魔法世界のソルジャー   作:凡人王国

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ホテルアグスタ編はこれで終了になります。





ホテルアグスタ その3

 

 

祐二は走りながら、ポケットからバスターソードを取り出し、【デスペル】と【エスナ】を発動し元の状態に戻し、【ウェア】でソルジャー服を纏い急いでフォワード達と合流する。

 

<祐二くん、聞こえてる?>

 

<問題ないです、シャマルさん>

 

祐二はシャーリー特製インカムをオンにする。これはリンカーコアがないため念話が出来ない祐二のためにシャーリーが作ったもので、限定的であるが念話を可能にするものである。

 

<よかった。状況だけど、シグナムやヴィータちゃんやザフィーラがガジェットを抑えているから防衛線は破られていないわ。>

 

<了解。もうすぐフォワード達と合流します>

 

<わかったわ...これは!?>

 

<どうしたんですか>

 

<急にガジェットの動きが複雑になってる。こんなの自動機械の動きじゃない。誰かが裏で動かしているとしか考えられない!?、フォワード達の近くで遠隔召喚を確認!!>

 

<俺も急ぎます。もしかしたら、まだ何かしてくるかもしれない。>

 

<今はフォワード達が善戦しているけど...急いで>

 

<了解>

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

スバルとティアナは、モニターでシグナム達のガジェットとの戦闘の様子を見ている。

 

「副隊長たちとザフィーラ、凄い!!」

 

「これで能力リミッター付き・・・」

 

ティアナは自分との力の差を見せつけられ、悔しくて手を握り締めている。

 

(でも私は...証明する。ランスターの弾丸はどんなものでも打ち抜けることを!!)

 

 

 

「遠隔召喚来ます!!」

 

スバル、ティアナ、エリオはすぐに戦闘態勢に入ると、目の前に紫の魔法陣がいくつも現れる。そこからガジェットが何機も召喚されてくる。その中には以前エリオや祐二が戦った大型ガジェットも召喚されている。

 

「あれって召喚魔法陣!?」

 

「召喚ってこんなこともできるの!!」

 

「優れた召喚師は転送魔法のエキスパートでもあるんです。」

 

「なんでもいいわ。迎撃いくわよ。」

 

「「「おう!!」」」

 

(いままでと一緒だ。証明すればいい...自分の技術と勇気を証明して、私はいつだってそれで証明してきた。)

 

 

 

 

 

 

 

 

フォワード陣はガジェットに対して善戦していた。スバルやエリオは訓練で学んだことを忠実に使い戦闘し、ティアナはクロスミラージュによる後方からスバルやエリオの援護射撃で応戦している。キャロは他の3人に補助魔法を掛けたりフリードによる援護攻撃をしている。4人の連携は上手く機能して、ガジェット相手に戦闘を継続している。

 

 

だが、それでもガジェットはAMFと数の利点を活かした攻撃に徐々にフォワード達は押されていく。フォワード達が訓練によって練度が上がったからといっても、ガジェットはフォワード達は簡単に倒せる相手ではなく、しかも以前エリオが苦戦した大型ガジェットもいるので、善戦しているとはいえこのままでは押され出すのも時間の問題だった。

 

<みんな聞こえる!!もう少しだけ頑張って。すぐにヴィータ副隊長と祐二くんが戻って来るから>

 

<そんな守ってばっかじゃ行き詰まります。ちゃんと全機落とします。>

 

<ティアナ大丈夫!?無理しないで>

 

<大丈夫です!!>

 

ティアナは自分の強さを証明するために焦っていた。

 

「エリオ、センターに下がって。あたしとスバルのツートップでいく。」

 

「は、はい。」

 

「スバル!!クロスシフトAいくわよ」

 

「おお」

 

スバルは【ウイングロード】で上空を走り回り、ガジェットの意識をティアナから逸らす。

 

ティアナはクロスミラージュを握り、カートリッジを4発ロードする。それによりティアナの周りにある複数の魔力スフィアの威力を通常の数倍にも跳ね上がる。

 

<ティアナ、4発ロードなんて無茶だよ!!>

 

<大丈夫です、撃てます。>

 

クロスミラージュは4発のカートリッジロードですでに外装が悲鳴をあげているが、ティアナの意思を汲み取りやめようとはしない。

 

(証明するんだ・・・ランスターの弾丸は敵を撃ち抜けることを!!!)

 

ティアナは銃口をガジェットの方向へ向け、狙いをつける。

 

「【クロスファイアーシュート】!!」

 

 

ティアナの渾身の力を込めた複数の魔力スフィアはガジェットに一直線に飛んでいき破壊していく。

 

「はああああァァァァ」

 

カートリッジを限界以上に使い強化して撃ちだした魔力スフィアはガジェットのAMFを貫き破壊する威力を発揮している。

 

 

 

だが、限界を超える魔力スフィアを今のティアナの能力と心境状態では全て正確に扱うことなど不可能だった。制御出来できていない魔力スフィアは1体のガジェットを外し、スバルに回避不可能な軌道で向かっていった。

 

スバルはとっさに気づき、マッハキャリバーのローラーの回転速度を下げて、避けようとするが...気づいた時にはすでに遅かった。

 

 

魔力スフィアはスバルに近づく。スバルが後ろを向いた時にはもう数mまで迫る。スバルは目には魔力スフィアしか見えなかった。

 

そして魔力スフィアは爆発を起こした。

 

 

 

 

しかし

 

 

ーリミットブレイク 破晄撃ー

 

 

魔力スフィアは真っ二つに割れ、爆発を起こす。スバルは煙の中からでてきて、体のどこにも怪我はない。

 

「祐二さん!!」

 

「大丈夫か、スバル。」

 

祐二は飛翔斬撃技ーリミットブレイク 破晄撃 ーを地上から放ち、相殺させたのだ。祐二と同じ時にヴィータも到着する。

 

「ティアナ、このバカ!!!無茶やった挙句、味方撃ってどうすんだ。」

 

ティアナは自分が味方を撃ってしまった自責の念で何も考えられなくなっている。

 

「あの、ヴィータ副隊長・・・今のもコンビーネーションのうちで」

 

「ふざんな。今のは直撃コースだ!!。祐二が助けなかったらどうなってたかわからねえのか!!」

 

「違うんです。今のは私が行けないんです。」

 

「うるせえ!!もういい、あたしや祐二がやる。二人まとめてすっこんでろ!!!」

 

 

 

「...あ.....ああ....」

 

ティアナはスバルを撃ってしまったという自責の念で何も考えられなくなっている

 

「ティアナ、下がれ。今のお前じゃ戦えない。スバル、お前も下がれ。」

 

スバルは地上に降りてきて、ティアナの側へ駆け寄る。

 

「エリオ、キャロ援護を頼む。」

 

「「はい」」

 

「ヴィータ、残りを叩くぞ!!」

 

「おう」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「これで全部倒したか」

 

「ああ、全機撃墜。」

 

祐二とヴィータは防衛線のガジェットを全機落としていた。すると森の中からシグナムとザフィーラから連絡が入る。

 

<ヴィータ、橘、こちらも全機倒した。ただ召喚師は追いきれなかったがな。>

 

<だが、召喚師がいるとわかれば対策も練れる。>

 

<だな。>

 

ヴィータ、祐二はひとまず戦闘態勢を解く。

 

「エリオ。スバルやティアナはどこにいるかわかるか」

 

「多分、裏手の警備に」

 

「スバルさんも一緒です。」

 

「そうか。」

 

(ティアナは何であんな無茶なことを...)

 

ガジェットの増援もなく、戦闘は終了した。その後、ガジェットの残骸や現場を調査部隊に任せて、フォワード達は周囲の警備に当たっている。

 

「なのは、ティアナはどうだった」

 

「うん。少し落ち込んではいたけど、反省もしていたから大丈夫。ティアナは少し焦っただけだと思うから。」

 

「...そうか。」

 

 

その後、オークションは無事終了し警備任務は一応無事終わりを迎える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガジェットは倒されたか。」

 

「はい。全機撃墜されました。」

 

「・・・彼らなら大丈夫かもしれない。」

 

「そうですね。」

 

白衣を着た男は目的のための作業を開始する。

 

 

 

 









白衣を着た男は例の人です。
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