デザイア・ストラトス リメイク   作:狼ルプス

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黎明F 白と黒のギーツ

 

「未だ動きはないか…」

 

『ジャ…』

 

ガンスラッシャーのガンモードで倒れているジャマトにトドメを指しながらスパイダーフォンで確認し、未だ動きがない人物に警戒しながらジャマトをしらみ潰しに倒していく。

 

「……一発逆転でも狙っているのか?」

 

これまでの経験で、動きのない人物が一発逆転を狙っている事に辿り着き、そしてそれを攻略する術も既にあると判断する。

 

「【城】を崩すのは今の状態じゃ無理だが、あの人の事だ…様子を見ながら攻略方法を模索してるか…時が来るのを待ってるか」

 

そして今回の攻略の鍵を握る物を思い浮かべ、仮面越しから焦りが見え始める。

 

「少し急いだ方がいいかもな…ジャマトを倒しながら対策を練るか」

 

すぐさまスコアの差を広げるためジャマトを探し素早く倒していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ!」

 

ドガシャーン!

 

 

「「うわぁ!?」」

 

ノアールギーツが途中で見つけたジャマトを叩きつけると、近くにいた男性と女性、桜井 景和と鞍馬 袮音は驚く。

 

 

 

 

「「く、黒い狐?」」

 

なぜこの2人が一緒かと言うと、ジャマトから逃げてる際に鉢合ってしまい一緒に逃げていたのだが、ジャマトに見つかり襲われる所をこの場にいる2人の仮面ライダーがジャマトを倒していたのだが、状況が理解できない中ノアールギーツが現れた。

 

「アイツ…俺の獲物を!」

 

 

吾妻道長…仮面ライダーバッファ、牡牛のような仮面にチェーンソーのような武器を振り回し、ジャマトをなぎ倒していた。

 

 

 

 

「はぁ!!」

 

ノアールギーツは獲物を見つけるとガンスラッシャーをソードモードにし倒していく中、仮面ライダーシローに変身する豪徳寺 武は頭を抱えた。

 

 

 

 

それをお構いなしにノアールギーツはガンスラッシャー40-X・ソードモードを操作し

 

 

LIGHTNING CHARGE

 

 

「斬」

 

刀身が蒼の雷が纏わり、ガンスラッシャー40-Xを構えトリガーを引く。

 

 

TACTICAL FLASH!

 

一瞬にして疾風迅雷の如く複数のジャマトを倒す。

 

 

 

 

 

GUN

 

 

 ノアールギーツはガンスラッシャーを銃に変形させ残っているジャマトに接近し、武術も交えながら撃ち倒していく。

 

その光景を見たシローとバッファも動き出した。

 

「勝つのは俺だ!ハァッ!」

 

バッファも負けじとジャマトを倒していき、シローは流石に分が悪いと判断し、民間人の景和と祢音に声をかける。

 

「……ここは危険だ!付いて来い」

 

「はい?」

 

2人は突然の事に反応が遅れ慌ててシローに着いて行き避難する。

 

 

 

 

「フッ!」

 

ノアールギーツはガンスラッシャー、ソードモードと腕に装着されているソードテイルを自在に操りジャマトを倒しスコアを稼ぎ順調に倒しているがバッファもヴォルスに負けない勢いでジャマトを倒していた。

 

「オラァッ!」

 

バッファはチェーンソー型の武器、【ゾンビブレイカー】を振り、頭部【バッファヘッド】からは白銀の角【バッファホーン】で強力な頭突きを与えジャマト吹っ飛ばす。

 

 

 

POISON CHARGE

 

ゾンビブレイカーのデッドリーポンプを上部に移動させ、テリブルチェーンに紫色のエネルギーが纏い、ジャマトを一体一体倒しインプットリガーを引く。

 

 

TACTICAL BREAK!

 

斬り付けた後、続けざまに高速回転させた刀身でジャマトを薙ぎ払い倒す。

 

 

「…ちっ、スコアが足りないか」

 

バッファはスパイダーフォンで自分のランキングを確認するが、ランクは二位のままだった。

 

 

「今回勝つのは俺ですよ…道長さん」

 

倒したジャマトの頭に突きつけているガンスラッシャーを肩に担ぎながらバッファに宣言する。

 

「上等だ!あの織斑千冬の弟だろうが完膚なきまで負かしてやるよ…ノアール!」

 

「このDGPに千冬姉は関係ないだろ?俺達はこのDGPで、理想の世界を叶えるために命懸けで戦う仮面ライダーでありライバル。そこで提案ですけど、一つ勝負してみませんか?」

 

「勝負だと?」

 

「もし、俺達2人がまた次のDGPに参加できた時、一つ言うことをなんでも聞く。ただし、DGP内だったらルール違反に反しない範囲で、内容は今回のDGP内で優勝含めた俺達のランクがどちらかが上だったら…どうですか?」

 

「乗った。その言葉、忘れるなよ?」

 

「…約束は守りますよ」

 

まさか乗ってくれるとは思わなかったのか少し動揺したノアールギーツはなんとか平然を保てた。

 

 

『ジャー』『ジャー』『ジャー』『ジャー』

 

「…獲物の追加、ですね」

 

「アイツら全部ぶっ倒して一気に抜いてやる」

 

「獲物は早い者勝ちですよ!」

 

「なっ…あのガキ!」

 

ノアールギーツは先駆けジャマトに迫りながらガンスラッシャーをソードモードに切り替え、バッファも後に続きジャマトを倒していく。その様子はもはや無双状態となった。

 

 

 

 

 

 

 

一方デザイア神殿にいるツムリはモニターから様子を見ていたが、モニターの中に1人いない事に心配していた。

 

 

「黒狐君、牛さんも白熊さんも頑張ってるのに…もう1人の狐さんは何処?」

 

 

 

 

 

 

デザイア神殿 にある参加者が自由に使用できる休憩所のサロンにて、男はメダルを上に投げてキャッチしていた。

 

「余裕ですね」

 

デザイアグランプリのコンシェルジュの【ギロリ】は飲み物を出していた。

 

「行かなくてよろしいんですか?」

 

「そう焦るなって」

 

ギロリの疑問に焦るなと言い、バイクのハンドルが付いた赤いレイズバックルを見せる。

 

 

「切り札は、俺が持ってる」

 

そう言うとギロリはお辞儀をし、カウンターまで戻っていく。

 

 

「そろそろか。それにしても、あそこまで厄介な奴になるとはな…だが、それこそやりがいがあるって言うもんだ」

 

金色のコインを見ながらそう言い、サロンから出て行った。

 

 

デザイア神殿のロビーに居たツムリが足音を聞き、後ろを向くと、男が歩いて来ていた。男は赤いレイズバックルのハンドルをひねると、

 

 

BOOSTRIKER

 

 

狐のマークのついた赤いバイクが出てきて、それに跨がりヘルメットを被ると、そのまま走り出しジャマーエリア内に移送される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方建物の屋上には景和と袮音を避難させていたシローは周囲にジャマトがいない事を確認し変身を解く。

 

「あっあの、ありがとうございます」

 

景和は頭を下げお礼を言い、袮音も頭を下げる。

 

「あぁ、消防士なんでね。つい人命救助を優先してしまう」

 

 

「よく言うよ」

 

そう武が言うと、バッファがゾンビブレイカーを引きずりながら、

 

「その人助けもスコア稼ぎの為だろ」

 

「スコア?」

 

「君と一緒にしないで貰いたい」

 

武はそう言うが、バッファは後ろに回り込みながら…

 

「一緒だろ?善人ぶるなよ…見返りを求めてる癖に」

 

変身を解きながら道長がそう言うと、武は険しい顔をしていた。

 

「はいはい…血の気の多い牛さんは挑発しないの」

 

ノアールギーツも遅れて現れ、レイズバックルを抜き変身を解除する。

 

「喧嘩売ってるのかお前?」

 

「猪突猛進なのは事実でしょ?」

 

そこに現れたのはまだ幼さが残っているが、端正な顔立ちをしている少年だった。

 

 

「こ、子供?」

 

「こ、こんな子まで戦ってたの?」

 

「初めまして、織斑一夏です。2人とも…大丈夫でしたか?」

 

「え、あ…ああ」

 

「うん。大丈夫(あれ、この子…誰かに似てる気が…それに、織斑って言う苗字も聞いた事が)」

 

「って、そっちの人は怪我してるじゃないですか」

 

一夏は景和が顔に切り傷を負っている事に気づき、懐から消毒と絆創膏取り出し景和に近寄り手当を始める。

 

「傷はそこまで深くはないから……問題はないですね」

 

「あ、ありがとう」

 

「いえ…」

 

 

一夏は手当てを終え辺りを見渡す。ジャマトは今の所周囲にはいない為少し一息をつく。

 

 

「それより、あいつの姿が見えない。一発逆転狙う気か?」

 

「まさか城を?それは無理だ!」

 

「いや、あの人の事です。まず間違いなく一発逆転を狙ってきますよ」

 

「貴方達はなんなんですか!」

 

一夏、道長と武が一般人が理解出来ない話をしていると、景和が声を荒げて言った。

 

「一体何がどうなってるんですか!」

 

「この世界はじきに終わる」

 

「へ?そんな…」

 

「道長さん、言葉が足りないです。すみません…付け加えると、この世界はもう時期終わり、新たな世界に作り変わるんです」

 

「世界を…作り変える?」

 

「どう言う事?」

 

「それは…」

 

景和と祢音が一夏の言葉に首を傾げだ直後に巨大な影が出来た。その巨大な影の正体を探して上を見たら、背中に城が付いた巨大なジャマト…【スラグフォートレスジャマト】がが出てきたのだ。

 

 

「城が、マズイ!」

 

 

SET

 

スラグフォートレスジャマトは触手を一夏達のいる方に伸ばし、一夏と道長が回避するが…

 

 

「ウワァ!?」

 

シローは変身した直後にスラグフォートレスジャマトによって大きなダメージを負い、壁まで吹っ飛ばされた。壁にはその衝撃で凹み、その攻撃力が物語っていた。

 

 

「し……しまっ、た…」

 

IDコアがひび割れて消え、そのまま仮面ライダーシロー…豪徳寺武は消滅と言う名の死の退場を迎え、その場には弓を模するレイズバックルだけが残った。

 

「よし、一人退場」

 

「………」

 

道長がスパイダーフォンで一人脱落したのを笑いながら見つめ。一夏は無言でシローのいた場所を見ていた。

 

「何笑ってるんですか……人が亡くなったんですよ!!」

 

「他人の心配してる場合か?」

 

景和は道長の言葉に怒りを覚えるが、道長は気にせずそのままこの場から離れる。するとスラグフォートレスジャマトは街に攻撃を始め触手を伸ばし建物を破壊し、光線を放ち辺りを蹂躙していく。

 

 

「ここにいたらヤバい、二人ともこっちへ!」

 

一夏は景和と祢音に声を掛けこの場から離れるよう促す。

 

「キャァァァァァァァッ!!」

 

「祢音ちゃん!!」

 

祢音のいた場所の足場が崩れるところ景和が危機一髪の所で手を掴み落下を阻止する事が出来た。

 

「二人とも!!」

 

一夏も助けるため手を貸そうとすぐ向かうが建物が崩れかけ揺れているためか上手くその場動く事が出来なかった。

 

「ウワァァァァァァッ!!」

 

「キャァァァァァァァッ!!」

 

その瞬間…二人のいる場所が崩れ、二人揃って落下する。

 

「まずい!」

 

 

 

SET

 

「変身!」

 

 

SWORD GUN

 

 

READY FIGHT

 

一夏はすぐさまノアールギーツに変身し、勢いをつけ飛び降り先ずは景和を回収し、祢音の救出を試みるが、落下する瓦礫により阻まれ袮音に近づけなかった。

 

「(まずい…このままじゃ!)」

 

 

間に合わない、そう一思ったその瞬間…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブオォン!!

 

 

 

 

 

エンジン音が響渡るのをノアールギーツは聞き取れた。視線を向けると赤いバイクが駆け抜けてくる。エンジンを吹かせその場から飛び上がり疾走しながら壁をつたり走り、祢音の手を掴むとそのまま後ろに器用に乗せ、落下する瓦礫を回避しながら疾走する。

 

 

「(全く、タイミングがいいのか悪いのか…)」

 

袮音が無事なのを確認し、景和を抱えているノアールギーツも壁にガンスラッシャーを突き刺し落下速度を減速させながら地上に着地する。

 

「ふぅ…大丈夫ですか?」

 

「えあ、う、うん。あ、ありがとう…」

 

景和は顔を真っ青にしながら震えており、仮面越しから苦笑いを浮かべる。景和は少し落ち着くとすぐさま祢音の元に駆け寄る。

 

「祢音ちゃん!大丈夫?」

 

「うん、この人が助けてくれたの。あなたも大丈夫?」

 

「うん、一夏君に助けてもらって…」

 

「なんだぁ、カッコつけて損したなぁ〜」

 

「「え?」」

 

「彼氏いるのかよ?」

 

男の言葉に景和と祢音は顔を一度合わせ…

 

「「彼氏じゃないから!!」」

 

と息ぴったりに否定する。

 

 

「じゃあまだチャンスはあるってことか」

 

英寿(エース)さん、ジョークはそこまでにしたらどうですか?」

 

変身を解除した一夏が三人に駆け寄りながら英寿(エース)と呼ばれた男性に声をかける。

 

「おっ、バレたか?」

 

「かなり遅れて来ましたね…逆転の算段がついたんですか?」

 

「ああ、それに大物は遅れてやってくるって言うだろ?」

 

「…全く。けど…俺も簡単には負けませんよ」

 

祢音と景和は英寿(エース)と呼ばれた男性から背を向け小声で話す。

 

「何あの人…なんかすごい自信なんだけど?」

 

「諦めない限り、世界は変えられるからな」

 

「……そんな訳ないじゃないですか。なんとなく思ってた……俺達の世界ってISのせいで世界は大きく変わっても、きっと何事もなく続いて…就職したり、結婚したり、宝くじ当たって…億万長者になる事もなくて…なんとなく、幸せに生きていくんだなぁって…」

 

「「………」」

 

英寿(エース)と一夏は景和の言葉を黙って聞いており、一夏は今の景和の姿に自身が仮面ライダーになる前の自分を重ねていた。彼は諦めたように膝をつき言葉を続ける。

 

「世界ってある時、一瞬で終わるんだなって」

 

「…心配すんな。恐竜が絶滅したって世界は再生して来た」

 

「いつの時代の話ですか…」

 

遥か昔のことを引き合いに慰めてきた英寿(エース)に呆れる景和。

 

「こんな世界は終わらせよう。もう一度やり直すために」

 

「やり直す?あっ、それって…さっきの一夏くんが言ってた世界を作り変える事に関係が?」

 

英寿(エース)の言葉に祢音は一夏が言っていたことを思い出し、それを聞いたエースは笑みを浮かべ前を見る。

 

『ジャー』『ジャー』『ジャー』『ジャー』

 

目の前にはジャマトの大群と浮遊しているスラグフォートレスジャマトを視界に捉える。

 

「い、いっぱい来た!」

 

景和と祢音は後ろに下がり、一夏は英寿(エース)の隣に立つ。

 

「休んでてもいいだぞ?」

 

「誰が?そう簡単にはデザ神の座は譲るつもりはないです」

 

「そうか。なら、今回のDGP最後の勝負といこうじゃないか…ノアール」

 

「ええ、望むところです… !」

 

一夏はソードガンレイズバックルを… 英寿(エース)は銃のシリンダーのようなバックルを手に二人は右側のスロットに装身する。

 

 

 

SET

 

 

SET

 

英寿(エース)と一夏右側に白色のシリンダーと英語でMAGNUM、剣と銃が交差したSWORD GANという文字が現れ、エースは右手で狐の影絵を作り、腕を前に出し中指と親指で、フィンガースナップをし。一夏は顔の横でパチン!とフィンガースナップをし

 

 

「「変身!」」

 

英寿(エース)はリボルバーを回転させて、トリガーを引き、一夏はグリップ引っ張り剣が収納されると同時にグリップを折り銃のトリガーを引くと一発の光弾が放たれる。それぞれのその弾丸は横の文字に当たると鎧が形成され…2人の姿を変える。

 

MAGNUM!

 

 

 

SWORD GUN!

 

 

REDAYFIGHT!

 

仮面と装甲が形成され、二人に装着される。ノアールギーツの手に青と黒のにカラーリングされたガンスラッシャー40-X 、英寿(エース)…仮面ライダーギーツ装着される右手には“マグナムシューター40-X”を装備

 

英寿(エース)が変身した姿を見た景和と祢音の反応は…

 

「「今度は白狐⁉︎」」

 

 

 

 

 

 

「「さぁここからが……」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハイライトだ!/見せどころだ!」

 

それぞれの武器を構え、2人の白と黒のギーツはジャマトの大群に向かって駆け出す。

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