ようやく書けました!!いやっふぃー!!!
自分にとって嫌なやつでしかなかった老人との会合を終えリリベルのアジトに戻ってきた瞬。彼を出迎えたのは自分が最も尊敬する上司だった。
「戻ったか」
「あ、先輩!!」
暗い表情だったのがすぐさま笑顔に変わり、自分に声をかけてきた存在に駆け寄る。それに青年が苦笑いをしながら頭を撫でる。
「今日もあの爺さんのところに行ってきたんだろ? どうだった? なにか言われたか?」
「うん。早めに"あのドライバー"を完成させろってさ。流石に無理だよ。あいつ等が渡してくるベルトでのデータを使って作るのに」
「そう言うな。爺さんだってもう時間がないだろう」
「そうだけどさぁ……」
頬を膨らませ誰が見ても拗ねている瞬。それに青年――
「……相変わらず上の連中もマシなものをよこさねぇな。だがまぁ、たしかにお前の言う通り、こんなんでちゃんとした戦闘データを取れるとは思わんな」
「だよねだよね!」
荘はポケットから取り出したザビーゼクターを何度も放り投げ掴む。それを見て瞬は首を傾げた。
「あれ? 先輩、もうザビーゼクターに認められたんですか?」
「いや、まだだ。これは本来のザビーゼクターの複製品だよ。とうやら気難しいお嬢様は、まだ俺のことを認めてくれていないらしくてね」
「そうなんだ……でも先輩なら絶対に認めさせることができるよ!! だって僕たちの部隊長なんだし!」
「ふっ……そうだといいな」
「いつか絶対にあなたの隣に立てる存在になります!!」
「そうか。それは楽しみだ。期待してるぞ? 我らがリリベルのエースさんよ」
荘は優しく笑うと瞬の頭をポンポンと撫でる。
「ん? あぁ、本部からか……ふむ。すまないな。もう少しここに居てやりたがったが、俺はもう任務にいかなきゃならん」
「そう、ですか……」
「なに、話は帰ってきてからでもできる。俺はファーストリリベルだからな。死にはせん」
ポケットの震えからスマホに連絡が来ていたことを知った荘は画面を開き確認を終えると、瞬の肩を叩き部屋を出ていく。その凛々しくも勇ましい背中を見て瞬はより一層尊敬の念を抱いた。
〜〜〜〜〜〜〜
マルチバース・ヴィランの本拠地を見つけ、潜入捜査についていた司は焦ったように廊下を走っていた。スレ内で聞いた「アマゾンを拾った」という雪菜の言葉。もし司の記憶が正しいならばあの存在しないかなかった。
「くそ……ここじゃあ狭すぎて」
構成員に見つからないように慎重になりながらも、それでいて急いで走る。
いつでも変身できるようにネオディケイドライバーを腰に巻きつけ、ようやく広場に出る。その瞬間、司はすぐに横へ飛び振り下ろされた刀が髪を斬り裂く。
「誰だっ!?」
「お前も……仮面ライダーだな」
黒い服に身を包んだ目に影を持つ青年。右手に刀を持ち体をだらんと前に傾ける。
「なら、殺す……!! 仮面ライダーは、全員っ!!」
鞘のついた短刀のような見た目をした緑色のバックル――ブジンソードバックル。それを腰にあるデザイアドライバーにセットする。
『SET AVENGE』
ゆらりと少しだけ前かがみになると、右手の人差し指を親指で抑えポキリと鳴らす。
「…変身…!」
ブジンソードバックルの右側に出ている日本刀のような意匠の小太刀「バッケントリガー」を鞘から抜刀すると、バックルからBUJINSWORDというロゴが出現し黒いモヤに覆われる。
『BLACK GENERAL BUJIN SWORD』
ロゴがBUJINとSWORDで左右に分断されると、それを禍々しい巨大な二つの腕が掴み、その手の中に出現した拡張装備を無理やり青年の体に押し込む。
『READY FIGHT』
装着に合わせて緑の竜巻が周囲に吹き荒れた後、縦に赤い斬撃のようなエフェクトが入り、それと同時に黒い霧が晴れその姿を表した。
仮面ライダータイクーン・ブジンソード。黒い狸の将軍と呼ぶのがふさわしい姿に、司は思わずゴクリと喉を鳴らす。
今司の目の前にいる存在はどこか禍々しい雰囲気を纏っている。それも言葉では表せないなにかを。
すぐにライドブッカーからネオディケイドのカメンライドカードを取り出し、ネオディケイドライバーに装填し仮面ライダーネオディケイドに変身する。そしてライドブッカーをブッカーソードに変更し、タイクーンに斬りかかる。
「はあぁ!!」
「ふん!」
だがタイクーンはなにもない空間から拡張武器「武刃」を取り出すと、鞘を投げ飛ばしながら抜き放ちブッカーソードを防ぐ。
数分間ネオディケイドとタイクーンによる斬りあいが続くが、こと刃を使った戦いにおいてはブジンソードの能力もありタイクーンに分があった。
釣り張り合いの状態のまま廊下の壁をぶち壊す。別の廊下に出ると、見回りをしていたマルチバース・ヴィランの下っ端が吹き飛ばされる。
「おらぁ!!」
埒が明かないとタイクーンを蹴り飛ばし、ライドブッカーからカードを取り出しネオディケイドライバーに装填する。
【アタックライド! スラッシュ!】
ブッカーソードの刃がマゼンタ色に輝き振り上げる。するとマゼンタ色の斬撃波がタイクーンを襲う。
「……!」
それに対しタイクーンもバッケントリガーを一回引き、紅い月をバックに満月を描くように武刃を回す。そしてそのまま真上に持ってきた武刃を真下に振り下ろす。
【ブジンソードストライク】
それが放たれたことにより、タイクーンに向かって飛んできた斬撃波が真っ二つに斬り裂かれ、後ろで爆発する。
「たまには使ってみるか」
ブッカーソードをライドブッカーに戻し、中から1枚のカードを取り出す。カードを前に掲げ人差し指でトントンと叩くとネオディケイドライバーに装填する。
【カメンライド! アギト!】
ネオディケイドライバーから眩い光がネオディケイドを包み込み、タイクーンは思わず腕で顔を隠す。その瞬間タイクーンは後ろへ吹き飛ばされる。
「くぅ……!!」
ゴロゴロと転がってしまうもすぐに立ち上がると、ネオディケイドの姿が変わっていることに気がついた。
それは大地の力を宿したとある世界の仮面ライダー……アギトの基本形態である。
「これで決める!!」
【ファイナルズアタックライド! ア・ア・ア・アギト!】
Dアギトの頭にある角――クロスホーンが3枚に展開され、足元にアギトの紋章が出現する。
「はあああああ……はああああああああああああ!!!!」
それが右足に収束され、タイクーンに向けて跳び蹴りを放つ。Dアギトのライダーキックを防ぐ暇もなかったタイクーンはモロに受けてしまい、壁に激突に穴を開けながら吹き飛んでいった。
Dアギトからネオディケイドに戻ると、騒ぎを聞きつけ駆けつけていた下っ端達を見てブッカーソードを撫でた。
〜〜〜ラビス〜〜〜
「きゃああああ!! 可愛い〜!!」
「ほら、次これ食べる?」
迅くんがエボルト様により、喫茶店「nascita」のマスコットに任命されてから数日が経ちました。迅はエボルト様の予想をはるかに超えるレベルで女子高生をメロメロにしていました。
今やここにやってくるお客様のほとんどが迅くん目当てでお菓子を持参しています。迅くんは女子高生達が口元にお菓子を持ってくると、まるで餌にかかった魚のように食いつくため、それが女子高生達を虜にしているようです。
「もぐもぐもぐもぐ……ごくん。美味しい」
「じゃあ次これ、食べる〜?」
「食べる」
最近の女の子はいろんなお菓子を持っています。少女の肉体を使っているとはいえ、一般的な少女の生活に詳しくない私にとっては彼女らの行動や持ち物はとても勉強になります。
不満があるとすれば服装や見た目が少々派手なところでしょうか。以前エボルト様に聞いたときは「お前にゃまだ早い」と言われてしまいましたが……。
「あ、ラビスちゃん。買い出し頼める?」
「はい。わかりました。エボ……マスター!」
いつでも出かけられるように常にロッカーに入れている買い物袋を持ち、エボルト様の苦言が飛んでこないように急いで店から出ます。なぜ苦言が飛んでくると? そりゃあそうでしょう。なにせ、今私はエボルト様の本名で呼びかけたのですから。
ここからいつも買い出しに行ってるスーパーまでは約二十分程度です。本来のスペックならもっと早くつくことができますがそれしません。
「今日の買い足しは……うん、いつも通りかな」
エボルト様の言いつけもあり、喋り方も変えています。本来の私は敬語を使うタイプですが、誰かと話す時は基本的に砕けたように話すことにしています。
道を歩けば色んな人の声が聞こえますね。
「ママ〜、今日のご飯なに~?」
「今日はね、カレーにしようかなぁ」
「おいのび太! 野球しようぜ!」
「えぇ〜!! 今日用事があるんだけど」
「なんだと!? 文句あんのか!?」
「親方! 空から女の子が!」
「な〜に〜!」
「お前の誤算を教えてやろうか?」
「誤算だと……?」
「お前はオレを怒らせた!」
「俺は人間をやめるぞー!」
「なにやってんだお前ぇ!!」
「うわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp」
「エル・プサイ・コングルゥ」
「義理の妹なんざ萌えるだけだろうがあ!」
「前に進めば前進する」
「ヤバいですね☆」
「ん、銀行強盗する!」
どうやら今日もいつも通り平和みたいですね!!
ここに来てからこうやって平和な毎日を過ごし、みんなの楽しそうな会話を耳にするのが割と楽しいって思えます。
こういう時って気分ルンルン♪ って言うやつですよね? なにかで聞きました。
「女ぁ……女はどこだぁ!! 犯してぇ!! ぐへへへへへへ」
そうそう、時々こんな変な声が聞こえた、り……?
「女の子見ーっけ! 俺様はぁ……くわへへへ! オリ主なんでぇ、君をぉ、犯します! 変身!」
口から汚い涎を垂らしまくったクソみたいな変態野郎がいます。しかも全裸で。よし殺そう。
【タドルクエスト‼︎】
変態野郎が腰にゲーマドライバー(うろ覚え)を巻きつけると、水色のガッシャット(同じくうろ覚え)を装填しました。
【ガッシャットォ!】
そしてすぐにゲーマドライバーについている多分レバー? を開放した。
【ガッチャーン! レベルアップ!!】
【タドルメグル、タドルメグル、タドルクエスト!】
変態野郎が身体をクルクルと回転しながら上昇すると、まるでおとぎ話に出てきそうな騎士のような姿になる。この姿はなんだっただろうか? たしか司に聞いたことがあるようなぁ……?
「ぐへへへ。仮面ライダーブレイブ、レベル2!」
あぁ、そうだ。ブレイブだ。
「では私も」
自信作の変身ベルトであるラビスドライバーを腰に巻き、フェニックスラビスボトルとギャラクシーラビスボトルを数回振ってからラビスドライバーに装填する。
フェニックス!!
ギャラクシー!!
エボリューション!!
ラビスドライバーにつけられたハンドルを回すとベートーベンの交響曲第9番のようなBGMが流れる。ハンドルから手を離し左手を顔の前で掲げる。
「……変身」
フェニックス・オブ・ザ・ギャラクシー!ギャラクシーフェニックス!
私の周囲に綺羅びやか星が現れ霧がかったようなハーフボディーであるハーフラビスボディーを生成する。更にその周囲に天球儀を思わせる丸い特殊変換炉――ラビスリアクターが生成され、ハーフラビスボディーが私の体を覆うと同時にラビスリアクターが胸に装着される。その後ハーフラビスボディーにかかっていた霧のようなものを吹き飛ばし仮面ライダーラビスへ変身を完了する。
「仮面ライダー、ラビス……完了」
「なっ!? お前も仮面ライダーだったのかよ!! でもまぁ可愛いからいっかなぁ。ぐへへへへへ」
キモいので殺す。
専用武器であるグレートラビスブラスターを呼び出し、相手が油断してるうちに斬りつける。その後ブレイブから距離を取った私はグレートラビスブラスターをバスターモードへ移行しトリガーを引く。そこに自作ボトルである【ポイズンラビスボトル】を入れ、トリガーを押し込む。
ポイズンラビスボトルを入れたことによりグレートラビスブラスターに備わっている球体――ラビスファクトリーが毒々しい紫色に輝く。
ラビスファクトリーからポイズンエネルギーが銃口に移動したのを確認すると、狙いをしっかりブレイブに定め引き金を引く。
「死ねっ!!」
【ポイズンブレイク!】
毒々しい紫色のエネルギー弾がブレイブに辺り、変態野郎は汚い悲鳴を上げながら体をドロドロに溶かしていった。
「悪は去った! 買い物に行こう」
変身を解除し、スキップしながらスーパーに向かったのだった。
どうだったでしょうか?
良ければ感想などをくれると嬉しいです!
それではまた、次回でお会いしましょう!