大変遅れました!!最新話投稿です!!
謎の存在が現れてから数日が経った。現場に残された武器商人は肉一つ残らず食べ尽くされており、身元を証明できるものは何一つ存在しなくなった。
奇跡的に生還した扱いになっているたきなはジンジンと痛む頬を抑えながら、鞄に荷物を詰め込んでいく。命令違反を冒しあまつさえイレギュラーな行動のせいで全滅の危機に陥った原因であるたきなは、本部から支部に転職することが決まった。
痛む頬はその時リーダーを努めていた春川フキに殴られた。現場で仲間の命を預かる彼女にとって、命令違反という問題行動を起こしたたきなを許すことはできなかった。
「……はぁ」
荷物を入れ終え、カバンの蓋を閉める。そっと体を抱きしめる。数日経った今でも、あのとき感じた恐怖は残っている。もしかしたら死ぬかもしれない、そう思ったあの瞬間が。
結果的に生き残れたってだけである。そもそもあの黒い騎士が来ていなければ今頃たきなは生きていない。
「私は、どうすればいいのでしょうか」
悩んでも仕方がない。そう思ったたきなは頭を振り鞄を持つと今まで世話になった部屋を出る。司令に言われた最強のリコリスがいる支部へ向かうために。
残された部屋の中で、僅かであるが鏡に黒い騎士が写っていたことには気づいていない。
〜〜〜〜
あの子、本部を出たな。
一応念の為だ。さっき脅した野良のミラーモンスター使って用心棒にするか。
最近転生してきたクズ野郎が多いから私の目の届かないところでなにかされると非常に困る。ミラーワールド内であれば、ミラーモンスター達が教えてくれるけど、流石に外まではわからない。
さて、ちょっくらあのバカ達に教えておくか。いつものようにナーガニキのスレを開いて……
ねぇ、ちょっといい?
22:リコリス世界のAGITΩ
>>21 あれ? リュウガネキどうしたの?
23:幻想郷の913
>>21 なんかあったのか?
24:名無しの転生者
>>21 今回騒動が多いねぇ全く・・・
25:カルデアのグランドマスター
>>21 一体どうしたの? リュウガネキ
26:鏡のファースト
たきなが本部から支部に異動するみたい。
27:リコリス世界のAGITΩ
>>26 あ~・・・もうそんな時期なんだね・・・。
28:秘封倶楽部の影の巨人
ふむ・・・・・・もうそんな時期か。
29:カルデアのグランドマスター
『リコリス・リコイル』の一話くらいかな? 今の所・・・
30:鏡のファースト
ふ~ん・・・で?何があったの? 騒動が多いとか言ってたけど?
31:幻想郷の913
簡単に言うとイッチがタイムスリップした。
32:鏡のファースト
>>31 ホントにどうなってんの・・・?
33:転生一般星狩り
こっちが聞きたいよ・・・。
34:世界守護のDCD
それについては俺が説明します。
35:名無しの転生者
>>34 新しいコテハン勢!?
36:幻想郷の913
>>34 ディケイドニキだと!!??
37:リコリス世界のAGITΩ
>>34 ディケイドニキ!!? 何でここに!!?
38:鏡のファースト
>>34 誰こいつ?
39:名無しの転生者
あ~・・・リュウガネキは知らないのか。
40:世界守護のDCD
どうもクウガからジオウまでの出来事が連続で起こった魔境世界のディケイドです。
41:リコリス世界のAGITΩ
ディケイドニキは少し前に起こった悪の転生者集団『マルチバース・ヴィラン』達との戦いで最前線に立って戦った歴戦の勇士なんだ。
42:鏡のファースト
>>41 ふ~ん
79:世界守護のDCD
では俺も、そろそろ奴らを追うとしましょうか。
80:幻想郷の913
>>79 ディケイドニキ、何処の世界に逃げたのか分かるのか?
81:転生一般星狩り
>>79 そういやそれは気になった。ディケイドニキ、そこの所どうなん?
82:世界守護のDCD
>>80 >>81 はい、大体分かります。近々その世界に向かう予定です。
83:鏡のファースト
ふ~ん・・・。で? その世界は?
84:世界守護のDCD
>>83 それは・・・・・・貴方の世界です。奴らはどうやらアラン機関と協定のような物を結んでいるらしいので・・・。
85:鏡のファースト
・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁ!?
86:幻想郷の913
なん・・・だと!!??
87:リコリス世界のAGITΩ
あのクソ機関が!!??・・・・・・いや、奴らならやりかねないか。
88:転生一般星狩り
今明かされる衝撃の事実!!??
89:鏡のファースト
大体分かった。そう言う事なら・・・。
ナーガニキのスレを閉じて思ったこと言っていい?
もし千束に手ぇ出したら滅ぼしてやるからなクソ野郎共がっ!
あ、スレ見てる間にだいぶ時間が経ってたみたいだ。たきながリコリコの前にいる。くっ……私もリコリコに行きたいな。
い、いや別に悔しいわけではないし、寂しいわけでもない。ミラーワールドにはたくさんのミラーモンスターがいる。つまり一人じゃないんだ。
フッフッフッ、勝ったな。誰と戦ってんだ私は……。
たきながリコリコに入ってしばらく経ったあと鼻歌を歌いながら千束が帰ってきた。なにやら上機嫌だが……なにか良いことでもあったのだろうか?
なになに……『店ログに写ってる少女が可愛い』って書かれていた? なるほどそれは千束のことだな。千束は可愛いからな! 決して
今のところ心配はなさそうだし、取り敢えずはディケイドの言っていた‘‘奴ら’’について調べたほうが良さそうだな。しばらくしたらこっちの世界に来るって言ってたし……いや、どうやって来るつもりなんだアイツ?
〜〜???〜〜
「ようこそいらっしゃいました。お待ちしておりましたよ。あ、どうぞ遠慮なくお座りください」
物腰の柔らかい笑みを浮かべながら、とある部屋に入ってきた青年を迎い入れる白い軍服を着込んだ少年。青年は部屋を見渡すと少年に言われるまま間近にあった椅子に座る。
「では改めて。僕は影山瞬。リリベルの一般隊員です」
「これはご丁寧にどうも。私は五十鈴英行という。ただのしがない科学者だ」
「ご謙遜を。貴方のことは聞いていますよ。マルチバース。つまり並行世界で活躍する『マルチバース・ヴィラン』の1人だと」
「ふむ、それを誰から聞いたのか非常に気になるところだが、今は良しとしよう」
少年――瞬の言葉に目を細めた英行だったが、話を進めるために口を開く。
「こちらを見てもらいたい」
英行はトランクケースを机の上に置き蓋を開ける。中に入っていた腕輪のようなものと蜂を模した機械を見て瞬は首を傾げた。
「これは?」
「これはザビーゼクターと呼ばれるものだ。とある世界でワームと呼ばれる地球外生命体と戦うために制作されたものだ」
「へぇ……」
「このライダーブレスにザビーゼクターをつけることでマスクドライダーザビーに変身することが可能だ。ただし、非常に気難しい性格のようでね。開発された今となっても適合者が未だ見つかっていない」
顔をしかめたその様子から、ザビーゼクターに選ばれることがどれだけ難しいかを察する。
「そんなものを我々に預けてよろしいので?」
「もちろんだとも。君たちリリベルの戦力強化となるならば喜んで差し出そう」
トランクケースを閉めるとそのまま瞬に差し出す。受け取った瞬は難しい顔でなにやら考え込むとすぐに物腰の柔らかい笑みを浮かべ、
「そういうことなら」
英行に握手を求めた。英行はその手を取り、今マルチバース・ヴィランとリリベルにて協定が結ばれた瞬間である。
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