サトノの『道化役者』と『冠』は調う   作:つヴぁるnet

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もう一度、サウナ

 

 

 

中央の良く手入れされたターフを眺める。

 

そこにはウマ娘が走っているから。

 

 

 

「君の担当するウマ娘、サトノ家のウマ娘なんだってね。どうやって名家の娘をスカウトしたんだい?」

 

「半年前、沖田さんに資料下さいって連絡した日があったじゃないですか?実はその数刻前に彼女から逆スカウトされてましてね。だからその時ですかね」

 

「だからその時ですかね… って、なにしれっと言ってるのかな?唐突なコネに驚きだよ。しかもそれで半年の短い期間で資格取ってしまったのかい?君は相変わらず斜め上を行ってしまうみたいだね」

 

「と、言っても繰り上げ合格で甘んじてこの場にいますけどね」

 

「うん、そう言ってたね。でもそれは流石におかしことなんだよ?繰り上げなど言ってるけど普通は半年弱しか残りない期間で中央なんて決めれるものじゃないんだよ?本来なら来年に持ち越すとか猶予持って考える筈だよね?私も地方で十年ほどの経験を得ながら過程でみっちり五年間ほど勉強間して中央に来たからね?しかし君はその十倍以上の速さで来たんだよ?ぶっちゃけると半年は異常だからね?教えはどうなってんだい?教えは?」

 

「コレもサウナの賜物だな」

 

「やれやれ。菊花賞ウマ娘のあの子が聞いたら軽く卒倒するだろうね」

 

「あ、そうです、それなんですけど。資料!本当に感謝します!アレのおかげで文章問題とかなんとかなりました。正しい回答はそれ相応の経験者から得るのが楽ですね。やはり」

 

「一応五年分の記録なんだけどね。それを詰め込めた君の頭脳も流石と言うか…… いや、桐生院家の者なら可能なのかな?去年中央にやって来た新人の桐生院葵トレーナーも分厚い本を抱えていたが今も尚、知識を詰め込んでいるからね。やはり桐生院はそう言う血筋なのかい?」

 

「平たく言えばそうですね。って、沖田さんは僕の父上とは地方の頃に競い合った友人ですよね?桐生院に関してそこら辺は聞いてないんですか?」

 

「どうかな。あの人はあまり自分を語らない人だからね。でも浅く広くは得意だったから桐生院の血を引く者の記憶量は相当なんじゃないかと私は見ていたよ。でも… そうか。たしかにそうだな。担当の能力上限が決まってるなら、浅く広く、どのウマ娘よりも数多く、積み重ねるその山がどんなに低くとも、基盤を強固にして地固めする。彼はそんなやり方。そうしたらある日その地方で最弱と言われてたウマ娘を地方最強にしてしまう。最後は中央の世界にも足を踏み入れさせたりと、君の父は相当な手腕だったよ」

 

 

 

これをゲームで例えるなら。

まずそのウマ娘には。

 

速度スキルも無い。

加速スキルも無い。

回復スキルも無い。

 

いや、回復スキルは一つだけあるか。

桐生院家特有の金スキル。

 

しかし、それ以外は本当に何も無い。

 

その都度、その都度、レース運びを有利にするための技術(スキル)なんてのはそのウマ娘に何一つなく、駆け引きもできない、ただ、ただ、自分の全てを愚直に走るだけのウマ娘。

 

けれど、そのウマ娘はとある部分だけ周りと違っていた。

 

 

___膨大な数の 緑 ス キ ル

 

 

地方のトレーナーをする俺の父はそのウマ娘に駆け引きのための技術は落とし込まず、ただ一つ『コツ』だけを教えて、あとは体に感覚を纏わせる。それはまるでサウナのような『ととのい』で柔らかく包み込んでしまい、備え付けた緑スキル込みの高いステータスを持って他のウマ娘を薙ぎ払った。結果として最弱のウマ娘は最強まで成り上がり春満開になった。

 

 

 

___その名は、ハルウララ

 

 

 

中央トレセン学園の世界に踏み入れることなかった変わりに、彼女は地方でその名を大いに広めた。

 

それをそうさせたのは俺の父であり、それを可能にしたのは『桐生院』の能力。

 

分厚い本すらもただの薄いメモ帳程度にしてしまうその血族の力だ。

 

そして俺はその血縁者。

 

だから沖田トレーナーから貰い受けた菊花賞ウマ娘ナリタトップロードの五年分をマニュアル代わりに使い、詰め込んだ知識量をサウナで(ととの)わせながら中央の資格獲得に繋げれた訳だ。

 

 

 

「やはりサウナ!サウナは解決する!」

 

「相変わらずだね」

 

「コレ終わったらサウナです。沖田さんも久しぶりにご一緒どうですか?割引券たくさん持っているんですよ」

 

「お誘いありがたいけど、大事なミーティングがあってね。だから今度の休日辺りに誘ってくれたら行けると思うよ」

 

「わかりました!じゃあ……クラウン!」

 

 

 

 

「!!」

 

 

沖田トレーナーが担当するウマ娘と並走中のサトノクラウンに声をかけながら指をぐるぐると回してサインを送る。するともう踏ん張りとばかりにスピードを上げて走り出す。そうするとサトノクラウンと並走中のウマ娘は白のベレー帽の影からコチラをチラリと見る。沖田トレーナーもその視線に気付きコクリと頷いて合図を送る。ウマ娘のスピードが上がった。

 

とても有意義な友情トレーニングに俺は少しだけ笑みを浮かべてその走りを眺める。

 

そしてペンを片手にノートを取り出した。

 

 

「!!……またこれは、びっしりだねぇ」

 

「沖田さんがくれた五年分のお陰ですよ。あのデコ助と同じところと、またはそうで無いところ、サトノクラウンの相互性を洗いとしまくって作り上げた本です。葵に比べたら薄い本ですけど、今のクラウンには充分だ。あとはサウナで補ってしまえばいい」

 

「それこそ『調(ととの)う』ってことかな?」

 

「ええ。だからしっかりとサウナを使ってでも地固めさせます。そのためにこの半年間あの子ことばかり考えてきたんだ。()()()そうさせる」

 

「!!…その眼………まったく……親子だね…

 

 

 

走り切った目の前をウマ娘二人。

 

手に膝をついて息を荒くする。

 

俺はぬるめの水を持って彼女の元に向かい、差し出した。

 

 

 

「えらいぞ。ちゃんと守ったな」

 

「っ、ええ!ちゃんと、言われた通りに70%で一律にしたわ!」

 

「よし。なら最後は軽くストレッチして今日は終了にする。終わったらいつも通りサトノ家に向かうぞ。連絡は入れてある」

 

「!」

 

 

水を渡した後ノートに目を通して、書き加えて閉じる。俺は並走してくれたウマ娘に「今日もありがとうな」とお礼を言うと「あ、ど…どうも…コ、コチラこそ」と怯えた小動物気味に返ってくる。性格故に仕方ないかもしれないけどあまり怯えないで欲しいなぁ。おじさん傷付いちまうよ。

 

それからクラウンを連れてターフを去り、サトノ家に向かう準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの、トレーナーさん、あの桐生トレーナーさんとは、その、お知り合いなんですか?」

 

「んん?そうだね。彼が学生時代、地方の勉強をするためにもウマ娘の走りを間近くで学びたいと言ってね。それで伝手を使って私の元にやって来たんだよ。菊花賞前の夏場は色々と彼に手伝って貰ったりとしてね。そのくらいの関係かな」

 

「そうですか……」

 

「何か気になるのかい?」

 

「い!いえ!と、特段そんなことは!……ただ」

 

「?」

 

「あの人の目、なんか少し……この世の視点と言いますか……並んでないように見えて……なにか怖いです…」

 

「………クラウン、か」

 

「え?」

 

「基本的にクラウンは冠で意味通じる。しかしもう一つだけ意味がある。それは道化役者。これは既視感だね」

 

「道化役者?あと、既視感…?」

 

「そうだね…… まだ私が地方のトレーナーだった頃かな。中央へと学びに向かった際に見たんだ。彼と同じような視線を持つトレーナーが」

 

「え?」

 

「こう言っては失礼だが、あれは大変気味が悪い視線だった。視線を合わせてはならない気がする。そんな眼を持つトレーナーが中央で三冠ウマ娘を育てていた。しかしある日、閃光の如くそのトレーナーは去ったよ。まるで役割を終えたかのように。その所在もわからない。だからもう確かめようも無いことだ。でもまだクラウンを被っていた頃のあのトレーナーを私は覚えている。それが彼。桐生徳くんと何処か似ている」

 

「…」

 

「しかし名家の血筋を引くトレーナーというのは稀にそう言うオーラ的なモノを纏っているらしい。彼は桐生院家の血筋の者だからそう言う類に当たるんだろう。だからそう身構えなくても良い。彼の人柄はとても良い子だよ。サウナのことになると少し変になるけどね」

 

「だ、大丈夫です!サトノクラウンさんも桐生トレーナーのことはとても良い人だと言ってましたから!」

 

「なら大丈夫だね。でもサトノクラウンは君の世代で凌ぎ合う仲になる。勝負の時は気持ちで負けないようにね?」

 

「は、は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は檜の香りが強めだ。

 

このアロマのおかげで中央という重圧から解放される。そんな気分。

 

そして熱々のサウナ。

 

疲れも吹き飛ぶ。

 

 

 

「トレーナーさん、熱加減どうかしら?」

 

 

 

壁の向こうから声が聞こえる。

 

俺は汗を垂らしながら応えた。

 

 

 

「公衆施設に負けないサウナで心地よいよ」

 

 

ここはサトノ家のサウナ。過去にサトノクラウンの要望で作られた施設らしい。外には本格的な露天風呂もある。金持ちはすごいなぁ。

 

まあサトノ家が経営する温泉旅館とかもあるのでこういった施設を作るノウハウやらに困らず作ろうと思えば幾らでも可能らしい。改めて大規模経営グループだと再確認してしまう。このサウナもかなり本格的だし。やっぱり金持ちはやること違うな。

 

 

「それでトレーナーさん、今日は何処か反省点とかありますか?」

 

「移動中の車で言っただろ?別に改めて述べるものは無いな」

 

「む……そうですか…」

 

「なに?何か言われたいのか?」

 

「……そうですね。本音を言えばもっと言葉が欲しいです」

 

「変な性癖だな。サウナに焼かれすぎじゃないのか?」

 

 

 

サトノクラウンは真面目な娘だ。

 

よく聞き、よく尋ねる。

 

自分の弱点のよく知るためにも俺の視点を得ようとよく質問してくる。それはとてもいいことだ。

 

だから今回もそうだと思った。

 

しかし、今日は何か違う…

 

 

 

「………貴方が…」

 

「?」

 

「貴方が……トレーナーになってくれたことがとても嬉しいからです」

 

「……」

 

 

 

中央の資格を得て、中央の門を叩き、俺は真っ先にサトノクラウンを探しに向かった。実はあの後、合格した報告をしていない。サプライズとかは関係なく彼女も入学に合わせて忙しかったから、会うタイミングもなかった。そもそもその年のエンカウント率の高さがおかしかったのだが、今年になって会うことはない。

 

だから中央で会う。その想いは告げずとも同じだ。改めて言葉交わさずとも俺は彼女とそこで会ってこの解を示す。そのつもりでいた。

 

 

 

___採用です。

 

 

 

後ろから声をかけられた。

 

振り向いて、その声を確かめる。

 

彼女はそこに立っていた。

新しい制服を揺らしている。

 

初々しさが新学生を彩る。

とても良い。

 

少しずつ湧き上がる高揚感。

始まりを告げる再会。

 

姿勢を正し、落ち着いている。

 

ゆっくりと揺れる尻尾。

周りの音を拾う耳、冠も揺れる。

 

育ちのよいサトノ家の令嬢がそこにいる。

 

だからとても落ち着いていて、飛び跳ねるほど嬉しい訳でもなさそうだ。

 

 

いや、そんなことない。

 

 

その内側はすごく喜んでいる。

 

俺の眼にはそう映し出されてた。

 

思わず笑みを浮かべ、彼女の名を呼ぼうとして…

目の前に一枚の紙を差し出された。

 

 

 

___採用です!!

 

 

 

もう一度、あの時と同じ言葉が耳を触る。

 

次はもうこの気持ち隠せないとばかりに。

 

俺は胸元からペンを取り出し、その紙にこの先の行方を走らせる。

 

 

俺の名を刻み…

 

 

 

 

___よろしく、サトノクラウン。

 

 

 

 

門を潜り抜けてものの数分程度。

 

俺はサトノクラウンと契約を完了させた。

 

それが俺と彼女、中央での始まり。

 

喜びも、嬉しさも、間違いない。

 

 

 

だから本音。

彼女のソレは。

 

 

「徳さんと、こうして一緒にサウナの熱に当てられて、お声が聞こえて、語れることは、それは徳さんは中央を合格したから…ですよね?」

 

「何度確認する気だ?君は確信した上で俺を中央で待ってたんじゃないのか?」

 

 

 

根拠があって上で待っていたのか?と聞かれたらそれは否だ。確実に合格する保証なんかどこにない。押し上げたの血筋の勢い。あとは忖度無しに極まった俺の実力のみが結果になる。でも彼女は俺が来ることを分かっていたかのように待っていた。いったいどこに確信を秘めていたのか?分からない。

 

中央に現れない可能性だってあった。

まぁ実際には、不合格からの繰り上げ合格。

その気まぐれが俺を救い上げた。

 

だからこれはイレギュラーだ。

測れるはずない結果。

 

情動のまま選び取れたサトノクラウンだからと言って、こんなの分かる筈ない。

 

 

 

じゃあつまり……これはどういうことか?

 

 

 

ただ、願い、信じていただけ。

 

 

 

結局はこれに尽きる。

 

でも彼女は言葉に出した。

夢焦がれた情動のままに__大丈夫だと。

 

なんとも大した娘だ。

 

 

 

「確信… そうですね。私は行く先でそうであるべき… だ、なんて傲慢に思い描いてました。でもそれは所詮… そうであったらいいなと夢焦がれただけ。サウナの熱に心も脳も焼かれてただけです。本当はコレに対し、そんなに逞しい想いなんかじゃ…」

 

クラウン

 

「!!」

 

それ以上許さないぞ?

 

 

 

少しだけ強めに声を張る。

 

耳が良いウマ娘だから俺がほんの少しだけ怒っている声がわかったはずだ。

 

 

 

「いいか、よく聞け?俺のコレは一度だけの試みだ。この血筋がそれ相応なのかと。俺も気になったから狂い人だった。そんな君はこの『血筋』に賭けて勝った。そうしてこの桐生院を中央に連れて来た。これは君が夢焦がれ裏返させた結果だ。ディーラーの三女神すらも手を出せない裏返しにな。なら君の『採用』とやらは本物だ。ならそこに選べた自分を誇れ。そうした過去の自分を誇って、今の自分が誇らしくなれ」

 

「誇らしく…」

 

「そしてサウナーのように堂々としろ。サウナーはサウナが好きだ。一途なんだ。体を焼く熱と付き合い、体を〆る水風呂と付き合い、体を鍛える外気浴と付き合い、そしてととのう。誇らしくなる。サウナの魅力に気づいた自分が、サウナに魅入られた自分が、サウナと巡り会えた自分が、サウナに脳も体も焼かれた自分が、誇らしくてたまらない。それがサウナーだ」

 

「……」

 

「俺に惹かれたソレも君にとっては誇らしさになるんだろ?サトノ家として『桐生院』に夢焦がれるにたまらない。ジンクスとやらも『桐生院』の者なら打ち破れる。それほどに狂い人として叫んだ。それは紛れもなくクラウンの勝ちだ。なら俺はその勝ちを絶対にそうさせる鋼の意志を持って導いてやる。そのために今いる。これは確かだ。だから俺を確認なんてするな。俺はココに、クラウンと一緒にいる。間違いなく」

 

「っ……ありがとう…ございます」

 

 

これでよかっただろうか。

そりゃ彼女の言いたいことも分かる。

 

運がよかった、そういえばそれに尽きる。

 

でも信じた先でそうなった。ならそれは自分の中で美化して、誇りにすればいい。その権利はその者にある。なら勝者となったサトノクラウンが夢焦がれたこの一途に誇らしくなればいい。すくなくとも俺は彼女にそうであって欲しいから。

 

 

 

「でも……一つだけ訂正させてください」

 

「訂正?」

 

「はい。私は確かにその桐生院の血筋に惹かれたんだと思います。貴方の言葉が私を見た。でも、少しだけ違います」

 

「?」

 

「私は桐生院だからじゃない。私は桐生徳を採用したんです」

 

「……」

 

「桐生院の者なら、他にもいます。でもそうじゃない。私は桐生徳の熱に当てられた。火傷したんです。コレは傷です……だから……だから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして壁が回転した。

 

………は?

 

 

 

 

 

 

 

「サトノのウマ娘を傷物にしたその責任を取ってください!!」

 

「おいコラ待てや!! なんやコレは!?」

 

 

 

え?え?

 

待って。

 

なにコレ何?

 

いまシリアスだったよな?

 

良い話だったよな?

 

シリアスは?

 

どこ?

 

浜で死にました?

 

え?どう言うこと?

 

 

 

「カラっからのサウナでしんみりなんてするわけないですよね!私は元気です!」

 

「なんやコイツぅ!?なんか今日は随分としおらしいと思ったらコレか!!おいおい!なんのイタズラや!財力の使い方間違ってんだろ!」

 

「安心してください!巻いてますよ!」

 

「そうじゃないが!?」

 

 

安心したけど、安心してない。

 

俺はいつぞやの混浴サウナを思い出す。

 

てか体の成長早いな!?

ウマ娘の神秘すげぇ!!

既に小山がふくよか…!!

 

 

じゃなくて…!!

 

 

 

「って!まさかコイツ!もう掛かってんのか!!?」

 

み へ 、み ゅ へ へ へ…!

 

 

 

サトノクラウンは指をワキワキ、手をワキワキとしながらジリジリ距離を詰めてくる。

 

え、何その手!?

うわー!なんかすごく!!

こう、すごく、なんていうんだろ!

とてもすごくすっごいやらしいです!

 

 

 

「(よく見たら顔赤くて冷静を失ってるのかこのアホは!)」

 

 

 

つまりウマ娘特有の掛かり状態。

 

やはり最初に賢さトレーニングしておくべきだったか?

 

いや今反省しても遅い。

 

とりあえず水風呂にぶち込んで止めるか。

 

 

 

「まったく!無理して長くサウナに焼かれるから!脳も焼かれるんだよ!」

 

「ジンクス!貴方でジンクスを破ります!」

 

「はいはい!わかったわかった!ジンクスなら幾らでも破ってやるよ!だから一旦落ち着け!」

 

「私は… 絶対にG1ウマ娘になる!サトノ家の悲願を果たすっ!そのためには… 貴方の全てが欲しい!」

 

「ちぃ!仕方ない!大事な担当に手荒な真似はしたく無いがここはとあるスポーツマッサージが教えてくれた技術を使うしかないか!この手が真っ赤に燃えるぅ!!

 

 

 

 

 

 

中央の世界が厳しいことはよく知っている。

 

でもこの厳しさは要らなくね?

 

人手不足がちょっと垣間見えた、瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時は流れ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サトノクラウン

☆ホープフルステークス☆

 

1着

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………え?????」

 

「まあ、勝てる要素はあったからな、うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ええええええええ!!!????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっさりとG1取っちまった彼女はターフで叫んでいた。

 

 

あとサトノ家は爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 







え?急展開?
いやもういいかな、って思った。
後悔はしてない。



最弱(さいきょう)のウマ娘】
数年前に桐生徳の父が地方で担当したウマ娘の一人。格式が低い高知でなければ勝てないレベル。しかしそのキャパシティーの低さは理解してたため、浅く広くを指導方針に彼女を育てる。レース中の技術も戦術も要らない。ただ、ほんの一握りの知識を当たりさわりのなく落とし込んで多くのレースを経験させる。そうしてコツ(緑スキル)の数々を感覚で学ばせ、ステータスだけでゴリ押すウマ娘が誕生した。最終的にはフェブラリーステークスで1着を収めた。えへへ。負けてもへっちゃらだよ。だって鋼の意志があるから何度でも挑めるもん。だから次は………負けないから。





ではまた

とくさんか?

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  • そうです
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