魔法世界のソルジャー   作:凡人王国

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お気に入りが100を超えていたので驚きました。これからも楽しんで読んでくれるとありがたいです。




怒りと後悔

「...ということで、スカリエッティの関する新しい情報は得られなかった。」

 

「そうか・・・何はともあれ、祐二くん任務お疲れさま」

 

祐二は任務先の管理世界からミッドチルダへ帰還していた。はやてが祐二に任務を打診してから3日経っていた。

 

「何も得られなかったには残念だがな...ただ」

 

「ただ??」

 

「...いや、なんでもない。」

 

(あの食卓部屋...あれだけでスカリエッティのことを決めつけるのは早すぎる。もう少し色々わかってからでも遅くない)

 

「??まあ、今日は休んでまた明日からはフォワード達の訓練お願いな。」

 

「ああ。あと、はやて食堂はまだ空いてるか?」

 

「食堂がどないかしたんか?」

 

「この1週間...俺のアイス値が限りなく0に近いんだ。だからアイスを補給しようと」

 

「・・・」

 

はやては祐二の言葉にただ呆れている状態であった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

祐二がミッドに帰ってきた翌日の朝。

いつも通り六課ではなのはとフェイト達隊長陣がフォワード達を訓練している。今はフォワード達がシャーリーが作った擬似ガジェットと戦っていて、なのはとフェイトはモニターを見ていた。

 

ちなみに祐二の口にはアイスが加えられていて、アイスの味はチョコだった。

 

「やっているな。」

 

「あっ、祐二くんおかえり。はやてちゃんから言われた任務は終わったの?」

 

「ああ。何も見つけられなかったが。」

 

「仕方ないよ。スカリエッティのアジトはロングアーチでもなかなか尻尾を掴んでいないからね。祐二が無事に帰って来れただけで私は十分。」

 

「そうフェイトに言ってもらえると助かる」

 

「ううん。本当は私かなのはも行かないと行けなかったのに祐二一人に押し付けちゃってこっちこそごめんね。」

 

「気にすることじゃない。フェイトはエリオやキャロを訓練しなければいけないんだ。あれくらいなら俺一人でも大丈夫だ。」

 

祐二がフェイトと少し二人で話していると、なのはは顔には出していないがある思いが心に芽生えていた。

 

(祐二くん...フェイトちゃんと楽しそうにお話してる。いいな...私も祐二くんと・・・どうしたんだろう私?)

 

「なのは、どうしたの??」

 

「っ!?な、なんでもないよ!!」

 

「そう??なんかなのは今、上の空だったから。」

 

「大丈夫だよ、フェイトちゃん!!そ、そういえば祐二くん!!」

 

なのははフェイトの話を強引に終わらせる。

 

「お昼は訓練はスターズとライトニングそれぞれで模擬戦をやることになっているの。」

 

「ということはスバルとティアナVSなのは、エリオとキャロVSフェイトか」

 

「うん。祐二くんもフォワード達がどれくらい強くなったかを見れるよ。」

 

「それは見ないとな。」

 

なのはとフェイトは模擬戦を楽しみにしていたが、祐二はあることを少し心配していた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「ティア、お昼の模擬戦でやるの?」

 

「ええ。」

 

「特訓の成果をだすときだね!」

 

ティアナとスバルは午後に行う模擬戦に向けて話している。もちろん二人だけで話している。話している最中でもスバルは模擬戦を早くしたい気持ちを抑えきれず体がうずいている。

 

「でもティア、体大丈夫?あたしは全然へっちゃらだけど..」

 

「だから大丈夫だって言ってるでしょ。あんたは人のこと気にしすぎ。」

 

「でも...」

 

「もう!あたしの体はあたしが一番わかってる。あたしが大丈夫って言っているんだから信じなさい。」

 

「...うん、わかった」

 

スバルはまだ完全に納得しているわけではなかったが、親友の言葉を信じることを決め、ストレッチをし出す。

 

一方、ティアナは

 

 

(スバルとのコンビネーション、攻撃手段の増加...この1週間で現状戦力の向上はできる限りはした。...スバルにはああいったけど体はあまり良くない。)

 

実は祐二がティアナに指摘した日から祐二の言葉を無視してスバルと共に自主練をしていた。祐二が任務で1週間離れていたので、ティアナには好都合だった。そのためオーバーワークをこの1週間やり続けたティアナの体は相当疲れが溜まっていた。しかしティアナはそのことを気にしないように頭から振り払い、模擬戦のことに切り換える。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、2オン1で模擬戦をするよ。まずはスターズから。相手は私ね」

 

「「はい」」

 

「ライトニングはスターズの見学をしようね。」

 

「「はい」」

 

そして、なのは、スバル、ティアナはバリアジャケットを装着する。祐二、フェイト、ヴィータ、シグナム、エリオ、キャロはスターズの模擬戦を見学することに。

 

 

3人の準備が整う。

 

「スバル、いくわよ!!」

 

「おう!!」

 

「やる気十分だね。それじゃいこうか」

 

 

スターズの模擬戦が開始された

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「始まったな。」

 

「ああ。ただ橘...お前はどれだけアイスを食べているんだ?」

 

「はやての任務で1週間食べてなかったからな。」

 

「橘、そこまでいる物か...アイス??」

 

「アイスは必需品だ!」

 

シグナムは祐二のアイス好きに疑問を抱きつつ、スバル達の模擬戦を観戦する。

 

「....ん?」

 

「...祐二、なんかティアナの動き悪くねえか」

 

「ヴィータがいってる通り、なんかいつもティアナの動きよりも切れがないね」

 

「確かにいつもティアナの動きじゃない」

 

4人はティアナの動きの不調に気づく。その中で祐二はティアナの不調の理由を根拠はないが、頭の中に1つ浮かんでいた。

 

「エリオ、キャロ!!。ここ最近ティアナは訓練を終えたあと何しているかわかるか!!」

 

「えっと...」

 

「祐二いきなりどうしたの?」

 

「もしかして、ティアナは自主練に行くとか言ってたか!!」

 

祐二はフェイトの言葉を無視して、エリオとキャロにものすごい剣幕で問いただす。

 

「じ、自主練かどうかはわからないですけど...ティアさんはスバルさんと一緒に訓練の後二人で何かしていました。」」

 

「やっぱりか..」

 

「祐二、どうしたのいきなり??」

 

エリオとキャロの言葉を聞き、祐二は怒りと後悔の思いを抱いていた。ティアナのオーバーワークを止められなかった自分に対して。

 

「な...!」

 

「ティアナが砲撃だと!?」

 

ヴィータとシグナムの驚く声に祐二はすぐに模擬戦へと意識を向ける。見ると、スバルは真っ直ぐになのはに向かって突撃する。それをなのはは【ラウンドシールド】で受け止めている。

 

(どうしてスバルが突っ込んでいる時にティアナは援護しない!?模擬戦だからなのははスバルの攻撃を受け止めているだけだが、実践だったらスバルは沈められるぞ。)

 

なのははスバルの攻撃を受け止めながら【ディバインシューター】で遠距離にいるティアナを迎撃するが、そのティアナは幻影だった。

 

「あのティアさんは幻影!?それじゃあ、本当のティアさんはどこに....」

 

その瞬間、祐二はティアナがやろうとしていることに気づき、いつの間にその場から消えていた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

<スバル、行くわよ!!!>

 

<おう!!>

 

スバルはなのはに真っ直ぐ突っ込み攻撃する。なのははスバルの攻撃を受け止め、同時にティアナの【フェイクシルエット】による幻影を攻撃している時、ティアナは【ウイングロード】上を走りながらクロスミラージュに魔力刃を形成し、なのはに接近していた。

 

(これで決める!!!)

 

「ええええええええぃ!!!」

 

ティアナは上空へ飛び、体を投げ出しなのはに一直線に向かって突っ込む。

 

 

 

その瞬間、ティアナはなのはの言葉を聴く。

 

 

 

 

 

 

 

"どうして"という言葉を

 

 

 

 

 

 

 

ードォォォォォォォォン!!!

 

ティアナがなのはに激突した瞬間、なのはを中心に爆発が起こった。

 

 

爆発による煙が消えていくと、なのははクロスミラージュの魔力刃を血を流しながら素手で受け止めている。ティアナとスバルはその状態のなのはの姿を見て、二人の心にはなのはに対する恐怖心が生まれていた

 

「ねえ....二人ともどうしちゃったのかな....」

 

「っ!?」

 

「こんな危ない攻撃...どうしてするの。ちゃんと....訓練通りやろうよ。本番のために訓練してきたのに...本番でこんなんじゃ、何のために訓練してきたのか分からないよ...」

 

なのはは無表情でトーンを低くティアナに問いかける。

 

「私が言ってること...間違っているかな...」

 

ティアナはすぐになのはから離れ、そして涙を流しながらなのはに言い返す。

 

「私はもう誰も傷つけたくないから!!失いたくないから!!」

 

「ティア...」

 

「...」

 

ティアナはクロスミラージュの銃口をなのはに向ける。

 

「だからっ!!強くなりたいんです!!!」

 

ティアナは自分の思いをなのはにぶつけるが

 

「少し...頭、冷やそうか?」

 

なのはは声量は小さいがよく通る声で言い放って、片手をティアナに向けた。ティアナもなのはに攻撃しようとした瞬間、なのはの指からまるで断罪のように光が放たれる。

 

「ティア!!!!...っ!?」

 

ティアナを助けようと動こうとするスバルの体に桃色のバインドが巻きつく。

 

「そこで、よく見ていなさい。」

 

なのはは感情をなくしたかのようにスバルに告げる。そしてもう一度なのはの指先に魔力を集めだす。ティアナはまだ戦意はあるもののさっき受けたダメージから体を動かすことが出来ない状態だった。

 

「なのはさん!!!!」

 

 

指先に集めた魔力を放とうとした瞬間。

 

 

 

なのはの目の前に大剣を持った人物がいた。

 

 

 

 

「...どうしたの祐二くん?」

 

「なのは、お前はそれくらいしておけ。」

 

「"お前は"って?」

 

「あとは...俺がするってことだ。」

 

「「「っ!?」」」

 

 

その瞬間、祐二はティアナとスバルの二人にまるで殺すかの如く威圧する。ティアナとスバルは祐二の威圧で持っていた戦意も消えていた。なのはは祐二のここまでティアナやスバルに威圧している姿を見て驚いている。

 

「ティアナ...俺はいったよな。自主練はやめろと...。なのに聞けば俺がいない間にしていたらしいな。」

 

「....」

 

「その結果がこれか...」

 

祐二の顔は至って普段のようだが、祐二から発せられるものは普段のものではない。ただティアナも祐二にここまで言われ再び、祐二に敵意を持つ。

 

「...もうお前は寝とけ。【ヘイスト】」

 

祐二は目にも止まらぬ速度でティアナの背後に移動する。

 

「っ!?」

 

「【スリプル】」

 

「うっ.....」

 

祐二は相手を睡眠状態にする【スリプル】でティアナを眠らせる。そのときの祐二は怒りというよりも後悔をしているような顔をしていた。

 

「ティアァァァァァァ!!!」

 

 

スバルはティアナが祐二に倒されたと思い、体を縛っていたバインドを強引に破壊し、激昂しながら祐二に無我夢中で突撃する。

 

 

 

だが、スバルの攻撃はバスターソードで簡単に受け止められる。

 

 

「ウアアアアアァァァァ!!!」

 

 

 

「...来るなら来い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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