鏡のファースト(完結)   作:プロトタイプ・ゼロ

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最新話投稿したぜ!!最高だな!!


第二十話「悪意と未来が世界を」

 

 

 

 深々と降り積もる銀世界。辺り一面白で統一された世界で、黒い狐のお面を被った青年が歩いていた。

 

 ズボズボとブーツを雪の中に沈めながら前に進むと、岩に囲まれた壁が見えてくる。その目の前でブツブツと何かを呟くと、壁がゴゴゴと音を立てながら横に移動していく。

 

 その中に入った青年は服にかかった雪を払い落とし、狐のお面を被り直す。

 

「よぉ、待たせたな」

 

「遅いぞ黒狐。随分と待つ羽目になった」

 

「そうか。それは悪かったな」

 

 扉を開け部屋に入った青年は、椅子に座った少女に声を掛ける。

 

 その少女はまるで天使のように美しい見た目をしていた。流れるような白い髪は光を宿して銀色に輝き、薄く開けられた瞳は深海のように青い。

 

 少々不貞腐れたような表情を見せる少女は、キッと青年を睨みつける。それにおどけたように肩をすくめながら青年は向かい側の椅子に座り脚を組んだ。

 

「また、世界を破壊してきたようだ」

 

「まぁな。どいつもこいつもクソばかりだ。ハーレムとか意味わかんねぇよ」

 

「クククッ。まぁそう言うな。転生してくる男児などそういうものだ。むしろそれらを望まぬ奴ほど珍しいものだ」

 

「……まぁいい。最近は面白そうな奴らが出てきたからな。もうちょい遊んでやるつもりだ」

 

「へぇ~……お前が世界を破壊せずにいるのか。それは我も気になるな」

 

 少女は口角を上げ目を細める。机に肘を置き手に頬を乗せる。

 

「機会があれば会えるだろ」

 

「それもそうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で……俺のご飯は?」

 

「我が喰った」

 

「殺すぞクソガキ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

「久しぶりだな、相棒。元気だったか?」

 

「相棒って言うな!! ってかなんでお前がここにいるんだよ!!」

 

 いつもよりも早めに閉店した喫茶店「nascita」の中で少年の声が響く。司と雪菜は二人から少し離れた位置で仲の良さそうな会話を見守りながら、

 

「ふぅーっ!! ふぅーっ!!」

 

「お、落ち着いてね?」

 

 今にも少年に飛びかかりそうなラビスを抑え込んでいた。額に青筋を入れ、少年に飛びつこうとするラビスの力が凄まじく2人かがりでようやくだった。

 

「なーんか、面白そうなことになってんなぁ」

 

 そんな光景をココアを飲みながら観戦するもう一人の少年。癖のある黒髪に少し子供じみた幼い顔、目は子どものようにキラキラと輝いている。

 

 この少年の名はパラド。つい先程エボルトと会話する少年から名を与えられたバグスターだった。

 

「エボルト様ぁにぃ……なんだぁ!! その軽い態度はぁ……!!」

 

「ちょ、あの子怖いんだけど」

 

「あー……気にすんな。いつものことだ」

 

「いつものことなのあれ!? あ、ってことはスレで言ってたラビスって子か」

 

 血管が切れそうなくらいにブチギレてるラビスを見て、若干ビビりがちな少年と、もはや諦めたのか疲れた顔をしているエボルト。

 

 そんな光景を見ていた二人だったが……なぜか急に雪菜が司の肩を掴み始め前後に揺らし始めた。それを見たパラドの表情は「!?」だった。そして落ち着こうと思ってココアを口に含んだ次の瞬間、司が青筋を浮かべながら雪菜にアイアンクローしていたため思わずココアを吹き出してしまった。

 

 流石にこれにはラビスも落ち着いたのかドン引きした顔で見ており、

 

「ちょ!! 何してんの!?」

 

「ちょいちょい!! 喧嘩しないの!! 相棒も手伝って!」

 

「相棒言うな!!」

 

 少年とエボルトが二人を止めに入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜しばらくお待ち下さい〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

「はぁはぁ……ビックリしたよもう。急に喧嘩するんだから」

 

「その、すまなかった。ちょっとスレのほうでね」

 

「え、今どんな感じになってんだよ……」

 

 少年とエボルトがドン引きしてると、お店の扉が開き迅と男が入ってきた。

 

「あ、すいませんねお客様。今日はもう店はおしまいなんで……」

 

「あぁ、すまない。すぐに終わる」

 

「破壊者さん、店長さん、迎えが来たからもう帰る」

 

「お、ようやく迎えが来たのか……で、そっちの……なんでいるんですか」

 

 男は適当な椅子に座ると、にっこり微笑む。

 

「ふっ……その子を迎えに来た」

 

「あぁ……ってことはアンタが迅くんをこの世界に連れてきたくせに、全然迎えに来なかったオーマジオウだな?」

 

「え、ちょ!? エボルトおまっ!」

 

「よい。迎えにこれなかったのもまた事実だ。言い訳をするつもりはない」

 

 少年がエボルトに近づこうとすると、男――オーマジオウが手で制す。

 

「迅よ、遅くなってしまったことをすまない」

 

「いいよ! この世界でみんなが優しくしてくれたし!」

 

「そうか」

 

ニコッと笑う迅の頭を撫でたオーマジオウ。そして迅は服のポケットから何かを取り出すと司にそれを渡した。

 

「迅……これ」

 

「うん。僕の力が宿ったカードだよ」

 

 改めて手元を見れば「アマゾンアルファ」の能力が宿されたカメンライドカードだった。なぜ迅がこれを持っているのか疑問に思った。

 

「いつか返そうと思ってたんだ」

 

「えっ……?」

 

「あ、ごめん。今のナシ!」

 

 子供みたいに笑う迅はテテテと扉の方に行くと「お爺ちゃん! 早く行こうよ!」とオーマジオウを急かす。司の隣でそれを見ていた雪菜が「魔王をお爺ちゃん呼びって……」と言っているが、今の司には聞こえていなかった。

 

「あぁ、わかった。今行く」

 

 そして椅子から立ち上がったオーマジオウは迅の隣に来ると扉に手を置く。一見なんでもない普通の行動だったが、エボルトとラビスだけが何をしたのかを感じだった。

 

「また来いよ迅くん」

 

「いつでも歓迎します」

 

「うん! ありがとう!!」

 

 オーマジオウが扉を開くと、オーロラカーテンが広がっていた。迅はその中へ飛び込み消えていく。オーマジオウは一度少年の方へ振り向くと、

 

「近い内にお前の世界へ行けるよう手配する。それでは」

 

 そう行ってオーロラカーテンの奥へ消えていった。

 

 二人がいなくなったあと自動で扉が閉じ、店の中は静まり返っていた。

 

「あ、パラドくん。こっちに来てください」

 

「ん? なんだ」

 

「あとそこのいけ好かない奴も」

 

「あ、うん」

 

 少年とパラドを呼んだラビスは、2つ目の冷蔵庫を開けニヤリと笑う。

 

「パラドの変身アイテムを作るので協力してください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

「ふっ……流石私」

 

 一方その頃、初当時から一度も姿を現さなかったガッチャードデイブレイクは、一人の少女がガッチャードになったのを見て笑みをこぼした。

 

「よかった……アレなら、私が辿った未来は訪れない」

 

 もう自分がいる必要はない。もう思ったデイブレイクは自分のいた未来へ帰ろうとした。だがその足は途中で止まった。

 

 少し離れた位置で黒いオーロラカーテンが開かれたのを見たからだ。

 

「アレ、は……クロスギーツの!!」

 

 その中へ黒い異形が入っていく。

 

「なっ……待て!! 貴様を野放しにするつもりはない」

 

 慌てて黒い異形――アークゼロを追いかけ黒いオーロラカーテンの中へ飛び込んだ。そして、黒いオーロラカーテンはそのまま閉じてしまった。




あれれ〜、どうなっちゃうんだこれ……ま、まぁ……あとは頑張ってくれ谷Pさん!!


それではまた次回でお会いしましょう!あ、感想はください。待ってます
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