紅き月の非日常   作:大正ロマン

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レミリアの銀髪いいよなあ。舐め回したい。(手遅れ)
みんなが好きな髪色は?


こんなに月も紅いから本気で逃げるわよ

ガタン!!!

「んん……うう………え?」

物音で目を覚ますとそこは見慣れた私の寝室だった。

隣ではフランが横になっていてすやすやと眠っている。

どうやら一緒に寝ていたようだ。

窓から外を見やれば夜もとっぷりと更けていて数時間程気絶していたのを悟った。

「……………」

(あれは一体何だったの?……なんで私の首は繋がっているのかしら?)

得体の知れない男。

底意地の悪い交換条件。

徐々に寝ぼけた頭がはっきりしてくると一瞬あれは夢だったのかとも考えたが、

先ほどの物音を辿ればキッチンの方から鳴り続けていてそれが現実であったことを物語る。

両親の亡き今、この館には私とフランの二人しかいないからだ。

そして状況から考えてならず者は誰かなど明白であった。

「………フフ。何でか分からないけれど情けをかけられたようね。」

気が変わったのだろうか。突発的に殺せない理由でも出来たのか。

どの道助かったことに変わりはないという事実を彼女は噛み締める。

普段の彼女であれば人間に憐れまれるなどさぞ屈辱的だろう。

だがどんな結果であれかわいい妹の安全がひとまず保証され、

さすがの誇り高き吸血鬼様も今回ばかりは不満の一つや二つ、抱くこともなかった。

 

 

「ということはあの傷は……へえ。」

意外なことに先の発言、単に大口を叩いただけではなかったらしい。

私と妹の体を確認したが

なぜかあの忌まわしい傷は綺麗さっぱりなくなっており、すっかり五体満足で面を食らった。

実に興味深い。

今後に活かすために是非とも療法を知りたかったが

そんなことよりも遥かに優先すべきことが私たちにはあった。

「さあ……逃げないとね。」

館からの脱出である。

男は遅かれ早かれいずれはまたここに来る。

その時に男の気が変わって殺されてもおかしくはないからだ。

相手は人間だがあのような負けを喫した彼女に力での圧倒という選択肢はとうになくなっていた。

妹が一緒だというのも少なからず関係しているとは思うが。

数百年の思い入れにあっさりと見切りをつけ吸血少女(姉)は最低限の準備を手早く進める。

そして準備も不都合なく進んで終わりかけ、頃合いを見計らってフランを起こそうとした時、

 

 

「おや、お目覚めになられたのならおっしゃってくださっても良かったのに。

失礼ながらキッチンをお借りさせていただきました。

大事なお話がございます、夜食でもお召し上がりになりながらお聞きください。」

「……………」

あまりにも早い発見で、もはや笑いが込み上げてくる。

そして、気づくと彼は寝室の入口から目の前へと移動して私の手を離すまいと掴んでいた。

「………あら、毒でも盛ったのかしら?随分と回りくどいことをするのね。」

「ハハハ、気丈な方ですね。」

「いや否定しなさいよ…」

とりあえず妹に手を出すつもりはないことに気づき、彼女は彼の目的を考える。

空気を和ませたように見せつつ、警戒はとかない。

すでに逃げる手段が皆無な以上、彼の“お話”を突っぱねる余地はなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




鬱展開長くてゴメンネ
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