書きたいところがあるからサクサク進めていきます、作者です
ぜーんぶ無視して書きたいとこだけ書くのもいいんですけど、どうせならストーリーをダイジェスト風に進めていって、違うところをピックアップみたいな書き方できたらいいなって思って書いてます。
これもまた鍛錬なり………
矛盾点やらキャラ崩壊やらなんやらかんやらあるかもしれませんが、にこやかに見守ってください
あの後、先生がされたお願いとは補習授業部の生徒たちを監督をする事だった。
「簡単に言ってしまえば成績の振るわない生徒に対する救済措置ですね。文武両道を掲げるトリニティとしては見過ごせず、以前から設立をするか迷っていたのです。今回の件はモデルケースとして、試験的なものですね。少々強引でしたので、シャーレのお力添えをしていただきつつ、という形になっていますが……」
"大丈夫、任せて"
無表情ながらどこか申し訳なさそうに此方に頼んでくるナギサの願いを先生は快諾した。もとより「先生」は生徒の味方だ。それくらいのお願いであればどうって事は無いだろう、と。
5人分の生徒の名簿を貰って先生は行動を開始した。
そうして、現在。補習授業部には4人の生徒がいる。
在籍理由:ライブイベント参加によるテストのすっぽかし。
阿慈谷 ヒフミ
在籍理由:校内での暴力行為の疑い。並びに成績不振
白洲 アズサ
在籍理由:校内を水着で徘徊する突然の奇行。並びに成績不振。
浦和 ハナコ
在籍理由:成績不振
下江 コハル
ナギサから先生の補佐をするように言われたヒフミを部長とし、補習授業部から脱退する為の第一次学力試験を落ちてしまった面々は合宿が決定したのだった。
そして、その日の夜。
先生はナギサと話し合いを行なっていた。
"もし3回ある学力試験が不合格になってしまったら、みんなはどうなるの?"
「………そうですね、」
そうして、聞かされたのは補習授業部の真実。
トリニティとゲヘナ間にて結ばれる不可侵条約、エデン条約。
連邦生徒会長失踪により空中分解しかけたものの立て直す事ができた矢先に聞かされた、エデン条約締結の阻止を目論むトリニティの裏切り者の存在。
裏切り者の可能性が高い、容疑者たる生徒が補習授業部面々なのだと。
先生の、「シャーレ」の力を借りたのはトリニティにある数多の手続きを踏み倒す為だったのだと。
「……こんな、血生臭い事に先生を巻き込んでしまって、申し訳なく思っています。」
"………本当に私を利用する気なら、こうして話してはくれないよね"
"それにまだ答えが聞けていないよ。3回落第したらどうするつもりなの?"
先生の質問にナギサはすぐに答えない。
初めて会った時と同じ様に、表情を変えず静かに先生を見つめている。
「……噂に聞いた通りでしたね。」
やがて、ナギサは語り出した。
「気になられている様なので此方からお答えしましょう。もし3回落第されてしまった場合は、停学。停学処理後は、今後の可能性は無い、と判断し退学もあり得ますね。」
"…………"
「そして、先生に頼みたい事は一つです。エデン条約の裏切り者について真実を見つけ出していただきたいのです。ええ、その正体や動機、背後に潜む関係、などですね。」
「どうでしょうか?先生を、トリニティを、騙し、キヴォトスの平和を破壊せんと目論む者たちを探し出す事。連邦捜査部シャーレとしてのお考えを聞かせていただきたいのですが…………」
"私は、私のやり方で対処させてもらうね。"
「………ええ、そうですか。ならば、先生の対処法を拝見させていただきますね。」
「ああ、それと一点……試験についてですが、基本的に私たちの手のひらの上にあります。例えば、試験範囲や難易度の変更。そういった事が起きない様に祈っていますが……。……よくない言い方でしたね。それでは、引き続き補習授業部をよろしくお願いします、先生。では、……」
"一つ聞かせてほしい"
「?……なにかご不明な点がありましたか?」
"ラン、……井沼 ランはどうするの?"
"ヒフミから聞いたよ。行方不明になっていると。"
"リストの中に彼女の名前もあった。でも、入れる事を決定付ける理由の部分は空欄。そして入部の判断は保留と書いてあった。彼女は「しー」………!"
「……先程、補習授業部は容疑者たる生徒を集めたと言いました。そのリストの中にいるという事、そして保留にしてあったという事。」
「全ては言えません。彼女に関しては他の誰でもない、私だけの管轄です。」
"…それは、「
「えぇ、
"……そっか"
「………ああ、思い出しました。お伝えしておきたい事が一つ。一次試験については、私たちの方では如何なる操作もしていません。その部分については、誓って嘘ではありません。」
「………先生なりのやり方がトリニティにとって利となるものである事を願っています。」
「…………それでは、また。」
"…………うん、また。"
先生がランについて尋ねた時、ナギサの瞳にまたエメラルドグリーンが混じっていた。
前回は彼女曰く荒ぶってしまったとの事だが、ランについての話題はナギサを荒ぶらせるほどに重大な何かを秘めているのだろう。
そしてそれをナギサは、誰にも関わらせる事なく独りで終わらせようとしている。
先生は「先生」として、「大人」として、この先の未来に覚悟を決めたのだった。
「クックックッ……気分はどうですか?」
「わかってて聞いてる?
次回・邂逅