デザイア・ストラトス リメイク   作:狼ルプス

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邂逅 Ⅸ:ゾンビサバイバルゲーム

一夏はデザイアドライバーを装着しDGPの衣装を身に纏い、デザイア神殿へと移送される。そこにはすでに英寿(エース)達も集まっていた。

 

「新たなジャマトが現れました。これよりデザイアグランプリ第二回戦、ゾンビサバイバルゲームを始めます!」

 

「ぞ、ゾンビ?」

 

「ゾンビって…あのゾンビか?」

 

「はい、現在ゾンビジャマトの集団が高山にチラついています。過去の傾向から、ゾンビの群れが出現するのは三回…つまり、第三ウェーブまで市街地到達されたら大勢の市民がゾンビに感染…大惨事になるでしょう!」

 

モニターの映像でツムリがゲーム内容を説明し、ビギナーの仮面ライダーは緊張がはしる。

 

「じゃあ、第三ウェーブまでゾンビを全滅させ続けろって事?」

 

「はい!そしてこのゲームはスコア対決となります」

 

ツムリは端末を操作し横に得点表のモニターが映し出される。そこには討伐や戦い方によってスコアも変わり中には減点内容も四つ確認された。

 

「ゲーム終了時、スコアが最下位だった一名は強制的リタイアとなります!」

 

強制リタイアと聞いたDGPビギナーは顔に出るものがいたり内心で驚いていた。

 

「あの、ゾンビに感染ってまさか…」

 

「いずれゾンビになりますのでご注意を」

 

景和の質問にツムリはハッキリと答え、これ以上何も言わなかった。

 

「(ゲームの中でのことが…現実になるとは思わないよな。ゲームだけに)」

 

一夏はゲーム内容を動揺する事なく聞いており、気を引き締める。

 

「お前にしてはダンマリしてるじゃないか、怖気付いたか?」

 

その中、道長がバックルを見つめていた英寿(エース)に挑発混じりに話しかける。

 

「まさか?俺と勝負するか?俺の方がスコアが上なら、お前のバックルを頂く」

 

「いいだろう。俺が上ならお前の持ってるバックルを全部貰う」

 

「ノアールもどうだ?お前が一番だったら俺達2人のバックルを全部やるぞ」

 

「遠慮します。流石にここで賭け事勝負をする程落ちぶれちゃいませんよ。正直こう言った賭け事勝負は英寿(エース)さんには負ける未来しか見えないので…」

 

「ふっ、懸命な判断だな」

 

「どうも。道長さんも、悪い事は言いません。この勝負はやめてた方がいいですよ?」

 

「黙ってろノアール!お前に言われる筋合いはない。勝つのは俺だ」

 

「そうですか(……ああいう無謀な所もちょっとは見習わないとな…)後、英寿(エース)さん」

 

「なんだ?」

 

「第一ウェーブが終わったらお話があります。言わずとも分かりますよね?」

 

「ああ、構わない」

 

英寿(エース)は既に一夏からの要件は察している。他は首を傾げるが英寿(エース)は内容は聞かずに軽く返事をし了承する。

 

 

 

 

「それでは、ミッションを開始します!」

 

ツムリの合図と共にDGP参加者達は各場所に移送される。

 

『ア〜…』

 

『ジャ〜…』

 

『ジャ』

 

 

「うわぁ…ゾンビだらけだな。まっ、俺がやる事は変わらないけどな」

 

 

 

目の前にはボロボロの汚れた衣装に唸り声を上げながらゾンビジャマトが徘徊しており、一夏に気づきこちらにノロノロとした動きをしながら近づいてくる。

 

 

SET

 

一夏はテイルレイズバックルを装填し、隣にはバックル名前が浮き上がり一夏はいつも通り左手で弧を描きフィンガースナップでパチン!と音を鳴らし

 

「変身」

 

そしてバックルにある尻尾を下ろすと爪が引っ掻くように稼働し名前に鉤爪が刻まれ鎧が形成され…一夏の姿を変える。

 

TAIL!

 

READYFIGHT

 

 

一夏は仮面ライダーノアールギーツ・テイルフォームに変身し、武器のソードメイスを構える。

 

「さぁ、ゾンビ狩りの時間だ」

 

一夏はゾンビジャマトに接近しテイルブレードを射出し、ソードメイスを振るう。振るったメイスはジャマトの頭に直撃しテイルブレードにより切り裂かれ倒される。

 

 

「個々の力はそんなにないが、数は多いな。警戒だけは怠らないようにしないと」

 

一夏は周囲を見渡し警戒しながらゾンビジャマトを撃破していく。

 

「デザイアグランプリがゲームなのは助かるな」

そう呟きながらメイスを振り回しながらゾンビジャマトを追い詰めていく。一夏は他の参加者に負ける気はなく、最後まで勝ち残れる自信があるのだ。

 

「おりゃ!せゃ!」

 

一夏は正確にジャマトの頭を攻撃する。今回のゲームはゾンビがテーマだけあって普通に攻撃しては倒せない。

 

「ゾンビの弱点は……頭ぁ!」

 

『ジャ〜っ!』

 

一夏がメイスを頭に叩きつけると、ゾンビジャマトは悲鳴のような声を上げながら消滅する。

 

「よしっ!」

 

その後も順調に倒し続けるが数は多くそこらじゅうにうじゃうじゃと徘徊している。

 

「ぬおおおおおっ!こんな数1人でどうするってんだよー!」

 

「ん?」

 

ゾンビを順調に倒していると声が聞こえ、視線を向けると1人のライダーがゾンビジャマトの大軍に追いかけられていた。

 

「あれは……確かカゲトだったか?」

 

剣を持ち、トカゲモチーフのデザグラのライダー、仮面ライダーカゲト・アームドソードがゾンビの集団から逃げていた。

 

 

 

 

「アホか、あんな大声出したら逆効果だろうに…」

 

案の定一夏の近くにいたゾンビジャマトは声に反応しカゲトの方に向かっていく。

 

 

「うおっ!また増えた!勘弁してくれ〜!」

 

 

「はぁ…仕方ないな」

一夏はカゲトを助けに向かう。ノアールギーツのスピードならすぐに到着する。ゾンビジャマトもカゲトを追いかけている内にノアールギーツが近づいていることに気づくと方向転換して今度は一夏に襲いかかる。

 

 

「ふっ!」

『ジャッ!』

 

しかし、テイルブレード操作しゾンビジャマトは切り捨てられ消滅する。そしてあっという間に近くにいたゾンビジャマトの集団を一掃した一夏はカゲトに声をかける。

 

「無事か?」

 

「た、助かった。ありがとうな」

 

「気にするな」

 

「その声、アンタ確か織斑一夏だよな?男でISを動かしたことで有名な」

 

「自己紹介はいらないみたいだな」

 

一夏はカゲトは立ち上がらせジャマトの方を見る。すると周辺のジャマトが動き出し2人の周囲に集まり出す。

 

「やべ、囲まれた!」

 

「………」

 

一夏は特に慌てることなく冷静に周囲を見渡し

 

TAIL

 

デザイアドライバーからテイルレイズバックルを外しソードメイスに装身し、ソードメイスにエネルギーを纏い、ゾンビジャマト達に接近する。

 

『ジャ〜!』

 

『ジャっ!』

 

ゾンビジャマト達は一斉に襲いかかるが、

そして一夏は地面にメイス突き立てトリガーを押し、地に叩きつけ

 

 

TACTICAL IMPACT!

 

その衝撃で地割れを起こす程の攻撃が放たれ、ジャマトに直撃し撃破される。地割れからエネルギー派が発生してゾンビジャマトは一掃される。

 

「ふぅ、こんなものか…」

 

「す、すげぇ…あの数を一瞬で」

 

カゲトは圧倒的な強さを見せる一夏に唖然とする。

 

「まぁ、バックルの性能のおかげでもあるが、どう使うかは使用者次第。アンタも無理はせずに確実に一体ずつ倒すんだな…噛まれて奴らの仲間になりたくないならな」

 

「あ、ああ……そうだな。そうするわ」

 

冷静な態度にカゲトは少し引き気味になる。

 

「さてと……俺は他の所に行くから、アンタも死なないよう頑張ってな」

 

「あ、ああ!サンキューな!」

 

そしてノアールギーツは次のジャマトを探しに向かう。

 

 

 

 

 

その数を難なく倒しあらかた倒した一夏は移動し廃墟に向かう。

 

廃墟に入ると中にはギーツとナーゴがゾンビジャマトと戦っていた。

 

「おお、こりゃまた大量だな」

 

「おっ、お前も来たのか?」

 

「一夏くん!ごめん手を貸してくれない!」

 

「全く…国関係なく世話のかかるお嬢様だな」

 

大量のゾンビジャマトに追っかけられている袮音の姿を見て一夏は取り敢えず助太刀に入りスコアをさらに稼ぎながら辺りを見渡す。

 

「(なんだあれ……水か?)」

 

別部屋に何やら大量の水か溜まっているのが確認でき近くの扉には何やら水色の武器が刺さっていた。

 

「(そう言えば英寿(エース)さんの使ってるバックルは蛇口……まさか⁈)」

 

「そろそろか…」

 

一夏は何かを察した直後、ギーツは頃合いを見て扉に向かいレイズウォーターを引き抜きその場から飛び上がる。

 

WATER STRIKE!

 

 

「やばい!」

 

「え……うわぁっ⁉︎」

 

レイズウォーターを引き抜いた瞬間大量の水が廃墟内を満たし一夏は慌ててその場から飛び上がり水が浸からない場所に避難する。しかしギーツの技にナーゴがゾンビジャマト事巻き込まれてしまい、ギーツは大量のスコアを獲得することとなった。

 

 

MISSIONCLEAR

 

『第1ウェーブ終了です!』

 

ミッションクリアと同時にツムリの放送で第1ウェーブが終了した。

 

 

「ゾンビ大量」

 

「先に言ってよぉ…」

 

ナーゴはびしょ濡れになりその場にへたり込みながら言う。

 

 

 

 

 

「相変わらず巧い闘い方しますね…1人巻き込まれましたけど」

 

降りてきた一夏は変身を解き、英寿(エース)も変身を解く。

 

「よっ、お疲れさん」

 

「お疲れ様です」

 

と軽く挨拶を交わす。

 

 

「さて、次のミッションまで少し休憩する前に…約束覚えてますよね?」

 

「ああ、それで…何が聞きたい?流石にこの場じゃ長くは話せないぞ?」

 

「はい。実は……」

 

 

一夏は取り敢えず数日前に行ったISの決闘のこと、白式について話し、それを聞くと英寿(エース)は顎に手を当て考え込む。

 

「お前の専用機がテイルレイズバックルの力を使える…か。今の所テイルの力だけか?」

 

「はい。束さんにこの事を伝えてもらっても構いませんか?」

 

「ふっ、人使いの荒い奴だな。そこは普通に束に連絡すればよかっただろ?」

 

英寿(エース)さんの意見も欲しかったんですよ」

 

 

 

2人は推測を出し合いながらサロンへと戻っていく。

 

ゾンビサバイバルゲームはまだ始まったばかり、気を引き締める一夏だった。

 

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