【異世界転生?】日本歩兵の本領を見よ‼︎ 作:茶碗からこぼれた米粒
「ハァ・・・ハァ・・・。」
あのやばい龍からは結構離れた。
少なくとも、流れ弾が飛んで来ることは無いだろう。
「ったくココは何処だ?」
タバコでもありゃ吸いたいぜ。と悪態をついた時だった、
「動くな。」
6時方向から何者かの声がした。と思った瞬間、パンッ!と音を立てて、足元で何かが爆ぜた。
見ると、
「あ?札?」
神社で見るようなお札だった。それの破片がヒラヒラと舞っている。
「そう、お札。しかし、炸裂の術式が込めてある。だから、人間一人位だったら軽く殺れる。」
「なにそれすごい。」
んなモンあったら戦争にも勝てたわい。
相手の姿はまだ見えない。しかし、敵意を孕んだ声が飛んでくる。
「貴方は敵か、味方か。答えて。」
「そう訊いてくる割には敵意剥き出しじゃねぇか。」
「敵か味方かだけを訊いている。」
「融通がきかねぇなぁ。」
声の主はのらりくらりとした俺の態度に苛立ったのか、冷たく鋭い声色で、
「答えないのなら・・・殺す!」
そう言い放った。
やっべ、戦闘避けられない奴やん。
背後からヒュンッと音を立てて札が飛んできた。
「アッブナイッ‼︎」
左への横跳びで回避する。と、同時に札が空中で爆ぜる。
ナルホド、砲弾や手榴弾の様に破片を飛ばしてる訳でもないし、火花を散らしてる訳じゃないから、間接的な攻撃力は低いが、直接当てれば大惨事であろう。
ついでに振り向き様に襲撃者の顔を見た。
14〜16歳くらいの少女であった。黒髪でおかっぱロング。巫女服を着ていた。
あれ?日本人?ってか、
「かわいいなオイ。」
「ッ!?!?(赤面)」
おっと、声に出てしまった。ってか赤面したしチャンスだな。
俺は声を上げながら駆け出す。
「オラァッ!突貫ッ!」
「ッ!」
今更札出したって遅い!それに、
「それはもう見切ったっての‼︎」
俺は咄嗟に抜き放った『三十年式銃剣』で札を切り裂く。
切り裂かれた札は空中で勝手に爆ぜた。
「くっ!」
巫女の少女がお祓い棒(?)を振り下ろす。お祓い棒はさっきのよく分からん連中の剣の様に光り輝いている。が、俺は白兵戦には負けないつもりだ。
「おっそい‼︎」
左に飛ぶのと同時に背中から『三八式歩兵銃』を取り着剣。そして着地の勢いそのままに、
「せぇやぁぁぁぁッ‼︎‼︎」
「ッ‼︎」
少女へ銃剣を突きつけた。
そして鋭い刃が少女に突き刺さるその瞬間、
「ハイ、俺の勝ち。」
ピタッと止めた。
「ふぅー。中将の意向で白兵戦はやらねぇ予定だったが・・・腕は鈍ってねぇな。」
おちゃらけた様に言う俺に、巫女少女が困惑した様に尋ねてきた。かわいいですね。
「?何故殺さない?」
「殺す理由もねぇし、殺してやる義理もねぇよ。別に俺は敵じゃないし。」
それに、
「色々聞きたいこともあるしな。」
「・・・敵じゃないのは解った。しかし答えられる事は少ない。」
それは機密保持的な意味合いか。それとも、持っている情報自体が少ないのか。
マァ、
「まぁめんどくさい事は後!今は・・・。」
「・・・?」
雑嚢から飯盒を取り出し、言った。
「飯だ!」