鏡のファースト(完結)   作:プロトタイプ・ゼロ

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大変遅くなりました!!最新話更新です!!


第四話「怒り」

 

 

 

 

 

 

 月が輝く夜空の下、赤い光を灯しながらまるで流星のように一つの物体が落ちてきた。物体は人の気配がしない山の土を抉りながら停止しており、プスプスと煙が吹き出ていた。

 

 プシューと音を立てながら物体の扉が開くと、中から青い制服を着た茶髪の美少女が出てきた。

 

「おぉ~!! ここがエボルト様の言っていた地球なんですね!!」

 

「ケホケホっ!! あ~そうなんだけどな? ラビスちゃんや」

 

「はい……?」

 

 続くように扉の奥から出てきた赤いコブラのような怪人に名前を呼ばれ、美少女――ラビスが振り返った。

 

「こんな性能良さそうな宇宙旅行用のロケット作っておいて、なんで不時着したの!?」

 

「なんででしょう……?」

 

 首を傾げて考えるラビスに、コブラの怪人――エボルトはがっくりと肩を落とした。

 

「はぁ……やれやれ。まさか、こんなすぐに地球に戻ってきちまうなんてな。戦兎達にどう言い訳しよう」

 

「心配いりませんよ!! エボルト様に文句言って楯突くやつはみんな消しちゃいましょう!!」

 

「知らない間にずいぶんと過激になったなァ……」

 

 頭痛でもしてきたのか、エボルトは頭を抑えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいコラ離せ!!」

 

「いやいや流石に無理だよ!!」

 

 黒い制服を着た少女――裏千束を羽交い締めしながらジャーナリスト――鳳司はため息を付く。

 

 とある世界で彼ら彼女らが「イッチ」と呼ぶ人物が遭遇した敵に、裏千束がブチ切れたことで司に掴みかかり、イッチがいる世界へ行くためにオーロラカーテンを出せと言ったが、それに対して司は拒否した。

 

 なぜなら、裏千束がなにするかわかったもんじゃないから。

 

 それにより、裏千束は手段の一つとして鏡を経由してイッチの世界へ行こうとしたため、今現在司が全力で抑える羽目になった。

 

 司はその敵を恨んでいいと思う。

 

「落ち着いてくれ!! 流石にそれはまずい!! 俺みたいに役目があったり任務で行くだけならまだしも、個人都合で行ったら原作が崩壊する可能性がある」

 

「……ちっ!」

 

 裏千束は司達とは違い転生者ではない。だが、彼女はその特殊な生まれ方により、なぜかスレを開くことができる。そのため、転生者達が集うスレにて他の転生者達との交流があった。

 

 ゆえに彼女は司の言う「原作」という言葉に多少の違和感しか抱いてなく、千束関連以外ではそこまで気にしていなかった。

 

「はぁ、まぁいい。どうせお前には勝てないし」

 

「そ、そう……? 君にしては珍しいね」

 

「相手との強さを間違えるほど愚かになった覚えはないし」

 

「そ、そうなんだ」

 

「じゃあ、私はいつものように千束を守りに行くから……アンタも早く来なよ」

 

 カードデッキを取り出してリュウガに変身した裏千束は鏡の中へ消えていく。

 

「やれやれ……まぁ、地道にやっていくしかないか。一応今はジャーナリストみたいだし」

 

 ため息を吐きながら司も行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜裏千束〜〜

 

 

 

「ボルキャンサー……? なんでここに?」

 

『ッ!!』

 

 私が鏡の世界(ミラーワールド)に戻ってくると、なぜかボルキャンサーが出迎えてきた。ボルキャンサーは慌てたように私の手を取ると、いきなり走り出した。

 

 しばらく走ってボルキャンサーに連れられて見たものは、千束とたきなが仮面ライダーに襲われているところだった。

 

 少しだけ頭の中が凍りついた。

 

 私がスレにいた別世界の仮面ライダーと会っていた時間、守るべき千束が襲われていた。

 

「そっか……ボルキャンサーはこれを知らせに来てくれたの?」

 

 ボルキャンサーが何度も首を振って肯定する。

 

「ありがとう」

 

 優しくボルキャンサーの頭をなでてあげれば、嬉しそうに私の手に頭を擦り付けている。なんか可愛いなこいつ。

 

「取り敢えず……あのクズ野郎は許さない

 

 私はリュウガに変身して、ミラーワールドから飛び出すと、今まさに千束にとどめを刺そうとしていたクズ野郎に向けて飛び蹴りをかました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

「え?」

 

 親代りのミカから渡されたお守り代わりの小さな鏡のネックレスから、黒い騎士が飛び出し千束に向けて殺意を放ちながらパンチを繰り出そうとしていた敵――仮面ライダーザビーを蹴り飛ばした。

 

 突然のことで千束の頭が混乱する。眼の前で千束を守るように立つ黒い騎士は、今世間(裏業界)で噂されている仮面ライダーリュウガだった。

 

「無事……?」

 

 背中越しに話しかけてきたリュウガの声。聞き間違いでなければそれは――

 

「千束さん!!」

 

「あ、たきな……」

 

 腰が抜けて動けない千束を抱きかかえるたきな。それを見たリュウガから少しだけ殺意が漏れ出したが、すぐに体制を整えたザビーに向き合う。

 

「なぜリュウガがここに……」

 

 千束も思っていた疑問がたきなの口から出る。その疑問に答えてくれる人物は、ここにはいなかった。

 

「ハァーー……同じ仮面ライダーが邪魔すんなよ」

 

「お前みたいなクズ野郎と一緒にされるのは不愉快だ」

 

「へぇ……その声、女の子だね? 夜のベッドで可愛がってやるよ!!」

 

 突進しながらザビーゼクターを使って突き刺そうとしてくるが、リュウガはそのまま背負投げをする。その後地面に打ち付けられたザビーを掴み上げ、膝蹴りを食らわせる。

 

 壁に押し付けると顔を何度も殴り、遠くに放り投げる。

 

「死ね!!」

 

 ファイナルベント!!

 

 ある程度の高さまで浮いたリュウガはどこからともなくやってきたドラグブラッカーの放つ黒焔を纏い、急降下しながらザビーにドラゴンライダーキックを放った。

 

「俺の……俺様の夢がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 汚い叫び声を上げながらザビーは爆散した。

 

「強い……」

 

「私達では手も足も出ないのに……」

 

 その様子を1から見ていた二人から声が漏れる。

 

 月明かりの下、リュウガの赤い複眼がキラリと光る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか?
良ければ感想などをくれると嬉しいです!
次回はオリライダー登場するかも……!!
次回もお楽しみに!!
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