鏡のファースト(完結)   作:プロトタイプ・ゼロ

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ようやくの投稿です。最近雨が多くて偏頭痛が……!!みんなも気温の変化に負けずに頑張ろうね!!
というわけで本編へどうぞ!


第二十五話「激戦」

 

 

 

 

 謎の仮面ライダー……ドレッド零式と4人の仮面ライダーが戦闘を始めた頃、その近くにある建物の屋上にてクロスギーツが戦闘を鑑賞していた。

 

「おうおう、やってるねぇ」

 

 見下ろした先ではラビス、エボルト、アギト、ネオディケイドの四人がそれぞれの戦い方でドレッド零式に挑むも、ドレッド零式はそれを避けることもなく無防備に受け止める。

 

 アギトがお得意の徒手空拳で直接殴りかかり、ネオディケイドがアギトの後ろからガンモードにしたライドブッカーを撃つ。アギトの拳を避けたドレッド零式はライドブッカーのエネルギー弾をまともに食らってしまうが、顔を俯けたまま動じない。

 

 すると今度はラビスが高速移動でドレッド零式を掴み、勢いよくレバー回すと足元に星座早見盤を模したフィールドを発生しエネルギーを赤い炎で燃え上がらせたあと右足に収束させ、そのままドレッド零式に回し蹴りを放つ。

 

 だがドレッド零式はラビスの足を掴むと後ろへ弾き飛ばす。その時丁度ドレッド零式の背中を狙っていたエボルは巻き添えを食らった。というかラビスの足に込められたエネルギーがエボルにぶつけられてしまった。

 

「うぅん、やっぱりまだ早かったかねぇ?」

 

 残念そうにため息を吐いたクロスギーツは、頭を抱える仕草を取る。だが、その声音はどこか楽しそうでもあった。

 

「見つけたぞ黒狐っ!!」

 

「あぁ?」

 

 突然名を呼ばれたクロスギーツは先程までの楽しそうな雰囲気を一転させ、氷点下のような冷たい雰囲気へ変える。そして後ろの方へ振り返ると、()()()()()()()()()()()からバイクに跨った青年が現れた。

 

 青年はバイクから降りるとギロッとクロスギーツを睨みつける。

 

「あれま、まさか俺の場所を突き止めちゃうなんてなぁ……クククッ。褒めてやるよ」

 

 クロスギーツはどこか楽しそうな、それでいて隙のない様子を見せる。

 

「貴様に褒められても嬉しくもない!! 貴様のせいで数々の罪なき世界が失われた!! ゆ"る"さ"ん"!! 今ここで、貴様を倒す!!」

 

「ははっ!! 調子乗るなよ? お前じゃ俺には勝てねぇよ」

 

 いつものようにおちゃらけながら相手を煽るように手をヒラヒラさせる。

 

「やってみなくてはわからんぞ!!」

 

「へぇ? なら、試してやるか。お前の実力をな!!」

 

 青年は右手を腰に当て、左拳を顔の高さに構える。次いで右手を天に向けて伸ばしたのち、胸元まで振り下ろして、さらに左へ振る。右手を腰へ戻し、左腕を右横に出してから、両手を最初の位置まで戻して止める。

 

「は? その構え、そしてベルト……まさかお前!?」

 

 青年の腰に現れたベルトを見てクロスギーツが初めて動揺した声を出す。それも仕方のないことたろう。なぜなら、目の前にいる青年はとある世界にて妹たちを守るため、そして親友の死を乗り越えて戦い抜いた強者なのだから。

 

 青年の全身をベルトから流れるハイブリッドエネルギーが駆け巡り、ベルトのサンライザーが輝いて変身完了する。

 

「俺は創世王RX! 貴様を倒す者だ!!」

 

「おいおい、冗談じゃないぜ。こんなチート野郎が出てくるとか」

 

「覚悟しろ!!」

 

 かつてクロスギーツが自分が開く究極のゲームに招待するのにうってつけな人物を調べている時に見つけた存在。それが創世王RX。おそらくクロスギーツが知る限りでは最強に近く、正義の使者である仮面ライダーゼインと同じくあんまり戦いたくない存在である。

 

「まぁ、別に勝てないわけじゃねぇが」

 

 ニヤリと仮面の下で笑うとクロスレイジングソードを召喚する。それに合わせて創世王RXもベルトから光り輝く杖リボルケインを取り出した。なお、ちゃんと光っている。

 

 お互いに一歩も動かずに睨み合う。

 

「はっ!!」

 

「ふっ!!」

 

 動いたのは二人同時だった。お互いの武器がぶつかり合い、火花を散らす。それが何度も続き、鍔迫り合いになる。

 

「前から思ってたけどさ」

 

「なんだ!! こんな時に!!」

 

「杖を剣みたいに振るのなんで?」

 

「俺に聞くなっ!!」

 

 クロスギーツは鍔迫り合いで押し負けて吹き飛ばされた。

 

 空中を蹴り加速しながら創世王RXの後ろに現れると、創世王RXの背中を斬りつけ、そして蹴り飛ばす。

 

 ……はずだった。

 

「は? ゲル状ってことは……バイオライダーか」

 

 不意をついた攻撃は不発に終わり、逆にゲル状へと変化しバイオライダーとなった創世王RXがクロスギーツに攻撃する。ゲル状のバイオライダーがクロスギーツを通り過ぎると、火花を散らしながらクロスギーツが吹き飛ぶ。

 

「ちっ……これがライダー界で唯一オーマジオウを倒せると言われた仮面ライダーの力か。さすが面倒だな」

 

 うまいこと空中で回転し柵の上に着地すると、黒と赤の禍々しいレイズバックルを取り出した。

 

「なんたそれは……!?」

 

「さぁな? お前はこのままにしておくと少々面倒そうだし、別世界にご招待ってね」

 

 デザイアドライバーにはめられている右側を外し、禍々しいレイズバックルをつける。そしてデザイアドライバーをリボルブオンさせレバー部分を引っ張る。

 

【マジン! ブースト! ストライク!!】

 

 上半身が変化することなく、クロスギーツの体から禍々しい黒いオーラが溢れ出し、世界が歪み始める。

 

「き、貴様……この世界を破壊する気かっ!?」

 

「そんな野暮なことはしねぇよ。まだ、奴らがどれほど強くなるのか見てねぇからな……」

 

「なにっ!?」

 

 黒いオーラが一度世界中に広がりきるとそれらをクロスギーツの手のひらの中で圧縮させ小さな球団に変化させる。その後、そのエネルギー弾をバイオライダーにぶつける。

 

「ぬわぁ!? な、なんだこれは!?」

 

 バイオライダーから強制的に創世王RXへとフォームチェンジさせられた創世王RXはその世界から消え去った。

 

「ふぅ……さすが俺っ! どんなときでも勝っちまうなんてなぁ〜。さぁて、やつらの戦いを見るとするか」

 

 何事もなかったかのように気楽な声を出し、柵にもたれかかりながら観戦を再開する。なお、クロスギーツがもたれかかった柵は吹き飛んだクロスギーツが着地した場所であるため脆くなっており、そのことに気づかなかったクロスギーツは屋上から落ちかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時!! 不思議な事が起こった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

「せいっ!!」

 

「……!!」

 

 ネオディケイドのライドブッカーとドレッド零式の腕がぶつかり、あたりに衝撃波が飛ぶ。その後ろからアギトが飛び出しドレッド零式に殴りかかる。

 

 アギトの拳をもう一つの腕で防ぎ、そのまま回し蹴りを放つが、二人は後方へ跳ぶことで回避して不発に終わる。

 

「ねぇ、司。気付いた?」

 

「あぁ、もちろん」

 

 二人はドレッド零式と戦闘を行ってから気付いた違和感があった。

 

「レプリケミーカードを1枚も使っていない」

 

 そう……今現在4人と戦闘を行っているドレッド零式は最初に変身するために使ったレプリスチームライナー以外は使用していない。4人の攻撃は戦闘技術だけでいなしたりしていた。

 

「さすがにガーディアンズから禁忌のドライバーを奪った人物と同じ、とは思えないけどね」

 

「そうなの?」

 

「うん。ガーディアンズから禁忌のドライバーを奪った人物は女だから」

 

 なお、その禁忌のドライバーを奪った人物は現在クロスギーツと行動をともにしていたりする。

 

「とりあえず、あいつを止めよう」

 

「ちっ……結構強いのなアイツ」

 

 ネオディケイドの隣に現れたエボルが悪態をつきながら腰を下ろす。一見隙だらけに見えてしまうが、実際は一つの隙もない状態である。

 

「ラビスちゃんやオレ、そしてお前らがいるこの状況でアイツはほぼ動くことなくオレらと戦っている。ありゃあヤバいぜ」

 

「お前がそこまで言うほどなのか」

 

「まぁな……ったく。ブラックホールフォームになれれば多少はやりようがあるんだがなぁ……」

 

「じゃあブラックホールフォームになりなよ」

 

 そう言って手をひらひらさせるエボルに、アギトが少しイラついた声を出す。

 

「あ~無理だ無理。エボルトリガーが壊れちまってるから」

 

「え、エボルトリガーが?」

 

「そう、ブラッド星に行った時にな……まぁ、簡単に言えば、負けたんだよ」

 

 エボルトが負けた……そのことに驚きを隠せない二人。それは仕方のないことである。仮面ライダーエボルといえば仮面ライダービルドの作中の中では屈指の強さを誇る仮面ライダーである。十年の間世界を裏で動かし、そして最終的には主人公達と何度も戦ったラスボスである。そんな強さを持つエボルトが負けたという事実が、二人に衝撃を与えたのだ。

 

「その話は本当ですよ、エボルト様はブラッド星に戻ってきた時に不意をついてきたクズに負けています」

 

「え、マジで!?」

 

 いつの間にか近くに来ていたラビスの証言もあり、エボルトが本来の力を出せない事が決定打になってしまった。だか、それにより疑問も出てくる。

 

(エボルトがブラックホールフォームになれなくなった原因……これは調べる必要があるか)

 

「まぁ、なにはともあれ早めに決着つけねぇとな」

 

 エボルトムのその言葉に3人は頷く。そして同時に駆け出した。

 

 それまで4人に対して関心がなかったかのように動かなかったドレッド零式が顔を上げ、敵対対象を見据える。そしてカードを1枚取り出した。

 

「なっ……ここで初めて使うのか!?」

 

 ドレッド零式はカードを1枚ドレッドライバーに装填するとレバーを一度閉じ、そしてまた開く。

 

 レプリフレイローズ

 

【ブラッドレイン】

 

 ドレッド零式は手に纏わせた赤いエネルギーに息に吹きかけ薔薇の花吹雪を起こすと、4人の周りで大爆発させる。

 

「くっ……おかしい。いくらなんでも強すぎる」

 

「私も思った」

 

「早くアレを解析したい」

 

「ラビスちゃん……本っ当にブレないね君ってさぁ」

 

 改めて4人が構えを取りながらドレッド零式に警戒をした瞬間、ドレッド零式の後ろに突如として灰色のオーロラカーテンが出現した。

 

「はぁ!?」

 

 その出現したオーロラカーテンに驚いたのはネオディケイドに変身する司だった。オーロラカーテンはドレッド零式を遠慮なく飲み込むと、そこに一人の人物を残して消滅した。

 

「やっほ~司くぅん。大変そうだから手助けしてあげたよ〜♡。ねぇ、ボクってば偉いでしょ?」

 

「な、なんでお前がここにいんだよ!!」

 

「え、知り合いかアイツ……?」

 

「あぁ、海羽奈々。俺と同じ先代に認められた仮面ライダーだよ。そして、変身するのは……仮面ライダーディエンド」

 

 ネオディケイドの視線の先では、深く被った帽子を掴み顔を上げた少女――奈々がニヤリと笑みを浮かべていた。




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よければ誤字報告や感想などくれると嬉しいです!!

それでは皆様、また次回でお会いしましょう!!
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