテヘペロ。真人は一級という実験台を逃して良いな〜って羨ましがる始末。全然良くねぇよ。ねぇよぉ! うわーん。
そしてついに始まるヨッシーのオンステージ。
遂にあいつが日の目? を浴びるときが来たのだ。おめでとう、おめでとう、おめでとう。
そしてようこそ呪詛師へ。
だがそこに現れる高専の高校生。熱い言葉と容赦ない
え? 虎杖悠仁? 宿儺の器? 羂索さんのお子さん…………? なぁにそぉれ?
え、まって止めてよ、バグるバグる。思わず宇宙猫になってたわ。おいおいやめろよ気軽に無量空処してくんな。羂索さん? 貴方教えてなかったっけアハハじゃねぇのよ。わりと大切な情報じゃんか……!
場面は進み感動的に和解しようとしたその時、真人が二人の前に現れる。
次の瞬間にはグニィと吉野順平は改造人間に成り果てたのだった。エゲツねぇの。
ゲラゲラを見届けたあと真人と虎杖悠仁が戦闘を開始する。その場を離れたあとに吉野順平の下に歩み寄った。
「やっほー、よしのん生きてるー?」
改造人間に成り果てた少年は真人だけでなく崇も呪詛師として少し修行をつけてあげてただけあって少しだけ息がある。
「良いね、上出来だよ。仲良くなったよしみだ」
反転術式を流し込む。生命力を繋ぎ止めながら術式を発動する。
魂がそこにあって、肉体もそこにある。
ならば、容易いことだ。無為転変は生きている魂に作用し、降霊術は死んだ魂に作用する。
そこをぶち破るのが拝神崇というイレギュラー。
全身改造されてるのを完治させるかなりの時間がかかるところを拝神の術式を併用する反転術式ならば大幅な短縮が可能なのだ。
降霊術は生きてる人間には出来ないと決めつけるのはナンセンスだ。生霊という言葉があるだろう。イケルイケル。そんな感じで生きていても術式対象内だと術式を拡張した。
拝神崇の降霊術とは生死問わず触れた肉体から魂と肉体の情報を引き出して任意の対象に再入力する。
無為転変は魂の形を変えるが、それは現在からその先を変える力で過去を変える程の力はない。そして魂にはちゃんと仕様変更前と仕様変更後の情報がどちらとも揃っているものだ。ならば変更前の情報を引き出して、その設計図を肉体に再入力する。
簡単に言えば、過去の自分を降霊させて定着させる。まさにギブスのごとく、そのカタチを固定化することで反転での魂含めた回復速度を劇的に早めるのである。
程なく吉野順平は人の姿を取り戻すのでした、と。
「お、オガミさん、僕、ぼく…………」
「結局お前の憧れる呪術の世界なんてこんなもんだよ。目は覚めたか?」
泣き崩れるよしのんから離れて真人の加勢に向かう。手はかさない。甘えんな。また死ぬぞ。
領域展開をしたくせにボコボコにされとる真人を回収して逃げる。
最近こんなんばっかでぃ。やだねー。
くそうシリアスめ!お前なんて嫌いだぁ!
ナナミン、生存してほしい?
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強化して生存
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原作こそ美しい