紅き月の非日常   作:大正ロマン

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こんばんは。大正ロマンといいます。
ブランク明けなのでお手柔らかに。



始まりの大地(ドラクエ風)

プロローグ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夥しい血飛沫をあげ、返り血を意にも介さずズタズタになった屍を積み重ね。

 

戦場を闊歩してゆく。

 

 

 

 

 

 

 

彼女は幼かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おい!?よせ、見誤るな!!」

 

「に、逃げろオオオー!」

 

 

吸血鬼狩りどもの野太い悲鳴が聞こえてくる。

 

吸血鬼狩り。文字通り吸血鬼を狩る集団である。

どこぞの鬼のいる世界や悪魔が跋扈している世界の組織のような統制されたものではなく、近くの人間同士が我々に対する利害の一致を発端に手を組み、群れを成す。

組織構造としてはぶっつけ本番の死線を幾度となく掻い潜ってきたイカれた連中、初陣で右も左も分からぬうちに一瞬で消し炭にされる運の悪い連中までピンキリだ。

 

どうやら彼らは後者のようだったらしい。あまりにもベタなセリフを残したかと思えば、一人残らず見事に散っていく。

 

だが今の私にとって、そんなことは心底どうでもよかった。

 

 

「こんばんは、あなた人間よね?私の名はレミリア・スカーレット。

最期に何か言い残すことはあるかしら?今とっても気分がいいから聞いてあげるわよ。」

 

 

そんな吸血鬼の餌として絡まれていたからである。

 

彼女は美しかった。

真紅の瞳に白に近い薄いピンクを基調とした帽子と衣服、それらの至る所に連なる紅きリボン。

どこかあどけないところも相まって、その全てが彼女の幼いながらも整った容姿を際立たせている。

 

金髪の少女を抱え、返り血で服を真っ赤に染める少女、レミリア・スカーレットは高揚感と共にそう宣言した。

思い立ったが逃げるなどという野暮な考え、到底この少女には通じないだろう。

そも、このような瀬戸際になった以上、逃げる算段などあるわけがなかった。

 

 

「…随分と脈絡がありませんね。…レミリア殿、でしたっけ?」

 

「あら、どのみち喰われる人間に説明は不要ではなくて?

いきなり取って食われないだけありがたいと思いなさいな。」

 

 

吸血鬼らしい傲慢さ、刹那幼さを忘れさせる絶対的なカリスマ性。

 

 

「…何もありませんよ。それにあなたに、あなた様に殺されるというのも中々悪くない。」

 

「へえ…気味が悪いわね。あなたみたいな人を絶望させるのはとっても楽しいのよ。

…あら、ちょうどいいじゃない。私おあつらえ向きにすごい空腹なのよ今。フフフ、あなたの死に際、特に運命なんかはさぞ…………ふぇっ!?」

 

「…おや、どうかなさいましたかレミリア殿?」

 

「〜〜〜!!え、いえ、その、な、なんでもないわ。

……そ、それよりどうして吸血鬼狩りでもない人間が「ハハハハハ!」なによ!?」

 

「ハハハ……いやあ、これは失礼。面白い方だなあと思いましてね。

とても感受性が豊かでいらっしゃるようだ。見た目に相応する方で安心致しました。」

 

「っっ、今血を吸い尽くしてあげても構わないのだけれど!!それにあなたに比べたら十分大人よ!!」

 

 

安い挑発で簡単に剥がれる、上辺だけの威厳。

 

 

「…おお、怖い怖い。…だが中々興味深い最期だ。今はお預けにさせていただきますよ。

実に愉快な人に出会ってしまいましたからね。どれほど甘美な提案を天秤にかけても。

ここで野垂れ死ぬのを免れることに勝るものはないでしょう。」

 

「勝手に決めないでもらえるかしら!?」

 

「ああ、失礼ながらまだ自己紹介を済ませておりませんでしたね。

申し遅れました。私は、”フィリップ・カーミラ”。しがない人間にございます。

どうぞ、これからご贔屓に。レミリア・スカーレット殿。」

 

「話を聞きなさい!………あなた今これからって言わなかった?

あ、ちょっと!とりあえず、とりあえず分かったからこっちに来ないで!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、美しい。なんと美しい生物なのだろう。

 

それはそれはもう、罪深いほどに。

 

 

 

 

 

 

 

 

これが私と彼女の鮮烈な出会いであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




レミリアメインの恋愛二次なんでこんなないんやろ…
せや、俺がつくったろ!っていうノリ
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