五等分のギーツと最強無敵の黒狐   作:タヌキソード

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前回の話

上杉風太郎という高校生に転生した元会社員の稲森庄司は、借金を返す為に家庭教師のバイトをすることになった、勉強を教える相手はなんと自分の通う高校へこの前転校してきた仮面ライダーギーツⅨで、周りからはナインと呼ばれていた、放課後に俺は家庭教師のバイトの為、ナインの家へと向かうことになるのだが…



新世 Ⅲ : 驚愕!癖強な白狐達

 

 

 

風太郎(中身は庄司)「いや、デカすぎんだろ」

 

 

 

放課後、一度自宅に戻って支度をした俺は事前に教えて貰った住所へと向かいそして到着した、目の前には天を突き抜けそうなほど高くそびえ立ってる五角形のマンションがあった、その最上階である50階がナインの居住地だ、このマンションに住んでいるというだけで金持ちの象徴だというのにさらに最上階となるとそれは計り知れない。軽く深呼吸して自動で開く扉を潜ろうとした時、近くでジャマトの声が聞こえてきたので、目的地に入る前にジャマトを倒しに向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園にて

 

 

ジャマト「ジャア~!!」

 

 

公園で暴れ散らす一体のルークジャマト、辺りにはさっきまでいた子供の持ち物などが散乱していた

 

 

ジャマト「ジャジャジャア~!!」

 

 

逃げた子供を探そうとするルークジャマトだったが

 

 

 

NOIR GEATS STRIKE!

 

 

ジャキィィィン!!

 

 

ジャマト「ジャ…?」

 

 

背後に現れた、風太郎(中身は庄司)が変身する仮面ライダーノワールギーツによってあっけなく斬り裂かれ爆散した

 

 

 

風太郎(中身は庄司)「出来れば出ないで欲しいんだがな…」

 

 

変身を解いた彼は、再び例の場所へと戻ったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例の場所へと戻るとあらためて自動で開く扉を潜った、マンションという建物には二重ロック構造があり、自動で開いた扉の先にあるもう一枚の扉の前には、部屋番号を入力することでその部屋と通話を繋ぐことが出来るインターフォンが設置されていた。

 

 

ナイン『はい、中野です』

 

 

通話ボタンを押してしばらくすると、インターフォンのスピーカーからナインの声が聞こえてきた

 

 

風太郎(中身は庄司)「上杉だ」

 

 

こちらが名乗るとオートロックの扉が自動的に開かれた。エレベーターに乗り込み上へと上がっていく、最新の技術が搭載されているのだろうか、あっという間に最上階に到着した。目の前の扉が開くと広い廊下が奥に広がっていて、このフロア唯一の扉が視界に入った、扉の横にあるインターフォンを押し込むとピンポーンという音が鳴り数秒後には扉が開かれ出迎えられた

 

 

 

風太郎(中身は庄司)「金持ちだとは思っていたが侮ってた、このフロア全部がお前の家か?一人で住むには随分広いが…」

 

ナイン「ん?俺は一人で暮らしてねえよ?」

 

風太郎(中身は庄司)「あ?、ああ…そうなのか」

 

 

 

だとしたら、祖父母辺りと一緒に暮らしているのだろうか、様々な仮説が家の中へ案内され靴を脱ぐ俺の頭の中を駆け巡った

 

 

廊下を歩いて居間にたどり着いたのだが、そこにはとんでもない光景が広がっていた

 

 

風太郎(中身は庄司)「(え?)」

 

 

かなり広いその居間にはナインの他に4人の仮面ライダーギーツがいて思い思いの行動をしていた、ソファに座って携帯を見ているやつやテレビを見ているやつなど様々だった、よく見ると彼らはそれぞれ強化フォームの姿をしていた、こんな光景が見れるのはせいぜいコスイベかヒーローショーくらいだぞ

 

 

風太郎(中身は庄司)「…なあ…ナイン、これは…」

 

ナイン「言ってなかったか?俺達、五つ子の兄弟なんだよ」

 

 

風太郎(中身は庄司)「(この4人のギーツ全員がナインの兄弟…!?)」

 

 

驚きだった、ナインにこんなに兄弟がいたとは…相場の5倍のお給料って5人分の金額のことだったのね…

 

 

しかし、最初に見て思ったがかなり癖が強そうな奴らばかりだな…苦労はしそうだがやり遂げてみせよう…

 

 

バルコニーでたそがれて、さらに彼らの父親と電話で話したあと部屋に戻ったが、そこには先ほどまで5人いたはずがいつの間にか二人に減っていた、あぁ…あまり俺はこの兄弟達に歓迎されていないようだ、関係を構築するところから始めなければいけないどころか既に壁があるせいでそもそもスタートラインにすら立てていない…早いところ親密にならねば…

 

 

ナイン「上杉、父さんと話は出来たか?」

 

風太郎(中身は庄司)「あぁ、軽く今後の事とかを相談させてもらった…っておいおい…なんでお前らしかいないんだ?」

 

マグ「あはは…皆部屋に帰っちまったみたいだ」

 

 

今日の昼にテストを拾って渡してきた四男のマグ(マグナムブーストフォームのギーツ)は頭を掻きながら苦笑いをした、初対面だってのにここまで嫌われるのはある意味才能かもしれないな…

 

 

この五体のギーツ達は一癖二癖もあるやつらだ、長男のコマンド(コマンドフォームのジェットモードのギーツ)は常にマイペースで関わりにくい、次男のツウ(ブーストマーク2のギーツ)は5人の中で俺のことを嫌っている様子で、三男のレブ(レーザーブーストのギーツ)に関しては感情の起伏が見えず掴み所がない、底抜けに明るい性格の四男のマグとの関係性は心配しなくてよさそうだな。五男のナインに関しても昨日勉強を教えてくれと頼まれた時に断っていたら…と思うと血の気が引いた

 

 

 

風太郎(中身は庄司)「とにかく一人ずつ呼ぶしかないな、まずはレブから行くとするか。マグ、着いてきてくれ。ナインは勉強の準備をするように」

 

マグ「了解だ!」

 

 

快諾するマグを見て俺は心の中でほくそ笑んだ、はっきり言うとこのような単純で明るいやつは他人との間に入ってもらうには…その…言い方が悪いが都合がいいのだ、ある程度俺に対しても有利に働いてくれるだろうと思い、起用した

 

 

 

リビングの奥にある階段を上り、二階部分の廊下にやってきた、五つの扉が廊下に面しており一人一部屋所持しているようだった、俺はマグと共に三番目の扉の前に立ち三回ノックした

 

 

レブ「嫌だ、なんで同級生のお前なんだ?、この町にはまともな家庭教師はいないのかよ?」

 

 

喜怒哀楽はあまり感じ取れないが、俺のことを受け入れないと言う意思は嫌というほど伝わった、説得を諦めてレブの部屋をあとにした

 

 

マグ「つ、次行こうぜ…ツウは人付き合いがとても上手いんだ、沢山友達がいるから上杉ともすぐに仲良くなれるぞ」

 

風太郎(中身は庄司)「…部屋にいないってどういう事だ…?」

 

 

 

部屋の扉をノックしても反応はなく、マグに許可を取って部屋に入るもそこにツウの姿はなかった、項垂れながら部屋をあとにすると、階段のすぐ横にある最後の扉へとやってきた

 

 

風太郎(中身は庄司)「この部屋にいるやつは?」

 

マグ「えっと…コマンドは…」

 

 

それ以上はマグが言葉を繋ぐことはなかった、それだけで底知れない恐怖を感じた。「驚くなよ」と前置きを入れながらマグは扉をゆっくり開いた、その先の光景を見て俺は思わず目を丸くした

 

 

風太郎(中身は庄司)「(なんだこれ!?)」

 

 

その部屋は、他の部屋と同じ部屋と思えないほどに物があちこちに散乱しており窮屈に感じられた、タンスは置かれているがその中よりも床に衣類が多く置かれているようで、床のフローリングは見えるところが明らかに少なかった、学生?ならばほぼ毎日使うはずの勉強机はよく分かんないもので散らかっており、最後に使った日なんて分かりもしなかった

 

 

風太郎(中身は庄司)「…ここに住んでるのか?」

 

コマンド「人の部屋を未開の地扱いして欲しくないね」

 

 

突然、部屋に置かれているベッドの上の膨らみが蠢きだす、それは盛り上がったと思うと中からコマンドが顔を覗かせた

 

 

マグ「全く…この前片付けたばかりなのに…」

 

コマンド「まさか同級生が家庭教師とはね…」

 

風太郎(中身は庄司)「いいから、とりあえずリビングに戻るぞ」

 

 

大股になり、服を踏まないようにしながらコマンドの元に近づき布団を剥ごうとした、だが慌てたコマンドにそれを阻止された

 

 

コマンド「駄目駄目!アーマー着てないから」

 

風太郎(中身は庄司)「なんでだよ」

 

コマンド「ほら…俺って寝るとき基本(はだか)じゃん?」

 

 

(はだか)ねぇ…お前のそれは(はだか)とは言わないんだよな(個人の主観)

 

 

風太郎(中身は庄司)「そんなのいいから!」

 

 

力ずくで布団を剥がして、コマンド(レイジングフォームの姿)をベッドから引きずり出した

 

 

コマンド「キャー!変態!」(萌え声)

 

風太郎(中身は庄司)「誰が変態だ!」

 

 

 

そんなこんなでコマンドを部屋から出したわけだ、下に降りようとしたが目の前にレブがいたので足を止めた、レブはこちらをジーッと見てきた

 

 

レブ「フータロー、聞きたいことがある。俺のレーザーレイズライザーが無くなった、白と黒のやつ」

 

風太郎(中身は庄司)「そうか、見てないな」

 

レブ「さっきまではあったんだ、フータローが来る前はな」

 

風太郎(中身は庄司)「と、盗ってないぞ!?」

 

 

レブは一歩身を引いて俺を訝しげに見てくる為、俺は声高に否定した。後ろにいるナインとマグからの冷たい視線を背中に感じ取った。そもそもマグは一緒にいたのだから真っ先に濡れ衣を疑うべきだ

 

 

風太郎(中身は庄司)「もっとよく探してみろよ」

 

レブ「ありそうな所は一通り調べた、あとは…」

 

 

レブの視線に合わせて俺も振り返る、そこには未使用なのか使ったものなのかわからない服が乱雑に散らばっているコマンドの部屋があった、ここを探すと確実に日が暮れてしまう、そんなことで貴重な時間を使うわけにはいかない

 

 

 

風太郎(中身は庄司)「替えのやつないのか?」

 

レブ「ない、というかもう壊れて使えないから捨てた」

 

風太郎(中身は庄司)「勿体無いな…そういうのに詳しい人に相談して治したりでもしたら良かったんじゃないのか?」

 

 

ため息混じりにそう呟く…が、そのあとにこの場にいる3人から次の言葉が続くことはなかった、まるで水を打ったかのように静かになり、この事が五つ子達にとって触れたくないことだというのがすぐに分かった、それ以上は詮索してはいけないと俺は即座に感じ、聞き返さなかった

 

 

風太郎(中身は庄司)「(そもそもレーザーレイズライザーっていうのは元々は未来人の使うもの…ということは彼らと未来人の間に一体何が……いやいややめろやめろ、世の中ってのは知らなくていいこともあるからな…)」

 

 

 

ツウ「おーいそこで何やってんだよ?、クッキー作り過ぎたんだけど…食べるか?」

 

 

凍りついた空気を破ったのは廊下から聞こえてきた一つの声、柵越しに下を覗くと、クッキーが大量に乗った鉄板を片手に持つツウの姿が見えた。部屋にいないと思ったがどうやら料理をしていたようだ

 

だが、俺の目に留まったのは大量のクッキーではなく、クッキーの乗った鉄板を持つ手とは反対の方の手だった、その手にはレブが無いと言っていたレーザーレイズライザーが握られていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間はかかったもののようやく5人をリビングに集めることが出来た。やっと勉強を始める事が出来る…そう思いながら自分の鞄からプリントを取り出し解かせようとした、だが5人はあくまで集まっただけであり勉強を始める気はさらさらなく、ツウの作ったクッキーや市販のお菓子などを数個開いてはしゃぎながら彼らは食べ始めた、それどころか今から遊びにいかないかという話もし始めていた

 

 

どうしようもない…目の前が真っ暗にでもなったのかと思った、自分の考えの甘さを痛感させられた

 

 

ツウ「クッキー嫌いか?」

 

 

そんな中、ツウが猫撫で声で問いかけてきた

 

 

風太郎(中身は庄司)「いや、そういう気分じゃ…」

 

ツウ「警戒しなくてもクッキーに薬なんか盛ってねえから、食べてくれたら勉強してもいいぜ」

 

 

家に来た時と比べて明らかに態度が変わりすぎていた、これは…何かを企んでるに違いない…そう思いながら恐る恐る山盛りになったクッキーを一つ取り口の中にいれた、口の中にほどよい甘味が広がる、少し食べただけでかなり料理の腕がいいと窺えた

 

 

ツウ「父さんとは何話したんだよ?」

 

風太郎(中身は庄司)「…お前に言う必要は?」

 

ツウ「まあ別にないけどな、ぶっちゃけ家庭教師なんていらないんだよな」

 

 

一瞬だがツウの声色が変わったのが分かった、俺を追い出すための御託ではなく本心だというのは明らかのようだ

 

 

ツウ「なんてな、はいお水」

 

 

再び猫を被ったような感じになったツウが水が注がれたコップを手渡してきた、一瞬だけ無意識にそれを取った俺だったが、飲む前にその手を止めると、ツウを睨み付けた

 

 

風太郎(中身は庄司)「…何を盛った?」

 

ツウ「え?何が?」

 

風太郎(中身は庄司)「この水の中に何を入れたんだって聞いたんだ」

 

 

俺は立ち上がってツウに詰め寄った、俺に詰め寄られたツウはたじろいだ

 

 

ツウ「な、何言ってんだよ…そんなわけないだろ」

 

風太郎(中身は庄司)「そうか?…おいマグ、まだ口つけてないしこの水やるよ」

 

マグ「いいのか?なら遠慮なく!」

 

ツウ「や、やめろ!」

 

風太郎(中身は庄司)「ほほう…そういうことか…」

 

 

 

別にツウが薬を盛ったという確信はない、だけどやはりどこか違和感を感じたことと、磨き上げられた鋭い勘が働いたことで自衛に繋がった。言い当てられたツウはワナワナと震えながらこちらを睨み?付けてきた、勝ち誇った表情を浮かべた俺は鞄を持つとリビングを突っ切って玄関に向かうと、靴を履いて部屋をあとにしたのだった

 

 

 




閲覧ありがとうございます!


愉快?な5人のギーツ達の名前と立ち位置をご紹介


長男 中野コマンド(コマンドフォームジェットモードのギーツ)

次男 中野ツウ(ブーストマーク2のギーツ)

三男 中野レブ(レーザーブーストのギーツ)

四男 中野マグ(マグナムブーストのギーツ)

五男 中野ナイン(ギーツⅨ)


ちなみにツウがレブのレーザーレイズライザーを持っていたのは、それを使って自分が作ったクッキーにキツネの顔を模した可愛いデザインを書き込む為です、彼に悪意はありません


次回もお楽しみに!
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