鏡のファースト(完結)   作:プロトタイプ・ゼロ

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第二十三話「二人で共闘!ゲキトツ!究極の闇!」

 

 

 

 

 

 

 仮面ライダーリュウガとなった裏千束が、謎の仮面ライダーであるアビスと戦闘を開始した頃、

 

「ではこれ持ってデータ集取お願いしますね」

 

 少し休み、ご飯を食べて体力を回復した宗一とパラドは、ベッドに寝転がったままのラビスからゲーマドライバーとガシャットを受け取る。

 

「お、ようやくできたのか」

 

「ってか、データ集取って……まぁいいけどさ」

 

 あまりにも乱暴で理不尽な待遇。十分に回復できていない体力のまま働けと申すこの少女に、流石の宗一もイラッとしたがなんとかそれを抑え込んだ。

 

「で、これからどうすんだ?」

 

「そう言われてもなぁ……」

 

 確かにマルチバース・ヴィランの潜むこの世界ならば、データ収集のための転生者や仮面ライダーはたくさんいるだろう。だが、果たしてそのレベルの連中と戦闘を行ったところで、いいデータは取れるのかと2人の頭に疑問が残る。

 

 いつもブラッド星でラビスの発明の餌食になるエボルトからすれば慣れてしまった「いつものこと」でも、宗一達からすればただただ理不尽でしかなく、二人で頭を抱えてしまうも結局答えは出なかった。そんな事情もあり2人はとりあえず喫茶店「リコリコ」へやってきた。ミカの淹れる美味しいコーヒーでも飲もうと考える宗一と、ココアが飲みたいパラドの二人。

 

 エボルトやラビスの淹れるコーヒーで苦しみたくない2人は、とある知識にて知っていたリコリコの扉を開け……

 

 何故か喫茶店「リコリコ」が爆発しし、勢いよく吹き飛ばされてしまった。

 

「ゲホゲホっ!! なんだって言うんだよ」

 

「今日の俺等、理不尽な目に遭いまくってるな……」

 

 黒焦げになりながら遠い目をしだした宗一に、パラドの顔が曇った。

 

「あっははははは!! もっと僕を笑顔にしてよ!!」

 

 トチ狂ったように笑いながら爆炎の中を歩いてくる白き究極の闇――ン・ダグバ・ゼバ。別世界にて古代の人間であるリント族が変身した仮面ライダークウガによって封印され、現代に蘇ったあと現代の仮面ライダークウガと壮絶な殴り合いをしたグロンギ族の最強と言われた存在である。だが、宗一の知るン・ダグバ・ゼバとは違うようで、そこかしこに謎の赤い紋様が浮かび上がっている。

 

 ン・ダグバ・ゼバが宗一の方に向いた瞬間、凄まじいほどの悪寒が走り咄嗟にパラドを掴み横に飛び退く。その瞬間、2人がいた場所が爆発する。

 

「見境なしか!!」

 

「相棒!!」

 

「わかってる!!」

 

 ン・ダグバ・ゼバ……(あぁ、長え!! もうダクバでいいよな? 答えは聞いてない)ダクバから距離を取り懐に手を伸ばす。そして、エボルドライバーを取り出……せなかった。

 

「あぁーーーー!? そういや、ゲーマドライバーしか持ってきてねぇんだったぁ!!」

 

「なにやってんだ相棒ーーーー!?」

 

 頭を抱え天に叫ぶ相棒にパラドが思いっきりツッコミを入れる。

 

「……しょうがないか」

 

 立ち上がった宗一はゲーマドライバーを腰に当てる。それと同時にパラドも同じようにゲーマドライバーを腰に当てた。

 

【マイティアクショーン! エーックス!】

 

「大っ! 変身っ!!」

 

 その後宗一がマイティアクションXガシャットを、パラドがガシャットギアデュアルをそれぞれ起動させ、ゲームエリアを展開しゲーマドライバーに差し込んだ。

 

【ガッチャーン! レベルアップ!!】

 

【マイティジャンプ! マイティキック! マイティマイティアクションエーックス!!】

 

 一度可愛らしいマスコットのような2頭身状態のずんぐりとしたボディとなり、さらにレベル1ボディから分離するようにジャンプする。その後地面に着地した宗一はスラリとしたピンクを主体とし逆立った髪の毛のような頭部が特徴的な仮面ライダーとなる。

 

【デュアルガシャットォ!】

 

「宗一と協力プレイができるなんて……心が躍るなぁ!!」

 

【The strongest fist! What's the next stage?】

 

「マックス大変身」

 

【ガッチャーン! マザルアーップ!】

 

【赤い拳強さ! 青いパズル連鎖! 赤と青の交差! パーフェクトノックアーウト!】

 

 腕を交差させるとぐるんと回し、Gのような文字にしたあとレバーを引く。その後背後に浮かび上がったパーフェクトパズルとノックアウトファイターのアイコンが一つに混ざり、パラドの前に人型を写ったパネルが出現。そのままパネルがパラドを通り抜けると青いパズルの模様と赤い炎の模様が混ざり合った仮面ライダーとなる。

 

 それぞれが仮面ライダーエグゼイドレベル2と仮面ライダーパラドクスレベル99となり、未だに笑うことを止めないン・ダグバ・ゼバの方へ向き合った。

 

「あはははっ!! 君たちは僕を笑顔にしてくれるのかなぁ?」

 

「お望みなら俺たちが笑顔にしてやるよ!! 超協力プレイでな!!」

 

「さぁ、一狩りいこうぜ!」

 

「パラド、それちょっと違う」

 

 コントじみた会話を繰り広げつつダクバへ駆け出す2人。それぞれの主要武器であるガシャコンブレイカーとガシャコンパラブレイガンを取り出しダクバに斬りかかる。

 

 ダクバはそれを敢えて無防備に受け止める。ガキンと音が響くがそれだけでダクバの足が動くことはない。

 

「ねぇ、本気でやってよ。もしかしてそれで本気……なんて言わないよね?」

 

「おわぁ!?」

 

 少しイラついた声でダクバが二人を見ると、二人の腕を掴み投げ飛ばす。

 

「おっ! ちょうどいいや!」

 

 宗一は空中で一回転すると、チョコブロックを破壊する。すると中から赤い色のエナジーアイテム「マッスル化」が出現し、宗一はそれを取得する。

 

 マッスル化のエナジーアイテムを取得したことにより一時的に宗一……エグゼイドの筋力ステータスが大幅に上昇し攻撃力がアップする。

 

「続いて……そら!!」

 

 先ほどとはまた別のチョコブロックを破壊し、高速化のエナジーアイテムを獲得。それにより超スピードで移動することが可能となった。

 

「そらそらそらぁ!!」

 

 目にも見えないスピードで動き回る宗一。流石のダクバも対応しきれないのか何度も攻撃をまともに受けてしまう。

 

 後ろに下がったダクバのいきなり後ろからパラドクスが現れガシャコンパラブレイガンで叩きつける。いつの間にか透明化のエナジーアイテムを取得していたようだ。

 

 叩きつけられ浮かび上がったダクバは、今度はジャンプしてきたエグゼイドに蹴り落とされる。

 

「ははっ……ははは……あははははははははは!!」

 

 背中から地面に打ち付けられたダクバは、いきなり子どものように笑い出す。その様子から警戒した二人は何もせずにじっと待つ。

 

「久しぶりだよ……久しぶりに思い出したよ、この感覚をさぁ!! さぁ、さぁ!! もっと笑顔になろうよ!!」

 

「「うおぉ!?」」

 

 寝転がった状態のダクバから黒い瘴気が溢れ出し二人を吹き飛ばす。それぞれ壁にめり込むほど打ち付けられた二人は、嫌な予感を感じ咄嗟に壁から這い出ると距離を取る。

 

「アイツ……距離を取れば爆破してくるな」

 

「どうするよ宗一。さすがに倒しきれねぇと思うぜ」

 

「せめて……せめてレベルを上げれればなんとかなるんだが」

 

 その言葉を放った次の瞬間、

 

「なら俺が手伝ってやるよ」

 

 二人の背後に黒いオーロラカーテンが出現し、奥から黒い狐を模した仮面ライダー……クロスギーツが歩いてくる。

 

「お前は……!! 何しに来やがった!!」

 

「コイツは……!!」

 

 宗一とパラドの二人がリュウガネキこと裏千束のいる世界へやってくる原因となったクロスギーツの出現により、一気に警戒心をマックスに上げる。それを見てクロスギーツはやれやれと肩を竦める。

 

「そんなに警戒すんなよ。今回は邪魔しに来たわけじゃねぇんだから」

 

「お前、邪魔してる自覚あったのかよ……」

 

「なら、本当になんのようだ」

 

 二人の問いに、クロスギーツは「ククッ」と人笑いし、

 

「こっそり見てたんだがさ? あんまりにもお前らが酷い戦いをしてるからよ、助けてやろうかなぁって出てきてやったんだよ」

 

「んだとテメェ……!?」

 

「…………余り俺の心を滾らせるなよ…………!!」

 

 クロスギーツが放った挑発の言葉に怒りを露わにする宗一とパラドの二人。その3人に対してようやく立ち上がって近づいてきたダクバが、クロスギーツの方を見る。

 

「……君も僕を笑顔にしてるのかい?」

 

「ははっ! それはまた今度な。今はそっちの2人に用があるんでな。しばらく大人しくしてろ」

 

 そう言ってダクバの方を振り向いた黒狐は、手をダクバの方へ向ける。すると、何故か急にダクバの動きがピタリと止まった。否、ダクバだけではなく黒狐と宗一、そしてパラド以外のすべてが止まっていた。

 

「時間を・・・止めやがった・・・!?」

 

「クロノスみてぇな事しやがって・・・」

 

「あぁ、これ?どっかの魔王を倒したいらしい連中から奪ってきた。結構使い勝手は悪いがな」

 

「魔王・・・・」

 

 宗一は魔王という言葉から脳裏にオーマジオウの姿を思い浮かべる。

 

「そうそう。その魔王だよ。時の魔王さま。愚かだよなぁ?勝てねぇ相手に無謀なことしてんだから。あ、今はその話はいいや」

 

「うわぁお・・・・」

 

「ほれ、お前にこれやるよ」

 

 そう言って黒狐は宗一の方へロボットの絵が描かれた赤い色のガシャットを投げ渡す。

 

「おっと・・・・コレって!?」

 

「ゲキトツロボッツ……ロボット同士が殴り合うガチンコロボットアクションゲームだな。何でそのガシャットをお前が?」

 

「ん?あぁ、お前らんとこの発明神から盗んできた(預かってきた)。これやるからアイツを倒してみな?そうすりゃ、少しは俺と互角に戦えるようになるかもな。じゃあな〜」

 

 楽しそうに手を振ったクロスギーツは自身の背後に黒いオーロラカーテンを展開し、その中へ消えていった。それにより、止まっていた時間が動き出した。

 

「はぁ!? ゲンムニキ何やってんだよ……」

 

「で? 宗一、どうするんだ?」

 

「どうってお前…………使うしかねぇだろ!!」

 

 ゲキトツロボッツガシャットを起動する。

 

【ゲキトツロボッツ!】

 

 そして起動したゲキトツロボッツガシャットをゲーマドライバーの空いているスロットに挿入する。

 

【ガシャット!】

 

「大・大・大変身!」

 

【ガッチャーン! レベルアーーップ!】

 

【マイティジャンプ! マイティキック! マイティマイティアクションX! アガッチャ! ぶっ飛ばせ! 突撃! ゲキトツパンチ! ゲキトツロボッツ!】

 

 宗一は仮面ライダーエグゼイド・ゲキトツロボッツゲーマーへとレベルしレベル3となる。頭部にロボットのような意匠が追加され、左腕にはロケットアームが装着されている。

 

〈イメージBGM エグゼイド LEVEL 2 ~ノーコンティニューでクリアしてやる!〉

 

「さぁ、ノーコンテニューでクリアしてやるぜ!!」

 

 ダクバの方へ駆け出しロボットアームを振るう。

 

「受け取れ宗一!」

 

 ロボットアームがダクバに触れる瞬間、3枚の「マッスル化」のエナジーアイテムが宗一の中へ入り攻撃力を上昇させる。

 

「サンキューパラド!! おらぁ!!」

 

「ぐっ!?」

 

 攻撃力の上がったロボットアームのパンチを食らったダクバは、自分が予想していたものとは違う威力を食らってしまい勢いよく吹き飛んだ。

 

 追撃とばかりにダクバの後ろへ移動していたパラドが、ガシャコンパラブレイガンをガンモードにして連射する。

 

「ぐっ……あぁ、もう!! 鬱陶しいなぁ!!」

 

 パラドを掴みそのまま爆破させる。だが、

 

【幻影化】

 

 爆破されたはずのパラドの姿が煙となって消え、その隙をつくように宗一がゲキトツロボッツガシャットを横のスロットに挿入して必殺技を発動する。

 

――ゲキトツクリティカルストライク――

 

 ロボットアームをロケットパンチのように飛ばしダクバに攻撃する。ダクバはロボットアームを受け止めるが、ロボットアームの勢いが強く動けなくなる。それを見た宗一はそのまま走り出し接近し、ロボットアームに追撃のパンチを繰り出すことで威力を高めたパンチを叩き込む。

 

「がはぁ……!!」

 

 吹き飛んだダクバは自分の肉体から稲妻が走っていることを見て、酷く慌てた様子を見せる。

 

「あぁ、あぁ……!! まだ、まだ僕はアイツと……」

 

 ダクバは言葉を最後まで言うことなくその場で爆発し消滅する。

 

「よっしゃあ! やったな宗一! ゲームクリアだぜ!」

 

「あぁ!! ん、あれは……」

 

 お互いに変身を解除しハイタッチをしたあと、ダクバのいた場所に何かが落ちているのを見た宗一は、

 

「なんだこれ……何かのエネルギーが入ったフルボトル? なんでこれをダクバが」

 

「まぁ、それはあとにしようぜ?」

 

「そうだな……それにしてもまさかクロスギーツに助けられるなんてなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、ミラーワールドでは……

 

「かはっ……」

 

「お前が私に勝つなんて2万年早いんだよ」

 

 地面に倒れたアビスを踏みつけているリュウガこと裏千束が、右手に握られたドラグセイバーを振り下ろした。

 

 

 




どうだったでしょうか?


まさかまさかの一切主人公のリュウガが出てくることはなかったですね。今回は主に谷Pさんのキャラが活躍してました!!
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