鏡のファースト(完結)   作:プロトタイプ・ゼロ

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長い間書けなくてごめんなさい!!でも安心して!ようやく更新できたから!!


第三十七話「暁の錬金術師」

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日からお前たちの部隊長を務めることとなった三島荘だ。よろしく頼む」

 

 そう言って俺たちの前に現れた荘さんは、俺にとって憧れの人だった。常に冷静沈着でクール。場の指揮や急な判断も卒なくこなす。そんな貴方に俺は憧れて、貴方みたいになりたいと思っていた。

 

「俺がお前達の命を預かるからには絶対に死なすことはさせない。それだけは保証しよう」

 

 貴方から一対一で戦闘訓練をしてもらって。それでもいい成果を出せなくて。一度は排除処分になりかけた俺を助けてくれたのは貴方でした。

 

「こいつは確かに戦闘面では不安が残る部分もあるでしょう。ですが、俺達にはない才能があります」

 

「才能だと? ふん、なんだというのかね?」

 

「情報収集です。こいつの情報収集能力には驚きますよ?」

 

 貴方のおかげで俺は情報部門のリリベルになることで命を捨てることはなかった。貴方の咄嗟の判断で俺は生きることができたんです。

 

 そんな貴方に裏切られたあの日、貴方が実は自分が頂点に立つことしか考えていないと知ったあの日、俺は正直貴方に失望した。だけど、これまでの貴方に対する恩があったから俺は動こうと思った。

 

 何らかの原因で崩壊し始めたリリベル本拠地で生き埋めになりかけた俺を、奇妙なバッタが跳んできたことで助かった。そのバッタは俺が念のためにつけていたZECTバックルにそのバッタがくっついたことで茶色と灰色のバッタを模した姿に変身していた。しかも人間をはるかに超えるスペックにより瓦礫を余裕でどかすこともできた。

 

 その後俺は必死に貴方を探した。止めなくてはいけないと思ったから。元リリベル跡地には貴方の遺体も姿も無かったことから生きていると思っていた。

 

 だから――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今度は俺がっ!!」

 

「はっ! そんな甘っちょい動きで俺を倒せると思ってんのか?」

 

 クロスギーツのカウンターがパンチホッパーに決まり、衝撃とともに吹き飛ぶ。拳で殴ることに特化しているとは言え今までまともに対人戦を行っていなかった瞬ではクロスギーツと戦うには実力不足すぎた。あまりの弱さにクロスギーツは失望したようにため息を吐くと、吹き飛び地面に倒れたパンチホッパーを踏みつける。

 

「お前さぁ、こんなに弱いんなら出しゃばってくんなよ」

 

「それでも!! 戦わないといけない!!」

 

 パンチホッパーは睨みつけながら踏みつけられたクロスギーツの足首を掴み持ち上げようとする。だがクロスギーツがより強く踏みつけることで地面に衝撃が行く。それと同時にパンチホッパーの体が少しだけ地面に埋まる。

 

「お前ってさ、正直バカだよな。あんなクズなんか庇おうとしなかったら生きていられたのに」

 

「くっ……!」

 

「もういいよ。お前はよく頑張った。だからもう死ね」

 

 クロスギーツが手を横にかざすとそこに黒と青の魔法陣が出現しクロスレイジングソードが現れる。それを手にするとクロスレイジングソードのボタンを押しトリガーを引き、刀身部分に青白いエネルギーが溜まっていく。

 

――タクティカルレイジング――

 

 パンチホッパーの背中に足を入れその体を浮かび上がらせるとクロスレイジングソードの斬撃を浴びたあと、クロスレイジングソードを下から上で振るって斬撃を飛ばす。その斬撃波とともに壁へ衝突したパンチホッパーは悲鳴とともに凄まじい爆発を起こした。

 

 変身が解除され地面に倒れた瞬だったが、それでも起き上がろうと両腕に力を入れる。その様子を見てクロスギーツが苛ついたような仕草を見せた。

 

「なんなのお前? なんでそこまでして立ち上がろうとするわけ?」

 

「お、おまえ……には! わからんない、だろうね」

 

「はぁ……やれやれ。早く死ねって」

 

 もう一度クロスレイジングソードのボタンを押しトリガーを引き、刀身部分に青白いエネルギー溜め斬撃を飛ばす。その飛ばされた斬撃が爆発し瞬は悲鳴を上げながら後ろへ吹き飛ぶ。

 

 今度こそくたばっただろうとクロスギーツは確認もせずに荘の方へ向かう。なんとか立ち上がることができた荘は雄叫びを上げながらクロスギーツに殴りかかるが力に入っていない拳は難なく受け止められ手首の骨をあっけなく折られてしまう。その痛さに苦痛の声を上げそうになるもすぐに腹に拳を入れられ空気を吐き出してしまう。

 

「ほらどうした? 威勢がいいのは雑魚にだけか? あぁ? もっと気合入れろよ」

 

――ブーストタクティカルビクトリー――

 

 くの字に曲がった荘の腹に膝蹴りを入れ地面に放り投げるとそのまま蹴飛ばす。そしてギーツバスタークロスのレバーを引いて、ダラッとした感じにエネルギー弾を強化して放つ。

 

 エネルギー弾が荘の目の前まで迫りここまでかと目を瞑った瞬間、

 

「そりゃあっはぁ!!」

 

 突如天より落ちてきた光の柱が荘とエネルギー弾の間に入り、光の柱にぶつかったエネルギー弾は弾き飛ばされる。

 

「……なんだ? お前」

 

 光の柱が消えた場所にいたのは炎を纏ったような暁のアーマーを纏った人物だった。青い矢印模様の複眼、炎のエンブレムが刻まれたゴーグルなど何かと炎を象徴する姿をしている。

 

「お前に残された選択肢は二つに一つ……今すぐこの場から消えるか、私に倒されるか! どっちか選べ!!」

 

 突然現れた謎の人物――仮面ライダーガッチャードデイブレイクの胸部に存在する変換炉「バーテックスアタノール」に灯る「ガッチャーバーナー」から凄まじい蒼い炎が盛れ始めると矢印模様の複眼「パラベクトアイ」が青く光り、たきな達が瞬きをした瞬間にはガッチャードデイブレイクの姿がクロスギーツの懐に入っており、素早い動きで何かをしたあとにクロスギーツが後ろへ吹き飛ぶ。

 

「がっ!?」

 

 何をされたのか全く理解できなかったクロスギーツ。だが、痛む腹を抑えてようやく自分が殴られたことに気づく。そのことにクロスギーツは薄く笑う。

 

「はっ! まさか、この世界にこんな奴がいたなんてなァ」

 

 心底おかしそうに腹を抱えて笑うクロスギーツの姿が不気味に映ったガッチャードデイブレイクは一旦動きを止めるとガッチャージガンを召喚し容赦なくクロスギーツを撃ち抜く。それも一発だけではなく数発。

 

 その後ガッチャードローホルダーのケースを開くと属性別にケミーカードが一度空中に展開すると、カマキリと武士を模したケミーカード――デイブレイクカマンティスとデイブレイクアッパレブシドーを手に取りガッチャージガンにスキャンしてから装填。そのままガッチャージガンを連射して鎌状の光弾と扇子型の光弾をクロスギーツに向けて放つ。

 

――ガッチャージツインバスター――

 

 何発も連射はれた光弾をその身に受けたクロスギーツはだらりと腕を降ろすと、両腕に持っていたクロスレイジングソードとギーツバスタークロスを放り投げる。そして背後に黒いオーロラカーテンを出現させる。

 

「……お前、逃げる気か?」

 

「いいや。この勝負はここで終わらせるにはもったいないと思ってな。決着をつけるにふさわしいステージを用意してやる。それまでこいつらで遊んでろ」

 

 そう言って黒いオーロラカーテンの中へ消えていくクロスギーツ。咄嗟にガッチャージガンから光弾を放つが、光弾が黒いオーロラカーテンに衝突する寸前に黒いオーロラカーテンから人影が出現し光弾を叩き斬る。

 

「……なんだ」

 

 黒いオーロラカーテンから現れたのは赤と白を基調とした外見を持ったアンデッドだった。それは仮面ライダーブレイドにおいてバトルファイトがジョーカーアンデッドを含めて全て封印された時に活動を開始する54体目のアンデッド。その強さはジョーカーアンデッドを凌駕し、その凶暴性や卑劣さはどのアンデッドも上回るとされている。アルビノジョーカーアンデッド……それが、黒いオーロラカーテンから現れた人物の一人。

 

 続いて黒いオーロラカーテンから現れたのは、真っ赤な血で濡れた蜘蛛のような見た目をした仮面ライダーだった。全体的に赤・黒の二色で塗装されており、脚等に真っ赤な毒が泡立っているかのような模様が見られ、顔と胸の前から見たクモのような意匠、肩や腰のクモの脚のような飾りが特長的な存在だ。

 

 なによりヤバいのはその身に滾る破壊衝動のまま、自分自身さえも進んで巻き込んで全てを壊し尽くす、短絡的思考と虚無主義が混ざったようなエキセントリックな性格の持ち主であることだろう。

 

 仮面ライダーキルバス。エボルトの兄にしてブラッド族の王。そして自らブラッド星を滅ぼした過去を持ち、エボルトからも「破滅型の快楽主義者」と言うほどの存在である。

 

「宇宙と心中して無に還るなんて、最っ高じゃねーかァァ!! なァおい!! お前もそう思わないかァ?」

 

 近くにいたアルビノジョーカーの肩に腕を乗せながらキルバスが聞くが、質問された側のアルビノジョーカーはウザったそうにその腕を振り払う。

 

「おいおいずいぶんと恥ずかしがり屋さんだなァ!! まぁいいや!! それよりもエボルトはどこだァァ!?」

 

 突然叫びそして突然脈絡もなく暴れ始めるキルバスに近くにいたアルビノジョーカーがソッと引くように後ろへ下がる。そんな後ろのことなどお構い無しにキルバスはガッチャードデイブレイクへ向けて走る。

 

「くっ……」

 

 そんなキルバスに向かい撃とうと上下に引き伸ばした矢印の形の専用武器――ガッチャートルネードを召喚する。だがその前にガッチャードデイブレイクの前に煙のようなガスが充満すると中から仮面ライダーエボルが現れながらキルバスに殴りかかる。

 

「ぐはァッ!! エボルトォォォォォォ!! 会いたかったぜェェェェェェ!!」

 

「正直俺ァ、二度もお前の面ァ見たくなかったがな」

 

 殴られた後ろへ後退したキルバスは嬉しそうにエボルトに向けてパンチを繰り出す。その拳をエボルは後ろへ下がることで避けるとキルバスへ蹴りを入れる。だが足首を掴まれてしまい顔面を殴られる。

 

「ちっ!! やっぱりやりにくいわお前」

 

「ハハッ!! 楽しいなァァおい!!」

 

「ちっとも楽しくなんざねぇわ!!」

 

 エボルとキルバスが戦闘を始め、残っていたアルビノジョーカーは千束とミカを抱えて動けないたきなに狙いを定める。そしてアビルローチという白い怪人を生み出すと3人に攻撃させる。

 

 だが、

 

「しゃらくせぇ!!」

 

 ガラスから黒い炎がアビルローチにぶつかり石となって固まる。その後リュウガがドラゴンライダーキックの構えと共に石化したアビルローチを貫通し爆破させる。

 

「テメェ……良くもこいつらを狙いやがったなァ!! ぶっ殺してやるから覚悟しろや!!」

 

 濃度の高い殺意を撒き散らした仮面ライダーリュウガこと裏千束がこのカオス化してきたバトルに参戦した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜おまけ〜〜

 

 

「なんか私、空気になった気がする」

 

「そんなこと言ったら、俺なんかほぼ後半空気だぞ」

 

「俺も……もうちょっと出番欲しかったなぁ」

 

 うるせぇ。

 

 

 

 

 

 




さてさて、どうなることやら!!ようやく裏千束ちゃんの出番がやってきたぜ!!久しぶりのエボルも登場!!次回はどうなるのかなぁ?
さてさて、次回もお楽しみに!!
感想とかくださいな♪
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