やぁやぁ!!どうもどうも!皆さんお久しぶりです!
今回からようやく最終章が始まりました!!この最終章が終わってようやく次回作に繋がりますんで、これまでお読みいただいてきた皆様!どうか、最後まで!!よろしくお願いします!!
第三十三話「事件の終わり」
「はははっ!! まっさか自力でカードデッキを見つけ出した挙句、最凶にして最強の仮面ライダーを保護しちゃうなんてなぁ」
そう言っていつものように何処かの屋上に座り込んだ青年は、黒い狐の仮面の下で獰猛な笑みを浮かべながら大笑いする。その姿はまるで新しいおもちゃを与えられた子どもが、新しい遊び方を見つけたかのようである。いや、たとえ方これで良いのか?
「いやなんで地の文が不安になってんだよ。もっと自信持てよ」
さり気なく我々のことを察知してこないでほしい。
「ようやく見つけたぞ、クロスギーツ。いや、今は黒狐って呼ばれてるんだっけか?」
「呼ばれてねぇし、勝手に呼んでるのスレの馬鹿どもだし」
薄い光が空間を歪ませたと思ったら、そこには元から居たかのように素敵な笑みを浮かべる青年が立っていた。白く美しい髪から覗く蒼い瞳が、黒い狐の仮面の下でニヤニヤした笑みから苛ついたように歪ませる黒狐を鋭く睨みつける。
「お前をもう好きにはさせない」
「ははっ! なんだよ、俺のファンってか? 嬉しいねぇ」
「別世界の俺がやらかしたことだとしても、お前が俺であることには代わりはないからな。倒しに来た」
「ちっ……真面目ちゃんかよ。普段は天然ちゃんなくせによ……なぁ? 浮世英寿」
その言葉に青年――浮世英寿はまたもやフッと素敵な笑みを浮かべる。そしてどこからともなく白と赤を主色とした特別なレイズバックルを取り出す。それを見た黒狐も同じように黒と青を主色としたレイズバックルを取り出した。
二人はブーストマークⅢレイズバックルとをⅩギーツレイズバックルを二つに分離し、その分離させたブーストマークⅨレイズバックルとⅩギーツレイズバックルをそれぞれのデザイアドライバーの両側にセットする。
『X GEATS』
『MARK Ⅸ』
『SET IGNITION』
『BLACK OUT』
英寿の前に現れた円盤状のエフェクトの円盤の取っ手を英寿が捻って蓋を開いてから、それを右に移動させると、同時に英寿の後ろに機械的な造形の円盤と九尾の狐型のロボット「レジェンドキュウビ」が登場する。
逆に黒狐は両手をクロスさせフィンガースナップさせ、黒い狐の仮面を脱ぎ捨てると目の前の青年と同じ顔で素敵な笑みを浮かべる。
「「変身!」」
二人は腰のデザイアドライバーを回転――リボルブオンさせる。英寿のバックルのパーツであるマークⅨエグゾーストを展開させ、
『REVOLVE ON』
英寿はブーストスロットルレバーを引くとバックルに造型された9つの尾から青白い炎が吹き出る。エントリーフォームの素体が形成されると同時に、英寿の周りに9本の光の柱を立てながらレジェンドキュウビが駆け上がってゆく。
黒狐はブーストスロットルレバーを引くとバックルからは禍々しい紫の炎と黒い霧が吹き出し、それと同時に円盤状のエフェクトが「ⅩGEATS」のロゴへと展開、更に黒いレジェンドキュウビが現れ、黒狐の周りに9本の紫の炎を光の柱として立ち上がらせながら駆け上がると共に「ⅩGEATS」のロゴが一瞬だけ「ブーストフォームマークⅢ」の様なアーマーに展開され、すぐさま下半身アーマーとなって移動する。
『『DARKNESS BOOST』』
『GEATS Ⅸ』
「BOOST MARKⅨ」のロゴが一旦ブーストフォームマークⅢの上半身アーマーに変化し、すぐさま下半身に移動してから下半身アーマーへと変形する。レジェンドキュウビの方は上半身のアーマーとマスクに変化し、光の柱達がねじるように英寿を囲みと同時にアーマーが装着され、目が開かれるように複眼が現れる。最後に地面から現れたエネルギーがギーツテールナインを形成、背面に装着されて変身が完了する。
『X GEATS』
黒いレジェンドキュウビは黒狐の周りを駆け上がり、上半身のアーマーとマスクに変化し、、紫色の光の柱達がねじるように黒狐を囲みと同時にアーマーが装着され、目が開かれるように紫色の複眼が現れる。その後地面から現れたエネルギーが「黒いギーツテールナイン」となり背後から黒狐を覆い被さる様にアーマーが装着される事で変身が完了する。
ギーツⅨの複眼が、
『READY――FIGHT!!!!!』
クロスギーツの複眼が、
『READY FIGHT!!!!』
戦闘開始の合図を表すかのように一瞬だけ輝くとギーツⅨはギーツバスターQB9とレイジングソード(レイズバックル無し)を創造し、
「さぁ……ここからが、ハイライトだ!!」
そしてクロスギーツはギーツバスタークロスとクロスレイジングソードを創造すると、
「さぁて、ここからが絶望の時間だ!!」
火花を散らつかせながらぶつけ合った。
〜〜〜〜〜〜
最近いつもの溜まり場になりつつある喫茶店「nasita」の中、あれ程のことがあったにも関わらず未だに目を覚まさない青年を椅子に座らせた裏千束は、怖いくらいに目を鋭くさせているエボルトの方へ顔を向ける。
「で、コイツは一体誰なんだ?」
「いやお前知らねぇのに連れてきたのかよ!?」
まさかの発言にエボルトは思わず真顔でツッコミを入れてしまった。苛ついた表情で「し、仕方ねぇだろ!!」と文句を垂れる裏千束に呆れたのかこめかみを抑え始めた。
「まぁ、連れてきてしまったもんはしょうがねぇし、あんな場所に置き去りにするのもなんか違う気がするしなぁ……全く、以前のオレだったら考えねぇことだぞこんなん」
「そこはまぁ、悪いと思ってるよ」
ホントかねぇと頭を掻きつつ、冷蔵庫から缶コーヒーを取り出し裏千束の方へ投げ捨てる。裏千束は缶コーヒーを振り向くことなくキャッチするとプルタブを開け一気に口の中に放り込んだ。
コーヒー特有の苦味と多少の甘みで疲れを吹き飛ばすと、椅子に座り頬杖をつく。
「リコリコはまだ復旧作業が終わってないから千束達はリコリスの本部に戻ってるらしい。まぁ、一時的な処置みたいなもんなんだが、腐ったミカン共はどんな反応をするか」
「まぁ、元々リコリコって本部から追い出されたようなもんなんだろ? その連中が本部にいるって言うんだからいい気はしねぇんじゃねぇの? ってか、どうやって知った?」
「ふん。私がいたのはマルチバース・ヴィランと手を組んだリリベルの拠点の一つだぞ? 情報ならいくらでも転がってた」
つまらなさそうにため息を吐きながら空になった缶コーヒーをゴミ箱へ投げる。空中で弧を描きながら缶コーヒーは綺麗にゴミ箱の中へ入っていった。
全く適当な投げ方にも関わらず綺麗にゴミ箱へダストシュートしたことに思わず「おぉ〜」って声がカウンター側から漏れる。
「ん、んんっ……ここ、は?」
今までなにが起きても一切目を覚まさかった青年の瞼が少しずつ開いていく。身体をゆっくりと起こり周りをキョロキョロと不安げに見渡している。
「ちっ……やっと起きたか」
「君、は……?」
近くの椅子に座る裏千束の姿を視界に収め、警戒心を高める青年。目元を隠すくらい伸びた黒い髪、そして一部が白くなっている。裏千束を見つめる瞳は髪と同じく黒だったが、瞳の方はまるで夜空と言えるほどの輝きがあった。
身長はおそらく170前後といったところだろう。それほどがっしりしているわけではないが、筋肉がついていないというわけでもない。
「私は……あー、そうだな。まぁ、黒とでも呼べばいいよ」
「あ、オレは石動惣一ね。一応ここのマスターだから。そこんところよろしく」
「黒……それに、石動惣一!? え、エボルト!?」
敢えて偽名を名乗ったというのに一瞬で正体だと看破されたことに、エボルトは少なからず驚きの顔を浮かべマグカップに淹れていたコーヒーを零してしまう。
「あっつぅ!?」
おもいっきりコーヒーが手にかかり火傷した。すぐさま手を冷やしに裏へと消えてったエボルトの姿を唖然として見ている青年と、絶対零度の眼差しで睨む裏千束。
「で、お前は誰なんだ?」
「へ? あ、あぁ……俺は
つかさ……その名前を聞き裏千束は心底ウンザリしたように顔を歪めた。
(アレか? 世界の破壊者になりうるやつは「つかさ」って名前になる決まりでもあんのか?)
自分の知り合いに同じ名前の人物がいるためか、ため息を吐いてしまった。
「結局お前はなんであんなところで捕まってたんだよ?」
「いや、それがさっぱりわからなくて……趣味の旅を満喫してたらいきなりバケモノに襲われるし、偶然遺跡から見つけたこれで変身して倒して……そのまま旅してたらいつの間にか、はい……」
青いディケイドライバーを見せながら吏は説明する。というより吏本人も困惑気味であることがなんとなく感じられる。
「そ……まぁ、しばらくは此処にいなよ。他よりは安全でしょ」
「え、いいの? 助かったぁ……俺所持金心許ない状態だったから、宿とか探さなくて済むよ」
「なんでお金少ねえんだよ……」
「旅の途中で出会ったある人がさ、明日のパンツと多少のお金があればなんとかなるって言ってたから」
誰だそんなこと言ったやつ……頭が痛くなってきた裏千束は首を振りながら頭を抑える。
「はぁ……ったく。とりあえず私は帰る。マスターにはそう伝えておいてくれ」
「あ、はい……わかりました」
立ち上がる前に一瞬だけ吏の方へ顔を向けるとすぐに顔を戻し扉を開けて出ていく。外はすっかり暗くなっており、いつもの制服姿では少々肌寒くなってきていた。
夜空を見上げながら道を歩き、鏡の中へ入る。久しぶりのミラーワールドへ戻ってきた裏千束は自分の家に入ると、疲れたようにどかっとソファーに座り込む。
「あぁ……もう、疲れたぁ。弟子に裏切られるし、なんでかわかんないけど人助けしちゃうし。私はただ、千束が幸せに生きてくれたらそれでいいってのに……」
それに、そう呟きながらいつの間にかポケットの中に入っていた一枚の紙を取り出す。
「デザイアグランプリ、ねぇ……黒狐のやつ。何を始める気だよクソが」
オーマジオウのもとにも届いたクロスギーツからの招待状……それを睨みつけると興味を失ったようにポイッと投げ捨て、ベッドへ飛び込む。
ふかふかで暖かい毛布に包まり、今までの疲れも相まってか一気に睡魔に襲われた裏千束はそのまま意識を落とした。
どうだったでしょうか?
良ければ感想などくれるととてもとても嬉しいです!!
それではまた次回でお会いしましょう!!