?「ハグレクロギツネ…タオス…ジャー」
サラセニアという植物を模した怪物がある建物に向かっていた
?「タオスタオスタオス…」
どこかの学校 食堂にて
「焼肉定食、焼肉抜き」
その言葉を言った途端に白い視線が俺を刺してきた、学食の給仕員は聞き返したりはせず主食のない定食をトレイに乗せて俺に差し出した、黙ってそれを受け取ると支払金を渡して、いつもの席へと向かった
やぁどうも、稲森庄司だ…この世界ではどういうわけか上杉風太郎と呼ばれている…。前世の時、俺は交通事故で死んだはずなのだがどういうわけか、冴えない顔をした根暗?な高校生へとなっていた…いや、転生したといった方が正しいだろうか。焼肉抜きの焼肉定食を頼む理由としては上杉風太郎という高校生の家庭がまぁ…言い方は悪いが貧乏だからなのである、定食から牛皿を抜くとご飯だけのみの値段に味噌汁とお新香が追加されるというのは俺が考えた節約術である、家庭事情がアレな為に栄養素なんて考える暇なんてない、それ故に腹は満たされず俺はひもじい思いをしている、まあ仕方…ないよな
食べる量も少ないので食事をさっさと済ませて教室に戻るか…なんて思いながらいつもの定位置にトレイを置こうとした時、向かい側から同じ色のトレイが置かれ、それとぶつかり乾いた音が鳴ったのだった
風太郎(中身は庄司)「あ…」
思わず声が漏れてしまった、机にしか目を向けてなかった視線を正面へ向けると…
風太郎(中身は庄司)「(え?)」
そこにはなぜか仮面ライダーギーツⅨがいた、どういうことだ…?なんで学校にギーツがいるんだよ…
突然のことにポカーンとしてると、先程のやつに話しかけられた
ギーツⅨ「俺の方が先だった、隣の席が空いてるからそこに移れよ」
何だか敵意マシマシな感じの声で話しかけられたんだけど…声は浮世英寿(仮面ライダーギーツの変身者)のものだった
風太郎(中身は庄司)「アッハイ」
逆らったらなんかヤバそうなので大人しく隣に行く…とみせかけて離れ他の席を探した、するとトレイの返却口近くの席が空いた、俺はその席へと向かい座ると箸を取り昼食を食べようとしたのだが、なぜか対面の席に例のアイツが座ってきた
風太郎(中身は庄司)「(なんで俺の所に来たんだよ…物好きかコイツ)」
食事を再開しようとした時、目の前のアイツの前に置かれた料理に目が行った、簡潔にいうならばアイツの前に置かれたその料理はそれなりに豪華なものだった、なんたって高級そうなデザートもあるんだぞ…金持ちか?コイツは?
頼んだ昼食を二口つまんだ所で、テストの答案と単語帳を取り出して机の上に並べると、それらを交互に見ながらちまちまと昼食を食べ始めた、するとそれを見てたらしいアイツの声が聞こえた
ギーツⅨ「行儀が悪いな」
風太郎(中身は庄司)「今テストの復習をしてるんだ、少し黙っててくれ」
上杉風太郎という高校生に転生してからは妙に頭がよくなった、どの教科のテストをしてもなぜか点数が100点になるのだ、前世の俺は数学と歴史が苦手でテストでも悪いときは5点くらいだったのだが転生してからは点が上がりに上がって100点になった
ギーツⅨ「食事中に勉強なんて余程追い込まれているんだな、何点だったんだ?」
対面の席に座ってたギーツⅨが俺の机からテストの答案を取り上げた
ギーツⅨ「どれどれー上杉風太郎…点数は100点」
風太郎(中身は庄司)「うわーめっちゃ恥ずかしー」(棒読み)
わざとらしく頭を抱えながら俺はヤツからテストの答案を取り返した
ギーツⅨ「わざと見せただろ?」
風太郎(中身は庄司)「さぁ?何の事だか」
ギーツⅨ「悔しいが…勉強は得意じゃないから羨ましいな」
声も体型も英寿なのに、勉強そんなに得意じゃないのか…神様だから勉強とか当たり前に出来るもんだと思ってた…
ギーツⅨ「俺いいこと思い付いたぜ。せっかく相席になったんだ、勉強教えてくれよ」
風太郎(中身は庄司)「は?なんで?」
突拍子もない発言に思わず拍子抜けし、間の抜けた声が漏れた、見た目はスーパーカッコイイギーツⅨだが感じが悪そうな上に自分に対してなにかと突っかかってきた、印象の悪いコイツになんで勉強を教えなくちゃいけないんだろうか…
ギーツⅨ「いいじゃないか、これも何かの縁だ」
風太郎(中身は庄司)「丁重にお断りすr」
丁重にお断りすると言い切ろうとした時、突然食堂内に破壊音が鳴り響いた、破壊音は天井の真ん中辺りからのようで、天井を見るとそこには案の定大きな力で破壊された跡があった、その下の食堂の床にはサラセニアと呼ばれる植物をモデルにした怪物…仮面ライダーギーツの世界に登場した怪人の一体であるルークジャマトがいた
ルークジャマトを見た他の生徒達はパニックになり逃げ出した、向かい側の席に座ってたアイツはそれに準じて逃げようとしていたので、お前戦わないんかい!と内心ツッコんだ、だが逃げようとしていたアイツは人混みに呑まれ、気づけばルークジャマトから数メートル離れた所にに来てしまっていた、ルークジャマトの姿を見て体を震わせるアイツ、本来であればギーツはああいったやつらをスタイリッシュに倒すんだが今のアイツにはスタイリッシュのスという字すらなく、目の前にいる怪物に怯えていた、…何かがおかしい…転生してからずっとこの世界はおかしいと思っていた、何かと何かが混ざりに混ざり合ったあべこべな世界…そもそも上杉風太郎というのは五等分の花嫁に登場する人物、それにさっきの食堂でのやつ…本来の五等分の花嫁のストーリーではそこで五つ子姉妹のうちの一人と出会うはずなのに出会ったのはまさかの仮面ライダーギーツⅨ
しかも戦わないどころか怪物に怯えるというまさかのギャップ…ただでさえカッコイイ見た目してるんだからそんな弱そうな感じ見せないでくれよ…
風太郎(中身は庄司)「はぁ…しょうがないな…」
昼食を数秒で食べ終えて片付けたあと、食堂の隅へと移動、そこに置かれていたパーテーションを動かし、ルークジャマトとアイツに俺の姿が見えないようにした、姿が見えなくなっていることを確認すると、履いていたスラックスのポケットから見覚えのあるドライバー(キツネの顔が描かれた黒と紫色のIDコア付き)を取り出すとそれを装着した
DESIRE DRIVER!
次にまたポケットからブジンソードバックルに酷似した黒と紫色の大型バックルを取り出す
風太郎(中身は庄司)「コイツの出番というわけか…」
取り出したバックルを分離させるとそれを先程装着したドライバーにセットした
SET!EROSION!
両腕をクロスさせ、両手の指を鳴らしながら静かにこう言った
風太郎(中身は庄司)「変身…」
バックルについた刀を抜刀する
PATH OF INVASION!
NOIR GEATS!
虚空に黒と紫色の鞘に入った刀が生成され、それを手に取る
READY…FIGHT!
この力は転生した時に手に入れたもの。初めて変身した時は嬉しくてはしゃぎ散らしていたが、それも今となっては昔(一週間前)の事だ、パーテーションの影から目にも止まらぬスピードでルークジャマトの背後に回ると食堂の出口へと蹴り飛ばした、蹴り飛ばされたルークジャマトは立ち上がりファイティングポーズをした、俺は手に持った刀『
バックルの刀を納刀し、黒い瘴気のようなものを刀に纏わせると再びバックルの刀を抜刀した
NOIR GEATS STRIKE!
ファイティングポーズをしたルークジャマトがこちらへと突撃してきたが、俺は目には見えない速さでヤツをサッと斬り裂いた、途中で斬られた事に気づいて足を止めたルークジャマトだったが俺に反撃する前に爆散した、爆散したことを確認すると食堂の出口へと向かったがそこで逃げ遅れたアイツに声をかけられた
ギーツⅨ「お前は…誰だ…?」
アイツにそう言うと、天井の壊れた部分に手をかざす、すると聞き慣れた鐘の音が鳴りそのあとに壊れた部分は一瞬にして治った、これは見ての通り創世の力だ、本来であればそこにいるギーツⅨとかが使うもんなんだけどな…
俺は漆黒のオーラに身を隠してそのまま姿を消した
某所にある洋風の大きな屋敷。その屋敷の応接間にある小型のソファに座っていた黒スーツに緑ネクタイの男は閉じていた目を開きこう言った
?1「はぐれ黒狐を倒すと言って出ていった子がやられたみたいだよ」
?2「あいつか…全くバカなことしやがって…未熟すぎるルークジャマトにあのはぐれ黒狐が倒せるわけないだろ…」
それを聞いた応接間にいた紫ネクタイのロン毛の男はそう吐き捨てた
?3「たかだか一体やられただけだし、また作ればいいもの」
黒無垢を着て、頭に黄色のリボンをつけたショートヘアーの茶髪の女はそう言った
?1「…どうしたの
窓から外の景色を見ていた白い狐面をつけて黒と赤の着流しを着た男…
?2「またそれか…」
?3「まぁいつものことだしいいんじゃない?」
?1「そうだね」
彼らが仮面ライダーノワールギーツと会うのはまだ先の話である
閲覧ありがとうございます!話の最後に怪しい人達がいましたが一体誰だったんでしょうね?ノワールギーツのスペック載せときます
仮面ライダーノワールギーツのスペック
身長 205.6㎝
体重 97㎏
パンチ力 120.7t
キック力 268.9t
ジャンプ力 562.5m(ひと飛び)
走力 0.1秒(100m)
必殺技 ノワールギーツストライク、ノワールギーツビクトリー、ノワールギーツジャッジメント
変身者 上杉風太郎(中身は庄司)
使用武器 『生冥』
特殊能力 創世の力
見た目 ブジンソードフォームのギーツ(本家ギーツ未登場)の黒と紫色バージョンで、頭は黒く目が水色になっていて、黒いマントもついている
次回もまた新キャラ登場です、お楽しみに!